150 / 180
転生したらまた魔女の男子だった件
150.母とお父さんの結婚式
しおりを挟む
夏の終わりが近付いたころ、リヒ様がお父さんと一緒にセイラン様とレイリ様の社にやって来た。
先にお父さんが頭を下げてセイラン様とレイリ様に告げる。
「姪のリヒを修行させてくださってありがとうございました。リヒも渡る神になれるようになりました」
「セイラン様、レイリ様、この土地で修行できたことを深く感謝いたします。お二人のおかげで私は渡る神として叔父の後を継ぎます」
遂にこのときが来たのだ。
セイラン様の隣りで聞いていた僕は飛び上がりたいくらい嬉しかった。レイリ様の隣りで聞いているリラも喜んでいることだろう。
「これより、燕族の長に会って来て、代替わりの儀式を行います。戻ってきたら、私はこの地でアマリエと共に暮らすことになります」
「来年からは私がこの地に夏を運んで参ります。まだまだ未熟ですが、雨と恵みをもたらせるように頑張ります」
今年の夏を最後にお父さんは渡る神の地位から降りる。神族として渡る神であるということは、土地神であるということの次くらいに名誉なことなので、その地位を捨ててでも母と暮らしたいとお父さんが思ってくれていることは僕にとってはとても嬉しかった。
「行ってくるがよい、エイゼン。これまでご苦労だったな」
「これからはリヒ殿、よろしくお願いしますね」
セイラン様とレイリ様に見送られて、お父さんとリヒ様は燕の姿で飛んで行った。
代替わりの儀式にどれくらい時間がかかるか分からないけれど、それほど待たなくてもいいだろう。
「お父さんがずっといてくれるようになるよ」
「お父さんはどんな仕事をするのかな?」
囁き交わす僕とリラに、セイラン様とレイリ様が答えてくれる。
「この地におる山犬を覚えておるであろう?」
「あの山犬のように、僕とセイラン兄上の下で働いてもらうことになりますよ」
「優秀な眷属ができて助かる」
「魔女の森の魔女に興味を持って大陸から来る慮外者もいますからね。エイゼン殿にはしっかりと守っていただきましょう」
お父さんはこの土地を守っている山犬さんのような立場で、魔女の森周辺を守ってもらうことになりそうだった。それならば母やスリーズちゃんのそばにいられるし、これまで夏しか一緒にいられなかった分、スリーズちゃんもお父さんに甘えられるだろう。
お父さんがこの地に住むことになるのならば、僕は作りたいものがあった。
魔女の森に行って母にお願いする。
「お母さんにウエディングドレスを作りたいんだ。お母さんとお父さんには結婚して欲しい」
「エイゼンが渡る神を辞めたら結婚する約束だったわね」
「お母さん、ウエディングドレスはどんなのがいい?」
布もヴェールも母の調達したものを使わなければいけないが、僕は縫うのだけは全部自分でしたかった。
「ラーイが作ってくれるならお願いしようかしら。私はエイゼンのタキシードを作るわ」
「お母さん、どんなウエディングドレスにする?」
「そうねぇ、普通じゃないのがいいわ」
仕立て屋の母はウエディングドレスも何度も作ったことがあった。魔女の森の外からウエディングドレスを求めて仕立てにくる女性もいるし、タキシードを仕立てにくる男性もいるのだ。
「真っ黒なウエディングドレスを作ってくれる?」
「え!? 真っ白じゃなくて?」
「黒がいいのよ」
ウエディングドレスと言えば白というイメージだったが、母は真っ黒がいいと言っている。それならば真っ黒な布で作らなければいけない。
練習のつもりで母の採寸も自分でさせてもらって、僕はまず仮縫いをした。
仮縫いは布で型紙を作って、それを縫い合わせて実際に着てもらってサイズが合うか見るためのものだ。高価な布を使うときには失敗は許されないので、慎重に作るのだ。
仮縫いでダーツを入れて体のラインを綺麗に見せる場所などを確認して、やり直して縫って、また母に着てもらって、布の型紙を仕上げる。
出来上がった型紙は全部解いて、布を断つために使った。
