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転生したらまた魔女の男子だった件
141.ドラゴン襲来
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違う土地からやってきたドラゴンが土地を荒らしているとして、セイラン様とレイリ様に話が来たのは秋口のことだった。
読むたびに内容の変わる本の中でしか見たことのなかったドラゴンの存在に僕は怖くてセイラン様に飛び付く。リラは気になるのかそわそわしていた。
土地神様の眷属の山犬さんが報告してくれる。
「大陸から来たドラゴンが、北の土地を荒らして追い払われてこちらの土地に入ってきたようなのです」
「北の土地では仕留められなかったのか」
「北の土地の土地神様は武力に秀でた方ではないので、追い払うのが精一杯だったとか。こちらにもその旨を伝えて、申し訳ないがこちらで処理をして欲しいとお願いをされています」
北の土地神様は武力に秀でた方ではないので、ドラゴンを倒すことができない。
土地神様ですら苦戦するドラゴンという存在はどのようなものなのだろう。僕は興味がわいてきた。
山犬さんが伝えるとすぐにセイラン様とレイリ様が動き出す。
お邪魔にならないようにしたいが、僕もドラゴンを見てみたい。
「レイリ様、私、自分の身は守るから、ドラゴン退治に連れて行ってくれない?」
「置いていってもついて来そうですね。連れて行った方が安全かもしれません。セイラン兄上、いいですか?」
「リラならば安心だろう。ラーイはどうする?」
セイラン様が僕に話しを向けてくれて、僕はちょっと考えた後で答えた。
「連れて行ってください」
「大丈夫、お兄ちゃんのこともしっかり守るわ!」
「僕の持っている中で一番強い守護の付与魔法がかけられた服を着ていきます」
「いいだろう。おいで、ラーイ」
「来てください、リラ」
手招きするセイラン様とレイリ様に、僕はセイラン様に抱っこされて、リラはレイリ様に抱っこされた。
飛んでドラゴンを見付ける間に、僕はセイラン様に問いかける。
「龍族というのがいるではないですか。ドラゴンと龍族は違うのですか?」
「ドラゴンの一部は龍族の眷属である場合もあるが、その他のドラゴンは知能をほとんど持たず、近くに生きているものがあれば食らいつくような狂暴な生き物だ。神族の龍族とは全く違う」
「ドラゴンの中には瘴気を放つものもいて、それに触れると草木が枯れて土が汚染されると言います」
「ドラゴンは見つけ次第処理するのが土地神としての役割なのだ」
なんとなくドラゴンと龍族の違いが分かっていなかったけれど、ドラゴンは龍族の眷属である場合もあるが、それ以外が多数で、知能は低く、とても狂暴だということが分かった。
姿が龍族に似ているから勘違いしていたのかもしれない。
「僕が読んだ本の中には、ドラゴンがお姫様を助け出すものがありました」
「それは神族のドラゴンだな。今回私たちの土地に入って来たのは、魔物のドラゴンだ」
龍族の眷属のドラゴンは神族だが、そうでないドラゴンは魔物なのだという。
山犬の中にもセイラン様とレイリ様の眷属の山犬さんのような人間の姿を持った神族と、ただの山犬がいるように、ドラゴンもそうのようだった。
学んでから、僕はドラゴンが発見された山の中腹に降ろされた。
小さな頃に魔女の森を見たら木々の上に瘴気が凝っていたのを思い出させるような、黒々とした瘴気が辺りに蔓延しているのが分かる。
手を翳したセイラン様が風を吹かせて瘴気を浄化している。
黒い瘴気は消え去った。その後にぐるるるると唸りをあげている巨大な生き物が見えて来る。
濁った目に、乱食いの牙、汚れた鱗のその生き物は、僕が本で読んだドラゴンとは全く違っていた。
腕がなくてそこが翼になっていて、羽ばたいて飛び上がろうとするドラゴンに、白虎の姿になったセイラン様とレイリ様が飛びかかっていく。
