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いざ、目的地へ
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それから私は英語科準備室まで立花センセイと
行くことにした。立花センセイ曰く、放課後の学校探検は昼間と違った部分があって楽しい。
と言われたが現役高校生の私にとって違いは
大差ないのでは?と思ったがそれは心の中に留めておいた。
英語科準備室前に来て私は思わず短く息を吐いた。立花センセイとの会話は楽しいけど時間が
経ってしまったのは事実だからだ。
そんな私の様子に気づいたのか立花センセイは
自ら戸を開けたのだ。
コンコン。
「失礼します。
教育自習生の立花颯斗です。」
えっ、待って。タンマ。
立花さんに倣って私も軽くノックをしてから
入る。
「失礼します。
香坂慈雨です。遅くなってすみません。」
「香坂さんは呼んだけど…教育自習生は呼んでないわ。」
ピシャリとそう言い放った女教師。
山寺千鶴先生。腰までの長い髪に白衣を身に纏った美人系の先生だ。
「立花センセイまで一緒に入らなくてもよかったんですよ!?千鶴先生、遅れてきてごめんなさい。」
「呼び出されていたのは知っていたんですが校内散策ついでに一緒に同行していたら遅くなってしまったので香坂さんは責めないでください。」
立花さんの主張に千鶴先生は短く「わかったわ」と返事をして当初の内容を話したいから立花センセイは退室してくださる。と静かに言った。その言葉に立花さんは横目に私を見て小さく「ごめんね」と言ってから退室した。
立花センセイが退室したことによる沈黙。
先に沈黙を破ったのは千鶴先生からだった。、
「慈雨ちゃん!!」
「はい!遅れてきてすみません!
なんでしょうか!」
「好きなの!?」
「なにがです!?」
お互いにそこそこの声量で掛け合いをしてしまったためにコントみたいになってしまった。
「だってぇー。慈雨ちゃん来るの遅いと思ったら自習生くんと一緒なんだもん。それに、なんだか不思議な雰囲気だったからこれは!って思っちゃうじゃない?」
「野次馬根性丸出しじゃないですか!
好きとか…そんなのわからないですよ。
初恋もまだですし!それに千鶴先生もキャラ変わりすぎです」
えー、そんなこと言わないで。とデスクに
腕を伸ばしだから私に近くの丸椅子に座るように指を指すのは本当に先ほどまで立花さんに静かに物申していた人なのだろうか。
行くことにした。立花センセイ曰く、放課後の学校探検は昼間と違った部分があって楽しい。
と言われたが現役高校生の私にとって違いは
大差ないのでは?と思ったがそれは心の中に留めておいた。
英語科準備室前に来て私は思わず短く息を吐いた。立花センセイとの会話は楽しいけど時間が
経ってしまったのは事実だからだ。
そんな私の様子に気づいたのか立花センセイは
自ら戸を開けたのだ。
コンコン。
「失礼します。
教育自習生の立花颯斗です。」
えっ、待って。タンマ。
立花さんに倣って私も軽くノックをしてから
入る。
「失礼します。
香坂慈雨です。遅くなってすみません。」
「香坂さんは呼んだけど…教育自習生は呼んでないわ。」
ピシャリとそう言い放った女教師。
山寺千鶴先生。腰までの長い髪に白衣を身に纏った美人系の先生だ。
「立花センセイまで一緒に入らなくてもよかったんですよ!?千鶴先生、遅れてきてごめんなさい。」
「呼び出されていたのは知っていたんですが校内散策ついでに一緒に同行していたら遅くなってしまったので香坂さんは責めないでください。」
立花さんの主張に千鶴先生は短く「わかったわ」と返事をして当初の内容を話したいから立花センセイは退室してくださる。と静かに言った。その言葉に立花さんは横目に私を見て小さく「ごめんね」と言ってから退室した。
立花センセイが退室したことによる沈黙。
先に沈黙を破ったのは千鶴先生からだった。、
「慈雨ちゃん!!」
「はい!遅れてきてすみません!
なんでしょうか!」
「好きなの!?」
「なにがです!?」
お互いにそこそこの声量で掛け合いをしてしまったためにコントみたいになってしまった。
「だってぇー。慈雨ちゃん来るの遅いと思ったら自習生くんと一緒なんだもん。それに、なんだか不思議な雰囲気だったからこれは!って思っちゃうじゃない?」
「野次馬根性丸出しじゃないですか!
好きとか…そんなのわからないですよ。
初恋もまだですし!それに千鶴先生もキャラ変わりすぎです」
えー、そんなこと言わないで。とデスクに
腕を伸ばしだから私に近くの丸椅子に座るように指を指すのは本当に先ほどまで立花さんに静かに物申していた人なのだろうか。
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