146 / 180
転生したらまた魔女の男子だった件
146.セイラン様の苦悩
しおりを挟む
セイラン様は僕を見ると可愛さの余り噛み付きたくなったり、食べてしまいたくなったりするらしい。
その話を母にすると、母はきっぱりと告げた。
「それはキュートアグレッションね」
「キュートアグレッション?」
僕が聞き返すと母は説明してくれる。
「可愛いと思った対象に対して、強く抱き締めたり、噛み付いたり、摘まんだり、攻撃的な衝動を感じることを言うのよ。土地神様はそれだけラーイが可愛いのね」
普通は赤ん坊や動物の子どもにそういう衝動がわいてくるらしいのだが、セイラン様はもうすぐ十五歳の僕に対してそういう衝動がわいてくるという。それはセイラン様にとって僕が特別だということではないのだろうか。
「白虎族に本気で噛まれたら骨が砕ける程度じゃ済まないけど、流石にセイラン様もそこまではしないか」
「セイラン様は僕を傷付けたりしないよ」
「噛まれたら、冷静に対処するのよ?」
「分かった」
母に返事をして僕は縫物を少ししてから社に帰った。リラはスリーズちゃんとレオくんと庭で遊んでいたが、僕が呼ぶとすぐに来てくれて一緒に社に帰った。
「レイリ様にはないのかな? リラを噛みたい衝動とか」
「ないって昨日の夜言ってたじゃない」
「セイラン様だけなんだ」
セイラン様とレイリ様は双子だが性格も違うし、容貌も兄弟と思えるくらいには似ているけれど、一卵性双生児ほどは似ていない。セイラン様のさらさらの髪質と、レイリ様のちょっと癖のある髪質の違いや、セイラン様は銀と黒の模様なのに対して、レイリ様は白と濃い灰色の模様なのが違うし、完璧にそっくりではないのだ。
リラと母とアマンダ姉さんとアンナマリ姉さんとアナ姉さんはそっくりで大きくなったらリラも見分けがつかなくなるだろうが、そういう似方とも全く違う。
単純に兄弟として血の繋がりを感じる程度の似方しかしていない。
セイラン様にあって、レイリ様にないものが存在してもおかしくはなかった。
「セイラン様、キュートアグレッションというそうです」
「何のことだ、ラーイ?」
「僕を噛みたいという衝動の名前です」
帰ってからセイラン様と二人きりになって話してみるとセイラン様の顔がかぁっと赤くなった。
「ラーイ、誰かにそれを話したのか?」
「いけませんでしたか?」
「私とラーイとの間のことは、その……二人きりの秘密なのだと思っておった」
どうしよう。
僕は色々不安になってこれまでも何度もお父さんにセイラン様とのことを話している。母にも相談しているし、相談してはいけないという考えがなかった。
「すみません、両親に話すのは構わないかと思って、父や母に相談していました」
「エイゼンやアマリエに相談しておったのか!?」
セイラン様が片手で顔を押さえて天井を仰ぎ見る。僕はそんなに行けないことをしてしまったのかと慄いていた。
「土地神様の威厳を損なうようなことでしたか?」
「それもあるし、純粋に恥ずかしい……。私とラーイのことが、私の部下のような存在のエイゼンやアマリエに筒抜けというのは、余りにも恥ずかしい」
押さえている指の間から見える顔は真っ赤に染まっている。穏やかで落ち着いたセイラン様がこれだけ取り乱すのを見るのは初めてで、僕も戸惑っていた。
「これからは言いません。でも、言わなかったら、僕は誰に相談すればいいんでしょう?」
同級生と恋バナをするようにセイラン様とのことは話せない。セイラン様はこの土地の土地神様で、尊敬を集める存在なのだ。
それに同級生の恋と僕の恋は若干違う気がする。僕は七歳のときからセイラン様と婚約をして、神族である白虎族の村で受け入れられている状況なのだ。
七歳から婚約をしていて、今年で八年目なんていうのは、同級生にいるわけがない。
「相談が必要なことがあるくらい、私はラーイを不安にさせているか?」
「そういうわけじゃないですけど、知りたいことはあります。僕はまだ成人とは言えなくて、両親に判断を委ねたいときもあるのです」
僕が答えると、セイラン様は難しい顔で顎を撫でている。
「ラーイの両親はエイゼンとアマリエであるからなぁ。季節の渡る神と、魔女族の長。それが私の性事情を知っているとなると、私も顔が合わせづらくなる」
気まずいということがセイラン様にもあるだなんて、僕は全く考えていなかった。これだけ自信に溢れて堂々としているセイラン様が、母やお父さんと会うのが気まずくなるような状況を僕は想定していなかった。
「父と母には言いません。セイラン様がお嫌なら、僕はセイラン様にだけ相談します」
「そうしてくれるか?」
「セイラン様との時間が持てるのは嬉しいです。僕の悩みはセイラン様には小さなことかもしれないけれど、聞いてくださいますか?」
「もちろん、いつでも聞こう。何でも話してくれ、ラーイ」
抱き締められて僕はセイラン様の胸に顔を埋める。ふかふかの胸を揉んでいると、セイラン様がごろごろと喉を鳴らしているのが分かった。白虎族なのでセイラン様も猫のように喉を鳴らすのだ。
抱き締めるセイラン様の腕に力が入ったような気がする。
肩口に埋められたセイラン様の息が荒く、僕の匂いを嗅がれている。
「セイラン様?」
「ラーイ……食べてしまいたい……」
「セイラン様!?」
「あ、すまない! 痛かったか!?」
恍惚とした声が漏れたのでどきりとして強くセイラン様の名前を呼べば、我に返ったのかセイラン様が腕の中から逃してくれる。
そのままだったらセイラン様に噛まれていたかもしれないと思うとぞくりとするが、それが嫌ではないのが不思議だった。
セイラン様にならば噛まれても構わない。
「普通は可愛い赤ん坊や動物の子どもに沸き起こる衝動なのですが、セイラン様は僕に沸き起こるから、それだけ僕が可愛いってことですね」
「何のことだ?」
「キュートアグレッションです」
「あぁ、長いので覚えられぬな。きゅー……難しい」
誤魔化されてしまったような気がする。
セイラン様はその後も何度も「キュートアグレッション」と言おうとして上手く言えずに終わってしまった。
初夏が来て、お父さんがこの土地にやってきた。
僕とリラのお誕生日も同じころにやってくる。
僕とリラにとっては、お父さんが来るのが一番のお誕生日プレゼントだった。
「お父さん、お帰りなさい!」
「お父さん、待ってたわ!」
「とと、わたし、しょうがくせいになった!」
燕の姿で社に降り立ったお父さんに殺到していく僕とリラとスリーズちゃんに、お父さんは人間の姿に変わって三人纏めて抱き留めた。
さすがに僕とリラは大きくなっていたので倒れそうになりながらもなんとか受け止められて、そこにスリーズちゃんも挟まって、僕たちは団子のようになって再会を喜んだ。
社の厨房ではマオさんと母が僕とリラのお誕生日の準備をしている。
レオくんとナンシーちゃんもお祝いに来てくれていた。
「ラーイもリラもスリーズも少し待ってくれるかな? まずは土地神様にご挨拶をしなければいけないからね」
「はい、お父さん」
「行ってらっしゃい、お父さん」
「とと、まってるね」
社の中に入って行ったお父さんは膝をついて深く頭を下げて、セイラン様とレイリ様に挨拶をする。
「夏の渡る神、エイゼン、今年も参りました」
「エイゼンが来ねば秋の実りはないからな」
「リヒ殿の修行も順調です。来年には代替わりできるでしょう」
「ありがとうございます」
お父さんが来年には渡る神を代替わりしてずっとこの土地にいるようになる。
その知らせは僕にとってとても嬉しいものだった。
「かか! とと、らいねんにはだいがわりするって!」
「本当? スリーズ、ずっとエイゼンがいるわよ。嬉しいわね」
「わたし、うれしい! かかも、うれしい?」
「とても嬉しいわ」
スリーズちゃんを抱き上げた母が幸せそうにくるくると回って踊っているのを見ながら、僕は来年には母の結婚式のドレスを作りたいと思っていた。
