土地神様に守られて 〜転生したらまた魔女の男子だった件〜

秋月真鳥

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転生したらまた魔女の男子だった件

178.セイラン様の秘密

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 リクとライラとレンくんとリリちゃんは四歳になった。
 夜は四人で丸まって子ども部屋で眠っている。ベッドの代わりに敷物を敷いて、暑くないようにセイラン様とレイリ様に風の術を使ってもらって風通しがよくなるようにして、夜はぐっすり眠れるようにしている。四歳になって四人ともよく眠るようになっていた。
 夜中にぐずって起きるときには僕かセイラン様かリラかレイリ様が様子を見に行くし、お漏らしをしたときにも片付けに行くようにはしていた。

 夜が自由になるというのは僕とセイラン様のような若い夫婦にとっては嬉しいことだ。
 セイラン様はリクとライラが三歳になって交わることを解禁してからはものすごく激しく僕を求めてくれたし、今でも週末には僕はセイラン様と腰が立たなくなるまで交わる。

 リクとライラのお風呂があるので一緒にはお風呂に入らなくなったが、セイラン様の部屋に行くと僕とセイラン様はもどかしく脱がせ合って、ベッドに倒れ込む。
 唇を重ねて、舌を絡めるキスにうっとりしていると、セイラン様が香油を手に取るのが分かる。セイラン様は男性で入れる場所が濡れることはないので、香油が必要なのだ。
 香油を手の平に垂らして後孔に塗り込めて行くセイラン様の色っぽさに僕は下半身が苦しくなる。完全に勃ち上がった中心の先端からはとろとろと透明な液体が滲み出ていた。

 長い舌で唇を舐めたセイラン様が僕の中心に跨って、腰を落としてくる。
 強い締め付けと内壁の柔らかさと熱さに僕は腰を跳ねさせる。

「ラーイ、悦いぞ。もっと突いてきて」
「あぁっ! セイラン様っ! きつい!」
「ぐぁっ! 悦い! 悦いぞ!」

 セイラン様の腰の下から一生懸命突き上げると、セイラン様も気持ちいいのか声をあげている。ぐちゅぐちゅと接合部で濡れた音が響いている。香油だけでなく僕の先走りも混ざっているのだろう。

「ふっ! ふぁっ! セイラン様、出ちゃう!」
「存分に出すがいい。ラーイの精で胎を満たしておくれ?」

 突き上げていると強く締め付けられて僕は達してしまう。どくどくと中に注ぎ込むと、セイラン様がうっとりと目を細めているのが分かる。

「あぁ、熱い……熱いラーイのがここに注ぎ込まれておる」

 胎を押さえて恍惚とした表情のセイラン様が感じているのに、僕は安心していた。

 セイラン様と交わり始めた最初の頃は、早く達しすぎてセイラン様を満足させられていないのではないかと泣いてしまったこともあった。けれどセイラン様はセイラン様なりに快感を得ているし、僕と交わることを求めてくれているので、僕は安心してセイラン様と交わることができた。

 形としては僕が抱いているはずなのだが、完全にセイラン様にリードされていて、ほとんど僕が動くことがなくことが終わってしまう。
 それだけは若干不満がないわけではなかったが、セイラン様が満足してくれているのならば僕も幸せだった。

「ラーイ、後ろからキて」
「セイラン様、そんなに煽らないで」

 うつ伏せになって尻を突き出すような格好でセイラン様がこちらを振り向いて僕を招いている。セイラン様は後ろから攻められるのも好きなのだ。
 セイラン様の腰を掴んで中心を挿入すると、泡立った白濁がとろとろと中から零れ出て来る。これだけセイラン様の中で吐き出したのだと思うと恥ずかしくなるが、セイラン様に締め付けられて僕はもう腰を動かすことしか考えられなくなっていた。

「セイラン様、セイラン様ぁ!」
「あぁっ! ラーイ! 悦い! 悦いぞ!」
「セイラン様、気持ちいいです! もう出る! 出ちゃう!」

 相変わらず達するのは早かったけれど、セイラン様はそんな僕を責めることなく、「もう一度」と強請って腰を振るのだった。

 たくさん交わった後では体が動かずにセイラン様に抱き上げられてお風呂に連れて行ってもらう。お風呂で体を流して部屋に戻ろうとすると、子ども部屋で泣き声が聞こえていた。
 セイラン様に抱き上げられたまま子ども部屋に行くと、リクが目が覚めたのか泣いている。

