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転生したらまた魔女の男子だった件
124.お父さんとお母さんの馴れ初め
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夏休みの間にしかお父さんはこの土地にいない。
お父さんとの時間も持ちたいけれど、セイラン様と一緒にもいたい僕は苦悩していた。
夏の間ずっとお父さんといるのは嫌ではないのだが、僕はセイラン様が大好きなのだ。
セイラン様との距離を縮めたい。
結果として、僕は母の家のウッドデッキで、スリーズちゃんとリラが戦うのをレオくんと見ながら、お父さんに相談することにした。
「僕、セイラン様と恋人同士になりたいんだ。セイラン様はまだ、僕のこと……」
「恋人同士になるのは、ラーイがもう少し大きくなってからではないと難しいんじゃないかな?」
「早く大きくなりたいけど、時間は平等にしか過ぎていかない。僕、早くセイラン様と恋人になりたい!」
強く言うとお父さんの手が僕を撫でる。
「そんなに焦ることはないよ。セイラン様もそのままのラーイを可愛いと思っているだろうし、一足飛びに大きくなったところで、精神がついて行かないから、やはり相応が一番いいよ」
お父さんに言われるのだが、僕は半泣きになっていた。
早くセイラン様と恋人になりたい。僕は焦っているのかもしれない。
僕は前世で十歳で死んでしまった。十歳を今世では超えることができたけれど、一度死を経験しているこの魂は、自分がいつ死んでもおかしくはないのではないかと思い込んでいるのだ。
「お父さんは、お母さんと両想いじゃなかった頃は、どんな気分だった」
「早くアマリエを口説き落としたかった」
「そもそも、お父さんはお母さんとどうやって出会ったの?」
いつの間にか仲良くなっていたお父さんと母だったけれど、その出会いを僕は聞いたことがなかった気がしていた。気が付けば戦っていたはずのリラもスリーズちゃんも集まって来ていて、レオくんもじっとお父さんを見ている。
「最初は、アマリエが魔女の長になったときに、渡る神として挨拶に行ったときかな。そのときになんて美しいひとだろうと思ったけれど、渡る神程度では相手にされないだろうと思っていた」
「えぇー!? お父さんは神族でしょう? それでも相手にされないの!?」
お父さんの前に母が子どもを作った、大陸の貴族……つまりは僕とリラの生物学上の父は、ただの人間だった。それと比べてもお父さんは間違いなく身分がはっきりしているし、神族だし、最高だと思うのだが。
「アマリエは、今の子が大きくなるまで子どもは作らないと公言していたし、今の子は土地神様の婚約者で養い子だった。アマリエは魔女の長というだけではなく、土地神様とも縁のある立場だったのだよ」
そんな立場の相手が渡る神で神族とはいえお父さんを選ぶわけがないと考えていたが、お父さんは諦めずに何度もアプローチをしたのだという。
「僕、お父さんがそんなに時間をかけていたなんて知らなかった」
「私もだわ。お母さんが魔女の長になった頃って、私たち四歳じゃなかった?」
「そうだよね。それからずっと思っていたなんて、お父さんは一途なんだね」
僕もリラも感心してしまう。
スリーズちゃんが生まれたのが僕とリラが十歳のときだから、お父さんは六年近く母にアプローチをし続けたということになる。
「僕は十三年セイラン様にアプローチを続けてるけど、もっと気長にならなきゃいけないってことだね」
「私もそれを実感したわ」
お父さんが話してくれたおかげで、僕は焦る気持ちが少し落ち着いていた。
社に帰ると、セイラン様とレイリ様が迎えてくれる。どれだけ汗をかいていても、セイラン様は僕を抱き締めてくれるし、レイリ様もリラを抱き締めて受け入れてくれる。
「ラーイは今日もウッドデッキで縫物をしていたのだな。ここに糸くずがついておる」
「お父さんと話ながら、縫物をしていました」
「今日も楽しかったようだな」
「最近はレオくんも指編みを始めたんですよ」
スリーズちゃんの戦いを見ながら、レオくんが手持ち無沙汰にしているので、僕はレオくんに指編みを教えてあげることにしたのだ。指編みならばレオくんの年齢でもできる。
指編みを次の日も続けられるように、紙で筒を作って、そこに五本棒を立てて、その日の終わりには指にかけている糸をそちらに移して続けられるようにしている。
レオくんは指編みでスリーズちゃんとお揃いでブレスレットを作りたいと思っているようだった。
「ラーイの同級生の弟だったな」
「そうです。お誕生日に来てくれましたよ」
「可愛い子だったな」
あ、なんか、嫌な気分になってしまった。
胸がちくっとした。
セイラン様が僕以外を可愛いとか言っている。
確かにレオくんは可愛いのだけれど、僕以外を可愛いというのはちょっと嫉妬してしまう。
頬っぺたが膨らんでしまっているのを、セイラン様に指先で突かれる。
「ラーイ、どうしたのだ?」
「セイラン様、僕以外を可愛いって言った……」
拗ねている僕に気付いたセイラン様が僕を抱き上げて、くるくると何度か回転する。
額をくっ付けるようにしてセイラン様が大きな口で笑う。
「ラーイが可愛いぞ。一番可愛い」
「セイラン様、僕以外を可愛いって言っちゃいやです」
「分かった。私のラーイはヤキモチ妬きなのだな」
大らかに笑われてしまったけれど、僕は胸のもやもやが晴れなくて、何となくすっきりしなかった。
それでもお風呂に入って晩ご飯の席に着くと、気分が変わる。
今日は鰻丼だった。
僕は鰻を初めて食べる。
「マオさん、鰻を調理できたの!?」
「鰻の血って、毒って聞いたけど本当?」
食べるより先にいい香りでたれにつけられて焼かれた鰻に視線を取られつつも、僕とリラはマオさんに聞いていた。
「これは、調理したものをセイラン様が買って来てくれたんですよ。鰻の血には毒があるのですね」
「マオさんが調理したんじゃないんだ」
「セイラン様が買って来てくれたのね! とっても美味しそう! いい香りがするわ」
セイラン様が土地の見回りのついでに買って来てくれた鰻を温め直して、ご飯に乗せてくれたようだ。鰻丼だけではなくて、野菜のサラダもある。
夏場は冷たいサラダを食べるとお腹が涼しくなる気がするのでありがたい。
鰻は濃厚なたれがたっぷりと塗られていてとても美味しい。
ご飯と一緒に僕は口いっぱいに頬張って食べてしまった。サラダもしゃきしゃきの千切りキャベツとトマトとキュウリが瑞々しくて美味しい。
お腹いっぱいになった僕は鰻のお礼をセイラン様に言いに行った。
セイラン様とレイリ様は鰻をたれではなく、白いままで焼いてあるのを食べているようだった。
「セイラン様、それはなんですか?」
お礼を言いに行ったはずなのに、美味しそうな白い鰻に僕は目を奪われてしまう。
「これは鰻の白焼きというもので、たれをつけずに焼いたものだ。ワサビで食べるとうまいのだ」
「お酒によく合うのですよね」
「美味しそう……」
僕とリラの視線は鰻の白焼きから離れない。笑ってセイラン様が僕を膝の上に抱き上げ、レイリ様がリラを膝の上に抱き上げた。
一口白焼きを口に入れてもらって、ワサビにツンとして泣きそうになったけれど、その後に広がるふわふわの食感と美味しさに僕は目を見開いた。リラも金色のお目目をきらきらと輝かせている。
「美味しいー!」
「とっても美味しいわ、レイリ様!」
「白焼きも美味しいであろう。もう少し食べるか?」
「分けてあげましょうね」
口に運んでくれるセイラン様とレイリ様に、お腹がいっぱいになっていても僕とリラは白焼きを食べてしまった。
とても美味しくて止められなかったのだ。
食べ終わって寝る準備をしてセイラン様の部屋に行くと、部屋は風の術で涼しくしてあった。
魔女の森に行った日はお乳はいらないはずなのだが、僕は妙な渇きを覚えていた。
「セイラン様、お乳が欲しいです」
「今日はいらないのではないか?」
「飲みたいんです……」
上目遣いにセイラン様を見ると、着物の胸を寛げて胸を晒してくれる。
乳首に吸い付くと、甘いお乳の味がする。
お乳を飲むことは僕にとってはセイラン様との触れ合いの一つなのだ。
お父さんとの時間も持ちたいけれど、セイラン様と一緒にもいたい僕は苦悩していた。
夏の間ずっとお父さんといるのは嫌ではないのだが、僕はセイラン様が大好きなのだ。
セイラン様との距離を縮めたい。
結果として、僕は母の家のウッドデッキで、スリーズちゃんとリラが戦うのをレオくんと見ながら、お父さんに相談することにした。
「僕、セイラン様と恋人同士になりたいんだ。セイラン様はまだ、僕のこと……」
「恋人同士になるのは、ラーイがもう少し大きくなってからではないと難しいんじゃないかな?」
「早く大きくなりたいけど、時間は平等にしか過ぎていかない。僕、早くセイラン様と恋人になりたい!」
強く言うとお父さんの手が僕を撫でる。
「そんなに焦ることはないよ。セイラン様もそのままのラーイを可愛いと思っているだろうし、一足飛びに大きくなったところで、精神がついて行かないから、やはり相応が一番いいよ」
お父さんに言われるのだが、僕は半泣きになっていた。
早くセイラン様と恋人になりたい。僕は焦っているのかもしれない。
僕は前世で十歳で死んでしまった。十歳を今世では超えることができたけれど、一度死を経験しているこの魂は、自分がいつ死んでもおかしくはないのではないかと思い込んでいるのだ。
「お父さんは、お母さんと両想いじゃなかった頃は、どんな気分だった」
「早くアマリエを口説き落としたかった」
「そもそも、お父さんはお母さんとどうやって出会ったの?」
いつの間にか仲良くなっていたお父さんと母だったけれど、その出会いを僕は聞いたことがなかった気がしていた。気が付けば戦っていたはずのリラもスリーズちゃんも集まって来ていて、レオくんもじっとお父さんを見ている。
「最初は、アマリエが魔女の長になったときに、渡る神として挨拶に行ったときかな。そのときになんて美しいひとだろうと思ったけれど、渡る神程度では相手にされないだろうと思っていた」
「えぇー!? お父さんは神族でしょう? それでも相手にされないの!?」
お父さんの前に母が子どもを作った、大陸の貴族……つまりは僕とリラの生物学上の父は、ただの人間だった。それと比べてもお父さんは間違いなく身分がはっきりしているし、神族だし、最高だと思うのだが。
「アマリエは、今の子が大きくなるまで子どもは作らないと公言していたし、今の子は土地神様の婚約者で養い子だった。アマリエは魔女の長というだけではなく、土地神様とも縁のある立場だったのだよ」
そんな立場の相手が渡る神で神族とはいえお父さんを選ぶわけがないと考えていたが、お父さんは諦めずに何度もアプローチをしたのだという。
「僕、お父さんがそんなに時間をかけていたなんて知らなかった」
「私もだわ。お母さんが魔女の長になった頃って、私たち四歳じゃなかった?」
「そうだよね。それからずっと思っていたなんて、お父さんは一途なんだね」
僕もリラも感心してしまう。
スリーズちゃんが生まれたのが僕とリラが十歳のときだから、お父さんは六年近く母にアプローチをし続けたということになる。
「僕は十三年セイラン様にアプローチを続けてるけど、もっと気長にならなきゃいけないってことだね」
「私もそれを実感したわ」
お父さんが話してくれたおかげで、僕は焦る気持ちが少し落ち着いていた。
社に帰ると、セイラン様とレイリ様が迎えてくれる。どれだけ汗をかいていても、セイラン様は僕を抱き締めてくれるし、レイリ様もリラを抱き締めて受け入れてくれる。
「ラーイは今日もウッドデッキで縫物をしていたのだな。ここに糸くずがついておる」
「お父さんと話ながら、縫物をしていました」
「今日も楽しかったようだな」
「最近はレオくんも指編みを始めたんですよ」
スリーズちゃんの戦いを見ながら、レオくんが手持ち無沙汰にしているので、僕はレオくんに指編みを教えてあげることにしたのだ。指編みならばレオくんの年齢でもできる。
指編みを次の日も続けられるように、紙で筒を作って、そこに五本棒を立てて、その日の終わりには指にかけている糸をそちらに移して続けられるようにしている。
レオくんは指編みでスリーズちゃんとお揃いでブレスレットを作りたいと思っているようだった。
「ラーイの同級生の弟だったな」
「そうです。お誕生日に来てくれましたよ」
「可愛い子だったな」
あ、なんか、嫌な気分になってしまった。
胸がちくっとした。
セイラン様が僕以外を可愛いとか言っている。
確かにレオくんは可愛いのだけれど、僕以外を可愛いというのはちょっと嫉妬してしまう。
頬っぺたが膨らんでしまっているのを、セイラン様に指先で突かれる。
「ラーイ、どうしたのだ?」
「セイラン様、僕以外を可愛いって言った……」
拗ねている僕に気付いたセイラン様が僕を抱き上げて、くるくると何度か回転する。
額をくっ付けるようにしてセイラン様が大きな口で笑う。
「ラーイが可愛いぞ。一番可愛い」
「セイラン様、僕以外を可愛いって言っちゃいやです」
「分かった。私のラーイはヤキモチ妬きなのだな」
大らかに笑われてしまったけれど、僕は胸のもやもやが晴れなくて、何となくすっきりしなかった。
それでもお風呂に入って晩ご飯の席に着くと、気分が変わる。
今日は鰻丼だった。
僕は鰻を初めて食べる。
「マオさん、鰻を調理できたの!?」
「鰻の血って、毒って聞いたけど本当?」
食べるより先にいい香りでたれにつけられて焼かれた鰻に視線を取られつつも、僕とリラはマオさんに聞いていた。
「これは、調理したものをセイラン様が買って来てくれたんですよ。鰻の血には毒があるのですね」
「マオさんが調理したんじゃないんだ」
「セイラン様が買って来てくれたのね! とっても美味しそう! いい香りがするわ」
セイラン様が土地の見回りのついでに買って来てくれた鰻を温め直して、ご飯に乗せてくれたようだ。鰻丼だけではなくて、野菜のサラダもある。
夏場は冷たいサラダを食べるとお腹が涼しくなる気がするのでありがたい。
鰻は濃厚なたれがたっぷりと塗られていてとても美味しい。
ご飯と一緒に僕は口いっぱいに頬張って食べてしまった。サラダもしゃきしゃきの千切りキャベツとトマトとキュウリが瑞々しくて美味しい。
お腹いっぱいになった僕は鰻のお礼をセイラン様に言いに行った。
セイラン様とレイリ様は鰻をたれではなく、白いままで焼いてあるのを食べているようだった。
「セイラン様、それはなんですか?」
お礼を言いに行ったはずなのに、美味しそうな白い鰻に僕は目を奪われてしまう。
「これは鰻の白焼きというもので、たれをつけずに焼いたものだ。ワサビで食べるとうまいのだ」
「お酒によく合うのですよね」
「美味しそう……」
僕とリラの視線は鰻の白焼きから離れない。笑ってセイラン様が僕を膝の上に抱き上げ、レイリ様がリラを膝の上に抱き上げた。
一口白焼きを口に入れてもらって、ワサビにツンとして泣きそうになったけれど、その後に広がるふわふわの食感と美味しさに僕は目を見開いた。リラも金色のお目目をきらきらと輝かせている。
「美味しいー!」
「とっても美味しいわ、レイリ様!」
「白焼きも美味しいであろう。もう少し食べるか?」
「分けてあげましょうね」
口に運んでくれるセイラン様とレイリ様に、お腹がいっぱいになっていても僕とリラは白焼きを食べてしまった。
とても美味しくて止められなかったのだ。
食べ終わって寝る準備をしてセイラン様の部屋に行くと、部屋は風の術で涼しくしてあった。
魔女の森に行った日はお乳はいらないはずなのだが、僕は妙な渇きを覚えていた。
「セイラン様、お乳が欲しいです」
「今日はいらないのではないか?」
「飲みたいんです……」
上目遣いにセイラン様を見ると、着物の胸を寛げて胸を晒してくれる。
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