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転生したらまた魔女の男子だった件
73.お父さんの到着
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春の終わりにエイゼン様が渡って来た。
これから夏が終わるまで三か月の間、エイゼン様はこの土地にいらっしゃる。
土地神様であるセイラン様とレイリ様に挨拶をしてから、エイゼン様は母の家に向かっていた。
「セイラン様、僕も行っていいですか?」
「レイリ様、私も行きたいわ!」
母とエイゼン様の再会を邪魔するつもりはなかったけれど、エイゼン様がスリーズちゃんに会うところは見ておきたい。僕とリラのお願いに、白虎の姿で、セイラン様は僕を背中に乗せて、レイリ様はリラを背中に乗せて母の家まで行った。
母の家ではベビーベッドの毛糸で編まれた巣の中にスリーズちゃんが入って、「ちよちよ」と鳴いている。巣の中から脱走を試みるのだが魔法で吸い戻されて不満のようだ。
「エイゼン様、いらっしゃい。待っていたよ」
「アマリエ殿、そこにいるのが私の赤ちゃんですか?」
「そうだよ。女の子で、名前はスリーズ」
僕もリラもスリーズちゃんが燕の姿になったときに、巣まで目に入らずにスリーズちゃんを探してしまったが、さすがエイゼン様はすぐにスリーズちゃんの居場所に気付いた。
燕の姿で巣に飛んで行くと、スリーズちゃんがじっとエイゼン様を見ている。アナ姉さんがすり鉢に作った離乳食を差し出すと、エイゼン様がついばんでスリーズちゃんの口に運ぶ。
嘴をつんつんと突かれて、スリーズちゃんは大きく口を開けた。
エイゼン様はスリーズちゃんの口に顔を突っ込むようにして食べさせている。
「お父さんだってことが分かったんですね」
「よかったわね、スリーズちゃん。お父さんにご飯を食べさせてもらって」
喉の奥の方に針を取った注射器を押し込んでいたアナ姉さんと、それを教えてもらって真似していたリラが間違いではなかったのだと分かる。エイゼン様も喉の奥に離乳食を押し込んでいる。
離乳食を飲み込んだスリーズちゃんは、首の辺りにあるそのうという器官をぱんぱんにさせて、満足そうに糞をして眠ってしまった。
糞は母がティッシュで取り除く。
「スリーズがこの姿では、食事をあげるのが大変でしょう。私がやります」
「いいのかしら、エイゼン様?」
「やりたいのです。私にとっては初めての娘。私が世話をしたいのです」
エイゼン様がこの土地にいられる三か月は決して長くない。
その間エイゼン様は少しでも多くの時間スリーズちゃんと触れ合いたいのだろう。
「アマリエ殿、こんな可愛い子を産んでくださってありがとうございます」
「エイゼン様、もう、アマリエと呼び捨てにして、敬語も止めていいのよ」
「アマリエも、私のことはエイゼンと呼び捨てにして欲しい」
父と母が仲がいいことがこんなに嬉しいことだなんて僕は思ってもみなかった。仲睦まじくスリーズちゃんのことを考えて、一緒に子育てをするエイゼン様……いいや、お父さんと呼ばせてもらおう、お父さんはとても立派だった。
「お父さんがスリーズちゃんのお父さんでよかったです」
「ラーイくんも、私に対して敬語を使うことはないよ」
「はい……じゃない、うん、お父さん!」
「お父さん、私たちのこともよろしくね」
「もちろんだよ、リラちゃん」
「リラちゃんじゃなくて、リラよ。お兄ちゃんのこともラーイって呼んで」
親子になったのだから敬語も「くん付け」も「ちゃん付け」もいらない。僕とリラとお父さんは距離が縮まった気がした。
スリーズちゃんは寝ているときに、ときどき人間の姿になる。人間の姿になったスリーズちゃんは巣から出されてベビーベッドに寝かされるように魔法がかかっている。
もぞもぞと手足を動かすが、まだ首の据わっていないスリーズちゃんは見ているだけで心配になってしまう。燕の姿だと小さすぎて心配なのだが、母の作った巣があるのでそこから出られないという点では安全かもしれない。
寝返りもできない。顔にかかった布も外せない。
そんなか弱い生き物を母は三人も育てて来た。
セイラン様とレイリ様も僕とリラを育てた。
「セイラン様、僕を育てるのは大変でしたか?」
「あまりにも小さくて、死んでしまうのではないかとよく思ったよ」
「僕はセイラン様のお傍にいたかったのです」
「一緒に寝るのも潰してしまわないか心配だった」
それでも、あの頃の僕は殺される危機に怯えていて、セイラン様のそばを一瞬も離れたくなかった。お乳を飲んでいるときが一番安心する瞬間だったが、それは今も変わっていない。
もうすぐ十歳になるのだが、僕はセイラン様のお乳を飲んでいたし、リラはレイリ様のお乳を飲んでいた。お乳を飲まなければ僕もリラも成長できないのだから仕方がない。
特にスリーズちゃんが生まれてからは小学校が休みの期間に母の家に行くことが少なくなったので、僕とリラの成長にはセイラン様とレイリ様のお乳が必要不可欠だった。
「セイラン様……」
今でも僕にお乳をくれてこれまで育ててくれたセイラン様のことを思うと感謝の気持ちしかない。スリーズちゃんで学んだが、赤ちゃんがこんなにもか弱く死にやすい生き物だなんて考えたことがなかった。
お父さんはスリーズちゃんの巣の中に入って、スリーズちゃんの上に乗って温めてあげている。スリーズちゃんはお父さんの羽の下で健やかに眠っているようだ。
「お祖母ちゃん、赤ちゃんを見せて」
「赤ちゃん、女の子だったのでしょう?」
元気よくやって来たジアちゃんとラナちゃんに、母がそっと唇に指を当てる。
「眠っているのよ。今は静かにしてあげて」
「あ、はい。ごめんなさい」
「赤ちゃん、見れないのか」
がっかりしているジアちゃんとラナちゃんはすぐに気分を切り替えて僕とリラのところにやって来た。
「私たち、高等学校に行っているのよ」
「小学校を卒業したら、次の六年間、高等学校で学ぶの」
「魔女の森に一つしかない学校よ」
ラナちゃんとジアちゃんは学年が僕とリラの一つ上だったから、春に小学校を卒業している。小学校を卒業するとそのまま働きに出る魔女もいるようだが、ジアちゃんとラナちゃんは高等学校に進むことにしたようだ。
「ラーイくんとリラちゃんは、六年生だったわよね」
「まだ、土地神様やお祖母ちゃんと手を繋いでいるの?」
聞かれて僕は返事に困ってしまった。
僕もリラもはぐれることがないようにしっかりと手を繋いで行動するように言われていた。セイラン様は外にいる間僕の手を放すことはほとんどないし、レイリ様はリラの手を握っている。魔女の森に行くときも母は僕とリラの手を握っていたし、アナ姉さんも僕とリラの手を握っている。
「手を繋いじゃいけないの?」
ちょっとむっとした様子でリラが返すと、ジアちゃんがラナちゃんの脇腹を突く。
「ラーイくんとリラちゃんは二年早く小学校に行ってるから、まだ十歳になってないのよ」
「あ! そうだった。ごめんなさい。手を繋いでいてもおかしくないわ」
「それに、ラーイくんは前に矢で撃たれて死にかけたから、土地神様もお祖母ちゃんも心配なのだと思うの」
「そうね。ひとにはそれぞれ事情があるのに、勝手なことを言ってごめんなさい」
ラナちゃんは心の底から謝ってくれた。
「いいよ、分かってくれたなら」
「お兄ちゃんが死にかけたときは、私も心臓が止まりそうだった」
「リラにも心配をかけたね」
「もう絶対あんなことが起きないように、私がお兄ちゃんを守ろうと思ったわ」
そこでそうなるんだ。
リラは勇ましい女の子だが、僕が死にかけたことでショックを受けるのではなく、守ることに心を決めてくれていた。
「ラナ、ジア、スリーズが目を覚ましたよ」
母に声をかけられて、ラナちゃんとジアちゃんがベビーベッドに駆け寄っていく。
「スリーズちゃん、どこ?」
「どこにいるの?」
ちよちよと声は聞こえるが姿の見えないスリーズちゃんに、ラナちゃんとジアちゃんは赤ちゃんの姿を探し続けていた。
これから夏が終わるまで三か月の間、エイゼン様はこの土地にいらっしゃる。
土地神様であるセイラン様とレイリ様に挨拶をしてから、エイゼン様は母の家に向かっていた。
「セイラン様、僕も行っていいですか?」
「レイリ様、私も行きたいわ!」
母とエイゼン様の再会を邪魔するつもりはなかったけれど、エイゼン様がスリーズちゃんに会うところは見ておきたい。僕とリラのお願いに、白虎の姿で、セイラン様は僕を背中に乗せて、レイリ様はリラを背中に乗せて母の家まで行った。
母の家ではベビーベッドの毛糸で編まれた巣の中にスリーズちゃんが入って、「ちよちよ」と鳴いている。巣の中から脱走を試みるのだが魔法で吸い戻されて不満のようだ。
「エイゼン様、いらっしゃい。待っていたよ」
「アマリエ殿、そこにいるのが私の赤ちゃんですか?」
「そうだよ。女の子で、名前はスリーズ」
僕もリラもスリーズちゃんが燕の姿になったときに、巣まで目に入らずにスリーズちゃんを探してしまったが、さすがエイゼン様はすぐにスリーズちゃんの居場所に気付いた。
燕の姿で巣に飛んで行くと、スリーズちゃんがじっとエイゼン様を見ている。アナ姉さんがすり鉢に作った離乳食を差し出すと、エイゼン様がついばんでスリーズちゃんの口に運ぶ。
嘴をつんつんと突かれて、スリーズちゃんは大きく口を開けた。
エイゼン様はスリーズちゃんの口に顔を突っ込むようにして食べさせている。
「お父さんだってことが分かったんですね」
「よかったわね、スリーズちゃん。お父さんにご飯を食べさせてもらって」
喉の奥の方に針を取った注射器を押し込んでいたアナ姉さんと、それを教えてもらって真似していたリラが間違いではなかったのだと分かる。エイゼン様も喉の奥に離乳食を押し込んでいる。
離乳食を飲み込んだスリーズちゃんは、首の辺りにあるそのうという器官をぱんぱんにさせて、満足そうに糞をして眠ってしまった。
糞は母がティッシュで取り除く。
「スリーズがこの姿では、食事をあげるのが大変でしょう。私がやります」
「いいのかしら、エイゼン様?」
「やりたいのです。私にとっては初めての娘。私が世話をしたいのです」
エイゼン様がこの土地にいられる三か月は決して長くない。
その間エイゼン様は少しでも多くの時間スリーズちゃんと触れ合いたいのだろう。
「アマリエ殿、こんな可愛い子を産んでくださってありがとうございます」
「エイゼン様、もう、アマリエと呼び捨てにして、敬語も止めていいのよ」
「アマリエも、私のことはエイゼンと呼び捨てにして欲しい」
父と母が仲がいいことがこんなに嬉しいことだなんて僕は思ってもみなかった。仲睦まじくスリーズちゃんのことを考えて、一緒に子育てをするエイゼン様……いいや、お父さんと呼ばせてもらおう、お父さんはとても立派だった。
「お父さんがスリーズちゃんのお父さんでよかったです」
「ラーイくんも、私に対して敬語を使うことはないよ」
「はい……じゃない、うん、お父さん!」
「お父さん、私たちのこともよろしくね」
「もちろんだよ、リラちゃん」
「リラちゃんじゃなくて、リラよ。お兄ちゃんのこともラーイって呼んで」
親子になったのだから敬語も「くん付け」も「ちゃん付け」もいらない。僕とリラとお父さんは距離が縮まった気がした。
スリーズちゃんは寝ているときに、ときどき人間の姿になる。人間の姿になったスリーズちゃんは巣から出されてベビーベッドに寝かされるように魔法がかかっている。
もぞもぞと手足を動かすが、まだ首の据わっていないスリーズちゃんは見ているだけで心配になってしまう。燕の姿だと小さすぎて心配なのだが、母の作った巣があるのでそこから出られないという点では安全かもしれない。
寝返りもできない。顔にかかった布も外せない。
そんなか弱い生き物を母は三人も育てて来た。
セイラン様とレイリ様も僕とリラを育てた。
「セイラン様、僕を育てるのは大変でしたか?」
「あまりにも小さくて、死んでしまうのではないかとよく思ったよ」
「僕はセイラン様のお傍にいたかったのです」
「一緒に寝るのも潰してしまわないか心配だった」
それでも、あの頃の僕は殺される危機に怯えていて、セイラン様のそばを一瞬も離れたくなかった。お乳を飲んでいるときが一番安心する瞬間だったが、それは今も変わっていない。
もうすぐ十歳になるのだが、僕はセイラン様のお乳を飲んでいたし、リラはレイリ様のお乳を飲んでいた。お乳を飲まなければ僕もリラも成長できないのだから仕方がない。
特にスリーズちゃんが生まれてからは小学校が休みの期間に母の家に行くことが少なくなったので、僕とリラの成長にはセイラン様とレイリ様のお乳が必要不可欠だった。
「セイラン様……」
今でも僕にお乳をくれてこれまで育ててくれたセイラン様のことを思うと感謝の気持ちしかない。スリーズちゃんで学んだが、赤ちゃんがこんなにもか弱く死にやすい生き物だなんて考えたことがなかった。
お父さんはスリーズちゃんの巣の中に入って、スリーズちゃんの上に乗って温めてあげている。スリーズちゃんはお父さんの羽の下で健やかに眠っているようだ。
「お祖母ちゃん、赤ちゃんを見せて」
「赤ちゃん、女の子だったのでしょう?」
元気よくやって来たジアちゃんとラナちゃんに、母がそっと唇に指を当てる。
「眠っているのよ。今は静かにしてあげて」
「あ、はい。ごめんなさい」
「赤ちゃん、見れないのか」
がっかりしているジアちゃんとラナちゃんはすぐに気分を切り替えて僕とリラのところにやって来た。
「私たち、高等学校に行っているのよ」
「小学校を卒業したら、次の六年間、高等学校で学ぶの」
「魔女の森に一つしかない学校よ」
ラナちゃんとジアちゃんは学年が僕とリラの一つ上だったから、春に小学校を卒業している。小学校を卒業するとそのまま働きに出る魔女もいるようだが、ジアちゃんとラナちゃんは高等学校に進むことにしたようだ。
「ラーイくんとリラちゃんは、六年生だったわよね」
「まだ、土地神様やお祖母ちゃんと手を繋いでいるの?」
聞かれて僕は返事に困ってしまった。
僕もリラもはぐれることがないようにしっかりと手を繋いで行動するように言われていた。セイラン様は外にいる間僕の手を放すことはほとんどないし、レイリ様はリラの手を握っている。魔女の森に行くときも母は僕とリラの手を握っていたし、アナ姉さんも僕とリラの手を握っている。
「手を繋いじゃいけないの?」
ちょっとむっとした様子でリラが返すと、ジアちゃんがラナちゃんの脇腹を突く。
「ラーイくんとリラちゃんは二年早く小学校に行ってるから、まだ十歳になってないのよ」
「あ! そうだった。ごめんなさい。手を繋いでいてもおかしくないわ」
「それに、ラーイくんは前に矢で撃たれて死にかけたから、土地神様もお祖母ちゃんも心配なのだと思うの」
「そうね。ひとにはそれぞれ事情があるのに、勝手なことを言ってごめんなさい」
ラナちゃんは心の底から謝ってくれた。
「いいよ、分かってくれたなら」
「お兄ちゃんが死にかけたときは、私も心臓が止まりそうだった」
「リラにも心配をかけたね」
「もう絶対あんなことが起きないように、私がお兄ちゃんを守ろうと思ったわ」
そこでそうなるんだ。
リラは勇ましい女の子だが、僕が死にかけたことでショックを受けるのではなく、守ることに心を決めてくれていた。
「ラナ、ジア、スリーズが目を覚ましたよ」
母に声をかけられて、ラナちゃんとジアちゃんがベビーベッドに駆け寄っていく。
「スリーズちゃん、どこ?」
「どこにいるの?」
ちよちよと声は聞こえるが姿の見えないスリーズちゃんに、ラナちゃんとジアちゃんは赤ちゃんの姿を探し続けていた。
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