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はじめまして…?
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とうとう待ちに待った教育自習生が来る日。
いつもより騒がしい教室だったが私も含めて
みんなが楽しみにしていたのだと実感する。
席替えをしてしまったため奏とは席が離れてしまったが休み時間はいつも通り話しているから
寂しくはない。因みに奏は真ん中の一番後ろの席で私は窓側の3番目の席という微妙な配置。
窓から外を見るのは好きだから問題はないけど
席替えをした後に国語の授業があり黒田先生は
「おー!席替えしたのか…。
香坂!てめぇ、また外を見やがって…
俺の授業を聞け!そして真面目に受けろ!?」
と、吠えていた。
なんであの人は多々構うのだろうか。
隅でいいです。構わないでください。
前置きはこの辺にしておいて、そろそろ予鈴の時間だ。予鈴が鳴り終わり例のごとくパタパタと足音が聞こえる。足音が聞こえてきた時点で
クラスは静まり返り謎の緊張感に包まれていた
「みんなー!おはよー!
さぁさぁ!今日だよ。
待ちに待った自習生くんの登場でーす!
はい、拍手ー!」
朝から流花ちゃんテンション高っ!
ん?それにしても″自習生くん″?
男の人なのか!反射的に奏の方を見ると前髪を
ぱぱっと直していてる。さすが面食い…。
「失礼します。」
流花ちゃんと違い静かに入ってきた男の人。
彼を見た瞬間、息が止まりそうになった。
だって、目の前にいるのは彼なのだから。
「はじめまして。
赤城大学二年生、立花颯斗です。
二週間という短い期間ですが
宜しくお願いします。」
「はい!拍手」
流花ちゃんの声で我に返り茫然としたままだが
手だけは拍手をした。途中、隣の席の男子に「手、もう大丈夫だそ?大丈夫か。」と心配を
かけてしまったが、この時何と返したか覚えていない。
「立花くんは私の後輩なんだよ!
みんな仲良くしてねー!」
「わっ!みんなの前でくっつかないで下さい
和泉先輩、俺のことを子供扱いするのいい加減にやめてくださいよ!」
二人がじゃれ合う様子を見ながら私の頭はほぼ
真っ白状態だった。
そんな私を他所に立花さんの自己紹介を兼ねて
質問タイムがはじまった。
「立花さん、彼女いますか!」
「スポーツ何やってる?昼休み遊ぼうぜ!」
「流花ちゃんとはどーゆー関係なの?」
数々の質問が飛び交う中、「趣味は?」と
聞かれた立花さんと一瞬目があった気がした。
私はその瞬間、立花さんから目が離せなくなった。
だからこそ、聞き逃さなかった。
「俺の趣味は、喫茶店巡りと読書です。
好きな作家さんの新刊が出てそれを読むのが
今の一番の楽しみです。」
ちなみにその作者さんの名前は?
誰かがそう立花さんに質問した。
彼は短く答えた。
「天音凌」と
いつもより騒がしい教室だったが私も含めて
みんなが楽しみにしていたのだと実感する。
席替えをしてしまったため奏とは席が離れてしまったが休み時間はいつも通り話しているから
寂しくはない。因みに奏は真ん中の一番後ろの席で私は窓側の3番目の席という微妙な配置。
窓から外を見るのは好きだから問題はないけど
席替えをした後に国語の授業があり黒田先生は
「おー!席替えしたのか…。
香坂!てめぇ、また外を見やがって…
俺の授業を聞け!そして真面目に受けろ!?」
と、吠えていた。
なんであの人は多々構うのだろうか。
隅でいいです。構わないでください。
前置きはこの辺にしておいて、そろそろ予鈴の時間だ。予鈴が鳴り終わり例のごとくパタパタと足音が聞こえる。足音が聞こえてきた時点で
クラスは静まり返り謎の緊張感に包まれていた
「みんなー!おはよー!
さぁさぁ!今日だよ。
待ちに待った自習生くんの登場でーす!
はい、拍手ー!」
朝から流花ちゃんテンション高っ!
ん?それにしても″自習生くん″?
男の人なのか!反射的に奏の方を見ると前髪を
ぱぱっと直していてる。さすが面食い…。
「失礼します。」
流花ちゃんと違い静かに入ってきた男の人。
彼を見た瞬間、息が止まりそうになった。
だって、目の前にいるのは彼なのだから。
「はじめまして。
赤城大学二年生、立花颯斗です。
二週間という短い期間ですが
宜しくお願いします。」
「はい!拍手」
流花ちゃんの声で我に返り茫然としたままだが
手だけは拍手をした。途中、隣の席の男子に「手、もう大丈夫だそ?大丈夫か。」と心配を
かけてしまったが、この時何と返したか覚えていない。
「立花くんは私の後輩なんだよ!
みんな仲良くしてねー!」
「わっ!みんなの前でくっつかないで下さい
和泉先輩、俺のことを子供扱いするのいい加減にやめてくださいよ!」
二人がじゃれ合う様子を見ながら私の頭はほぼ
真っ白状態だった。
そんな私を他所に立花さんの自己紹介を兼ねて
質問タイムがはじまった。
「立花さん、彼女いますか!」
「スポーツ何やってる?昼休み遊ぼうぜ!」
「流花ちゃんとはどーゆー関係なの?」
数々の質問が飛び交う中、「趣味は?」と
聞かれた立花さんと一瞬目があった気がした。
私はその瞬間、立花さんから目が離せなくなった。
だからこそ、聞き逃さなかった。
「俺の趣味は、喫茶店巡りと読書です。
好きな作家さんの新刊が出てそれを読むのが
今の一番の楽しみです。」
ちなみにその作者さんの名前は?
誰かがそう立花さんに質問した。
彼は短く答えた。
「天音凌」と
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