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転生したらまた魔女の男子だった件
94.大陸の土地神様
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大陸に行くことが決まったので、僕は大陸に行く準備を整える。
お父さんからはよく話を聞いていた。
大陸のその国は太陽の光が昼間は非常に強く、気温がものすごく上がる。太陽の光に当たっているだけで熱中症になってしまうかもしれないので、肌を太陽の光に触れさせない格好が大事だった。
長袖の服に薄いショールを用意して、帽子もしっかりと準備する。
夜は零下まで冷え込むというので、そのときのためにも暖かい服も用意しておいた。
セイラン様は暑さ寒さをあまり感じないので、いつもの着流しのままだ。神族とはそのようなものらしい。
前世の母も準備をして社に来てくれた。
虎の形をした僕のポーチの中には、お父さんが作ってくれた術のかかった水が入っている。これを飲めば僕は燕の姿になれる。
燕の姿になった後は、戻りたいときにセイラン様に頼めば戻してもらえる手はずになっていた。
準備万端の僕にセイラン様が白虎の姿になる。セイラン様に跨ると、前世の母がそこに寄り添う。セイラン様は風になって僕と前世の母を運んだ。
王都から少し離れた町に着いたようで、そこは砂漠に囲まれていた。人々は家畜を飼って暮らしているようだ。
「どこかの土地の神様のおいでかな?」
「子どもを乗せている」
「女性もいるぞ」
目立つ姿の僕と白虎の姿のセイラン様と前世の母はすぐにひとに囲まれてしまった。セイラン様が落ち着いて声をあげる。
「この近くにこの地方の土地神がいると聞いている。挨拶をしに来た」
「土地神様のお客さまでしたか」
「いらっしゃいませ、異国の土地神様」
土地神様というだけで歓迎されるということは、この国は土地神様を敬う風習があるようだ。安心していると、セイラン様はこの国にいる土地神様の場所を聞いて、そちらの方に向かった。
木で造られた社とは趣の違う大きな石の柱のある神殿に土地神様は祀られていた。セイラン様が神殿に入ると、鷲の土地神様と犬の土地神様が姿を現してくれた。
二人ともセイラン様に興味津々だ。
「隣りの島に白虎の土地神がいると聞いたことがある。そなたか?」
「恐らく、私だろうな。セイランと申す」
「私たちはこの国を守る土地神だ」
「異国の土地神よ、何のためにこの国に来た?」
犬の方の土地神様はセイラン様を歓迎する雰囲気だが、鷹の方の土地神様はセイラン様を警戒している。
セイラン様は前世の母を二人の土地神様に紹介した。
「彼女は魔女で、この国の王の子どもを産んだ。残念ながら子どもは死んでしまったが、王が危篤だと知って会いに来たのだ」
「この国の王は危篤ではないぞ?」
「なんだと?」
「病気がちだが、命に危険はない。それを王族や貴族が騒ぎ立てて、後継者争いを起こそうとしているのだ」
お父さんや魔女の森に来ていた男性の話と違う。
鷹と犬の土地神様はこの土地のことに詳しいに決まっている。後継者争いを起こすために死に至るものではない病気にかかった国王を、死の淵にいるとして王族や貴族が騒ぎ立てているのならば、これまでと話が違う。
「死の床にいないのならば、母さんには会わないのではないでしょうか?」
「分からぬなぁ。妻とは不仲で、子はおらぬと聞いているから、彼女とやり直したいと思うておるのやもしれぬ」
前世の母とやり直したいと思っている。
そうだとすれば前世の母は国王を選ぶのだろうか?
「母さんはどうするの?」
「私は望まれてもこの国に残る気はないわ。私には待っている子どもたちがいるもの」
孤児院で待っている子どもたちの方が前世の母にとっては大事だったようだ。
前世の父が死の病に侵されていないのであっても、会ってみたいことには違いない。死の病に侵されていない方が、僕は安心して会える気がする。
「少しの間この国に滞在する。よろしく頼む」
「異国の土地神だろうと、この国を荒らすつもりなら許さぬぞ?」
「そういうつもりはない。国王に縁のある女性との再会を見届けに来ただけだ」
犬の方の土地神様はセイラン様に警戒しているようだ。それだけこの国の王侯貴族と土地神様は上手くやれているのだろう。
「そこまでなぜその女に肩入れするのか、疑問だな」
「私の背に乗っている子は、私の養い子で、私の婚約者。この子とこの女性が詳しくは話せぬが縁があるのだ」
「詳しくは話せないとはどういうことだ? この地に来たのならば我らに説明をするのが道理ではないか?」
厳しく詰問してくる犬の土地神様に、セイラン様は人間の姿になって僕を抱き上げた。抱き上げられて僕はセイラン様の目を間近に見る。薄い水色の目を見詰めていると、セイラン様に問いかけられている気分になる。
ラーイはどうする? と。
「僕は前世の記憶があります。前世、僕は彼女の子どもでした」
「それは、この国の王の子どもだったということか」
「そうです。今は生まれ変わって、この国の王とは全く関係のない存在になりました」
僕が説明すると、犬の神様は厳しい表情を緩めたようだった。
「確かにその子どもの魂は他の子どもとは違うところがある。言っていることは確かなのだろう」
「生まれ変わって関係がなくなったのに、国王に会いに来たのか?」
「前世の僕の父親の顔を見てみたかったのです」
正直に僕が告げると、犬の土地神様の態度も軟化する。
「そうか。そういう縁があったのだな。分かった。国王に会えるようにしよう」
「できるのですか!?」
「国王は私たちを崇めて信仰している。私たちからお触れがあったと分かれば、そなたたちを受け入れるだろう」
犬の土地神様と鷹の土地神様が協力してくれて僕はこの国の国王に会うことができそうだ。国王に会うにあたって僕は犬の土地神様と鷹の土地神様に話しておくことがあった。
「国王陛下には僕の前世のことは何も話さないでください。僕は前世のことを知られたくないのです」
「それでは、国王に会いたいという気持ちが伝わらぬ」
「異国の土地神が女性だけでなく子どもも連れて来た説明ができない」
犬の土地神様と鷹の土地神様に僕は返答に困ってしまう。どうすればいいのだろう。
「私の養い子は私の神力を受け取っているので、私から離れられぬのだ。長時間離れてしまうと体が衰弱してくる。故に、私がこの国に来たので、連れて来たということにできないか?」
それは間違いではなかった。僕はセイラン様のお乳を飲まなければ体が弱ってくる。お乳の話はしなかったけれど、セイラン様は遠回しにそういうことを告げている。
じっと犬の土地神様と鷹の土地神様の視線がセイラン様に向く。セイラン様は口を真一文字にしているが、顔が赤いような気がする。
「嘘ではないようだな」
「養い子に、セイラン殿の神力を感じる」
「その子に神力を与えているのだな」
与えている方法もバレているような気がして恥ずかしそうなセイラン様に、犬の土地神様と鷹の土地神様は頷いて了承した。
「それでは、国王に会えるようにしよう」
「国王に害を加えることがないように、セイラン殿の力には少しだけ制限をかけさせてもらうが」
この土地の土地神様は犬の土地神様と鷹の土地神様なので、セイラン様は自分の土地のようにふるまえなくても仕方がない。制限を受けてセイラン様は、僕と前世の母と、前世の父に会うことになった。
「セイラン様、制限を受けていますが、平気ですか?」
「大したことはない。元々、姿を消して行くつもりだったからな。堂々と行けるのはありがたい」
セイラン様に問いかければ穏やかな笑みと共に答えが返ってくる。
犬の土地神様と鷹の土地神様にお礼を言って、僕とセイラン様と前世の母は王都に向かった。
お父さんからはよく話を聞いていた。
大陸のその国は太陽の光が昼間は非常に強く、気温がものすごく上がる。太陽の光に当たっているだけで熱中症になってしまうかもしれないので、肌を太陽の光に触れさせない格好が大事だった。
長袖の服に薄いショールを用意して、帽子もしっかりと準備する。
夜は零下まで冷え込むというので、そのときのためにも暖かい服も用意しておいた。
セイラン様は暑さ寒さをあまり感じないので、いつもの着流しのままだ。神族とはそのようなものらしい。
前世の母も準備をして社に来てくれた。
虎の形をした僕のポーチの中には、お父さんが作ってくれた術のかかった水が入っている。これを飲めば僕は燕の姿になれる。
燕の姿になった後は、戻りたいときにセイラン様に頼めば戻してもらえる手はずになっていた。
準備万端の僕にセイラン様が白虎の姿になる。セイラン様に跨ると、前世の母がそこに寄り添う。セイラン様は風になって僕と前世の母を運んだ。
王都から少し離れた町に着いたようで、そこは砂漠に囲まれていた。人々は家畜を飼って暮らしているようだ。
「どこかの土地の神様のおいでかな?」
「子どもを乗せている」
「女性もいるぞ」
目立つ姿の僕と白虎の姿のセイラン様と前世の母はすぐにひとに囲まれてしまった。セイラン様が落ち着いて声をあげる。
「この近くにこの地方の土地神がいると聞いている。挨拶をしに来た」
「土地神様のお客さまでしたか」
「いらっしゃいませ、異国の土地神様」
土地神様というだけで歓迎されるということは、この国は土地神様を敬う風習があるようだ。安心していると、セイラン様はこの国にいる土地神様の場所を聞いて、そちらの方に向かった。
木で造られた社とは趣の違う大きな石の柱のある神殿に土地神様は祀られていた。セイラン様が神殿に入ると、鷲の土地神様と犬の土地神様が姿を現してくれた。
二人ともセイラン様に興味津々だ。
「隣りの島に白虎の土地神がいると聞いたことがある。そなたか?」
「恐らく、私だろうな。セイランと申す」
「私たちはこの国を守る土地神だ」
「異国の土地神よ、何のためにこの国に来た?」
犬の方の土地神様はセイラン様を歓迎する雰囲気だが、鷹の方の土地神様はセイラン様を警戒している。
セイラン様は前世の母を二人の土地神様に紹介した。
「彼女は魔女で、この国の王の子どもを産んだ。残念ながら子どもは死んでしまったが、王が危篤だと知って会いに来たのだ」
「この国の王は危篤ではないぞ?」
「なんだと?」
「病気がちだが、命に危険はない。それを王族や貴族が騒ぎ立てて、後継者争いを起こそうとしているのだ」
お父さんや魔女の森に来ていた男性の話と違う。
鷹と犬の土地神様はこの土地のことに詳しいに決まっている。後継者争いを起こすために死に至るものではない病気にかかった国王を、死の淵にいるとして王族や貴族が騒ぎ立てているのならば、これまでと話が違う。
「死の床にいないのならば、母さんには会わないのではないでしょうか?」
「分からぬなぁ。妻とは不仲で、子はおらぬと聞いているから、彼女とやり直したいと思うておるのやもしれぬ」
前世の母とやり直したいと思っている。
そうだとすれば前世の母は国王を選ぶのだろうか?
「母さんはどうするの?」
「私は望まれてもこの国に残る気はないわ。私には待っている子どもたちがいるもの」
孤児院で待っている子どもたちの方が前世の母にとっては大事だったようだ。
前世の父が死の病に侵されていないのであっても、会ってみたいことには違いない。死の病に侵されていない方が、僕は安心して会える気がする。
「少しの間この国に滞在する。よろしく頼む」
「異国の土地神だろうと、この国を荒らすつもりなら許さぬぞ?」
「そういうつもりはない。国王に縁のある女性との再会を見届けに来ただけだ」
犬の方の土地神様はセイラン様に警戒しているようだ。それだけこの国の王侯貴族と土地神様は上手くやれているのだろう。
「そこまでなぜその女に肩入れするのか、疑問だな」
「私の背に乗っている子は、私の養い子で、私の婚約者。この子とこの女性が詳しくは話せぬが縁があるのだ」
「詳しくは話せないとはどういうことだ? この地に来たのならば我らに説明をするのが道理ではないか?」
厳しく詰問してくる犬の土地神様に、セイラン様は人間の姿になって僕を抱き上げた。抱き上げられて僕はセイラン様の目を間近に見る。薄い水色の目を見詰めていると、セイラン様に問いかけられている気分になる。
ラーイはどうする? と。
「僕は前世の記憶があります。前世、僕は彼女の子どもでした」
「それは、この国の王の子どもだったということか」
「そうです。今は生まれ変わって、この国の王とは全く関係のない存在になりました」
僕が説明すると、犬の神様は厳しい表情を緩めたようだった。
「確かにその子どもの魂は他の子どもとは違うところがある。言っていることは確かなのだろう」
「生まれ変わって関係がなくなったのに、国王に会いに来たのか?」
「前世の僕の父親の顔を見てみたかったのです」
正直に僕が告げると、犬の土地神様の態度も軟化する。
「そうか。そういう縁があったのだな。分かった。国王に会えるようにしよう」
「できるのですか!?」
「国王は私たちを崇めて信仰している。私たちからお触れがあったと分かれば、そなたたちを受け入れるだろう」
犬の土地神様と鷹の土地神様が協力してくれて僕はこの国の国王に会うことができそうだ。国王に会うにあたって僕は犬の土地神様と鷹の土地神様に話しておくことがあった。
「国王陛下には僕の前世のことは何も話さないでください。僕は前世のことを知られたくないのです」
「それでは、国王に会いたいという気持ちが伝わらぬ」
「異国の土地神が女性だけでなく子どもも連れて来た説明ができない」
犬の土地神様と鷹の土地神様に僕は返答に困ってしまう。どうすればいいのだろう。
「私の養い子は私の神力を受け取っているので、私から離れられぬのだ。長時間離れてしまうと体が衰弱してくる。故に、私がこの国に来たので、連れて来たということにできないか?」
それは間違いではなかった。僕はセイラン様のお乳を飲まなければ体が弱ってくる。お乳の話はしなかったけれど、セイラン様は遠回しにそういうことを告げている。
じっと犬の土地神様と鷹の土地神様の視線がセイラン様に向く。セイラン様は口を真一文字にしているが、顔が赤いような気がする。
「嘘ではないようだな」
「養い子に、セイラン殿の神力を感じる」
「その子に神力を与えているのだな」
与えている方法もバレているような気がして恥ずかしそうなセイラン様に、犬の土地神様と鷹の土地神様は頷いて了承した。
「それでは、国王に会えるようにしよう」
「国王に害を加えることがないように、セイラン殿の力には少しだけ制限をかけさせてもらうが」
この土地の土地神様は犬の土地神様と鷹の土地神様なので、セイラン様は自分の土地のようにふるまえなくても仕方がない。制限を受けてセイラン様は、僕と前世の母と、前世の父に会うことになった。
「セイラン様、制限を受けていますが、平気ですか?」
「大したことはない。元々、姿を消して行くつもりだったからな。堂々と行けるのはありがたい」
セイラン様に問いかければ穏やかな笑みと共に答えが返ってくる。
犬の土地神様と鷹の土地神様にお礼を言って、僕とセイラン様と前世の母は王都に向かった。
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