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転生したらまた魔女の男子だった件
101.寝不足の解決策
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眠れない。
セイラン様と別々に寝るようになってから、僕はよく眠れなくなっていた。
寝不足のままで高等学校に行くので、授業中に眠くて堪らない。特に眠いのはお弁当を食べた後だった。
「お兄ちゃん、起きて! 寝ちゃダメよ」
「い、いけない!」
うとうとと僕が寝そうになるとリラが起こしてくれる。
リラの方もあまり眠れていないのか、僕を起こした後に自分が寝そうになっている。
「リラ、しっかり。寝ちゃダメだよ」
「あ、起きなきゃ!」
リラが寝そうになると僕が起こす。
二年飛び級していて学年で一番年下の双子がそれを繰り返しているのだから、どうしても目立ってしまって、高等学校にセイラン様とレイリ様と母が呼ばれてしまった。
「リラちゃんもラーイくんもとても真面目な生徒で勉強も頑張っているのですが、最近居眠りが目立つようになってきました。何か心当たりがありますか?」
一年生の担当の先生がセイラン様とレイリ様と母に言う。セイラン様とレイリ様は言葉に詰まっているが、母が声を潜めて担当の先生に言ってくれた。
「リラは最近生理が初めて来たんです。体が大人になったので、少しバランスが崩れているのかもしれません。それがラーイは気になっているのかもしれません。ラーイはとても妹思いですから」
「なるほど。そういう理由だったのですね。体に変化があったのならば、時間が経てば落ち着くでしょう」
「ご心配をおかけします」
「いえ、ラーイくんとリラちゃんのことなので、保護者の方にもお知らせしておかなければいけないと思っていました」
ここは魔女の森なので、先生も全員女性だ。リラの生理の件に関して理解を示してくれた先生に僕は胸を撫で下ろす。
さすがに、これまで僕はセイラン様と、リラはレイリ様と寝ていて、別々に寝るようになったから眠れなくなったのだという真実を語る勇気はなかった。この年になってまでセイラン様やレイリ様のような保護者と一緒に寝ているのはおかしいだろう。
「お母さん、言わないでくれてありがとう」
「何のことかしら?」
お礼を言えば母はくすくすと笑っていた。
冬休みに入っても僕は一人で上手く眠れなかった。
リラもそのようで、日中眠そうにしている。
母の家に行ってスリーズちゃんと遊んでいても、ついうとうとと眠りそうになってしまう。
「にぃに! おちてー! ねぇね、あとぶー!」
スリーズちゃんが一生懸命僕とリラを揺り動かして起こそうとしているが、僕もリラも眠くて堪らない。おままごとの途中に二人とも敷物の上に突っ伏して眠ってしまった。
目が覚めると、僕とリラの体の上におままごとの具材が乗っていた。スリーズちゃんがちょっとむくれた顔で僕とリラの体の上におままごとの具材を積み木のように積んでいく。積まれても起きることができずに、僕とリラは眠っていた。
こんな感じだから、さすがにセイラン様とレイリ様も心配したのだろう。
セイラン様は僕と、レイリ様はリラと話す時間を作ってくれた。
「睡眠は成長に大事な時間だ。ラーイは眠れていないのだろう。無理をすることはないのだぞ」
「僕、一人で眠りたいんです。でも、上手く眠れなくて」
寒くなってきているし、一人で入るお布団は冷たくて、全然足先まで暖かくならない。眠気はあるのに眠ることができない苦しみを僕は抱えていた。
「アマリエの家でも床に突っ伏して眠っておるそうではないか」
「眠くて堪らなくなるんです。特にお昼ご飯を食べた後はお腹がいっぱいで、眠さが酷くなります」
「一緒に寝てもいいのだぞ?」
一人で寝ようと心を決めてしまったはずなのに、セイラン様に優しく言われると決意が崩れそうになる。僕が大人になったからといって、セイラン様は何か不埒なことを考えるような最低の大人ではない。あくまでも保護者という立ち位置で僕を受け入れてくれる。
「僕は、セイラン様が好きなんです」
口にすると目の奥が熱くなって、じわりと涙が出て来る。僕はこの年になっても泣き虫だった。
「私もラーイが大好きだ。だからこそ、心配なのだ」
「僕はセイラン様を性的に見ています。セイラン様を見ていると、股間が熱くなるんです!」
意を決して告白すればセイラン様は困ったように僕の髪を撫でる。
「股間が熱いのは困るな」
「股間が熱いのをどうすれば解消できるか、レイリ様に聞きました。でも、僕、一人じゃ上手くできなくて」
情けなくて、恥ずかしくて、ぽろぽろと涙がこぼれ出てしまう。
レイリ様から方法を聞いた後で僕は何度か自分の手で直にそこに触ってみた。おっかなびっくり触っているせいか、そこは全然反応せずに、萎えてしまう。手を離せば萎えたそこが、また熱くなってきて、それを繰り返しているうちに時間が経っていて、よく眠れないままに朝になっているのだ。
「できないんですぅ! 僕、ちゃんと一人でできるようになりたいのにぃ」
一人ですることはおかしいことではない。大人の男ならば普通なのだとセイラン様もレイリ様も言っていた。それならば大人の男として一人でできるようになりたいのに、僕にはそれができない。
セイラン様の胸に泣き付くと、セイラン様が僕の身体を抱き上げた。
抱き上げられて僕はセイラン様のベッドまで運ばれる。
「これからすることは、二人だけの秘密にしよう」
「二人だけの秘密?」
「ラーイ、リラにもレイリにも言ってはならないぞ」
真剣な面持ちで言うセイラン様に僕はベッドに座ったまま頷く。セイラン様が僕を膝の上に抱き上げた。
もう十一歳になっていたが、僕はまだセイラン様の膝に座ることがある。甘えたいときや、傍にいたいときにはセイラン様はそれを受け入れてくれていた。
膝の上に抱き上げた僕の股間にセイラン様が触れる。
緩く握られて、僕は目を閉じて震えていた。顔が燃えるように熱い。
セイラン様はそのまま僕の欲望を吐き出させてくれた。
「せ、セイラン様の手が……」
「洗って来ればいい。ラーイも下半身を洗おう」
「ごめんなさい」
「謝ることはない。ラーイが一人でできないなら、私が手伝おう」
「いいのですか?」
セイラン様の申し出に僕はものすごく驚いていた。
まだお風呂に入っていなかったので、僕はお風呂に入って、セイラン様は洗面所で手を洗う。僕がお風呂から出ると、入れ替わりにセイラン様が入って、出てきたら僕の髪を乾かしてくれた。
僕の真っすぐな黒髪は、肩を越すくらいまで伸びている。伸びた髪を乾かしてもらって、夢見心地のままでセイラン様に連れられてベッドに行く。
今日はお昼ご飯を母のところで食べていたので、お乳は必要なかった。
白虎の姿のセイラン様がベッドに寝そべり、僕がセイラン様に引っ付いて眠る。
セイラン様の毛皮を吸い込むと、いい匂いがして眠気が襲ってくる。
精を吐き出した後はこんなにも眠くなるのかと驚いてしまう。
目を閉じると僕はすぐに眠ってしまった。
久しぶりにぐっすり眠ったので、翌日はすっきりと目覚めて僕は朝ご飯の席に着いた。リラもすっきりした顔をしている。
「リラ、昨日はよく眠れたの?」
「レイリ様が無理に一人で寝ることはないって言ってくれたの。それで、話し合って、私のベッドをレイリ様の寝室に運んだのよ」
「そうか、そうすれば別々に寝ても寂しくないね」
「そうなの。レイリ様、ずっと考えてくれていたみたいなの。昨日はおかげでぐっすり眠れたわ」
僕とセイラン様はセイラン様が僕の欲望を処理して、一緒に眠ることで解決したが、レイリ様とリラの方はレイリ様の寝室にリラのベッドを運んで、同じ部屋で寝ることで解決したようだ。
「お兄ちゃんは?」
「僕はまたセイラン様と一緒に寝てる」
「そっちの方がいいのかもしれないわ。お兄ちゃん、高等学校でも授業中に寝ちゃってたもの」
「それはリラもだろう?」
「スリーズちゃんともいっぱい遊んであげられるね」
核心は口にしなかったけれど、僕はセイラン様とまた一緒に眠るようになったことをリラに伝えた。リラは安心した様子だった。
一人で眠った期間は短かったが、その間にどれだけ僕はセイラン様を好きかを思い知った。リラもレイリ様をどれだけ恋しいと思ったことだろう。
別々の日々を経て、僕とセイラン様、レイリ様とリラはまた一緒に眠り始めた。
セイラン様と別々に寝るようになってから、僕はよく眠れなくなっていた。
寝不足のままで高等学校に行くので、授業中に眠くて堪らない。特に眠いのはお弁当を食べた後だった。
「お兄ちゃん、起きて! 寝ちゃダメよ」
「い、いけない!」
うとうとと僕が寝そうになるとリラが起こしてくれる。
リラの方もあまり眠れていないのか、僕を起こした後に自分が寝そうになっている。
「リラ、しっかり。寝ちゃダメだよ」
「あ、起きなきゃ!」
リラが寝そうになると僕が起こす。
二年飛び級していて学年で一番年下の双子がそれを繰り返しているのだから、どうしても目立ってしまって、高等学校にセイラン様とレイリ様と母が呼ばれてしまった。
「リラちゃんもラーイくんもとても真面目な生徒で勉強も頑張っているのですが、最近居眠りが目立つようになってきました。何か心当たりがありますか?」
一年生の担当の先生がセイラン様とレイリ様と母に言う。セイラン様とレイリ様は言葉に詰まっているが、母が声を潜めて担当の先生に言ってくれた。
「リラは最近生理が初めて来たんです。体が大人になったので、少しバランスが崩れているのかもしれません。それがラーイは気になっているのかもしれません。ラーイはとても妹思いですから」
「なるほど。そういう理由だったのですね。体に変化があったのならば、時間が経てば落ち着くでしょう」
「ご心配をおかけします」
「いえ、ラーイくんとリラちゃんのことなので、保護者の方にもお知らせしておかなければいけないと思っていました」
ここは魔女の森なので、先生も全員女性だ。リラの生理の件に関して理解を示してくれた先生に僕は胸を撫で下ろす。
さすがに、これまで僕はセイラン様と、リラはレイリ様と寝ていて、別々に寝るようになったから眠れなくなったのだという真実を語る勇気はなかった。この年になってまでセイラン様やレイリ様のような保護者と一緒に寝ているのはおかしいだろう。
「お母さん、言わないでくれてありがとう」
「何のことかしら?」
お礼を言えば母はくすくすと笑っていた。
冬休みに入っても僕は一人で上手く眠れなかった。
リラもそのようで、日中眠そうにしている。
母の家に行ってスリーズちゃんと遊んでいても、ついうとうとと眠りそうになってしまう。
「にぃに! おちてー! ねぇね、あとぶー!」
スリーズちゃんが一生懸命僕とリラを揺り動かして起こそうとしているが、僕もリラも眠くて堪らない。おままごとの途中に二人とも敷物の上に突っ伏して眠ってしまった。
目が覚めると、僕とリラの体の上におままごとの具材が乗っていた。スリーズちゃんがちょっとむくれた顔で僕とリラの体の上におままごとの具材を積み木のように積んでいく。積まれても起きることができずに、僕とリラは眠っていた。
こんな感じだから、さすがにセイラン様とレイリ様も心配したのだろう。
セイラン様は僕と、レイリ様はリラと話す時間を作ってくれた。
「睡眠は成長に大事な時間だ。ラーイは眠れていないのだろう。無理をすることはないのだぞ」
「僕、一人で眠りたいんです。でも、上手く眠れなくて」
寒くなってきているし、一人で入るお布団は冷たくて、全然足先まで暖かくならない。眠気はあるのに眠ることができない苦しみを僕は抱えていた。
「アマリエの家でも床に突っ伏して眠っておるそうではないか」
「眠くて堪らなくなるんです。特にお昼ご飯を食べた後はお腹がいっぱいで、眠さが酷くなります」
「一緒に寝てもいいのだぞ?」
一人で寝ようと心を決めてしまったはずなのに、セイラン様に優しく言われると決意が崩れそうになる。僕が大人になったからといって、セイラン様は何か不埒なことを考えるような最低の大人ではない。あくまでも保護者という立ち位置で僕を受け入れてくれる。
「僕は、セイラン様が好きなんです」
口にすると目の奥が熱くなって、じわりと涙が出て来る。僕はこの年になっても泣き虫だった。
「私もラーイが大好きだ。だからこそ、心配なのだ」
「僕はセイラン様を性的に見ています。セイラン様を見ていると、股間が熱くなるんです!」
意を決して告白すればセイラン様は困ったように僕の髪を撫でる。
「股間が熱いのは困るな」
「股間が熱いのをどうすれば解消できるか、レイリ様に聞きました。でも、僕、一人じゃ上手くできなくて」
情けなくて、恥ずかしくて、ぽろぽろと涙がこぼれ出てしまう。
レイリ様から方法を聞いた後で僕は何度か自分の手で直にそこに触ってみた。おっかなびっくり触っているせいか、そこは全然反応せずに、萎えてしまう。手を離せば萎えたそこが、また熱くなってきて、それを繰り返しているうちに時間が経っていて、よく眠れないままに朝になっているのだ。
「できないんですぅ! 僕、ちゃんと一人でできるようになりたいのにぃ」
一人ですることはおかしいことではない。大人の男ならば普通なのだとセイラン様もレイリ様も言っていた。それならば大人の男として一人でできるようになりたいのに、僕にはそれができない。
セイラン様の胸に泣き付くと、セイラン様が僕の身体を抱き上げた。
抱き上げられて僕はセイラン様のベッドまで運ばれる。
「これからすることは、二人だけの秘密にしよう」
「二人だけの秘密?」
「ラーイ、リラにもレイリにも言ってはならないぞ」
真剣な面持ちで言うセイラン様に僕はベッドに座ったまま頷く。セイラン様が僕を膝の上に抱き上げた。
もう十一歳になっていたが、僕はまだセイラン様の膝に座ることがある。甘えたいときや、傍にいたいときにはセイラン様はそれを受け入れてくれていた。
膝の上に抱き上げた僕の股間にセイラン様が触れる。
緩く握られて、僕は目を閉じて震えていた。顔が燃えるように熱い。
セイラン様はそのまま僕の欲望を吐き出させてくれた。
「せ、セイラン様の手が……」
「洗って来ればいい。ラーイも下半身を洗おう」
「ごめんなさい」
「謝ることはない。ラーイが一人でできないなら、私が手伝おう」
「いいのですか?」
セイラン様の申し出に僕はものすごく驚いていた。
まだお風呂に入っていなかったので、僕はお風呂に入って、セイラン様は洗面所で手を洗う。僕がお風呂から出ると、入れ替わりにセイラン様が入って、出てきたら僕の髪を乾かしてくれた。
僕の真っすぐな黒髪は、肩を越すくらいまで伸びている。伸びた髪を乾かしてもらって、夢見心地のままでセイラン様に連れられてベッドに行く。
今日はお昼ご飯を母のところで食べていたので、お乳は必要なかった。
白虎の姿のセイラン様がベッドに寝そべり、僕がセイラン様に引っ付いて眠る。
セイラン様の毛皮を吸い込むと、いい匂いがして眠気が襲ってくる。
精を吐き出した後はこんなにも眠くなるのかと驚いてしまう。
目を閉じると僕はすぐに眠ってしまった。
久しぶりにぐっすり眠ったので、翌日はすっきりと目覚めて僕は朝ご飯の席に着いた。リラもすっきりした顔をしている。
「リラ、昨日はよく眠れたの?」
「レイリ様が無理に一人で寝ることはないって言ってくれたの。それで、話し合って、私のベッドをレイリ様の寝室に運んだのよ」
「そうか、そうすれば別々に寝ても寂しくないね」
「そうなの。レイリ様、ずっと考えてくれていたみたいなの。昨日はおかげでぐっすり眠れたわ」
僕とセイラン様はセイラン様が僕の欲望を処理して、一緒に眠ることで解決したが、レイリ様とリラの方はレイリ様の寝室にリラのベッドを運んで、同じ部屋で寝ることで解決したようだ。
「お兄ちゃんは?」
「僕はまたセイラン様と一緒に寝てる」
「そっちの方がいいのかもしれないわ。お兄ちゃん、高等学校でも授業中に寝ちゃってたもの」
「それはリラもだろう?」
「スリーズちゃんともいっぱい遊んであげられるね」
核心は口にしなかったけれど、僕はセイラン様とまた一緒に眠るようになったことをリラに伝えた。リラは安心した様子だった。
一人で眠った期間は短かったが、その間にどれだけ僕はセイラン様を好きかを思い知った。リラもレイリ様をどれだけ恋しいと思ったことだろう。
別々の日々を経て、僕とセイラン様、レイリ様とリラはまた一緒に眠り始めた。
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