「リク、お手洗いに行こうか」
「ママ……ママぁ」

 手を伸ばすとリクは僕に縋り付いてきた。
 僕一人では立てないのでセイラン様に支えてもらって、リクを部屋に置いてあるお手洗いに連れて行く。猫のお手洗いのように砂の入れてあるその場所で用を足して、リクはもう一度眠りについた。

「リクが夜中に漏らさずにお手洗いに行けました」
「リクも成長したものだな」
「明日、リクが起きたら褒めてやらねばなりませんね」

 小さなリクの成長を感じて僕はしみじみと幸せを覚えていた。

 交わった夜の次の朝は僕は起きられない。
 ベッドで寝ているわけにはいかないので、子ども部屋にクッションを大量において、そこにセイラン様が寝かせてくれる。

「ママ、いたいいたい?」
「おなか、いたい?」
「お腹は痛くないよ。平気だよ」
「ママ、あかちゃんくるの?」
「え!?」

 期待に目を輝かせているリクの問いかけに僕はどきりとしてしまった。
 この調子で交わっていたらセイラン様のお腹に赤ちゃんが来るのも遠い日ではない気がする。セイラン様は子どもは男女四人ずつ、合計八人欲しいと言っていたが、このペースで産んでいたら八人どころではなくなってしまう。

「赤ちゃん……来るのかな……」
「リク、にぃにになりたい」
「らーも、ねぇねになりたい」
「リク、すーねぇねや、ふーねぇねみたいに、あかちゃんにやさしくできるよ!」
「らーも、すーねぇねや、ふーねぇねみたいにできる!」

 意気込んでいるリクとライラには悪いのだが、僕はまだ次の赤ちゃんを考えていなかった。
 その夜にセイラン様にキスをされそうになって僕はセイラン様の水色の目を見た。精悍な顔立ちで、お顔がものすごく整っていて格好いい。見ているだけで惚れ直しそうになってしまう。いや、惚れ直す。

「セイラン様、こんなに頻繁に交わっていたら、次の赤ちゃんができてしまいます。リクもライラもまだ四歳。あまりにも早すぎるのではないでしょうか?」

 この美しい顔を前にしたらむしゃぶりつきたい気持ちが出てくるのだが、ぐっと我慢して理性的なことを口にする。僕の言葉にセイラン様は目を丸くしていた。

「そんなことを気にしていたのか」
「気にします! あまり子だくさんになると困るでしょう?」

 神族で魔法使いの子どもたちが大量に生まれてしまうと、治める土地もないし、魔法使いの街で勉強してできる仕事も一緒に考えてあげないといけない。年が近すぎると一度に面倒を見る子どもの数も増えるから大変になるという僕の言葉に、セイラン様は大らかに笑っていた。

「私は神族だぞ? 妊娠の時期はある程度自分で制御できる」
「え!? そうなのですか!?」
「発情期が来ておったであろう? あの時期に交わると妊娠しやすいが、それ以外の時期は妊娠しにくいのだ」
「それでは、前の発情期は?」
「あのときには妊娠しないように薬を飲んでいた」
「妊娠しないような薬があるんですか!?」

 セイラン様も考えなしに僕と交わっていたわけではないようだ。

「白虎の村には妊娠しないようにする薬が伝わっておる。それを前の発情の時期にはこっそり飲んでおった」

 それならば僕の考えていたことは全て杞憂となるわけだ。

「セイラン様と交わっていいのですか?」
「ラーイと交わるのが私の楽しみであり、幸せだ。ずっとラーイが育つまで待っておった。赤子が生まれてからも、赤子が育つまで待っておった。やっと交われるのだから心置きなくシたい」

 いいであろう?

 色っぽく誘われて、僕は頷くしかなくなっていた。
 その夜も僕はセイラン様にたっぷりと搾り取られたのだった。
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