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テッテの交渉②
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魔王は相変わらず会議ばかりしている。
ドーーン!
と突然開く扉。一時的に視線を集めるテッテ。
娘が無事帰ってきたことに喜ぶ魔王。それ以外の者はすぐ目を逸らしている。
「ここは、何も変わっていませんわね」
「おお! テッテ帰ってきてくれたか!」
「お父様、わたしのお手紙を読んでくださいましたか?」
「手紙? はて」
「まさか、お読みになっていませんの? この国に関わることですのよ」
それを聞いて、慌てて手紙を持ってこさせる。
「もう、一体何をしてましたの? わたしの手紙より重要なことなどありませんことよ」
「そうは言ってもな、テッテよ。お前は知らないと思うがこの国は今大変なのだ」
「ですから、皆の顔色が悪いのですの?」
テッテが質問するとため息をつく者もいた。
国の為と想って睡眠時間も削り会議しているので、愚痴の1つもこぼれそうになる。
秘書が駆けつけ、手紙が王の手元に届く。
「それですわ。驚きますわよ」
どれどれと、目を通すが、次第に魔王の眉間にしわがより始める。そして
「認められん。断じて認めんぞ」
「何でですの? 人族だからですの?」
「わからんのか、そもそもこの者は私の娘ではないからだ。テッテが姉のように慕うのであることも許しがたいが甘んじて認めよう。人族と仲良くなれたと言うことは今後の経験としていいものになるかもしれない。しかし、次期魔王とするのは話が別だ」
「ではどうしたら次期魔王として認めてくださいますの?」
「あるとするならば、この場にいる全員に力を認めさせ、その後に国民にも認めさせなければならない。でなければ必ずどこかで強い反発が起き殺されるかもしれぬ」
テッテが会議室にいる者を見渡すが、誰一人として目が合う者がいない。
ここで、テッテに対して反対の意を唱えることができる者などいるはずもないのだが、視線を合わせない事がせめてもの意思表示なのだろう。
仮に反対の意見を出したところで、魅了されて玩具にされる可能性があるのを知っているので、余計なことを喋らないのが身を守るための最大の手段だと心得ている。
「お父様、わたしと目を合わせることすらできな者ばかりでは、この国はダメになりますわよ」
「言わんとすることは分かるが、テッテは国の現状を把握しておらんだろう。今この国は降伏をしようとしているところなのだ」
「降伏? いったいどこに? なぜですの?」
「大国のいずれかだとは思うのだが、圧倒的な力を見せつけられたのだ。その矛先が我が国に向く前に降伏しようとしているのだよ」
「国防の為に色々していたではありませでしたか? なのに、なぜですの」
「アデバルディアだ。アデバルディアがこの世界に復活したのだ。皆の命を守るには降伏するしかない」
「それは聞いたことのあるような名前ですわね。おとぎ話ではなくて?」
「ああ、おとぎ話の元になったものだ。実際はおとぎ話のような優しい話ではない、人を焼き、町を焼き、国を焼く無慈悲な空中要塞だ。浮島とも呼ばれることがある。まだ被害がないうちに降伏をして、損害を最小限に抑えることが今なすべきことなのだ」
ちょっと考え込むテッテ。
理解してくれたかと思った魔王。我が儘な娘も知らぬ間に成長あったのだろうとしみじみ感じていた。
「お父様、そのアデなんとかはいくつもありますの?」
「あんなものがいくつもあっては、この世界は大昔に終焉を迎えておる。1つだけだったからこそ、多くは使われずに抑止力となりえたのであろう」
「でしたら、そのアデなんとかを持ってる方知っていますわよ」
その一言に全員の目が向けられる。
国家の精鋭諜報員達が必死になって探しているのに尻尾も掴めていない状況。なのにもかかわらずそれを知ってる。それだけで大事だ。
「誰なんだ! テッテ、教えてくれ」
「その前に確認しておきたのですが」
「確認? なにをだ?」
「もし、その方が本物のアデなんとかを持っていたら、その方に降伏するのですか?」
「そうするしかあるまい。それで国民の全ての命が助かるかもしれないのだ。逆鱗に触れて国が蒸発するより遥かにマシだと考えておる」
「そしたら、その方が国王になりますの?」
「その方がそれを望むのであればそうなるだろう。で、誰なんだ」
全員が聞き耳をたてている。
テッテ以外でただ一人、ヨシエはテッテとケーナの食事した時の会話を聞いているので、浮島の持ち主が誰かがわかっていた。だが誰も信じないだろうとも感じていた。
「今お父様がお持ちの手紙の人物ですわ」
「なに?冗談を言うな、人族が扱えるようなものではないぞ」
「わたしは冗談など言いませんわ。それにわたしが認めたお姉様ともあろう方が、ただの人族だとお思いですの?」
「アデバルディアのが保有する魔石の魔力量は、最低でも7000億超えるのだぞ」
「その程度の魔力量ケーナ姉様でしたらコントロールできますわ、たぶん……。ケーナ姉様の魔力コントロールはわたし以上ですのよ」
「そこまで言うのであればこちらに連れてまいれ。皆も聞いてくれ。テッテの姉となる人族がアデバルディアを所有しているという。もし本当であればその者をテッテの姉、そして私の娘と認めよう」
ざわつく家臣たち。
嘘か本当かもわからない突拍子もない話だがアデバルディアに関する詳しい情報がない今、藁にもすがるような思いで魔王は賭けに出た。
もし本当であれば降伏せずに済み我が国がアデバルディアの所有国となり、嘘でも状況は今以上に悪くなることはないからだ。
魔王の継承が行われるだけなら、今いる者達の地位も安泰。内政などは直接魔王があれこれするわけではない、これまで通り飾り役をしてもらえればいい。
それにアデバルディアによる国の戦力増強、各国への抑止力にもなり平和的解決をしやすくなる。これ以上のいい落としどころがない。期待も膨らむのだ。
「ヨシエ、予定通り極楽怪鳥を使ってお迎えに上がりますわよ!!」
「待て、テッテ。せっかく帰ってきたのにもう行くのか。今日くらいゆっくりしてきなさい」
「何を言ってますの? 国の一大事ですもの1秒でも早く動かないといけませんわ」
颯爽と会議室を出て行くテッテと、それについて行くヨシエ。
魔王トットもすぐに暗部を呼びつけ、手紙の人物の詳細について調べ上げるよう命令したのだ。
「あーーーよかったですわ。ケーナ姉様に会いに行く正当な口実ができましたわ」
「それより我が国が降伏するかもしれないなどという状況にあったなんて驚きです」
「無能な家来ばかりが集まっていれば仕方ありませんことよ」
「そんなことばかり言っているから嫌われてしまうのです」
「いちいち相手をするほどのことでもありませんわ。文句1つ直接言えないのですから」
極楽怪鳥の到着を待つ間も愚痴が止まらないテッテ。
極楽怪鳥による空路での移動は数百万メルクとなり値が張るが、大きなバスケットのような物の中に入るためとても快適で安全だ。
極楽怪鳥は大きい部類のモンスターになるので襲ってくる他のモンスターも限られてくる。
夜目も利くので時間帯に縛られず移動できる数少ない移動方法になる。
空の旅は、家臣達の態度でご機嫌斜めだったテッテを、上機嫌に戻すのに時間はかからなかった。
空から見る夕焼けは、嫌なことも全部オレンジ色に包むように優しくテッテを照らしてくれたからだ。
それでもケーナの事だけは頭から離れず
「カスケードの町まではあとどれくらいですの?」
「ご安心ください、夜には着きますよ」
と、はやる気持ちを抑えていたのだ。
ドーーン!
と突然開く扉。一時的に視線を集めるテッテ。
娘が無事帰ってきたことに喜ぶ魔王。それ以外の者はすぐ目を逸らしている。
「ここは、何も変わっていませんわね」
「おお! テッテ帰ってきてくれたか!」
「お父様、わたしのお手紙を読んでくださいましたか?」
「手紙? はて」
「まさか、お読みになっていませんの? この国に関わることですのよ」
それを聞いて、慌てて手紙を持ってこさせる。
「もう、一体何をしてましたの? わたしの手紙より重要なことなどありませんことよ」
「そうは言ってもな、テッテよ。お前は知らないと思うがこの国は今大変なのだ」
「ですから、皆の顔色が悪いのですの?」
テッテが質問するとため息をつく者もいた。
国の為と想って睡眠時間も削り会議しているので、愚痴の1つもこぼれそうになる。
秘書が駆けつけ、手紙が王の手元に届く。
「それですわ。驚きますわよ」
どれどれと、目を通すが、次第に魔王の眉間にしわがより始める。そして
「認められん。断じて認めんぞ」
「何でですの? 人族だからですの?」
「わからんのか、そもそもこの者は私の娘ではないからだ。テッテが姉のように慕うのであることも許しがたいが甘んじて認めよう。人族と仲良くなれたと言うことは今後の経験としていいものになるかもしれない。しかし、次期魔王とするのは話が別だ」
「ではどうしたら次期魔王として認めてくださいますの?」
「あるとするならば、この場にいる全員に力を認めさせ、その後に国民にも認めさせなければならない。でなければ必ずどこかで強い反発が起き殺されるかもしれぬ」
テッテが会議室にいる者を見渡すが、誰一人として目が合う者がいない。
ここで、テッテに対して反対の意を唱えることができる者などいるはずもないのだが、視線を合わせない事がせめてもの意思表示なのだろう。
仮に反対の意見を出したところで、魅了されて玩具にされる可能性があるのを知っているので、余計なことを喋らないのが身を守るための最大の手段だと心得ている。
「お父様、わたしと目を合わせることすらできな者ばかりでは、この国はダメになりますわよ」
「言わんとすることは分かるが、テッテは国の現状を把握しておらんだろう。今この国は降伏をしようとしているところなのだ」
「降伏? いったいどこに? なぜですの?」
「大国のいずれかだとは思うのだが、圧倒的な力を見せつけられたのだ。その矛先が我が国に向く前に降伏しようとしているのだよ」
「国防の為に色々していたではありませでしたか? なのに、なぜですの」
「アデバルディアだ。アデバルディアがこの世界に復活したのだ。皆の命を守るには降伏するしかない」
「それは聞いたことのあるような名前ですわね。おとぎ話ではなくて?」
「ああ、おとぎ話の元になったものだ。実際はおとぎ話のような優しい話ではない、人を焼き、町を焼き、国を焼く無慈悲な空中要塞だ。浮島とも呼ばれることがある。まだ被害がないうちに降伏をして、損害を最小限に抑えることが今なすべきことなのだ」
ちょっと考え込むテッテ。
理解してくれたかと思った魔王。我が儘な娘も知らぬ間に成長あったのだろうとしみじみ感じていた。
「お父様、そのアデなんとかはいくつもありますの?」
「あんなものがいくつもあっては、この世界は大昔に終焉を迎えておる。1つだけだったからこそ、多くは使われずに抑止力となりえたのであろう」
「でしたら、そのアデなんとかを持ってる方知っていますわよ」
その一言に全員の目が向けられる。
国家の精鋭諜報員達が必死になって探しているのに尻尾も掴めていない状況。なのにもかかわらずそれを知ってる。それだけで大事だ。
「誰なんだ! テッテ、教えてくれ」
「その前に確認しておきたのですが」
「確認? なにをだ?」
「もし、その方が本物のアデなんとかを持っていたら、その方に降伏するのですか?」
「そうするしかあるまい。それで国民の全ての命が助かるかもしれないのだ。逆鱗に触れて国が蒸発するより遥かにマシだと考えておる」
「そしたら、その方が国王になりますの?」
「その方がそれを望むのであればそうなるだろう。で、誰なんだ」
全員が聞き耳をたてている。
テッテ以外でただ一人、ヨシエはテッテとケーナの食事した時の会話を聞いているので、浮島の持ち主が誰かがわかっていた。だが誰も信じないだろうとも感じていた。
「今お父様がお持ちの手紙の人物ですわ」
「なに?冗談を言うな、人族が扱えるようなものではないぞ」
「わたしは冗談など言いませんわ。それにわたしが認めたお姉様ともあろう方が、ただの人族だとお思いですの?」
「アデバルディアのが保有する魔石の魔力量は、最低でも7000億超えるのだぞ」
「その程度の魔力量ケーナ姉様でしたらコントロールできますわ、たぶん……。ケーナ姉様の魔力コントロールはわたし以上ですのよ」
「そこまで言うのであればこちらに連れてまいれ。皆も聞いてくれ。テッテの姉となる人族がアデバルディアを所有しているという。もし本当であればその者をテッテの姉、そして私の娘と認めよう」
ざわつく家臣たち。
嘘か本当かもわからない突拍子もない話だがアデバルディアに関する詳しい情報がない今、藁にもすがるような思いで魔王は賭けに出た。
もし本当であれば降伏せずに済み我が国がアデバルディアの所有国となり、嘘でも状況は今以上に悪くなることはないからだ。
魔王の継承が行われるだけなら、今いる者達の地位も安泰。内政などは直接魔王があれこれするわけではない、これまで通り飾り役をしてもらえればいい。
それにアデバルディアによる国の戦力増強、各国への抑止力にもなり平和的解決をしやすくなる。これ以上のいい落としどころがない。期待も膨らむのだ。
「ヨシエ、予定通り極楽怪鳥を使ってお迎えに上がりますわよ!!」
「待て、テッテ。せっかく帰ってきたのにもう行くのか。今日くらいゆっくりしてきなさい」
「何を言ってますの? 国の一大事ですもの1秒でも早く動かないといけませんわ」
颯爽と会議室を出て行くテッテと、それについて行くヨシエ。
魔王トットもすぐに暗部を呼びつけ、手紙の人物の詳細について調べ上げるよう命令したのだ。
「あーーーよかったですわ。ケーナ姉様に会いに行く正当な口実ができましたわ」
「それより我が国が降伏するかもしれないなどという状況にあったなんて驚きです」
「無能な家来ばかりが集まっていれば仕方ありませんことよ」
「そんなことばかり言っているから嫌われてしまうのです」
「いちいち相手をするほどのことでもありませんわ。文句1つ直接言えないのですから」
極楽怪鳥の到着を待つ間も愚痴が止まらないテッテ。
極楽怪鳥による空路での移動は数百万メルクとなり値が張るが、大きなバスケットのような物の中に入るためとても快適で安全だ。
極楽怪鳥は大きい部類のモンスターになるので襲ってくる他のモンスターも限られてくる。
夜目も利くので時間帯に縛られず移動できる数少ない移動方法になる。
空の旅は、家臣達の態度でご機嫌斜めだったテッテを、上機嫌に戻すのに時間はかからなかった。
空から見る夕焼けは、嫌なことも全部オレンジ色に包むように優しくテッテを照らしてくれたからだ。
それでもケーナの事だけは頭から離れず
「カスケードの町まではあとどれくらいですの?」
「ご安心ください、夜には着きますよ」
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