1 / 2
手錠
しおりを挟む
赦されないものと知っていても愛することは
愛されることはやめられなかった。
イマなら、あの頃よりは、
貴方のこと、解るかもしれない。
……
最初に触れたのはどっちが先だったけ?
ふっと、何気なく気になり始めて貴方に問いかけると貴方は少し困ったように笑いながら
「わたしから触れたくて近づきたくて貴方に触れたんだよ。」と伝えられたとき愛おしい気持ちが溢れて無言で抱きついたことが遠い遠い記憶の中で鈍い〝痛み″を感じつつ呼び起こされていた。
初めて喧嘩したときに貴方の欲深さを本気さを
伝えられた。いや、教え込まれた?のかな。
今では全てわからない。一途に想ってくれていて、愛されていて愛しさ余って…なんだっけ?
考えたくても、目を開けて貴方だけを瞳の中に閉じ込めて見つめていたいのに、
セカイには、ココには2人しか居ないって。
そう、強く強く、わたしも貴方と同じように
想いたいし、想っていたと思っていたのに。
あははっ、馬鹿だから。
もう、何もわからない。
ただ、ただ、この行為は他人からしたら自分たち以外からしたら…愚かで浅はかで到底理解できないものなんだろうな。でも、それでもいい
「ねぇ、わたしに愛されて貴方はしあわせ?」
「もちろん、貴方以上に愛せるヒトなんて
どこにもいない。
だから…これからも
永遠に(とわ)に一緒だよ。」
「死が2人を…なんだっけ?」
「死んでも一緒。」
「ふふっ…ありがと。
ねぇ、最期にお願い聞いてくれる?」
「なに?」
「最期は瞳の中に貴方を閉じ込めたいの。
だから、最後に深く深くキスして」
もう、何も感じられないし、感じたくないけど
貴方からの一途な温もりとは程遠い灼熱の想いだけは感じていたい。
どちらともなく、紡いだコトノハ。
愛してる。
……
事を終えて、なんとも言い難い感情が想いが
己の中を侵食していく。
赦されない想いだとしても、実行に移したのは
じぶん自身だ。後悔はない。
目の前にいる最愛の愛おしいひと。
普段目の前では吸うことのなかった煙草に火をつけながら疑問を問いかける。
ねぇ、なんで片方潰したの?
……
″馬鹿ね、私以外を見るのに両の瞳なんて
要らないでしょ?
貴方だけはわたしを忘れないで。″
ふふ。きっと彼がいまのわたしたちを見たら
泣きながら笑いながら言うんだろうね。
「救いようのない似た者同士めっ。」って。
彼だけは心残りかな。巻き込んでごめんね。
でも、あのとき、あの場所にわたしたち
居たんだって。そう、想える〝場所″と思えば
それはそれで悪くないのかもしれない…
愛されることはやめられなかった。
イマなら、あの頃よりは、
貴方のこと、解るかもしれない。
……
最初に触れたのはどっちが先だったけ?
ふっと、何気なく気になり始めて貴方に問いかけると貴方は少し困ったように笑いながら
「わたしから触れたくて近づきたくて貴方に触れたんだよ。」と伝えられたとき愛おしい気持ちが溢れて無言で抱きついたことが遠い遠い記憶の中で鈍い〝痛み″を感じつつ呼び起こされていた。
初めて喧嘩したときに貴方の欲深さを本気さを
伝えられた。いや、教え込まれた?のかな。
今では全てわからない。一途に想ってくれていて、愛されていて愛しさ余って…なんだっけ?
考えたくても、目を開けて貴方だけを瞳の中に閉じ込めて見つめていたいのに、
セカイには、ココには2人しか居ないって。
そう、強く強く、わたしも貴方と同じように
想いたいし、想っていたと思っていたのに。
あははっ、馬鹿だから。
もう、何もわからない。
ただ、ただ、この行為は他人からしたら自分たち以外からしたら…愚かで浅はかで到底理解できないものなんだろうな。でも、それでもいい
「ねぇ、わたしに愛されて貴方はしあわせ?」
「もちろん、貴方以上に愛せるヒトなんて
どこにもいない。
だから…これからも
永遠に(とわ)に一緒だよ。」
「死が2人を…なんだっけ?」
「死んでも一緒。」
「ふふっ…ありがと。
ねぇ、最期にお願い聞いてくれる?」
「なに?」
「最期は瞳の中に貴方を閉じ込めたいの。
だから、最後に深く深くキスして」
もう、何も感じられないし、感じたくないけど
貴方からの一途な温もりとは程遠い灼熱の想いだけは感じていたい。
どちらともなく、紡いだコトノハ。
愛してる。
……
事を終えて、なんとも言い難い感情が想いが
己の中を侵食していく。
赦されない想いだとしても、実行に移したのは
じぶん自身だ。後悔はない。
目の前にいる最愛の愛おしいひと。
普段目の前では吸うことのなかった煙草に火をつけながら疑問を問いかける。
ねぇ、なんで片方潰したの?
……
″馬鹿ね、私以外を見るのに両の瞳なんて
要らないでしょ?
貴方だけはわたしを忘れないで。″
ふふ。きっと彼がいまのわたしたちを見たら
泣きながら笑いながら言うんだろうね。
「救いようのない似た者同士めっ。」って。
彼だけは心残りかな。巻き込んでごめんね。
でも、あのとき、あの場所にわたしたち
居たんだって。そう、想える〝場所″と思えば
それはそれで悪くないのかもしれない…
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】王太子殿下が幼馴染を溺愛するので、あえて応援することにしました。
かとるり
恋愛
王太子のオースティンが愛するのは婚約者のティファニーではなく、幼馴染のリアンだった。
ティファニーは何度も傷つき、一つの結論に達する。
二人が結ばれるよう、あえて応援する、と。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
君は妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる