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再び
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キーンコーンカーンコーン。
放課後のチャイムが鳴り響く教室の中、帰る支度を済ませた私は帰路に向かって歩こうとした
が、その歩みは校内放送により止められる。
「香坂慈雨さん、至急英語科準備室まで
来てください。」
アナウンスがブツっと切られた。
えっ!?何かあったけ。
教室にはまだ人が居たので声をかけて見るが誰も私が呼び出される理由に思い当たる節が無いと言う。うーん、なんだろう…。
奏に聞こうにも「部活行ってくるね!」と
今日に限ってはすでに教室を後にしているのだった。
「あっ!もしかして千鶴先生の授業明日あるから道具の確認とかかも!」
なるほど。確かに私の教科担当は英語だった。
んー、それにしても部活動がはじまったりする
不思議な時間帯だな。と思いつつ声をかけてくれたクラスメイトにお礼を言い教室を出て英語科準備室のある3階へと向かう。今、居るのが
2階の中間地点なので右に左に行こうが距離は
変わらないのだが何となく左に歩く。
部活動をする人たちの声を聞きながら思わず
「授業終わりの体力じゃないでしょ。
私は文系一択だな。」と呟いてしまった。
「そうだね。俺も基本的に文系一択だね。
必要最低限しか理系は取ってないね。
今も昔も」
後ろを振り返ると立花″センセイ″がいた。
「わっ、びっくりしました。
立花センセイ、背後を狙わないでください」
「ごめん。ごめん。
独り言だったんだろうけど、
思わず同意しちゃったよ。」
微妙な空気感が私たちを包んだが先に沈黙を
破ったのは私からだった。
「教育自習生として来る人が立花さんだったのでびっくりしました。立花さんは知ってたんですか?」
「知っていた。というと語弊があるけど
学校名は知っていたけど、まさか香坂さんの
クラスを担当するとは思っていなかったから
俺も俺でびっくりしてるんだ。」
続けて、「偶然の巡り合わせってあるんだね」
と言われてしまいドキッとしてしまった。
放課後のチャイムが鳴り響く教室の中、帰る支度を済ませた私は帰路に向かって歩こうとした
が、その歩みは校内放送により止められる。
「香坂慈雨さん、至急英語科準備室まで
来てください。」
アナウンスがブツっと切られた。
えっ!?何かあったけ。
教室にはまだ人が居たので声をかけて見るが誰も私が呼び出される理由に思い当たる節が無いと言う。うーん、なんだろう…。
奏に聞こうにも「部活行ってくるね!」と
今日に限ってはすでに教室を後にしているのだった。
「あっ!もしかして千鶴先生の授業明日あるから道具の確認とかかも!」
なるほど。確かに私の教科担当は英語だった。
んー、それにしても部活動がはじまったりする
不思議な時間帯だな。と思いつつ声をかけてくれたクラスメイトにお礼を言い教室を出て英語科準備室のある3階へと向かう。今、居るのが
2階の中間地点なので右に左に行こうが距離は
変わらないのだが何となく左に歩く。
部活動をする人たちの声を聞きながら思わず
「授業終わりの体力じゃないでしょ。
私は文系一択だな。」と呟いてしまった。
「そうだね。俺も基本的に文系一択だね。
必要最低限しか理系は取ってないね。
今も昔も」
後ろを振り返ると立花″センセイ″がいた。
「わっ、びっくりしました。
立花センセイ、背後を狙わないでください」
「ごめん。ごめん。
独り言だったんだろうけど、
思わず同意しちゃったよ。」
微妙な空気感が私たちを包んだが先に沈黙を
破ったのは私からだった。
「教育自習生として来る人が立花さんだったのでびっくりしました。立花さんは知ってたんですか?」
「知っていた。というと語弊があるけど
学校名は知っていたけど、まさか香坂さんの
クラスを担当するとは思っていなかったから
俺も俺でびっくりしてるんだ。」
続けて、「偶然の巡り合わせってあるんだね」
と言われてしまいドキッとしてしまった。
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