76 / 180
転生したらまた魔女の男子だった件
76.お父さんとの別れと僕とリラの進路
しおりを挟む
夏の間中、お父さんはスリーズちゃんに付きっきりだった。
母の家に行くと燕の姿で巣の上に乗っているか、スリーズちゃんの喉に離乳食を詰め込んでいるお父さんの姿が見える。スリーズちゃんが糞をすると、人間の姿になってティッシュで取り除いていた。
「燕の雛には、燕の親が便利ね」
「スリーズもすっかり私に懐いているようだよ」
「別れが寂しくなるわね」
寄り添い合う母とお父さんの姿に、僕は夏がいつまでも終わらなければいいのにと思わずにいられなかった。
スリーズちゃんは燕の姿ではよちよち巣の中を歩ける。人間の赤ん坊の姿では寝返りも打てないので、燕の姿の方が自由度は高い。
スリーズちゃんが燕の姿でいるのは、人間の赤ん坊の姿よりも動けるからなのかもしれない。ベビーベッドの柵から落ちてしまわないように、巣からは出られないように魔法がかかっているが、それでも巣の中でスリーズちゃんはよちよち歩いて、お腹が空くとお父さんに大きな口を開けていた。
「夏が終わるのが寂しいよ、お父さん」
「私も……」
お父さんを困らせる気はないが、どうしても夏休みが終わりに近づくとため息が増えて来る。お父さんと過ごす毎日は楽しかった。
「また来年来るよ。それしか言えない父親でごめんね」
「ううん、お父さんは季節を運ぶ渡る神だもの」
「私こそ、お父さんを困らせてごめんなさい」
分かってはいるのだが、寂しさはぬぐえない。
僕とリラは夏の終わりが憂鬱だった。
お父さんがいる間はアナ姉さんもアンナマリ姉さんも、時々しか来ないでいい。お父さんはしっかりとスリーズちゃんの離乳食作りもアナ姉さんに習って、スリーズちゃんの世話をしていた。
お父さんがいなくなるとスリーズちゃんは探すのだろうか。
巣ごとスリーズちゃんを抱っこすると、スリーズちゃんが目を覚まして僕の指を突いてくる。
なんで突かれるのか分からないけれど、スリーズちゃんには主張したいことがあるようだ。
「僕は抱っこが下手なのかな?」
「巣を抱っこするのに下手も上手もないわよ、お兄ちゃん」
「なんで僕だけ突かれるんだろう」
「お兄ちゃんのことが好きなんじゃない?」
嫌われているかもしれないと思っていたが、逆かもしれない。スリーズちゃんは気持ちを言葉で表すことができないから、僕を突いているのであって、必ずしも嫌いというわけではないと気付く。
嫌われているのでなければ僕も突かれるくらい気にしないことにした。スリーズちゃんの嘴はまだ小さくて突かれてもそれほど痛くはない。
スリーズちゃんは生まれたときには羽が生えていなかったが、今は羽が生え揃いつつある。お父さんのように艶々で生え揃っているわけではないが、ちょっと胸などがぼさぼさしつつも、翼は黒々としている。喉はお父さんのように赤くないが、成長しているのが分かる。
「燕の雛は十五日前後で巣離れするから、スリーズもそろそろ飛び始めるかもしれない」
「え!? もう飛ぶの!?」
「燕は成長が早いんだ」
スリーズちゃんが飛び始めるかもしれない。
お父さんの言葉に僕もリラも母も驚いていた。
羽が生え揃って来たとは思っていたが、もう飛ぶなんて。
人間の赤ん坊ならば寝返りも打てない時期なのに、燕の姿ならば飛べる。それならスリーズちゃんは燕の姿でいることを望むだろう。
「飛び始めたら危険がないようにしないと」
「人間の姿になった方が安心じゃないか?」
「飛び始めるころには、私が見ているとき以外は、人間の姿になってもらいましょうかね」
母とお父さんで話し合って、母はスリーズちゃんを人間の姿にする方法をお父さんから聞いていた。神力を使わなくても魔法でどうにかなりそうだ。
「スリーズちゃんは動きたいかもしれないけど、危ないからね」
「いい子にしているのよ、スリーズちゃん」
ベビーベッドの中の巣に僕とリラで話しかけた。
夏休みが終わると、お父さんは次の南の土地に飛んで行った。見送る僕もリラも、涙目になっていた。
「お父さんがずっといられないのは分かってたつもりなんだけど、一年間会えないとなるとこんなに寂しいなんて思わなかった」
「私、お父さんのことが大好きになったの。お別れは寂しいわ」
僕とリラの言葉に、お父さんは微笑んで髪を撫でてくれる。
「別れを惜しんでくれるのは嬉しいよ。ラーイとリラの本当の父親になれた気がする」
「お父さんは、誰よりも僕のお父さんだよ」
「お父さん、そばにいない間も私たちのこと忘れないでね」
抱き付くとお父さんは僕とリラを抱き締めてくれる。
「スリーズのことをよろしくね」
「分かったよ。頑張ってお世話する」
「お父さんの分も可愛がるわ」
涙の別れになってしまったけれど、母は泣いていなかったし、寂しそうでもなかった。
「お母さんは寂しくないの?」
「お父さん、行っちゃうよ?」
「私は寂しくないわ。来年には来てくれるって分かっているし、エイゼンが私を愛してくれているのも分かっているからね」
穏やかに微笑む母に、僕はそれだけ母はお父さんを信頼しているのだと感じた。僕も将来セイラン様とこれだけ信頼し合える仲になれるだろうか。
お父さんが飛び去ってしまった空を見上げながら僕は考えていた。
秋になってセイラン様のお腹で寝るのが心地よくなる季節になる。
夏の間は僕は汗だくでセイラン様のお腹に乗って眠っていた。暑くてもセイラン様のお腹に乗らないと安心できないのだから仕方がない。
「リラはレイリ様のお腹に乗って寝てるの?」
「お兄ちゃん、そんなデリカシーのないこと聞いちゃうの?」
「え!? 僕はデリカシーがなかった!?」
白虎の姿のセイラン様のお腹の上に僕は乗って眠っているので、リラもそうなのだと思って聞いてみたら怒られてしまった。僕はデリカシーがなかったようだ。
反省していると、リラが声を抑えて囁く。
「白虎の姿のレイリ様のお腹に乗ってるわ」
「やっぱりそうなんだ」
「お兄ちゃんも同じでしょう?」
「そうだよ、白虎の姿のセイラン様のお腹に乗って寝てる」
白虎の姿のセイラン様とレイリ様はとても大きくて、僕やリラが乗ったくらいでは全然揺らがない。お腹を見せてごろんと寝転がるので、僕はセイラン様のお腹の上に乗って眠っている。
「お腹に乗らないとおっぱいが飲めないじゃない」
「お腹に乗ってるか聞くのはデリカシーがないけど、おっぱいを飲むのは別に話してもいいんだ!?」
「レイリ様のおっぱいを飲まないと、私は大きくなれないもの」
リラのデリカシーの基準がよく分からない。
でも、確かに僕もセイラン様のお乳を飲まないと体調を崩してしまう。魔女の森に行った日はいいのだが、それ以外の日はセイラン様のお乳が必要だった。
リラもレイリ様のお乳を飲んでいる。
小さい頃からのことなので、セイラン様もレイリ様もお乳を飲むことに関しては、諦めている気がする。
「セイラン様、明日からはまた小学校が始まります」
「六年生の夏休みも終わったか。卒業まで近くなって来たな」
「小学校を卒業したら、僕とリラはどうするんでしょう?」
これまで聞いたことのなかった疑問を口にすると、セイラン様とレイリ様が話し合っている。
「やはりラーイとリラには高等学校まで行ってもらうべきでしょう」
「そうだな。二人ともきちんと学んでほしい」
「魔法を僕たちは教えられません。魔女の森の高等学校が一番でしょう」
「それに、魔力も得られるであろう」
僕とリラは小学校を卒業したら高等学校に入学させてもらえるようだ。小学校の勉強もとてもためになったし興味深かったので、僕は高等学校に行かせてもらえると知って喜んでいた。
「リラ、一緒に高等学校に行こうね」
「ジアちゃんとラナちゃんも一緒だわ」
「そうだね」
学年が一つ上だがジアちゃんとラナちゃんも高等学校に行っている。ジアちゃんとラナちゃんと同じというのも僕には嬉しかった。
夏休みが終わったら、六年生は進路指導がある。
そのときに僕とリラは高等学校に行くと答えられる。
母の家に行くと燕の姿で巣の上に乗っているか、スリーズちゃんの喉に離乳食を詰め込んでいるお父さんの姿が見える。スリーズちゃんが糞をすると、人間の姿になってティッシュで取り除いていた。
「燕の雛には、燕の親が便利ね」
「スリーズもすっかり私に懐いているようだよ」
「別れが寂しくなるわね」
寄り添い合う母とお父さんの姿に、僕は夏がいつまでも終わらなければいいのにと思わずにいられなかった。
スリーズちゃんは燕の姿ではよちよち巣の中を歩ける。人間の赤ん坊の姿では寝返りも打てないので、燕の姿の方が自由度は高い。
スリーズちゃんが燕の姿でいるのは、人間の赤ん坊の姿よりも動けるからなのかもしれない。ベビーベッドの柵から落ちてしまわないように、巣からは出られないように魔法がかかっているが、それでも巣の中でスリーズちゃんはよちよち歩いて、お腹が空くとお父さんに大きな口を開けていた。
「夏が終わるのが寂しいよ、お父さん」
「私も……」
お父さんを困らせる気はないが、どうしても夏休みが終わりに近づくとため息が増えて来る。お父さんと過ごす毎日は楽しかった。
「また来年来るよ。それしか言えない父親でごめんね」
「ううん、お父さんは季節を運ぶ渡る神だもの」
「私こそ、お父さんを困らせてごめんなさい」
分かってはいるのだが、寂しさはぬぐえない。
僕とリラは夏の終わりが憂鬱だった。
お父さんがいる間はアナ姉さんもアンナマリ姉さんも、時々しか来ないでいい。お父さんはしっかりとスリーズちゃんの離乳食作りもアナ姉さんに習って、スリーズちゃんの世話をしていた。
お父さんがいなくなるとスリーズちゃんは探すのだろうか。
巣ごとスリーズちゃんを抱っこすると、スリーズちゃんが目を覚まして僕の指を突いてくる。
なんで突かれるのか分からないけれど、スリーズちゃんには主張したいことがあるようだ。
「僕は抱っこが下手なのかな?」
「巣を抱っこするのに下手も上手もないわよ、お兄ちゃん」
「なんで僕だけ突かれるんだろう」
「お兄ちゃんのことが好きなんじゃない?」
嫌われているかもしれないと思っていたが、逆かもしれない。スリーズちゃんは気持ちを言葉で表すことができないから、僕を突いているのであって、必ずしも嫌いというわけではないと気付く。
嫌われているのでなければ僕も突かれるくらい気にしないことにした。スリーズちゃんの嘴はまだ小さくて突かれてもそれほど痛くはない。
スリーズちゃんは生まれたときには羽が生えていなかったが、今は羽が生え揃いつつある。お父さんのように艶々で生え揃っているわけではないが、ちょっと胸などがぼさぼさしつつも、翼は黒々としている。喉はお父さんのように赤くないが、成長しているのが分かる。
「燕の雛は十五日前後で巣離れするから、スリーズもそろそろ飛び始めるかもしれない」
「え!? もう飛ぶの!?」
「燕は成長が早いんだ」
スリーズちゃんが飛び始めるかもしれない。
お父さんの言葉に僕もリラも母も驚いていた。
羽が生え揃って来たとは思っていたが、もう飛ぶなんて。
人間の赤ん坊ならば寝返りも打てない時期なのに、燕の姿ならば飛べる。それならスリーズちゃんは燕の姿でいることを望むだろう。
「飛び始めたら危険がないようにしないと」
「人間の姿になった方が安心じゃないか?」
「飛び始めるころには、私が見ているとき以外は、人間の姿になってもらいましょうかね」
母とお父さんで話し合って、母はスリーズちゃんを人間の姿にする方法をお父さんから聞いていた。神力を使わなくても魔法でどうにかなりそうだ。
「スリーズちゃんは動きたいかもしれないけど、危ないからね」
「いい子にしているのよ、スリーズちゃん」
ベビーベッドの中の巣に僕とリラで話しかけた。
夏休みが終わると、お父さんは次の南の土地に飛んで行った。見送る僕もリラも、涙目になっていた。
「お父さんがずっといられないのは分かってたつもりなんだけど、一年間会えないとなるとこんなに寂しいなんて思わなかった」
「私、お父さんのことが大好きになったの。お別れは寂しいわ」
僕とリラの言葉に、お父さんは微笑んで髪を撫でてくれる。
「別れを惜しんでくれるのは嬉しいよ。ラーイとリラの本当の父親になれた気がする」
「お父さんは、誰よりも僕のお父さんだよ」
「お父さん、そばにいない間も私たちのこと忘れないでね」
抱き付くとお父さんは僕とリラを抱き締めてくれる。
「スリーズのことをよろしくね」
「分かったよ。頑張ってお世話する」
「お父さんの分も可愛がるわ」
涙の別れになってしまったけれど、母は泣いていなかったし、寂しそうでもなかった。
「お母さんは寂しくないの?」
「お父さん、行っちゃうよ?」
「私は寂しくないわ。来年には来てくれるって分かっているし、エイゼンが私を愛してくれているのも分かっているからね」
穏やかに微笑む母に、僕はそれだけ母はお父さんを信頼しているのだと感じた。僕も将来セイラン様とこれだけ信頼し合える仲になれるだろうか。
お父さんが飛び去ってしまった空を見上げながら僕は考えていた。
秋になってセイラン様のお腹で寝るのが心地よくなる季節になる。
夏の間は僕は汗だくでセイラン様のお腹に乗って眠っていた。暑くてもセイラン様のお腹に乗らないと安心できないのだから仕方がない。
「リラはレイリ様のお腹に乗って寝てるの?」
「お兄ちゃん、そんなデリカシーのないこと聞いちゃうの?」
「え!? 僕はデリカシーがなかった!?」
白虎の姿のセイラン様のお腹の上に僕は乗って眠っているので、リラもそうなのだと思って聞いてみたら怒られてしまった。僕はデリカシーがなかったようだ。
反省していると、リラが声を抑えて囁く。
「白虎の姿のレイリ様のお腹に乗ってるわ」
「やっぱりそうなんだ」
「お兄ちゃんも同じでしょう?」
「そうだよ、白虎の姿のセイラン様のお腹に乗って寝てる」
白虎の姿のセイラン様とレイリ様はとても大きくて、僕やリラが乗ったくらいでは全然揺らがない。お腹を見せてごろんと寝転がるので、僕はセイラン様のお腹の上に乗って眠っている。
「お腹に乗らないとおっぱいが飲めないじゃない」
「お腹に乗ってるか聞くのはデリカシーがないけど、おっぱいを飲むのは別に話してもいいんだ!?」
「レイリ様のおっぱいを飲まないと、私は大きくなれないもの」
リラのデリカシーの基準がよく分からない。
でも、確かに僕もセイラン様のお乳を飲まないと体調を崩してしまう。魔女の森に行った日はいいのだが、それ以外の日はセイラン様のお乳が必要だった。
リラもレイリ様のお乳を飲んでいる。
小さい頃からのことなので、セイラン様もレイリ様もお乳を飲むことに関しては、諦めている気がする。
「セイラン様、明日からはまた小学校が始まります」
「六年生の夏休みも終わったか。卒業まで近くなって来たな」
「小学校を卒業したら、僕とリラはどうするんでしょう?」
これまで聞いたことのなかった疑問を口にすると、セイラン様とレイリ様が話し合っている。
「やはりラーイとリラには高等学校まで行ってもらうべきでしょう」
「そうだな。二人ともきちんと学んでほしい」
「魔法を僕たちは教えられません。魔女の森の高等学校が一番でしょう」
「それに、魔力も得られるであろう」
僕とリラは小学校を卒業したら高等学校に入学させてもらえるようだ。小学校の勉強もとてもためになったし興味深かったので、僕は高等学校に行かせてもらえると知って喜んでいた。
「リラ、一緒に高等学校に行こうね」
「ジアちゃんとラナちゃんも一緒だわ」
「そうだね」
学年が一つ上だがジアちゃんとラナちゃんも高等学校に行っている。ジアちゃんとラナちゃんと同じというのも僕には嬉しかった。
夏休みが終わったら、六年生は進路指導がある。
そのときに僕とリラは高等学校に行くと答えられる。
3
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説

某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。

この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる