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転生したらまた魔女の男子だった件
86.スリーズちゃん、一歳
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一歳のお誕生日にスリーズちゃんは上半身が着物のようになっていて、胸から下がスカートになっている服を着ていた。僕と母が作ったもので、細かな刺繍も全部僕が入れた。
可愛い妹の一歳のお誕生日なのだから、僕は張り切っていたのだ。
スリーズちゃんのお誕生日に母の家に行ったときに、母は僕とリラにエプロンを作ってくれていた。僕が水色で、リラが群青だ。どちらにも火がつかないように、火傷をしないように、手を切らないようにという刺繍がびっしりと入っている。
「マオから聞いたわ。お料理を始めたのね。服を汚さないためにも必要でしょう」
それに高等学校では調理実習の授業もある。料理に魔法を込める授業でもあるのだが、そのときにはエプロンが必要だった。
小学校の間はエプロンを使わなくても、服が汚れたら着替えればよかったのだが、高等学校は本格的になって来るのでそういうわけにはいかない。
エプロンを受け取ると、僕とリラはすぐに身に着けた。
「お母さん、ありがとう」
「私のワンピースとお揃いね。肩にフリルがついてて可愛い! ありがとう」
お礼を言って、僕とリラはキッチンにいるアナ姉さんのところに行く。アナ姉さんはグラタンを作っていた。
「スリーズはグラタンが大好きなのよ。ミネストローネも作るわ」
「アナ姉さん、僕にも教えて」
「私にも手伝わせて」
エプロンを着けて来た時点でアナ姉さんも予測していたのだろう、ミネストローネの野菜を切るのを手伝わせてくれた。
ケーキは事前にもう作られて冷蔵庫の中に入っているようだ。
細切れの野菜とベーコンとトマトを入れて煮込むミネストローネに、部屋中にいい匂いがして僕もリラもお腹が空いてくる。
「包丁を使うときは猫の手がよくできてたわね」
「マオさんに教えてもらったんだ」
「マオお姉ちゃんとお料理しているのよ」
包丁使いを褒められて僕もリラも誇らしい気持ちだった。
グラタンを冷まして、ミネストローネも冷まして、スリーズちゃんの前に置く。スリーズちゃんは手掴みでグラタンを食べ、ミネストローネに顔を突っ込んで飲んでいた。
「もう、スリーズったら、服が台無しじゃない」
「いいんだよ、お母さん。スリーズちゃんの好きにさせてあげて」
「スタイをつけても無駄ね」
スタイをつけてもボロボロと零し、顎からミネストローネを滴らせるスリーズちゃんに母は笑っていた。
グラタンはマカロニの代わりに潰したジャガイモが入っていて、小さなスリーズちゃんでも食べやすいようになっている。僕もリラも一緒に食べたが、熱々で上に乗ったチーズが蕩けてとても美味しい。
ミネストローネはトマトの甘酸っぱさと他の野菜の旨味とベーコンの旨味、それに塩コショウがぴりりと利いていて美味しかった。
食べ終わるとアナ姉さんがケーキを持ってきてくれる。
生クリームの塗られたケーキの上には苺がたっぷりと乗っていた。
「んご! んご!」
スリーズちゃんが興奮して椅子から立ち上がろうとするのを、母がさり気なく座らせている。
「最近苺を食べさせたら、すっかりハマっちゃったのよ。小さくても美味しいものは分かるのね」
「私の用意する苺は一級品だからね」
母の言葉にアナ姉さんがにやりとしながらケーキを切ってスリーズちゃんの前に置いた。スリーズちゃんは素早く苺を全部食べてしまってから、スポンジと生クリームにはあまり興味がなさそうだった。
「スリーズちゃん、お誕生日おめでとう」
「スリーズちゃん、一歳になったのよ」
僕とリラでお祝いを言えばスリーズちゃんはちょっと考え込んでから、指を一本立てた。
「いちゅ」
「そうよ、スリーズちゃん、賢いわ!」
「すごい、スリーズちゃん、ちゃんと分っているんだね」
ちゃんと一歳だということが分かっているスリーズちゃんにリラと僕は興奮してしまう。スリーズちゃんがこんなに賢いなんて思わなかった。
お腹がいっぱいになったスリーズちゃんは着替えをして眠ってしまったが、とてもいいお誕生日だった。
「今日のことをお父さんにお話ししてあげなくちゃ」
