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2019年5月 生理学基本コース
61 気分は外部講師
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その翌日の月曜日。時刻は昼13時少し前。
今週は生化学実習が行われる最後の週で、今日と明日の2日間かけて行われるグループごとの実習を乗り切れば実験装置とはしばらくお別れになる。
午前中は実習室を1回生が生物学実習で使っているので、僕らは生理学の講義を受けた後に午後から実習室に集まっていた。
広い実習室に前方の扉から入って黒板を見ると僕の所属するB班のテーブルは実習室の最後方だった。
友達の姿を目印にしようと思いつつ実習室を歩いていくと途中で女友達と談笑している壬生川さんを見かけた。
実習中なので黒髪のロングヘアはヘアゴムで括りコンタクトレンズを外して眼鏡をかけた彼女の姿はここ最近よく見ていたが、その立ち居振る舞いは以前と同じくゴージャスなままで友達のことも名字にさん付けで呼んでいた。
彼女がいるD班のテーブルは実習室中央の廊下側だが実習中は特に話すこともないだろうと思って、僕はそのまま自分の座席に座った。
適当に同じ班の友達(班分けは学籍番号順なので顔見知りが多い)と喋っていると実習開始時刻はすぐに訪れ、准教授の先生の挨拶の後にそれぞれの班での実習が始まった。
今回のB班の実習課題は電気泳動による酵素反応の定量化で、実験操作自体はそれほど難しくないが当日に提出するレポート課題が面倒だと噂されていた。
実際のところ今日の実習に関して面倒なのはレポート課題ではなく。
「……はい、じゃあ始めますか。一応名乗りますけど実習監督の瀬口です。普段は畿内薬科大学で大学院生やってます。私も早く帰りたいんで実験操作はテキパキやってください。以上」
僕らの質問を受け付ける気はまるでなさそうなお助け教員の瀬口さんだ。
見るからにやる気がない瀬口さんの姿を見て何人かの友達は軽くため息をついている。
噂によればやる気がないのが問題というより、もっと困った行為を繰り返しているという。
瀬口さんによる雑な説明の後に実習が始まり、実験操作自体はそれほど難しくないため1日目にやることは15時には終了した。
先週までの経験によると他のグループは16時ぐらいまでかかるので今日はいつもより早めに帰れそうだと思いつつ、僕は所定のA4用紙にレポートを書き始めた。
100円ショップのボールペンを握って実験の目的・方法・結果・考察という順でレポートをまとめていると、実習机の向かい側に座っている篠崎君に手持ち無沙汰らしい瀬口さんが何やら話しかけていた。
「……そのボールペン高級そうね。いくらぐらいするの?」
言葉だけ見るとただの雑談だが、瀬口さんの雰囲気は不穏だった。
「あっ、分かります? 気に入ってるモデルで、800円ぐらいするけどめっちゃ使いやすいんです。実家にも5本ぐらい予備があります」
文房具オタクだったのか篠崎君は少し興奮した様子でそう答えた。
「ふーん。流石、お金持ちの医大生様は世界が違うわね」
実習班のメンバーが凍りついた。
それからは各自無言でレポートを書き、女子学生数名がさっさとレポートを提出して帰る中で僕らはさらに理不尽な事態に遭遇していた。
「これ、手順が実習書の丸写しじゃない。こんなの評価できないから」
「あ、ハイ、すみません……」
杉村君がレポート用紙を突き返されてすごすごと帰ってくる。
「考察がたった3行ってどういうこと? やる気あるの?」
「え? いやでも、なるべく簡潔にまとめた方がいいって先生から……」
「でも限度があるでしょうが。よくそんな理解力で医学部入れたわね」
篠崎君も同様にとぼとぼと帰ってくる。
「……なあ、あの人俺らをいじめに来てない?」
隣に座っている沢部君が僕にそう耳打ちした。
「うーん、まあ完全に的外れな指摘でもないし気を付けて書くよ」
小声で返事してから僕も書き上がったレポートを提出しに行った。
「すみません、レポートのチェックをお願いします」
僕が用紙を差し出しつつ言うと、瀬口さんは乱暴に受け取った後に一瞥して口を開く。