真っ黒な艶のあるシルクの布をドレスの形に縫い上げて行って、胸に金色のビーズで刺繍をする。きらきらと輝く金色のビーズは母の目の色に合わせたものだった。
ヴェールも真っ黒で作って、薄く透けるように刺繍を施して行く。
ドレスが出来上がるころには、お父さんも帰って来ていた。
「エイゼン、ラーイがドレスを作ってくれているの。結婚してくれる?」
「私が申し込むところだったよ。アマリエ、結婚して欲しい」
「嬉しいわ、エイゼン」
出来上がった真っ黒なウエディングドレスを着て、お父さんも真っ黒なタキシードを着て、社で母とお父さんは結婚式を挙げた。
「アマリエ、エイゼンと幸せになるといい」
「エイゼン、魔女の中で生きていくことは難しいかもしれません。けれど、渡る神を辞めてまでそれを選んだ勇気、尊敬します」
「アマリエとエイゼンの結婚を土地神として祝そう」
セイラン様とレイリ様に祝われて、母もお父さんも深く頭を下げていた。
社にはアナ姉さんが来て、ご馳走を振舞っていた。アナ姉さんの娘も、アンナマリ姉さんと娘も、アマンダ姉さんと娘も来ていた。
アナ姉さんの娘もアンナマリ姉さんの娘もアマンダ姉さんの娘も、リラと母とそっくりである。魔女の森の遺伝子をコピーするシステムは解かれたはずなのだが、まだ何か残っているようだ。
スリーズちゃんは母にそっくりではなくお父さんの因子も持っているのだから、アナ姉さんとアンナマリ姉さんとアマンダ姉さんの娘たちとは何かが違うのだろう。
それはもしかすると愛情なのかもしれないと僕は思ってしまう。
子どもを作るためだけに関係を持った相手との間にはコピーの子どもしか生まれなくて、愛情を持って結婚までするような相手との間には遺伝子の混ざった通常の子どもが生まれて来る。
それも僕の仮説でしかないが、まだまだ魔女の森には問題が残っていそうだ。
「アマリエ、とても綺麗だけれど、どうして黒を選んだのかな?」
「似合っているでしょう?」
「とてもよく似合っているよ」
くつくつと笑いながら、母がお父さんの頬にキスをして囁く。
「白い結婚衣装は『あなたの色に染まります』という意味なのよ」
「それで、黒を?」
「そうよ。黒は『もうあなたの色に染まっています』という意味だから」
「アマリエ!? そんな意味が!?」
そうだったのか。
母がそんな意味を込めて真っ黒なウエディングドレスを選んだなんて初耳だった。
「あなたも真っ黒だから、私の色に染まっているのよ」
「光栄だな」
囁き交わす母とお父さんに、僕は胸がいっぱいになっていた。
アナ姉さんが作ったご馳走をお腹いっぱい食べて、母とお父さんとスリーズちゃんを見送って、僕は社に戻った。
時刻は夕暮れで晩ご飯の時間が近いが、ご馳走を食べたのでお腹はまだ空いていない。
セイラン様と二人で部屋でごろごろしながら、僕は結婚式の様子を思い出していた。
「僕とセイラン様もあんな風に結婚式を挙げるのでしょうか?」
「結婚式はするであろうな。土地神として、土地のものに結婚は伝えねばならぬ」
「土地のひとたちが来るのですか?」
「祝いに来るであろうな。今日とは全く違う、大変な人数の結婚式になると思うぞ」
今日は家族だけの結婚式だったが土地のひとたちがお祝いに来てくれるとなると、ものすごい数になる。
母とお父さんは結婚式でイチャイチャしていたが、挨拶をするだけでそれどころではない結婚式が目に見える気がして、僕はげっそりとした。
「白虎の村に報告に行かねばならないだろうな。そのときはもう両親とレイリとリラと私たちだけで、小規模にできるかもしれない」
「白虎の村にも! 行きたいです」
白虎の村での結婚の報告ならば、今日のような小規模で落ち着いた式ができるかもしれない。
土地神様であるセイラン様と結婚するのだから、ある程度は覚悟をしていても、僕は母とお父さんのような結婚式に憧れを抱いてしまっていた。
三年後、僕はどんな風に育っているのだろう。
セイラン様はそんな僕を変わらず愛してくれているだろうか。
先にお父さんが頭を下げてセイラン様とレイリ様に告げる。
「姪のリヒを修行させてくださってありがとうございました。リヒも渡る神になれるようになりました」
「セイラン様、レイリ様、この土地で修行できたことを深く感謝いたします。お二人のおかげで私は渡る神として叔父の後を継ぎます」
遂にこのときが来たのだ。
セイラン様の隣りで聞いていた僕は飛び上がりたいくらい嬉しかった。レイリ様の隣りで聞いているリラも喜んでいることだろう。
「これより、燕族の長に会って来て、代替わりの儀式を行います。戻ってきたら、私はこの地でアマリエと共に暮らすことになります」
「来年からは私がこの地に夏を運んで参ります。まだまだ未熟ですが、雨と恵みをもたらせるように頑張ります」
今年の夏を最後にお父さんは渡る神の地位から降りる。神族として渡る神であるということは、土地神であるということの次くらいに名誉なことなので、その地位を捨ててでも母と暮らしたいとお父さんが思ってくれていることは僕にとってはとても嬉しかった。
「行ってくるがよい、エイゼン。これまでご苦労だったな」
「これからはリヒ殿、よろしくお願いしますね」
セイラン様とレイリ様に見送られて、お父さんとリヒ様は燕の姿で飛んで行った。
代替わりの儀式にどれくらい時間がかかるか分からないけれど、それほど待たなくてもいいだろう。
「お父さんがずっといてくれるようになるよ」
「お父さんはどんな仕事をするのかな?」
囁き交わす僕とリラに、セイラン様とレイリ様が答えてくれる。
「この地におる山犬を覚えておるであろう?」
「あの山犬のように、僕とセイラン兄上の下で働いてもらうことになりますよ」
「優秀な眷属ができて助かる」
「魔女の森の魔女に興味を持って大陸から来る慮外者もいますからね。エイゼン殿にはしっかりと守っていただきましょう」
お父さんはこの土地を守っている山犬さんのような立場で、魔女の森周辺を守ってもらうことになりそうだった。それならば母やスリーズちゃんのそばにいられるし、これまで夏しか一緒にいられなかった分、スリーズちゃんもお父さんに甘えられるだろう。
お父さんがこの地に住むことになるのならば、僕は作りたいものがあった。
魔女の森に行って母にお願いする。
「お母さんにウエディングドレスを作りたいんだ。お母さんとお父さんには結婚して欲しい」
「エイゼンが渡る神を辞めたら結婚する約束だったわね」
「お母さん、ウエディングドレスはどんなのがいい?」
布もヴェールも母の調達したものを使わなければいけないが、僕は縫うのだけは全部自分でしたかった。
「ラーイが作ってくれるならお願いしようかしら。私はエイゼンのタキシードを作るわ」
「お母さん、どんなウエディングドレスにする?」
「そうねぇ、普通じゃないのがいいわ」
仕立て屋の母はウエディングドレスも何度も作ったことがあった。魔女の森の外からウエディングドレスを求めて仕立てにくる女性もいるし、タキシードを仕立てにくる男性もいるのだ。
「真っ黒なウエディングドレスを作ってくれる?」
「え!? 真っ白じゃなくて?」
「黒がいいのよ」
ウエディングドレスと言えば白というイメージだったが、母は真っ黒がいいと言っている。それならば真っ黒な布で作らなければいけない。
練習のつもりで母の採寸も自分でさせてもらって、僕はまず仮縫いをした。
仮縫いは布で型紙を作って、それを縫い合わせて実際に着てもらってサイズが合うか見るためのものだ。高価な布を使うときには失敗は許されないので、慎重に作るのだ。
仮縫いでダーツを入れて体のラインを綺麗に見せる場所などを確認して、やり直して縫って、また母に着てもらって、布の型紙を仕上げる。
出来上がった型紙は全部解いて、布を断つために使った。
真っ黒な艶のあるシルクの布をドレスの形に縫い上げて行って、胸に金色のビーズで刺繍をする。きらきらと輝く金色のビーズは母の目の色に合わせたものだった。
