貴方に贈る花束を

四季凪 牡丹

文字の大きさ
上 下
3 / 7

花束

しおりを挟む
暫く植物園の中を散策してわたしはやはり
アネモネを贈りたい!と思った。
悲恋系が多い花だけどそれ以上にわたしと貴方にぴったりな言葉もあるのだから。
現在、わたしは植物園と併設しているフラワーショップにてアネモネの花束を作ってもらっている。
色は赤色とピンク色で花言葉は「君を愛す」と
「待望」わたしは貴方を一目見たときにこの人だ。と瞬時に理解した。それと同時に貴方以上にこれから愛する気持ちは無いのだと確信に近いものも自分の中に現れたのもその時だった。

「お客様、アネモネの花束こちらで
いかがでしょうか?」

「とても素敵です。
ありがとうございます」

出来栄えにわたしは嬉しくなり頬を綻ばせた。
気をつけて慎重に持ち運びしないとなぁ。と思っていると何やら言いたげな?店員さん。

「えっと、どうされました?」

「花束を贈る相手様に気をつけて頂きたいことがあります。アネモネの茎には毒性があるので手袋で直接皮膚で触れないようにと。必ずお伝えください。」

ああ、なるほど。贈る相手は知っていても贈られた側が知らない危険物たった。というのは花然り無くは無い話だ。

「お気遣いありがとうございます。
相手にも必ず伝えますね」

わたしがにっこりと言うと店員さんは安心したかのように頷いてくれた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】花に祈る少女

まりぃべる
恋愛
花祈り。それは、ある特別な血筋の者が、(異国ではいわゆる花言葉と言われる)想いに適した花を持って祈ると、その花の力を増幅させる事が出来ると言われている。 そんな花祈りが出来る、ウプサラ国の、ある花祈りの幼い頃から、結婚するまでのお話。 ☆現実世界にも似たような名前、地域、単語、言葉などがありますが関係がありません。 ☆花言葉が書かれていますが、調べた資料によって若干違っていました。なので、少し表現を変えてあるものもあります。 また、花束が出てきますが、その花は現実世界で使わない・合わないものもあるかもしれません。 違うと思われた場合は、現実世界とは違うまりぃべるの世界と思ってお楽しみ下さい。 ☆まりぃべるの世界観です。ちょっと変わった、一般的ではないまりぃべるの世界観を楽しんでいただけると幸いです。 その為、設定や世界観が緩い、変わっているとは思いますが、まったりと楽しんでいただける事を願っています。 ☆話は完結出来ていますので、随時更新していきます。全41話です。 ★エールを送って下さった方、ありがとうございます!!お礼が言えないのでこちらにて失礼します、とても嬉しいです。

【完結】この胸に抱えたものは

Mimi
恋愛
『この胸が痛むのは』の登場人物達、それぞれの物語。 時系列は前後します 元話の『この胸が痛むのは』を未読の方には、ネタバレになります。 申し訳ありません🙇‍♀️ どうぞよろしくお願い致します。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~ その後

菱沼あゆ
恋愛
その後のみんなの日記です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

悪役令嬢は毒を食べた。

桜夢 柚枝*さくらむ ゆえ
恋愛
婚約者が本当に好きだった 悪役令嬢のその後

処理中です...