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愛しい貴方へ
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人生初のサプライズ。
喜んでくれたら嬉しいけど緊張してきた。
バイトの終わり時間は22時なので迎えに行き
そのままお泊まりする流れに決まってはいるが
出かける前に部屋の中を再確認する。
アネモネの花束は、数日経ってしまったので
昼前に買い直して以前のはテーブルの上に飾り付けている。イヤリングは自室に置きすぐに
取りに行けるように準備は大丈夫。
「お待たせ!待たせてごめんね。」
「いいよ。ついさっき着いたばかりだから
気にしないで」
バイト先はわたしの家から近いので徒歩で
迎えに行った。
「昨日の今日でバタバタと準備させて
こちもごめんね。
明日は完全にオフで大丈夫なんだよね?」
「うん!明日は講義もバイトも休みだから
1日ずっと一緒にいられるよ!」
幸せだ。幸せすぎてやばい。
他愛のない話をしながら手を繋いでわたしの家まで帰る。何度でも言う幸せすぎる。
自宅に着きリビングに華が置いてあることに
瞬時に気づいた貴方は笑顔だった。
「綺麗な紅色だね!
わたしの好きな色だ!」
いつも以上に幼い顔を見せる貴方にわたしも
嬉しくなってしまう。荷物を置きリビングの
ソファに腰を下ろして寛いでいる姿を見ながら
タイミングを見計らっていると抱きつかれた。
「なに、なに?
どうしたの?何か様子が変だよ?」
「んー、少し待ってて。」
ご飯が先の方がいいか確認した時にもう少し
ゆっくりしたい。との事だったのでゆっくりしていたがどうやら勘付かれたらしい。リビングから部屋に向かいイヤリングの入った箱を手に取り花束も一緒に抱き抱える状態で戻る。
「お待たせ。
申し訳ないのだけど、戸を開けてもらってもいい?」
「んー、開けるよー?」
わたしの姿を見るなり抱きつかれた。
やばい、花束を持っているためされるがままの
わたし。
「待って、待って。
サプライズなのに格好がつかないから…」
「うれしぃー!!
様子が変だと思ってたらサプライズじゃん!」
興奮状態の貴方は無邪気に笑っていた。
予想以上の反応にサプライズをしてよかったと
心の底から思えた。
「いつもお疲れ様。
貴方がいるから幸せな時を過ごせる。
これからも一緒に居てくれる?」
珍しく弱気なわたしの言葉に笑顔で「もちろん!」と更に強く抱きついてくる貴方に愛おしい以外の感情は存在しなかった。
喜んでくれたら嬉しいけど緊張してきた。
バイトの終わり時間は22時なので迎えに行き
そのままお泊まりする流れに決まってはいるが
出かける前に部屋の中を再確認する。
アネモネの花束は、数日経ってしまったので
昼前に買い直して以前のはテーブルの上に飾り付けている。イヤリングは自室に置きすぐに
取りに行けるように準備は大丈夫。
「お待たせ!待たせてごめんね。」
「いいよ。ついさっき着いたばかりだから
気にしないで」
バイト先はわたしの家から近いので徒歩で
迎えに行った。
「昨日の今日でバタバタと準備させて
こちもごめんね。
明日は完全にオフで大丈夫なんだよね?」
「うん!明日は講義もバイトも休みだから
1日ずっと一緒にいられるよ!」
幸せだ。幸せすぎてやばい。
他愛のない話をしながら手を繋いでわたしの家まで帰る。何度でも言う幸せすぎる。
自宅に着きリビングに華が置いてあることに
瞬時に気づいた貴方は笑顔だった。
「綺麗な紅色だね!
わたしの好きな色だ!」
いつも以上に幼い顔を見せる貴方にわたしも
嬉しくなってしまう。荷物を置きリビングの
ソファに腰を下ろして寛いでいる姿を見ながら
タイミングを見計らっていると抱きつかれた。
「なに、なに?
どうしたの?何か様子が変だよ?」
「んー、少し待ってて。」
ご飯が先の方がいいか確認した時にもう少し
ゆっくりしたい。との事だったのでゆっくりしていたがどうやら勘付かれたらしい。リビングから部屋に向かいイヤリングの入った箱を手に取り花束も一緒に抱き抱える状態で戻る。
「お待たせ。
申し訳ないのだけど、戸を開けてもらってもいい?」
「んー、開けるよー?」
わたしの姿を見るなり抱きつかれた。
やばい、花束を持っているためされるがままの
わたし。
「待って、待って。
サプライズなのに格好がつかないから…」
「うれしぃー!!
様子が変だと思ってたらサプライズじゃん!」
興奮状態の貴方は無邪気に笑っていた。
予想以上の反応にサプライズをしてよかったと
心の底から思えた。
「いつもお疲れ様。
貴方がいるから幸せな時を過ごせる。
これからも一緒に居てくれる?」
珍しく弱気なわたしの言葉に笑顔で「もちろん!」と更に強く抱きついてくる貴方に愛おしい以外の感情は存在しなかった。
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