「これ駄目。読む気にもならない」
「はい? えーと、何か問題が……」
どう見てもレポートを読んですらいないので当惑しつつ聞くと、
「字が汚い。早く帰りたいのがバレバレなのよ」
「えっ?」
彼女は苛ついた感じで理由を述べた。
「そ、そうですか? 読めないほどじゃないと思うんですけど」
僕は自分自身そこまで字が下手だとは思っていないし、これまで人に字が汚いと言われたことはない。少なくとも提出したレポートはいつもより丁寧に書いていた。
「そんなの学生のあなたが決めることじゃないでしょ。私立医大に行かせて貰えるぐらいだから甘やかされて育ってきたんでしょうけど、世間はそんなに甘くないの」
いきなり育ちの問題にされて絶句していると瀬口さんは続けて、
「そんな風に教師に楯突いたりしてるから国公立受かるほど成績上がらなかったんじゃないの? この機会に人生を見つめ直してみなさいよ」
と言い放つとそのままそっぽを向いた。
流石に僕も色々と頭に来て、何か言い返そうかと思った瞬間。
僕は視線の向こうに、立ったまま腕を組んでメラメラと燃える瞳で瀬口さんを睨みつけるあの子の姿を見た。
直感的にこれはまずいと思った矢先、
「……瀬口さん、その言い方はないんじゃないですか」
明らかに怒髪天を衝いている様子で、壬生川さんはそう言った。
「何、あなた。今日はここの実習班じゃないでしょ」
「そんな話をしてるんじゃありません。白神君のレポートの字がいくら汚かったか知りませんけど、育ちがどうとか国公立受からなかったとか関係ない話題でバカにする権利はないですよね」
表情の変化に乏しい瀬口さんが明らかに不快そうな顔になった。
「バカにするも何も、私は教員として指導してただけで」
「反抗できない学生を罵って、それのどこが指導なんですか。瀬口さんがやったことは完全にハラスメントですし、瀬口さんって別にこの大学の教員じゃないですよね。畿内薬科大学の大学院生でしたっけ?」
教員じゃない、の辺りから今度は壬生川さんも挑発するような口調になっていた。
「あなた、私を侮辱するの!?」
瀬口さんはついに怒鳴り声を上げ、僕はそろそろ危険な領域に入ってきたと思った。
「はあ、侮辱? 瀬口さんがこの大学の教員じゃないのも畿内薬科大学の大学院生なのも事実ですよね。大体そんなことはどうでもいいんです。仕事で実習を指導しに来てるのに男子学生を面白半分でいじめてる瀬口さんの行為が問題なんです」
低い声で一息にそう言った壬生川さんに、瀬口さんは完全に圧倒されていた。
「誰も言わないから言いますけど、いくら自分が医学部に入れなかったからって男子医学生に嫌がらせして何か解決するんですか? ちゃんと薬剤師になれて大学で研究を続けられてるんだから、もっと前向きに生きたらどうなんですか。医者をどう思ってるか知りませんけど医学部に入るのにも卒業するのにもそれなりの努力をしなきゃいけないんです。誰だって苦労して生きてるんです!」
早口でまくし立てた壬生川さんは、言い終えるとぜいぜいと肩で息をしていた。
その表情はまさに鬼の形相で、言われたくないことを全部指摘されたにも関わらず瀬口さんは何も反論できていなかった。
「わ、私、大学に言われてここに来てるだけだから。好きで医学生の実習なんかに協力してるんじゃないし……」
口をぱくぱくさせつつそう言った瀬口さんの目の前に誰かが早歩きで近寄ってきた。
現れたのはカナやんで、彼女は壬生川さんを守るように傍らに立つと、
「はい、ご希望は分かりました。うち生化学教室の成宮教授とは仲良しなんで、今度会うた時にその話は伝えときますね。これまでお世話になりました」
無表情で言い放ち、そのまま壬生川さんに目配せで合図してから実習場所に戻っていった。
人前で自分の悪行を壬生川さんに非難されて開き直ったのを成宮教授に言いつけられることになり、瀬口さんはそれから銅像のように固まってしまった。
心配して様子を見に来た他の班の先生が声をかけても反応がなく、僕も含めてレポートをまだ提出できていなかった男子学生一同はその場でのチェックなしで提出して帰れることになった。
翌日どうなることかと思いつつ実習室に行くと瀬口さんは突然の体調不良で実習指導を欠席しており、それから僕らが学内で彼女と会うことはなかった。
今週は生化学実習が行われる最後の週で、今日と明日の2日間かけて行われるグループごとの実習を乗り切れば実験装置とはしばらくお別れになる。
午前中は実習室を1回生が生物学実習で使っているので、僕らは生理学の講義を受けた後に午後から実習室に集まっていた。
広い実習室に前方の扉から入って黒板を見ると僕の所属するB班のテーブルは実習室の最後方だった。
友達の姿を目印にしようと思いつつ実習室を歩いていくと途中で女友達と談笑している壬生川さんを見かけた。
実習中なので黒髪のロングヘアはヘアゴムで括りコンタクトレンズを外して眼鏡をかけた彼女の姿はここ最近よく見ていたが、その立ち居振る舞いは以前と同じくゴージャスなままで友達のことも名字にさん付けで呼んでいた。
彼女がいるD班のテーブルは実習室中央の廊下側だが実習中は特に話すこともないだろうと思って、僕はそのまま自分の座席に座った。
適当に同じ班の友達(班分けは学籍番号順なので顔見知りが多い)と喋っていると実習開始時刻はすぐに訪れ、准教授の先生の挨拶の後にそれぞれの班での実習が始まった。
今回のB班の実習課題は電気泳動による酵素反応の定量化で、実験操作自体はそれほど難しくないが当日に提出するレポート課題が面倒だと噂されていた。
実際のところ今日の実習に関して面倒なのはレポート課題ではなく。
「……はい、じゃあ始めますか。一応名乗りますけど実習監督の瀬口です。普段は畿内薬科大学で大学院生やってます。私も早く帰りたいんで実験操作はテキパキやってください。以上」
僕らの質問を受け付ける気はまるでなさそうなお助け教員の瀬口さんだ。
見るからにやる気がない瀬口さんの姿を見て何人かの友達は軽くため息をついている。
噂によればやる気がないのが問題というより、もっと困った行為を繰り返しているという。
瀬口さんによる雑な説明の後に実習が始まり、実験操作自体はそれほど難しくないため1日目にやることは15時には終了した。
先週までの経験によると他のグループは16時ぐらいまでかかるので今日はいつもより早めに帰れそうだと思いつつ、僕は所定のA4用紙にレポートを書き始めた。
100円ショップのボールペンを握って実験の目的・方法・結果・考察という順でレポートをまとめていると、実習机の向かい側に座っている篠崎君に手持ち無沙汰らしい瀬口さんが何やら話しかけていた。
「……そのボールペン高級そうね。いくらぐらいするの?」
言葉だけ見るとただの雑談だが、瀬口さんの雰囲気は不穏だった。
「あっ、分かります? 気に入ってるモデルで、800円ぐらいするけどめっちゃ使いやすいんです。実家にも5本ぐらい予備があります」
文房具オタクだったのか篠崎君は少し興奮した様子でそう答えた。
「ふーん。流石、お金持ちの医大生様は世界が違うわね」
実習班のメンバーが凍りついた。
それからは各自無言でレポートを書き、女子学生数名がさっさとレポートを提出して帰る中で僕らはさらに理不尽な事態に遭遇していた。
「これ、手順が実習書の丸写しじゃない。こんなの評価できないから」
「あ、ハイ、すみません……」
杉村君がレポート用紙を突き返されてすごすごと帰ってくる。
「考察がたった3行ってどういうこと? やる気あるの?」
「え? いやでも、なるべく簡潔にまとめた方がいいって先生から……」
「でも限度があるでしょうが。よくそんな理解力で医学部入れたわね」
篠崎君も同様にとぼとぼと帰ってくる。
「……なあ、あの人俺らをいじめに来てない?」
隣に座っている沢部君が僕にそう耳打ちした。
「うーん、まあ完全に的外れな指摘でもないし気を付けて書くよ」
小声で返事してから僕も書き上がったレポートを提出しに行った。
「すみません、レポートのチェックをお願いします」
僕が用紙を差し出しつつ言うと、瀬口さんは乱暴に受け取った後に一瞥して口を開く。
「これ駄目。読む気にもならない」
「はい? えーと、何か問題が……」
どう見てもレポートを読んですらいないので当惑しつつ聞くと、
「字が汚い。早く帰りたいのがバレバレなのよ」
「えっ?」
彼女は苛ついた感じで理由を述べた。
「そ、そうですか? 読めないほどじゃないと思うんですけど」
僕は自分自身そこまで字が下手だとは思っていないし、これまで人に字が汚いと言われたことはない。少なくとも提出したレポートはいつもより丁寧に書いていた。
「そんなの学生のあなたが決めることじゃないでしょ。私立医大に行かせて貰えるぐらいだから甘やかされて育ってきたんでしょうけど、世間はそんなに甘くないの」
いきなり育ちの問題にされて絶句していると瀬口さんは続けて、
「そんな風に教師に楯突いたりしてるから国公立受かるほど成績上がらなかったんじゃないの? この機会に人生を見つめ直してみなさいよ」
と言い放つとそのままそっぽを向いた。
流石に僕も色々と頭に来て、何か言い返そうかと思った瞬間。
僕は視線の向こうに、立ったまま腕を組んでメラメラと燃える瞳で瀬口さんを睨みつけるあの子の姿を見た。
直感的にこれはまずいと思った矢先、
「……瀬口さん、その言い方はないんじゃないですか」
明らかに怒髪天を衝いている様子で、壬生川さんはそう言った。
「何、あなた。今日はここの実習班じゃないでしょ」
「そんな話をしてるんじゃありません。白神君のレポートの字がいくら汚かったか知りませんけど、育ちがどうとか国公立受からなかったとか関係ない話題でバカにする権利はないですよね」
表情の変化に乏しい瀬口さんが明らかに不快そうな顔になった。
「バカにするも何も、私は教員として指導してただけで」
「反抗できない学生を罵って、それのどこが指導なんですか。瀬口さんがやったことは完全にハラスメントですし、瀬口さんって別にこの大学の教員じゃないですよね。畿内薬科大学の大学院生でしたっけ?」
教員じゃない、の辺りから今度は壬生川さんも挑発するような口調になっていた。
「あなた、私を侮辱するの!?」
瀬口さんはついに怒鳴り声を上げ、僕はそろそろ危険な領域に入ってきたと思った。
「はあ、侮辱? 瀬口さんがこの大学の教員じゃないのも畿内薬科大学の大学院生なのも事実ですよね。大体そんなことはどうでもいいんです。仕事で実習を指導しに来てるのに男子学生を面白半分でいじめてる瀬口さんの行為が問題なんです」
低い声で一息にそう言った壬生川さんに、瀬口さんは完全に圧倒されていた。
「誰も言わないから言いますけど、いくら自分が医学部に入れなかったからって男子医学生に嫌がらせして何か解決するんですか? ちゃんと薬剤師になれて大学で研究を続けられてるんだから、もっと前向きに生きたらどうなんですか。医者をどう思ってるか知りませんけど医学部に入るのにも卒業するのにもそれなりの努力をしなきゃいけないんです。誰だって苦労して生きてるんです!」
早口でまくし立てた壬生川さんは、言い終えるとぜいぜいと肩で息をしていた。
その表情はまさに鬼の形相で、言われたくないことを全部指摘されたにも関わらず瀬口さんは何も反論できていなかった。
「わ、私、大学に言われてここに来てるだけだから。好きで医学生の実習なんかに協力してるんじゃないし……」
口をぱくぱくさせつつそう言った瀬口さんの目の前に誰かが早歩きで近寄ってきた。
現れたのはカナやんで、彼女は壬生川さんを守るように傍らに立つと、
「はい、ご希望は分かりました。うち生化学教室の成宮教授とは仲良しなんで、今度会うた時にその話は伝えときますね。これまでお世話になりました」
無表情で言い放ち、そのまま壬生川さんに目配せで合図してから実習場所に戻っていった。
人前で自分の悪行を壬生川さんに非難されて開き直ったのを成宮教授に言いつけられることになり、瀬口さんはそれから銅像のように固まってしまった。
心配して様子を見に来た他の班の先生が声をかけても反応がなく、僕も含めてレポートをまだ提出できていなかった男子学生一同はその場でのチェックなしで提出して帰れることになった。
翌日どうなることかと思いつつ実習室に行くと瀬口さんは突然の体調不良で実習指導を欠席しており、それから僕らが学内で彼女と会うことはなかった。
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