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転生したらまた魔女の男子だった件
119.スリーズちゃん、三歳
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春休みが終わって僕とリラは高等学校の三年生になった。
高等学校は三年生までが一般教養で、四年生からが専門分野に分かれる。
同じクラスの中でもすることが違ってくるのだ。
今はまだ僕はリラとナンシーちゃんに勉強を教えていられるが、四年生からは変わってしまうかもしれない。
「私、筋力強化や体術の授業を多めに取ろうと思っているの」
僕は服飾の授業を取るつもりだが、リラは全然別の道を選ぶつもりのようだった。
ナンシーちゃんに聞いてみると、ナンシーちゃんにも目標があった。
「私は植物を育てる植物学の道に進みたいと思っているのよ」
「それじゃ、ナンシーちゃんはマンドラゴラを知ってる?」
果樹園で働いているお父さんのこともあってか、ナンシーちゃんの進みたい道は植物学だった。
そうなると、マンドラゴラのことも知っているのではないだろうか。
僕は蕪マンドラゴラのシロウを育てているし、リラは大根マンドラゴラのダイを育てている。
「ラーイくんとリラちゃんは、マンドラゴラに興味があるの?」
「実は魔女の森ではない場所にマンドラゴラを育ててもらっていてね」
「私とお兄ちゃんの栄養にするってセイラン様とレイリ様は言っているの。そんなものがなくても私は平気なのに」
あっさりと言うリラに、ナンシーちゃんが声を潜める。
「もしかして、土地神様のお乳を飲んでいるって噂、本当なの?」
「本当よ!」
胸を張って答えたリラに、ナンシーちゃんが「しっ!」と唇に指を当てて声を潜めさせた。誰もいない廊下の隅に連れて行かれて、ナンシーちゃんがリラに言い聞かせている。
「リラちゃん、そういうことは大きな声で話さない方がいいわ」
「私、何も恥ずかしいことはしてない!」
「リラちゃんはそう思ってるのかもしれないけれど、土地神様はお恥ずかしいかもしれない。土地神様は男性で大人なのよ。お気持ちを考えて差し上げないと」
そうか。
そうだったのだ。
僕もリラもセイラン様とレイリ様のお乳を飲んでいることは全く恥ずかしくないし、隠すことではないと感じていたが、恥ずかしいのはセイラン様とレイリ様だった。
対外的にはマンドラゴラで済ませていることにしようという提案も、セイラン様とレイリ様のためのものだった。
あまりにも僕は自分が鈍かったことを反省した。
「リラ、セイラン様とレイリ様が恥ずかしかったから、対外的にはマンドラゴラで栄養を取っていることにしようって仰ったんだよ。これから気を付けよう」
「そうだったのね。セイラン様もレイリ様もはっきり言わないから分からなかったわ」
「全然気付いていなかった。ナンシーちゃん、教えてくれてありがとう」
僕とリラはナンシーちゃんにお礼を言った。
話が終わるとナンシーちゃんはもう一度教室に戻って、椅子に座った。
「マンドラゴラのことだったわね。魔女の森以外で育ったのを見たことがないけど、本当に育つのかしら?」
「育てるのは難しいの?」
「特別な栄養剤が必要になるんじゃないかな」
ナンシーちゃん曰く、マンドラゴラは育てるために魔力を注ぐか、特別な栄養剤を与えるか、どちらかしかない。魔女の森は魔力がかつて満ちていたが、今は少なくなっている。減ってしまった魔力の分は栄養剤で補っているという。
魔女の森でもそんな感じなのだから、魔女の森の外ではますます栽培が難しくなるだろう。
「何とかならないかな」
「うちのお母さんと相談してみていい? 土地神様に依頼されて栄養剤を作ってお渡しするのならば、栄誉だし、お金も入るわ」
「お願いしていい?」
ナンシーちゃんのお母さんが栄養剤を作ってくれるのならば、それに越したことはないと僕はお願いすることにした。
社に帰ってからセイラン様とレイリ様に報告する。
「マンドラゴラの成長には栄養剤か魔力が必要だったようです」
「同級生のナンシーちゃんのお母さんが依頼すれば作ってくれるかもしれないの。セイラン様、レイリ様、依頼してくださる?」
「調べてくれたのだな、ラーイ、リラ」
「それ相応の報酬を払って依頼しましょうね。情報をありがとうございます」
セイラン様もレイリ様も快く依頼することを決めてくれた。
春にはスリーズちゃんのお誕生日がある。
スリーズちゃんのお誕生日には、ナンシーちゃんが弟を連れて来てくれた。
箱いっぱいの苺を持ってナンシーちゃんの弟がとてとてと歩いてくる。確か年はスリーズちゃんの一歳上のはずだ。
「レオです。よろしくおねがいします」
「すー、スリーズ。よろちく」
「スリーズちゃんっていうの? かわいいね」
頬を真っ赤にしてそばかすのある顔で笑うレオくんはとても可愛い。ナンシーちゃんと同じ麦わら色の髪で、ナンシーちゃんのお父さんに似た小麦色の肌をしているレオくん。
「ねぇね、スリーズちゃん、かわいいよ! レオ、スリーズちゃんとけっこんしたい!」
元気よく大きな声で宣言するレオくんにスリーズちゃんの視線は持っている苺の箱から離れない。
「スリーズちゃん、おおきくなったらけっこんして!」
「あい、たべる」
「やった、ねぇね、けっこんしてくれるって!」
「おいしそう」
苺に夢中のスリーズちゃんは上の空で返事をしてしまった。
母がやって来てレオくんから苺の箱を受け取る。
「ナンシーちゃん、レオくん、来てくれてありがとう。スリーズを気に入ってくれたのね」
「スリーズちゃん、とってもかわいい!」
「一緒に遊んであげて。最近、ラーイとリラが忙しくて、遊び相手がいないのよ」
「あそぶ! スリーズちゃん、あそぼう!」
「あい! あそぼう!」
手を繋いでスリーズちゃんがレオくんをオモチャのところに連れて行っている。木のフライパンとお鍋でお料理するスリーズちゃんに、レオくんが果物のおもちゃを見てしみじみと呟いている。
「これは、いいオレンジだ。こっちはいいイチゴだ」
「おいしいの、つくってあげるね」
「スリーズちゃんのおりょうり、たのしみ!」
仲良く遊んでいるスリーズちゃんとレオくんの姿に僕もリラもナンシーちゃんも目を細めていた。
「ケーキができたわよ!」
あらかじめ作っておいたスポンジ生地にクリームを塗って苺を挟んで飾り付けた母が僕とリラとナンシーちゃんとスリーズちゃんとレオくんを呼ぶ。
スリーズちゃんは遊んでいたおもちゃを投げ出して椅子によじ登っているが、レオくんはオモチャはきちんと棚に片付けてから椅子に座っていた。
「家ではお片付けしないのに。スリーズちゃんにいいところ見せたいんだわ」
「スリーズちゃん見てないけど」
「可愛いわね」
ナンシーちゃんと僕とリラでくすくすと笑いながら椅子に座った。
「お母さん、ナンシーちゃんのお母さんにマンドラゴラの栄養剤を頼むことにしたんだ」
「土地神様から依頼をするのね。普通の土地で育つものなのか心配していたのよ。よかったわ」
母に報告すると、ケーキを切ってお皿に乗せながら答えてくれる。
三歳になるスリーズちゃんはフォークも上手に使えて口いっぱいにケーキを頬張って食べている。レオくんも目を輝かせてケーキを食べている。
「すごいデカいケーキ! こんなの、レオ、はじめてみた!」
「うちは四人家族で小さなケーキだものね」
「とってもおいしい! ありがとうございます!」
「アマリエさん、ありがとうございます。弟も喜んでいます」
お姉ちゃんしているナンシーちゃんと、元気な弟のレオくん。
これからレオくんがもっとスリーズちゃんと遊んでくれればいいのにと僕は思っていた。
「お母さん、レオくんとスリーズちゃんを一緒に遊ばせられないかな?」
「そうねぇ。スリーズ、レオくんと遊びたい?」
「あそびたい!」
「それじゃ、レオくんのお母さんとお話しして、お迎えに行きましょうか」
僕と母とスリーズちゃんの話を聞いてナンシーちゃんが嬉しそうにしている。
「母はこれからマンドラゴラの栄養剤を作らなきゃいけないから、レオを一人で遊ばせておかないといけないと心配してたんです。スリーズちゃんと一緒なら安心だわ」
「スリーズもラーイとリラと遊ぶのでは年の差がありすぎるし、ラーイとリラは忙しくなって来たし、遊び相手を考えていたのよね。二人で遊んでいてくれると、私も仕事ができて助かるし、みんな助かるわ。そうしましょう」
ナンシーちゃんのお母さんはマンドラゴラの栄養剤作りで忙しい間のレオくんのことを心配していたようだ。それと忙しくなってスリーズちゃんと遊べない僕とリラのことが合致した。
ナンシーちゃんとレオくんのお母さんに確認を取って、レオくんはこれから母の家でスリーズちゃんと遊ぶことになりそうだった。
「スリーズちゃん、おたんじょうびプレゼントに、レオのイチゴ、いっこあげる」
「いいの!?」
「いいよ。いちばんおおきいのをあげるね!」
レオくんから苺を一個もらってスリーズちゃんは口の周りを真っ赤にしながら嬉しそうに食べていた。
高等学校は三年生までが一般教養で、四年生からが専門分野に分かれる。
同じクラスの中でもすることが違ってくるのだ。
今はまだ僕はリラとナンシーちゃんに勉強を教えていられるが、四年生からは変わってしまうかもしれない。
「私、筋力強化や体術の授業を多めに取ろうと思っているの」
僕は服飾の授業を取るつもりだが、リラは全然別の道を選ぶつもりのようだった。
ナンシーちゃんに聞いてみると、ナンシーちゃんにも目標があった。
「私は植物を育てる植物学の道に進みたいと思っているのよ」
「それじゃ、ナンシーちゃんはマンドラゴラを知ってる?」
果樹園で働いているお父さんのこともあってか、ナンシーちゃんの進みたい道は植物学だった。
そうなると、マンドラゴラのことも知っているのではないだろうか。
僕は蕪マンドラゴラのシロウを育てているし、リラは大根マンドラゴラのダイを育てている。
「ラーイくんとリラちゃんは、マンドラゴラに興味があるの?」
「実は魔女の森ではない場所にマンドラゴラを育ててもらっていてね」
「私とお兄ちゃんの栄養にするってセイラン様とレイリ様は言っているの。そんなものがなくても私は平気なのに」
あっさりと言うリラに、ナンシーちゃんが声を潜める。
「もしかして、土地神様のお乳を飲んでいるって噂、本当なの?」
「本当よ!」
胸を張って答えたリラに、ナンシーちゃんが「しっ!」と唇に指を当てて声を潜めさせた。誰もいない廊下の隅に連れて行かれて、ナンシーちゃんがリラに言い聞かせている。
「リラちゃん、そういうことは大きな声で話さない方がいいわ」
「私、何も恥ずかしいことはしてない!」
「リラちゃんはそう思ってるのかもしれないけれど、土地神様はお恥ずかしいかもしれない。土地神様は男性で大人なのよ。お気持ちを考えて差し上げないと」
そうか。
そうだったのだ。
僕もリラもセイラン様とレイリ様のお乳を飲んでいることは全く恥ずかしくないし、隠すことではないと感じていたが、恥ずかしいのはセイラン様とレイリ様だった。
対外的にはマンドラゴラで済ませていることにしようという提案も、セイラン様とレイリ様のためのものだった。
あまりにも僕は自分が鈍かったことを反省した。
「リラ、セイラン様とレイリ様が恥ずかしかったから、対外的にはマンドラゴラで栄養を取っていることにしようって仰ったんだよ。これから気を付けよう」
「そうだったのね。セイラン様もレイリ様もはっきり言わないから分からなかったわ」
「全然気付いていなかった。ナンシーちゃん、教えてくれてありがとう」
僕とリラはナンシーちゃんにお礼を言った。
話が終わるとナンシーちゃんはもう一度教室に戻って、椅子に座った。
「マンドラゴラのことだったわね。魔女の森以外で育ったのを見たことがないけど、本当に育つのかしら?」
「育てるのは難しいの?」
「特別な栄養剤が必要になるんじゃないかな」
ナンシーちゃん曰く、マンドラゴラは育てるために魔力を注ぐか、特別な栄養剤を与えるか、どちらかしかない。魔女の森は魔力がかつて満ちていたが、今は少なくなっている。減ってしまった魔力の分は栄養剤で補っているという。
魔女の森でもそんな感じなのだから、魔女の森の外ではますます栽培が難しくなるだろう。
「何とかならないかな」
「うちのお母さんと相談してみていい? 土地神様に依頼されて栄養剤を作ってお渡しするのならば、栄誉だし、お金も入るわ」
「お願いしていい?」
ナンシーちゃんのお母さんが栄養剤を作ってくれるのならば、それに越したことはないと僕はお願いすることにした。
社に帰ってからセイラン様とレイリ様に報告する。
「マンドラゴラの成長には栄養剤か魔力が必要だったようです」
「同級生のナンシーちゃんのお母さんが依頼すれば作ってくれるかもしれないの。セイラン様、レイリ様、依頼してくださる?」
「調べてくれたのだな、ラーイ、リラ」
「それ相応の報酬を払って依頼しましょうね。情報をありがとうございます」
セイラン様もレイリ様も快く依頼することを決めてくれた。
春にはスリーズちゃんのお誕生日がある。
スリーズちゃんのお誕生日には、ナンシーちゃんが弟を連れて来てくれた。
箱いっぱいの苺を持ってナンシーちゃんの弟がとてとてと歩いてくる。確か年はスリーズちゃんの一歳上のはずだ。
「レオです。よろしくおねがいします」
「すー、スリーズ。よろちく」
「スリーズちゃんっていうの? かわいいね」
頬を真っ赤にしてそばかすのある顔で笑うレオくんはとても可愛い。ナンシーちゃんと同じ麦わら色の髪で、ナンシーちゃんのお父さんに似た小麦色の肌をしているレオくん。
「ねぇね、スリーズちゃん、かわいいよ! レオ、スリーズちゃんとけっこんしたい!」
元気よく大きな声で宣言するレオくんにスリーズちゃんの視線は持っている苺の箱から離れない。
「スリーズちゃん、おおきくなったらけっこんして!」
「あい、たべる」
「やった、ねぇね、けっこんしてくれるって!」
「おいしそう」
苺に夢中のスリーズちゃんは上の空で返事をしてしまった。
母がやって来てレオくんから苺の箱を受け取る。
「ナンシーちゃん、レオくん、来てくれてありがとう。スリーズを気に入ってくれたのね」
「スリーズちゃん、とってもかわいい!」
「一緒に遊んであげて。最近、ラーイとリラが忙しくて、遊び相手がいないのよ」
「あそぶ! スリーズちゃん、あそぼう!」
「あい! あそぼう!」
手を繋いでスリーズちゃんがレオくんをオモチャのところに連れて行っている。木のフライパンとお鍋でお料理するスリーズちゃんに、レオくんが果物のおもちゃを見てしみじみと呟いている。
「これは、いいオレンジだ。こっちはいいイチゴだ」
「おいしいの、つくってあげるね」
「スリーズちゃんのおりょうり、たのしみ!」
仲良く遊んでいるスリーズちゃんとレオくんの姿に僕もリラもナンシーちゃんも目を細めていた。
「ケーキができたわよ!」
あらかじめ作っておいたスポンジ生地にクリームを塗って苺を挟んで飾り付けた母が僕とリラとナンシーちゃんとスリーズちゃんとレオくんを呼ぶ。
スリーズちゃんは遊んでいたおもちゃを投げ出して椅子によじ登っているが、レオくんはオモチャはきちんと棚に片付けてから椅子に座っていた。
「家ではお片付けしないのに。スリーズちゃんにいいところ見せたいんだわ」
「スリーズちゃん見てないけど」
「可愛いわね」
ナンシーちゃんと僕とリラでくすくすと笑いながら椅子に座った。
「お母さん、ナンシーちゃんのお母さんにマンドラゴラの栄養剤を頼むことにしたんだ」
「土地神様から依頼をするのね。普通の土地で育つものなのか心配していたのよ。よかったわ」
母に報告すると、ケーキを切ってお皿に乗せながら答えてくれる。
三歳になるスリーズちゃんはフォークも上手に使えて口いっぱいにケーキを頬張って食べている。レオくんも目を輝かせてケーキを食べている。
「すごいデカいケーキ! こんなの、レオ、はじめてみた!」
「うちは四人家族で小さなケーキだものね」
「とってもおいしい! ありがとうございます!」
「アマリエさん、ありがとうございます。弟も喜んでいます」
お姉ちゃんしているナンシーちゃんと、元気な弟のレオくん。
これからレオくんがもっとスリーズちゃんと遊んでくれればいいのにと僕は思っていた。
「お母さん、レオくんとスリーズちゃんを一緒に遊ばせられないかな?」
「そうねぇ。スリーズ、レオくんと遊びたい?」
「あそびたい!」
「それじゃ、レオくんのお母さんとお話しして、お迎えに行きましょうか」
僕と母とスリーズちゃんの話を聞いてナンシーちゃんが嬉しそうにしている。
「母はこれからマンドラゴラの栄養剤を作らなきゃいけないから、レオを一人で遊ばせておかないといけないと心配してたんです。スリーズちゃんと一緒なら安心だわ」
「スリーズもラーイとリラと遊ぶのでは年の差がありすぎるし、ラーイとリラは忙しくなって来たし、遊び相手を考えていたのよね。二人で遊んでいてくれると、私も仕事ができて助かるし、みんな助かるわ。そうしましょう」
ナンシーちゃんのお母さんはマンドラゴラの栄養剤作りで忙しい間のレオくんのことを心配していたようだ。それと忙しくなってスリーズちゃんと遊べない僕とリラのことが合致した。
ナンシーちゃんとレオくんのお母さんに確認を取って、レオくんはこれから母の家でスリーズちゃんと遊ぶことになりそうだった。
「スリーズちゃん、おたんじょうびプレゼントに、レオのイチゴ、いっこあげる」
「いいの!?」
「いいよ。いちばんおおきいのをあげるね!」
レオくんから苺を一個もらってスリーズちゃんは口の周りを真っ赤にしながら嬉しそうに食べていた。
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