僕とリラは十五歳。
成人まで残り三年になった。
その話を母にすると、母はきっぱりと告げた。
「それはキュートアグレッションね」
「キュートアグレッション?」
僕が聞き返すと母は説明してくれる。
「可愛いと思った対象に対して、強く抱き締めたり、噛み付いたり、摘まんだり、攻撃的な衝動を感じることを言うのよ。土地神様はそれだけラーイが可愛いのね」
普通は赤ん坊や動物の子どもにそういう衝動がわいてくるらしいのだが、セイラン様はもうすぐ十五歳の僕に対してそういう衝動がわいてくるという。それはセイラン様にとって僕が特別だということではないのだろうか。
「白虎族に本気で噛まれたら骨が砕ける程度じゃ済まないけど、流石にセイラン様もそこまではしないか」
「セイラン様は僕を傷付けたりしないよ」
「噛まれたら、冷静に対処するのよ?」
「分かった」
母に返事をして僕は縫物を少ししてから社に帰った。リラはスリーズちゃんとレオくんと庭で遊んでいたが、僕が呼ぶとすぐに来てくれて一緒に社に帰った。
「レイリ様にはないのかな? リラを噛みたい衝動とか」
「ないって昨日の夜言ってたじゃない」
「セイラン様だけなんだ」
セイラン様とレイリ様は双子だが性格も違うし、容貌も兄弟と思えるくらいには似ているけれど、一卵性双生児ほどは似ていない。セイラン様のさらさらの髪質と、レイリ様のちょっと癖のある髪質の違いや、セイラン様は銀と黒の模様なのに対して、レイリ様は白と濃い灰色の模様なのが違うし、完璧にそっくりではないのだ。
リラと母とアマンダ姉さんとアンナマリ姉さんとアナ姉さんはそっくりで大きくなったらリラも見分けがつかなくなるだろうが、そういう似方とも全く違う。
単純に兄弟として血の繋がりを感じる程度の似方しかしていない。
セイラン様にあって、レイリ様にないものが存在してもおかしくはなかった。
「セイラン様、キュートアグレッションというそうです」
「何のことだ、ラーイ?」
「僕を噛みたいという衝動の名前です」
帰ってからセイラン様と二人きりになって話してみるとセイラン様の顔がかぁっと赤くなった。
「ラーイ、誰かにそれを話したのか?」
「いけませんでしたか?」
「私とラーイとの間のことは、その……二人きりの秘密なのだと思っておった」
どうしよう。
僕は色々不安になってこれまでも何度もお父さんにセイラン様とのことを話している。母にも相談しているし、相談してはいけないという考えがなかった。
「すみません、両親に話すのは構わないかと思って、父や母に相談していました」
「エイゼンやアマリエに相談しておったのか!?」
セイラン様が片手で顔を押さえて天井を仰ぎ見る。僕はそんなに行けないことをしてしまったのかと慄いていた。
「土地神様の威厳を損なうようなことでしたか?」
「それもあるし、純粋に恥ずかしい……。私とラーイのことが、私の部下のような存在のエイゼンやアマリエに筒抜けというのは、余りにも恥ずかしい」
押さえている指の間から見える顔は真っ赤に染まっている。穏やかで落ち着いたセイラン様がこれだけ取り乱すのを見るのは初めてで、僕も戸惑っていた。
「これからは言いません。でも、言わなかったら、僕は誰に相談すればいいんでしょう?」
同級生と恋バナをするようにセイラン様とのことは話せない。セイラン様はこの土地の土地神様で、尊敬を集める存在なのだ。
それに同級生の恋と僕の恋は若干違う気がする。僕は七歳のときからセイラン様と婚約をして、神族である白虎族の村で受け入れられている状況なのだ。
七歳から婚約をしていて、今年で八年目なんていうのは、同級生にいるわけがない。
「相談が必要なことがあるくらい、私はラーイを不安にさせているか?」
「そういうわけじゃないですけど、知りたいことはあります。僕はまだ成人とは言えなくて、両親に判断を委ねたいときもあるのです」
僕が答えると、セイラン様は難しい顔で顎を撫でている。
「ラーイの両親はエイゼンとアマリエであるからなぁ。季節の渡る神と、魔女族の長。それが私の性事情を知っているとなると、私も顔が合わせづらくなる」
気まずいということがセイラン様にもあるだなんて、僕は全く考えていなかった。これだけ自信に溢れて堂々としているセイラン様が、母やお父さんと会うのが気まずくなるような状況を僕は想定していなかった。
「父と母には言いません。セイラン様がお嫌なら、僕はセイラン様にだけ相談します」
「そうしてくれるか?」
「セイラン様との時間が持てるのは嬉しいです。僕の悩みはセイラン様には小さなことかもしれないけれど、聞いてくださいますか?」
「もちろん、いつでも聞こう。何でも話してくれ、ラーイ」
抱き締められて僕はセイラン様の胸に顔を埋める。ふかふかの胸を揉んでいると、セイラン様がごろごろと喉を鳴らしているのが分かった。白虎族なのでセイラン様も猫のように喉を鳴らすのだ。
抱き締めるセイラン様の腕に力が入ったような気がする。
肩口に埋められたセイラン様の息が荒く、僕の匂いを嗅がれている。
「セイラン様?」
「ラーイ……食べてしまいたい……」
「セイラン様!?」
「あ、すまない! 痛かったか!?」
恍惚とした声が漏れたのでどきりとして強くセイラン様の名前を呼べば、我に返ったのかセイラン様が腕の中から逃してくれる。
そのままだったらセイラン様に噛まれていたかもしれないと思うとぞくりとするが、それが嫌ではないのが不思議だった。
セイラン様にならば噛まれても構わない。
「普通は可愛い赤ん坊や動物の子どもに沸き起こる衝動なのですが、セイラン様は僕に沸き起こるから、それだけ僕が可愛いってことですね」
「何のことだ?」
「キュートアグレッションです」
「あぁ、長いので覚えられぬな。きゅー……難しい」
誤魔化されてしまったような気がする。
セイラン様はその後も何度も「キュートアグレッション」と言おうとして上手く言えずに終わってしまった。
初夏が来て、お父さんがこの土地にやってきた。
僕とリラのお誕生日も同じころにやってくる。
僕とリラにとっては、お父さんが来るのが一番のお誕生日プレゼントだった。
「お父さん、お帰りなさい!」
「お父さん、待ってたわ!」
「とと、わたし、しょうがくせいになった!」
燕の姿で社に降り立ったお父さんに殺到していく僕とリラとスリーズちゃんに、お父さんは人間の姿に変わって三人纏めて抱き留めた。
さすがに僕とリラは大きくなっていたので倒れそうになりながらもなんとか受け止められて、そこにスリーズちゃんも挟まって、僕たちは団子のようになって再会を喜んだ。
社の厨房ではマオさんと母が僕とリラのお誕生日の準備をしている。
レオくんとナンシーちゃんもお祝いに来てくれていた。
「ラーイもリラもスリーズも少し待ってくれるかな? まずは土地神様にご挨拶をしなければいけないからね」
「はい、お父さん」
「行ってらっしゃい、お父さん」
「とと、まってるね」
社の中に入って行ったお父さんは膝をついて深く頭を下げて、セイラン様とレイリ様に挨拶をする。
「夏の渡る神、エイゼン、今年も参りました」
「エイゼンが来ねば秋の実りはないからな」
「リヒ殿の修行も順調です。来年には代替わりできるでしょう」
「ありがとうございます」
お父さんが来年には渡る神を代替わりしてずっとこの土地にいるようになる。
その知らせは僕にとってとても嬉しいものだった。
「かか! とと、らいねんにはだいがわりするって!」
「本当? スリーズ、ずっとエイゼンがいるわよ。嬉しいわね」
「わたし、うれしい! かかも、うれしい?」
「とても嬉しいわ」
スリーズちゃんを抱き上げた母が幸せそうにくるくると回って踊っているのを見ながら、僕は来年には母の結婚式のドレスを作りたいと思っていた。
僕とリラは十五歳。
成人まで残り三年になった。
4
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる