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転生
念話
しおりを挟むミレイが他に方法が無いか考えてくれている様子だったので、とりあえず試してみる事にした。
頭で思い浮かべるより、めっちゃ近く…って言うか目の前にいるんだし!
って事で、下を向いて考え込んでいるミレイをじーっとを見つめて…
『きこ…えるかな?』
と心の中で呟いてみた
すると
『うん!!!
聞こえるよ!』
とパッと顔を上げてミレイが言った
『良かった~
案外簡単かも!』
なんか思ってたより簡単に出来たし、ちょっと楽しいや♪
『ねね、早く名前教えて!
ずっと知りたかったの』
とかる~く、優し~く私の手から片手だけ離してポンポンと叩いて来た。
だから可愛いんよ⁉︎
てかまだ手繋いでたのか!
だから余計念話も割と簡単に出来たのかな?
『ごめんごめん、私の名前はシャル
よろしくね』
と微笑みながらミレイに伝えた
すると
『シャルか…可愛い名前だね!
ところで…初めから気になってたことがもう一つあるんだけど、なんでこんな場所に居るの??
ここってたま~に人は通るけど、危険だからって普通の人は遠廻りするような場所だって前に聞いた気がするけど…』
と言われた…
え…嘘だぁ
大切な話されて、目が覚めたら森の中で、その森は人が寄り付かない危険な森。。。
てかそうなるとますます…
『私なんでここに居るんだろ??』
とミレイにも聞こえるようにそう心の中で呟いた
『え⁉︎もしかして…自分でここに来たんじゃないの⁉︎
って事は…もしかしたらあの馬車かも?
ここにくる前に魔物に襲われて、後ろに乗ってた人を何人か降ろしながら逃げてる馬車見かけたんだよね…
僕が出て行くと毎回余計怖がられるから見守ることしか出来なかったんだけど、、、』
としょんぼりした様子でミレイがそう言った。
いや…
『ミレイは全く悪く無いと思うよ
だってそこでミレイが出て行っても余計その馬車運転してた人他の人を見捨てて逃げると思うもん…』
『そうかな…
でも、シャルだけでもそう言うふうに言ってくれて少し嬉しいや』
ミレイは100納得はしてないものの、少し安心した顔でそう言った
でも…他の人が誰かは分からないし、私がその馬車に乗ってたかなんて分からないけど
私以外にも、こんなふうに生き残ってる人がいることを願うしか出来ないのが、辛いな。
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