「お父さんもスリーズちゃんが自分のことを一歳って言ったって知ったら、驚くわ」
「本当に一歳の賢さじゃないよね。スリーズちゃんはすごい」
一歳なのに自分の年が分かるだなんてスリーズちゃんはなんて賢いのだろう。
感激している僕に、リラがぽつりと呟く。
「お兄ちゃんも小さい頃から賢いって言われてなかった?」
「それは……分かんないや。忘れちゃった」
追及されて僕はとっさに嘘をついてしまった。僕が前世の記憶があることを知られてしまえば、リラが前世の記憶を思い出すかもしれない。
根拠はないが僕はリラが前世の妹だと信じていた。
それにしても、スリーズちゃんは賢い。
一歳とは思えないほどだ。
スリーズちゃんももしかすると前世があるのかもしれないと考えてから、僕はその考えを否定した。
僕がそうだからと言って、誰でも前世があるわけではない。リラのように思い出せない子もいるのだし、追及しない方がいい問題なのかもしれない。
「りーにぃ」
「え?」
「りーにぃ!」
目を覚ましたスリーズちゃんが僕を呼んでいる気がするのだが、名前が間違っている。
「り」がつくのはリラで、僕は「ラーイ」で「ら」なのだ。
「スリーズちゃん、りーねぇじゃないの?」
「りーにぃ!」
自信満々に言っているが、僕の名前は「り」はついていない。
やはりリラと間違えているのだろう。
「りーねぇねよ、スリーズちゃん」
「ねぇね!」
「お兄ちゃんは、らーにぃによ?」
「りーにぃ」
リラが訂正してもスリーズちゃんは頑なに僕のことを「りーにぃ」と呼び続けていた。
なんだろう、何かがおかしい気がする。
僕の頭をよぎったのは、僕の前世の名前が「リク」で、妹の名前が「ライラ」だということだった。
まさかスリーズちゃんが僕の前世の名前を知っているわけがない。
すぐに考えを打ち消したが、どうしても頭の隅に残って引っかかってしまう。
「リラ、生まれる前のこと、覚えてる?」
「お母さんのお腹の中のこと? ちょっとだけ覚えてるわよ」
一応リラに確認するが、前世の記憶の話は出てこない。
リラは本当に僕の前世の妹なのだろうか。
僕は混乱していた。
社に帰ると、マオさんが庭でフウガくんとコウガくんと遊んでいた。
マオさんに歩み寄ると、恥ずかしそうに仕事に戻ろうとする。
「マオさん、遊んでていいんだよ」
「マオお姉ちゃん、楽しそうね」
十五歳で親の決めた相手に嫁がされたマオさんには子ども時代がなかったのだろう。フウガくんとコウガくんと鬼ごっこをしていたようだが、とても楽しそうだった。
マオさんにもこんな時間があっても悪くはないのではないだろうか。
「私は社の巫女なのに、さぼってしまいました」
「マオさんにも自由時間は必要だって」
「マオお姉ちゃんも楽しいことをしていいのよ」
僕とリラに言われても、マオさんは後ろめたそうにしていた。
フウガくんがマオさんを見上げて真っすぐな目で言う。
「マオさん、俺、立派になってマオさんと結婚するから」
「俺は?」
「コウガは、自分の好きなひとと結婚しろよ」
弟のコウガくんに言われて、フウガくんが苦笑している。コウガくんは目を輝かせてリラの方に近寄って来た。
「リラちゃんがいい」
「え!? コウガ、それはダメだ!」
「なんで? 好きなひととけっこんしていいんでしょう?」
「リラ様はダメだ」
止めるフウガくんの手をすり抜けてコウガくんがリラのところにやってくる。
「リラちゃん、けっこんして!」
「無理よ」
「え!? なんで!?」
「私、土地神様のレイリ様と婚約しているもの」
あっさりと振られてしまったコウガくんの目に涙がいっぱい溜まっている。まだコウガくんは八歳になるかならないかくらいなのだ。初めての失恋に心が痛いのだろう。
「びええええ! おにいちゃーん!」
「ダメだって言っただろ」
大声を出して泣き出したコウガくんを連れて、フウガくんは社の隣りの家に帰って行った。
マオさんは洗濯物を取り入れて社に入る。
「セイラン様、レイリ様、ただいま戻りましたー!」
「スリーズちゃんのお誕生日、楽しかったわー!」
社の中に入ると、セイラン様とレイリ様が迎えてくれる。
セイラン様に抱き付くと、抱き上げられた。
「美味しいものを食べてきたか?」
「グラタンもミネストローネもケーキも美味しかったです。ミネストローネは僕とリラが手伝いました」
「楽しかったようでよかったですね」
「お母さんがエプロンを作ってくれたのよ。これから社でもお手伝いができるわ」
報告する僕とリラをセイラン様とレイリ様は暖かく受け止めてくれていた。
可愛い妹の一歳のお誕生日なのだから、僕は張り切っていたのだ。
スリーズちゃんのお誕生日に母の家に行ったときに、母は僕とリラにエプロンを作ってくれていた。僕が水色で、リラが群青だ。どちらにも火がつかないように、火傷をしないように、手を切らないようにという刺繍がびっしりと入っている。
「マオから聞いたわ。お料理を始めたのね。服を汚さないためにも必要でしょう」
それに高等学校では調理実習の授業もある。料理に魔法を込める授業でもあるのだが、そのときにはエプロンが必要だった。
小学校の間はエプロンを使わなくても、服が汚れたら着替えればよかったのだが、高等学校は本格的になって来るのでそういうわけにはいかない。
エプロンを受け取ると、僕とリラはすぐに身に着けた。
「お母さん、ありがとう」
「私のワンピースとお揃いね。肩にフリルがついてて可愛い! ありがとう」
お礼を言って、僕とリラはキッチンにいるアナ姉さんのところに行く。アナ姉さんはグラタンを作っていた。
「スリーズはグラタンが大好きなのよ。ミネストローネも作るわ」
「アナ姉さん、僕にも教えて」
「私にも手伝わせて」
エプロンを着けて来た時点でアナ姉さんも予測していたのだろう、ミネストローネの野菜を切るのを手伝わせてくれた。
ケーキは事前にもう作られて冷蔵庫の中に入っているようだ。
細切れの野菜とベーコンとトマトを入れて煮込むミネストローネに、部屋中にいい匂いがして僕もリラもお腹が空いてくる。
「包丁を使うときは猫の手がよくできてたわね」
「マオさんに教えてもらったんだ」
「マオお姉ちゃんとお料理しているのよ」
包丁使いを褒められて僕もリラも誇らしい気持ちだった。
グラタンを冷まして、ミネストローネも冷まして、スリーズちゃんの前に置く。スリーズちゃんは手掴みでグラタンを食べ、ミネストローネに顔を突っ込んで飲んでいた。
「もう、スリーズったら、服が台無しじゃない」
「いいんだよ、お母さん。スリーズちゃんの好きにさせてあげて」
「スタイをつけても無駄ね」
スタイをつけてもボロボロと零し、顎からミネストローネを滴らせるスリーズちゃんに母は笑っていた。
グラタンはマカロニの代わりに潰したジャガイモが入っていて、小さなスリーズちゃんでも食べやすいようになっている。僕もリラも一緒に食べたが、熱々で上に乗ったチーズが蕩けてとても美味しい。
ミネストローネはトマトの甘酸っぱさと他の野菜の旨味とベーコンの旨味、それに塩コショウがぴりりと利いていて美味しかった。
食べ終わるとアナ姉さんがケーキを持ってきてくれる。
生クリームの塗られたケーキの上には苺がたっぷりと乗っていた。
「んご! んご!」
スリーズちゃんが興奮して椅子から立ち上がろうとするのを、母がさり気なく座らせている。
「最近苺を食べさせたら、すっかりハマっちゃったのよ。小さくても美味しいものは分かるのね」
「私の用意する苺は一級品だからね」
母の言葉にアナ姉さんがにやりとしながらケーキを切ってスリーズちゃんの前に置いた。スリーズちゃんは素早く苺を全部食べてしまってから、スポンジと生クリームにはあまり興味がなさそうだった。
「スリーズちゃん、お誕生日おめでとう」
「スリーズちゃん、一歳になったのよ」
僕とリラでお祝いを言えばスリーズちゃんはちょっと考え込んでから、指を一本立てた。
「いちゅ」
「そうよ、スリーズちゃん、賢いわ!」
「すごい、スリーズちゃん、ちゃんと分っているんだね」
ちゃんと一歳だということが分かっているスリーズちゃんにリラと僕は興奮してしまう。スリーズちゃんがこんなに賢いなんて思わなかった。
お腹がいっぱいになったスリーズちゃんは着替えをして眠ってしまったが、とてもいいお誕生日だった。
「今日のことをお父さんにお話ししてあげなくちゃ」
「お父さんもスリーズちゃんが自分のことを一歳って言ったって知ったら、驚くわ」
「本当に一歳の賢さじゃないよね。スリーズちゃんはすごい」
一歳なのに自分の年が分かるだなんてスリーズちゃんはなんて賢いのだろう。
感激している僕に、リラがぽつりと呟く。
「お兄ちゃんも小さい頃から賢いって言われてなかった?」
「それは……分かんないや。忘れちゃった」
追及されて僕はとっさに嘘をついてしまった。僕が前世の記憶があることを知られてしまえば、リラが前世の記憶を思い出すかもしれない。
根拠はないが僕はリラが前世の妹だと信じていた。
それにしても、スリーズちゃんは賢い。
一歳とは思えないほどだ。
スリーズちゃんももしかすると前世があるのかもしれないと考えてから、僕はその考えを否定した。
僕がそうだからと言って、誰でも前世があるわけではない。リラのように思い出せない子もいるのだし、追及しない方がいい問題なのかもしれない。
「りーにぃ」
「え?」
「りーにぃ!」
目を覚ましたスリーズちゃんが僕を呼んでいる気がするのだが、名前が間違っている。
「り」がつくのはリラで、僕は「ラーイ」で「ら」なのだ。
「スリーズちゃん、りーねぇじゃないの?」
「りーにぃ!」
自信満々に言っているが、僕の名前は「り」はついていない。
やはりリラと間違えているのだろう。
「りーねぇねよ、スリーズちゃん」
「ねぇね!」
「お兄ちゃんは、らーにぃによ?」
「りーにぃ」
リラが訂正してもスリーズちゃんは頑なに僕のことを「りーにぃ」と呼び続けていた。
なんだろう、何かがおかしい気がする。
僕の頭をよぎったのは、僕の前世の名前が「リク」で、妹の名前が「ライラ」だということだった。
まさかスリーズちゃんが僕の前世の名前を知っているわけがない。
すぐに考えを打ち消したが、どうしても頭の隅に残って引っかかってしまう。
「リラ、生まれる前のこと、覚えてる?」
「お母さんのお腹の中のこと? ちょっとだけ覚えてるわよ」
一応リラに確認するが、前世の記憶の話は出てこない。
リラは本当に僕の前世の妹なのだろうか。
僕は混乱していた。
社に帰ると、マオさんが庭でフウガくんとコウガくんと遊んでいた。
マオさんに歩み寄ると、恥ずかしそうに仕事に戻ろうとする。
「マオさん、遊んでていいんだよ」
「マオお姉ちゃん、楽しそうね」
十五歳で親の決めた相手に嫁がされたマオさんには子ども時代がなかったのだろう。フウガくんとコウガくんと鬼ごっこをしていたようだが、とても楽しそうだった。
マオさんにもこんな時間があっても悪くはないのではないだろうか。
「私は社の巫女なのに、さぼってしまいました」
「マオさんにも自由時間は必要だって」
「マオお姉ちゃんも楽しいことをしていいのよ」
僕とリラに言われても、マオさんは後ろめたそうにしていた。
フウガくんがマオさんを見上げて真っすぐな目で言う。
「マオさん、俺、立派になってマオさんと結婚するから」
「俺は?」
「コウガは、自分の好きなひとと結婚しろよ」
弟のコウガくんに言われて、フウガくんが苦笑している。コウガくんは目を輝かせてリラの方に近寄って来た。
「リラちゃんがいい」
「え!? コウガ、それはダメだ!」
「なんで? 好きなひととけっこんしていいんでしょう?」
「リラ様はダメだ」
止めるフウガくんの手をすり抜けてコウガくんがリラのところにやってくる。
「リラちゃん、けっこんして!」
「無理よ」
「え!? なんで!?」
「私、土地神様のレイリ様と婚約しているもの」
あっさりと振られてしまったコウガくんの目に涙がいっぱい溜まっている。まだコウガくんは八歳になるかならないかくらいなのだ。初めての失恋に心が痛いのだろう。
「びええええ! おにいちゃーん!」
「ダメだって言っただろ」
大声を出して泣き出したコウガくんを連れて、フウガくんは社の隣りの家に帰って行った。
マオさんは洗濯物を取り入れて社に入る。
「セイラン様、レイリ様、ただいま戻りましたー!」
「スリーズちゃんのお誕生日、楽しかったわー!」
社の中に入ると、セイラン様とレイリ様が迎えてくれる。
セイラン様に抱き付くと、抱き上げられた。
「美味しいものを食べてきたか?」
「グラタンもミネストローネもケーキも美味しかったです。ミネストローネは僕とリラが手伝いました」
「楽しかったようでよかったですね」
「お母さんがエプロンを作ってくれたのよ。これから社でもお手伝いができるわ」
報告する僕とリラをセイラン様とレイリ様は暖かく受け止めてくれていた。
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