ドラゴンも大きいのだが、セイラン様とレイリ様も非常に大きい。
セイラン様とレイリ様の二匹の白虎に飛び付かれて、ドラゴンは簡単に爪で翼を引き裂かれた。セイラン様の背中に噛み付こうとしているが、レイリ様がその喉笛に噛み付いて振り回される。
振り回されて飛ばされたレイリ様に、すかさずセイラン様がドラゴンの頭部に噛み付いて頭蓋骨を嚙み砕いてしまった。
飛び散る血も腐臭がするようで真っ黒で気持ち悪い。
怯えている僕の手をリラが握ってくれていた。
頭蓋骨を噛み砕かれたドラゴンは巨大な体を横倒しにして、土ぼこりを上げて倒れた。
もう動かないドラゴンに、セイラン様とレイリ様は人間の姿に戻って術で風を起こしドラゴンを解体していた。
「このドラゴンをどうするのですか?」
「食べられる種類のドラゴンもいるが、これは悪食のドラゴンで、何でも食べているから肉も内臓も非常にまずい。放っておいても腐って土を侵食するだけだから焼いてしまう」
「塵になるまで焼き尽くすのですよ。骨だけは加工できるので、アマリエに渡しましょうね」
「骨が加工できるんですか?」
「ドラゴンの骨はボタンにしても頑丈だし、装飾品にもなる。笛や楽器の材料にもなる」
肉は臭くて食えたものではないが、骨は使えると聞いて僕はもう怖くなくてワクワクとしていた。ドラゴンの骨で作ったボタンで服を作ってもいいし、レオくんに笛をもう一つ作ってもらってもいいだろう。
「私の出番はなかったわね。こういうのを倒すのが正義の味方の仕事じゃない?」
「リラは大人しくしててよ」
「駄目よ。私、正義の味方になるんだから!」
「セイラン様とレイリ様をお手伝いしよう」
術でドラゴンを焼いてしまった後に残った骨を僕とリラで集める。
川まで持って行って煤にまみれた骨を洗うと、きらきらと光る白さで貝殻のような光沢を持っていた。
「これは綺麗ですね」
「マオの笛も新しいものを作らせようか」
「マオさん、喜ぶと思います」
大きな骨は僕は持てないのでリラに任せる。肉体強化の魔法をかけたリラが大きな骨を担いで川に投げ込んで、ひっくり返して、煤が流れ落ちたのを見てレイリ様に風の術で乾かしてもらってウエストポーチに入れる。
大量の骨は全部ウエストポーチに入ってしまった。
次の日の高等学校の帰りに、母の家に寄って僕とリラはドラゴンの骨を見せた。
大きすぎて室内では出せないようなものもあるので、小さいものだけ出して行くが、それでも僕の腕一本分くらいの大きさはあった。
「セイラン様とレイリ様がこの土地に逃げ込んで来たドラゴンを退治したんだ」
「北の土地神様は武力に秀でていなくて、倒せなかったらしいのよ」
「お母さん、これをマオさんの笛や、レオくんの笛、ボタンや装飾品に加工してもらってくれる?」
母にお願いすれば、ポーチの中に入っている大腿骨や骨盤など巨大な骨も見定めて母が答える。
「これなら十分に作れそうね。牙の部分を使って、リラにナイフを、ラーイにはハサミを作りましょうか?」
「ナイフとハサミが作れるの?」
「ドラゴンの牙のナイフなんて格好いいわ! 私だけじゃなくて、ナンシーちゃんの分も、スリーズちゃんが大きくなって使う分も欲しいわ」
「スリーズに与えるなら、外れない鞘がついているものがいいわね。リラとナンシーちゃんの分も鞘も発注しましょう」
思わぬドラゴンの骨の使い道を知って、僕は自分のハサミができるのかとワクワクしていた。
「ドラゴンの牙のハサミはよく切れるし、切れ味が落ちないわよ。ナイフも同じ。一生ものになると思うわ」
マオさんとレオくんの笛のことばかり考えていたが僕とリラにも思わぬ収穫があって僕はとても嬉しかった。
「柄の部分の色を三人で変えるのよ。私がミッドナイトブルー、スリーズちゃんが青、ナンシーちゃんが赤で!」
「柄にも骨を使うから、そこに巻く皮の色を変えましょうね。ラーイはハサミの柄の部分の色に注文はないの?」
問いかけられて僕は少し考える。
「水色かな」
この輝くような白い骨には水色が似合う気がしたのだ。
それに、水色はセイラン様の目の色だった。
読むたびに内容の変わる本の中でしか見たことのなかったドラゴンの存在に僕は怖くてセイラン様に飛び付く。リラは気になるのかそわそわしていた。
土地神様の眷属の山犬さんが報告してくれる。
「大陸から来たドラゴンが、北の土地を荒らして追い払われてこちらの土地に入ってきたようなのです」
「北の土地では仕留められなかったのか」
「北の土地の土地神様は武力に秀でた方ではないので、追い払うのが精一杯だったとか。こちらにもその旨を伝えて、申し訳ないがこちらで処理をして欲しいとお願いをされています」
北の土地神様は武力に秀でた方ではないので、ドラゴンを倒すことができない。
土地神様ですら苦戦するドラゴンという存在はどのようなものなのだろう。僕は興味がわいてきた。
山犬さんが伝えるとすぐにセイラン様とレイリ様が動き出す。
お邪魔にならないようにしたいが、僕もドラゴンを見てみたい。
「レイリ様、私、自分の身は守るから、ドラゴン退治に連れて行ってくれない?」
「置いていってもついて来そうですね。連れて行った方が安全かもしれません。セイラン兄上、いいですか?」
「リラならば安心だろう。ラーイはどうする?」
セイラン様が僕に話しを向けてくれて、僕はちょっと考えた後で答えた。
「連れて行ってください」
「大丈夫、お兄ちゃんのこともしっかり守るわ!」
「僕の持っている中で一番強い守護の付与魔法がかけられた服を着ていきます」
「いいだろう。おいで、ラーイ」
「来てください、リラ」
手招きするセイラン様とレイリ様に、僕はセイラン様に抱っこされて、リラはレイリ様に抱っこされた。
飛んでドラゴンを見付ける間に、僕はセイラン様に問いかける。
「龍族というのがいるではないですか。ドラゴンと龍族は違うのですか?」
「ドラゴンの一部は龍族の眷属である場合もあるが、その他のドラゴンは知能をほとんど持たず、近くに生きているものがあれば食らいつくような狂暴な生き物だ。神族の龍族とは全く違う」
「ドラゴンの中には瘴気を放つものもいて、それに触れると草木が枯れて土が汚染されると言います」
「ドラゴンは見つけ次第処理するのが土地神としての役割なのだ」
なんとなくドラゴンと龍族の違いが分かっていなかったけれど、ドラゴンは龍族の眷属である場合もあるが、それ以外が多数で、知能は低く、とても狂暴だということが分かった。
姿が龍族に似ているから勘違いしていたのかもしれない。
「僕が読んだ本の中には、ドラゴンがお姫様を助け出すものがありました」
「それは神族のドラゴンだな。今回私たちの土地に入って来たのは、魔物のドラゴンだ」
龍族の眷属のドラゴンは神族だが、そうでないドラゴンは魔物なのだという。
山犬の中にもセイラン様とレイリ様の眷属の山犬さんのような人間の姿を持った神族と、ただの山犬がいるように、ドラゴンもそうのようだった。
学んでから、僕はドラゴンが発見された山の中腹に降ろされた。
小さな頃に魔女の森を見たら木々の上に瘴気が凝っていたのを思い出させるような、黒々とした瘴気が辺りに蔓延しているのが分かる。
手を翳したセイラン様が風を吹かせて瘴気を浄化している。
黒い瘴気は消え去った。その後にぐるるるると唸りをあげている巨大な生き物が見えて来る。
濁った目に、乱食いの牙、汚れた鱗のその生き物は、僕が本で読んだドラゴンとは全く違っていた。
腕がなくてそこが翼になっていて、羽ばたいて飛び上がろうとするドラゴンに、白虎の姿になったセイラン様とレイリ様が飛びかかっていく。
ドラゴンも大きいのだが、セイラン様とレイリ様も非常に大きい。
セイラン様とレイリ様の二匹の白虎に飛び付かれて、ドラゴンは簡単に爪で翼を引き裂かれた。セイラン様の背中に噛み付こうとしているが、レイリ様がその喉笛に噛み付いて振り回される。
振り回されて飛ばされたレイリ様に、すかさずセイラン様がドラゴンの頭部に噛み付いて頭蓋骨を嚙み砕いてしまった。
飛び散る血も腐臭がするようで真っ黒で気持ち悪い。
怯えている僕の手をリラが握ってくれていた。
頭蓋骨を噛み砕かれたドラゴンは巨大な体を横倒しにして、土ぼこりを上げて倒れた。
もう動かないドラゴンに、セイラン様とレイリ様は人間の姿に戻って術で風を起こしドラゴンを解体していた。
「このドラゴンをどうするのですか?」
「食べられる種類のドラゴンもいるが、これは悪食のドラゴンで、何でも食べているから肉も内臓も非常にまずい。放っておいても腐って土を侵食するだけだから焼いてしまう」
「塵になるまで焼き尽くすのですよ。骨だけは加工できるので、アマリエに渡しましょうね」
「骨が加工できるんですか?」
「ドラゴンの骨はボタンにしても頑丈だし、装飾品にもなる。笛や楽器の材料にもなる」
肉は臭くて食えたものではないが、骨は使えると聞いて僕はもう怖くなくてワクワクとしていた。ドラゴンの骨で作ったボタンで服を作ってもいいし、レオくんに笛をもう一つ作ってもらってもいいだろう。
「私の出番はなかったわね。こういうのを倒すのが正義の味方の仕事じゃない?」
「リラは大人しくしててよ」
「駄目よ。私、正義の味方になるんだから!」
「セイラン様とレイリ様をお手伝いしよう」
術でドラゴンを焼いてしまった後に残った骨を僕とリラで集める。
川まで持って行って煤にまみれた骨を洗うと、きらきらと光る白さで貝殻のような光沢を持っていた。
「これは綺麗ですね」
「マオの笛も新しいものを作らせようか」
「マオさん、喜ぶと思います」
大きな骨は僕は持てないのでリラに任せる。肉体強化の魔法をかけたリラが大きな骨を担いで川に投げ込んで、ひっくり返して、煤が流れ落ちたのを見てレイリ様に風の術で乾かしてもらってウエストポーチに入れる。
大量の骨は全部ウエストポーチに入ってしまった。
次の日の高等学校の帰りに、母の家に寄って僕とリラはドラゴンの骨を見せた。
大きすぎて室内では出せないようなものもあるので、小さいものだけ出して行くが、それでも僕の腕一本分くらいの大きさはあった。
「セイラン様とレイリ様がこの土地に逃げ込んで来たドラゴンを退治したんだ」
「北の土地神様は武力に秀でていなくて、倒せなかったらしいのよ」
「お母さん、これをマオさんの笛や、レオくんの笛、ボタンや装飾品に加工してもらってくれる?」
母にお願いすれば、ポーチの中に入っている大腿骨や骨盤など巨大な骨も見定めて母が答える。
「これなら十分に作れそうね。牙の部分を使って、リラにナイフを、ラーイにはハサミを作りましょうか?」
「ナイフとハサミが作れるの?」
「ドラゴンの牙のナイフなんて格好いいわ! 私だけじゃなくて、ナンシーちゃんの分も、スリーズちゃんが大きくなって使う分も欲しいわ」
「スリーズに与えるなら、外れない鞘がついているものがいいわね。リラとナンシーちゃんの分も鞘も発注しましょう」
思わぬドラゴンの骨の使い道を知って、僕は自分のハサミができるのかとワクワクしていた。
「ドラゴンの牙のハサミはよく切れるし、切れ味が落ちないわよ。ナイフも同じ。一生ものになると思うわ」
マオさんとレオくんの笛のことばかり考えていたが僕とリラにも思わぬ収穫があって僕はとても嬉しかった。
「柄の部分の色を三人で変えるのよ。私がミッドナイトブルー、スリーズちゃんが青、ナンシーちゃんが赤で!」
「柄にも骨を使うから、そこに巻く皮の色を変えましょうね。ラーイはハサミの柄の部分の色に注文はないの?」
問いかけられて僕は少し考える。
「水色かな」
この輝くような白い骨には水色が似合う気がしたのだ。
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