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好き以外の感情なんてない。
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目が覚めると貴方はまだ隣で眠っていた。
目を瞑ったままの貴方もどんな姿の貴方も好き
けど、起きてくれると嬉しいなぁーと思いつつ
貴方の額にいつものようにキスを落とす。
折角寝ているのだから起こしてしまうのも…。
わたしはひとり朝食準備に部屋を出た。
朝食のメニューはフレンチトーストにサラダと珈琲。
シンプルだけどそれが一番いいと喜んでくれたのは最高の思い出。
そろそろ起きたかな?
それともまだ寝てるかな?
ピンポーン
あれ、誰だろう。
二人の時間を邪魔しないで欲しいのに。
「こちら〇〇さんの家でお間違えないでしょうか?
貴方は…同居人、恋人でしょうか。
数日間、会社を休まれているそうで〇〇さんを
確認しても?」
玄関を開けると二人組の男が居た。
朝早くから来たと思えば、わたしを疑うなんて
気安く名前を呼ばないで欲しい。
わたしとの関係性を疑っているのが
特に気に食わない。
「まだ朝も早いので寝ているだけですよ。
会社を休んでいるのも疲れが溜まっているだけですので。会社の方には謝罪も兼ねてわたしから連絡しますのでお引き取りを願います。」
冷静に言ったけれど、疑われているのは否めない。
ボソボソとわたしに聞こえるか聞こえないかの
微妙な会話をしているかと思えば急にわたしを
押し退けて玄関から部屋へと侵入してきた。
「は?待ってください。
さすがに失礼すぎる。どういうことですか!」
「どういうことかは此方が聞きたい!!
これは、どう言う事だ…。
周囲からの通報で来てみれば
これはどう言う事だ!
この状況をなんとも思わないのか!」
「うわっ、これは酷すぎる…。」
侵入してきた男は声を荒げてわたしを責めたて
もう一人の男は部屋に入った途端に絶句の声を
漏らした。
えっ…。どいうことですか?
それは、簡単な理由ですよ。
私の最愛の人は眠っているだけですよ。
そう簡潔に答えると責め立てた男は
一度固唾を飲み込みわたしに質問してきた。
「仮に眠っているだけだとしたら、この人は
いつ目が覚めるのですか。」
「このベットの上で目が覚める事が
出来るのですか?」
思わず笑ってしまった。
だって、変な話でしょ。
どうやったら目が覚めるか?
コドモでも分かると思うけど…。
「最愛の人が目覚めのキスをすれば
目覚めますよ。」
わたしの返答に先程、絶句した男も
質問してきた。
「何故、このようなことを?」
「一緒に居たいから」
目の前に広がる光景は、
赤が好きだと言った貴方の真っ赤な身体と
どこにも行かないで欲しいと願ったわたしの
願いを叶えてくれた貴方から切り離された
四肢
何処にも行かないで。
隣に居て欲しい。
ただ、ただ好き以外の感情なんてない
目を瞑ったままの貴方もどんな姿の貴方も好き
けど、起きてくれると嬉しいなぁーと思いつつ
貴方の額にいつものようにキスを落とす。
折角寝ているのだから起こしてしまうのも…。
わたしはひとり朝食準備に部屋を出た。
朝食のメニューはフレンチトーストにサラダと珈琲。
シンプルだけどそれが一番いいと喜んでくれたのは最高の思い出。
そろそろ起きたかな?
それともまだ寝てるかな?
ピンポーン
あれ、誰だろう。
二人の時間を邪魔しないで欲しいのに。
「こちら〇〇さんの家でお間違えないでしょうか?
貴方は…同居人、恋人でしょうか。
数日間、会社を休まれているそうで〇〇さんを
確認しても?」
玄関を開けると二人組の男が居た。
朝早くから来たと思えば、わたしを疑うなんて
気安く名前を呼ばないで欲しい。
わたしとの関係性を疑っているのが
特に気に食わない。
「まだ朝も早いので寝ているだけですよ。
会社を休んでいるのも疲れが溜まっているだけですので。会社の方には謝罪も兼ねてわたしから連絡しますのでお引き取りを願います。」
冷静に言ったけれど、疑われているのは否めない。
ボソボソとわたしに聞こえるか聞こえないかの
微妙な会話をしているかと思えば急にわたしを
押し退けて玄関から部屋へと侵入してきた。
「は?待ってください。
さすがに失礼すぎる。どういうことですか!」
「どういうことかは此方が聞きたい!!
これは、どう言う事だ…。
周囲からの通報で来てみれば
これはどう言う事だ!
この状況をなんとも思わないのか!」
「うわっ、これは酷すぎる…。」
侵入してきた男は声を荒げてわたしを責めたて
もう一人の男は部屋に入った途端に絶句の声を
漏らした。
えっ…。どいうことですか?
それは、簡単な理由ですよ。
私の最愛の人は眠っているだけですよ。
そう簡潔に答えると責め立てた男は
一度固唾を飲み込みわたしに質問してきた。
「仮に眠っているだけだとしたら、この人は
いつ目が覚めるのですか。」
「このベットの上で目が覚める事が
出来るのですか?」
思わず笑ってしまった。
だって、変な話でしょ。
どうやったら目が覚めるか?
コドモでも分かると思うけど…。
「最愛の人が目覚めのキスをすれば
目覚めますよ。」
わたしの返答に先程、絶句した男も
質問してきた。
「何故、このようなことを?」
「一緒に居たいから」
目の前に広がる光景は、
赤が好きだと言った貴方の真っ赤な身体と
どこにも行かないで欲しいと願ったわたしの
願いを叶えてくれた貴方から切り離された
四肢
何処にも行かないで。
隣に居て欲しい。
ただ、ただ好き以外の感情なんてない
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