ヴェールも真っ黒で作って、薄く透けるように刺繍を施して行く。
ドレスが出来上がるころには、お父さんも帰って来ていた。
「エイゼン、ラーイがドレスを作ってくれているの。結婚してくれる?」
「私が申し込むところだったよ。アマリエ、結婚して欲しい」
「嬉しいわ、エイゼン」
出来上がった真っ黒なウエディングドレスを着て、お父さんも真っ黒なタキシードを着て、社で母とお父さんは結婚式を挙げた。
「アマリエ、エイゼンと幸せになるといい」
「エイゼン、魔女の中で生きていくことは難しいかもしれません。けれど、渡る神を辞めてまでそれを選んだ勇気、尊敬します」
「アマリエとエイゼンの結婚を土地神として祝そう」
セイラン様とレイリ様に祝われて、母もお父さんも深く頭を下げていた。
社にはアナ姉さんが来て、ご馳走を振舞っていた。アナ姉さんの娘も、アンナマリ姉さんと娘も、アマンダ姉さんと娘も来ていた。
アナ姉さんの娘もアンナマリ姉さんの娘もアマンダ姉さんの娘も、リラと母とそっくりである。魔女の森の遺伝子をコピーするシステムは解かれたはずなのだが、まだ何か残っているようだ。
スリーズちゃんは母にそっくりではなくお父さんの因子も持っているのだから、アナ姉さんとアンナマリ姉さんとアマンダ姉さんの娘たちとは何かが違うのだろう。
それはもしかすると愛情なのかもしれないと僕は思ってしまう。
子どもを作るためだけに関係を持った相手との間にはコピーの子どもしか生まれなくて、愛情を持って結婚までするような相手との間には遺伝子の混ざった通常の子どもが生まれて来る。
それも僕の仮説でしかないが、まだまだ魔女の森には問題が残っていそうだ。
「アマリエ、とても綺麗だけれど、どうして黒を選んだのかな?」
「似合っているでしょう?」
「とてもよく似合っているよ」
くつくつと笑いながら、母がお父さんの頬にキスをして囁く。
「白い結婚衣装は『あなたの色に染まります』という意味なのよ」
「それで、黒を?」
「そうよ。黒は『もうあなたの色に染まっています』という意味だから」
「アマリエ!? そんな意味が!?」
そうだったのか。
母がそんな意味を込めて真っ黒なウエディングドレスを選んだなんて初耳だった。
「あなたも真っ黒だから、私の色に染まっているのよ」
「光栄だな」
囁き交わす母とお父さんに、僕は胸がいっぱいになっていた。
アナ姉さんが作ったご馳走をお腹いっぱい食べて、母とお父さんとスリーズちゃんを見送って、僕は社に戻った。
時刻は夕暮れで晩ご飯の時間が近いが、ご馳走を食べたのでお腹はまだ空いていない。
セイラン様と二人で部屋でごろごろしながら、僕は結婚式の様子を思い出していた。
「僕とセイラン様もあんな風に結婚式を挙げるのでしょうか?」
「結婚式はするであろうな。土地神として、土地のものに結婚は伝えねばならぬ」
「土地のひとたちが来るのですか?」
「祝いに来るであろうな。今日とは全く違う、大変な人数の結婚式になると思うぞ」
今日は家族だけの結婚式だったが土地のひとたちがお祝いに来てくれるとなると、ものすごい数になる。
母とお父さんは結婚式でイチャイチャしていたが、挨拶をするだけでそれどころではない結婚式が目に見える気がして、僕はげっそりとした。
「白虎の村に報告に行かねばならないだろうな。そのときはもう両親とレイリとリラと私たちだけで、小規模にできるかもしれない」
「白虎の村にも! 行きたいです」
白虎の村での結婚の報告ならば、今日のような小規模で落ち着いた式ができるかもしれない。
土地神様であるセイラン様と結婚するのだから、ある程度は覚悟をしていても、僕は母とお父さんのような結婚式に憧れを抱いてしまっていた。
三年後、僕はどんな風に育っているのだろう。
セイラン様はそんな僕を変わらず愛してくれているだろうか。
4
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる