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転生したらまた魔女の男子だった件
62.前世の父と、僕とリラの九歳のお誕生日
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春休みが終わると僕は五年生になる。
ミネルヴァ先生とはお別れだ。ミネルヴァ先生には本当にお世話になった。
最初は厳しい先生かと思っていたけれど、ミネルヴァ先生はとても心優しい先生だった。
「ミネルヴァ先生、これまでありがとうございました」
「男の子の担任になったのは初めてですが、ラーイくんはとてもいい子で楽しかったですよ」
お礼を言えばミネルヴァ先生は微笑んで答えてくれた。
ミネルヴァ先生は新しい担任の先生を紹介してくれた。
「皆さんのクラスを五年生と六年生、二年間受け持ってくださる、カルロッタ先生です」
「カルロッタです。どうぞよろしくお願いします」
少しぽっちゃりとした体形のカルロッタ先生は見るからに優しそうだった。頭を下げて挨拶をしてくれる。
「カルロッタ先生、よろしくお願いします」
「うちのクラスにはリラちゃんとラーイくんがいるのよ」
「二年早く小学校に入学してるから、気をつけてあげてね」
クラスの子たちが、僕とリラが話し出すより先にカルロッタ先生に僕とリラのことを紹介してくれる。
「男の子の魔女を受け持つのは初めてです。困ったことがあれば教えてくださいね」
柔らかな手を差し出されて、僕はカルロッタ先生と握手した。
カルロッタ先生は長年五年生と六年生の担任をしているようで、勉強はとても分かりやすく教えてくれた。五年生にもなると、魔法学の授業もそれぞれ得意分野に別れるのだが、カルロッタ先生は様々な魔法の基礎をきちんと学んでいるようだった。
針と糸を出して僕が刺繍をするのにも指導をしてくれる。
「魔女族の長のお母様から習っていると思いますが、付与魔法をかけることに集中して、針運びが疎かにならないように気を付けてくださいね。指先を傷付けないように」
「はい!」
リラには肉体強化の魔法の基礎を教えている。
「肉体強化の魔法を使うと、周囲のものを壊してしまう可能性があります。力加減を忘れないようにしましょうね」
「はい、カルロッタ先生!」
元気に答えているリラだが、本当に力加減ができるのかは僕は疑問だった。
初夏になって九歳の誕生日が近付くと、ナンシーちゃんのお父さんから立派なメロンが届いた。大きなメロンに驚いていると、母が包丁を持ち出す。
「このメロンでケーキを作ってあげよう」
「メロンのケーキ!?」
「私たちのお誕生日ケーキ?」
「そうだよ。楽しみにしておいで」
僕とリラは今年はメロンのケーキでお祝いされるようだ。
九歳のお誕生日を迎える前に、僕は前世の母に会いに行った。白虎の姿のセイラン様の背中に乗せてもらって、孤児院の庭に下り立つ。孤児院の庭では子どもたちが遊んでいて、それを母が見守っていた。
「母さん!」
僕が声をかけると、前世の母が駆け寄ってきて抱き締めてくれる。
「来てくれたのね。大きくなって」
「僕、九歳になるんだよ」
もう少しで前世の年齢に追い付く。
十歳になったお誕生日に僕が殺されているから、前世の母はそのことを思い出したのか苦い表情をしていた。
「母さん、前世の父さんはどんなひとだったの?」
ずっと聞きたかったことを口にすると、前世の母は言い淀む。
「それは……あまりよく覚えていなくて……」
「どういうこと?」
「魔女の森の魔力なのか分からないけれど、子どもを作る相手のことはあまり記憶に残らないんだよ。子どもを産むことが大事で、相手はどうでもいいからね」
その話は初めて聞く。
ナンシーちゃんのお母さんのナーダさんは父親をしっかりと覚えていて、二人目の子どももその相手と作りたいと思っていた。ナーダさんのように明確に相手を覚えている方が稀なのか。
「大陸に行ったときに出会ったひとだと思うけど、一夜限りのことだし、よく覚えていないね」
「大陸のひと……」
大陸のひとというと生物学上の父親が浮かんで、僕は胸とお腹の境目の傷がずきんと痛んだ気がした。生物学上の父親は四肢と顔が腐って崩れ落ちる呪いに苛まれながら、大陸に逃げて行ったはずだ。
「何か覚えていることはない?」
しつこく僕が聞くと、母は僕に小さなイヤリングを見せてくれた。月の形の飾りに、ドロップ型のムーンストーンが付いている。
「思い出にとこれをくれた覚えがあるね」
「これ、魔法がかかってない?」
「そういえば、魔法がかかっている気がする」
手の平の上に乗せてもらった月の形のイヤリングは、魔法がかかっていた。魔法がかかっているということは魔女が作ったということになる。この世界で魔法を使えるのは魔女だけなのだから。
「魔法のかかったイヤリングを持っていたとすると、貴族? 王族?」
「そうだったかもしれない。豪奢な屋敷に招かれた気がする」
おぼろげな前世の母の記憶を辿ってみれば、前世の僕の父親は貴族か王族と言うことになりそうだ。前世のことなのであまり関わりはないが、前世の母はもらったイヤリングを僕にくれた。
「気になるのならば、調べる手がかりになるかもしれないから、持っていなさい」
「分かったよ。ありがとう、母さん」
「もういいのよ」
前世の母の言葉に僕は小首を傾げる。
「前世のことは忘れて、私を母だと思わなくて、幸せになっていいのよ」
前世の母に言われて僕はショックを受けた。
「僕にとっては母さんも母さんだよ」
「そんな風に言ってくれるなんて……」
「母さん、また来るよ。僕にとっては、ずっとずっと母さんだよ」
抱き締め合って、前世の母と別れた。
社に帰ると今世の母がメロンがぎっしりと乗ったタルトを作って来てくれていて、リラが椅子に座って涎を垂らしながら我慢していた。
「お兄ちゃん、どこ行ってたの? 私、食べたくてたまらなかったんだから!」
「待っててくれたんだね、リラ、ありがとう」
「お兄ちゃんと私のお誕生日だもの」
メロンのタルトを切ってもらって、フォークで食べる。瑞々しいメロンは、噛むと果汁が溢れ出してとても美味しい。もぐもぐと食べていると、リラが飛び上がった。
「トイレー!」
「リラ!?」
「お兄ちゃんが帰る前に椅子に座って、ずっと我慢してたからー!」
叫びながらお手洗いに走って行ったリラだが、大きな声でお手洗いからレイリ様を呼ぶ声がした。
「レイリ様ー! 漏れちゃったわ! 着替えを持ってきてー!」
「リラ、すぐに行きますよ」
レイリ様がリラの着替えを持って走っていく。
九歳にもなってお漏らしをしてしまったことがリラは恥ずかしくないのかと思うのだが、着替えたら堂々と戻って来た。
「り、リラ、えーっと……恥ずかしくないの?」
「漏れちゃったんだから仕方ないでしょう! 着替えれば平気ってレイリ様も言ってたわ」
どうしてリラはこんなにも心臓が強くて、堂々と生きられるのだろう。
僕だったら落ち込んで一週間は立ち直れない気がする。
椅子に座ってもう一度タルトを食べ始めたリラに、僕は小声で謝る。
「僕が待たせたからだね。ごめんね」
「気にしないで、お兄ちゃん。お漏らしなんて大したことないわ!」
九歳になってお漏らしは恥ずかしい気がするのだが、リラは全く気にしていないようだった。
こんな風に僕も自由に生きられるのだろうか。
双子としても僕とリラはあまりにも違い過ぎる。
前世の妹はどうだっただろう。
思いだすと、リラと変わらない堂々とした子だった気がしてくる。
生まれ変わっても僕の妹は僕の妹だった。
母が僕とリラとセイラン様とレイリ様とマオさんに紅茶を淹れてくれる。紅茶にミルクを入れて、僕は吹き冷まして飲む。
「ラーイお誕生日おめでとう」
今日で僕はやっと九歳。
前世で殺された年齢まで、残り一年となっていた。
ミネルヴァ先生とはお別れだ。ミネルヴァ先生には本当にお世話になった。
最初は厳しい先生かと思っていたけれど、ミネルヴァ先生はとても心優しい先生だった。
「ミネルヴァ先生、これまでありがとうございました」
「男の子の担任になったのは初めてですが、ラーイくんはとてもいい子で楽しかったですよ」
お礼を言えばミネルヴァ先生は微笑んで答えてくれた。
ミネルヴァ先生は新しい担任の先生を紹介してくれた。
「皆さんのクラスを五年生と六年生、二年間受け持ってくださる、カルロッタ先生です」
「カルロッタです。どうぞよろしくお願いします」
少しぽっちゃりとした体形のカルロッタ先生は見るからに優しそうだった。頭を下げて挨拶をしてくれる。
「カルロッタ先生、よろしくお願いします」
「うちのクラスにはリラちゃんとラーイくんがいるのよ」
「二年早く小学校に入学してるから、気をつけてあげてね」
クラスの子たちが、僕とリラが話し出すより先にカルロッタ先生に僕とリラのことを紹介してくれる。
「男の子の魔女を受け持つのは初めてです。困ったことがあれば教えてくださいね」
柔らかな手を差し出されて、僕はカルロッタ先生と握手した。
カルロッタ先生は長年五年生と六年生の担任をしているようで、勉強はとても分かりやすく教えてくれた。五年生にもなると、魔法学の授業もそれぞれ得意分野に別れるのだが、カルロッタ先生は様々な魔法の基礎をきちんと学んでいるようだった。
針と糸を出して僕が刺繍をするのにも指導をしてくれる。
「魔女族の長のお母様から習っていると思いますが、付与魔法をかけることに集中して、針運びが疎かにならないように気を付けてくださいね。指先を傷付けないように」
「はい!」
リラには肉体強化の魔法の基礎を教えている。
「肉体強化の魔法を使うと、周囲のものを壊してしまう可能性があります。力加減を忘れないようにしましょうね」
「はい、カルロッタ先生!」
元気に答えているリラだが、本当に力加減ができるのかは僕は疑問だった。
初夏になって九歳の誕生日が近付くと、ナンシーちゃんのお父さんから立派なメロンが届いた。大きなメロンに驚いていると、母が包丁を持ち出す。
「このメロンでケーキを作ってあげよう」
「メロンのケーキ!?」
「私たちのお誕生日ケーキ?」
「そうだよ。楽しみにしておいで」
僕とリラは今年はメロンのケーキでお祝いされるようだ。
九歳のお誕生日を迎える前に、僕は前世の母に会いに行った。白虎の姿のセイラン様の背中に乗せてもらって、孤児院の庭に下り立つ。孤児院の庭では子どもたちが遊んでいて、それを母が見守っていた。
「母さん!」
僕が声をかけると、前世の母が駆け寄ってきて抱き締めてくれる。
「来てくれたのね。大きくなって」
「僕、九歳になるんだよ」
もう少しで前世の年齢に追い付く。
十歳になったお誕生日に僕が殺されているから、前世の母はそのことを思い出したのか苦い表情をしていた。
「母さん、前世の父さんはどんなひとだったの?」
ずっと聞きたかったことを口にすると、前世の母は言い淀む。
「それは……あまりよく覚えていなくて……」
「どういうこと?」
「魔女の森の魔力なのか分からないけれど、子どもを作る相手のことはあまり記憶に残らないんだよ。子どもを産むことが大事で、相手はどうでもいいからね」
その話は初めて聞く。
ナンシーちゃんのお母さんのナーダさんは父親をしっかりと覚えていて、二人目の子どももその相手と作りたいと思っていた。ナーダさんのように明確に相手を覚えている方が稀なのか。
「大陸に行ったときに出会ったひとだと思うけど、一夜限りのことだし、よく覚えていないね」
「大陸のひと……」
大陸のひとというと生物学上の父親が浮かんで、僕は胸とお腹の境目の傷がずきんと痛んだ気がした。生物学上の父親は四肢と顔が腐って崩れ落ちる呪いに苛まれながら、大陸に逃げて行ったはずだ。
「何か覚えていることはない?」
しつこく僕が聞くと、母は僕に小さなイヤリングを見せてくれた。月の形の飾りに、ドロップ型のムーンストーンが付いている。
「思い出にとこれをくれた覚えがあるね」
「これ、魔法がかかってない?」
「そういえば、魔法がかかっている気がする」
手の平の上に乗せてもらった月の形のイヤリングは、魔法がかかっていた。魔法がかかっているということは魔女が作ったということになる。この世界で魔法を使えるのは魔女だけなのだから。
「魔法のかかったイヤリングを持っていたとすると、貴族? 王族?」
「そうだったかもしれない。豪奢な屋敷に招かれた気がする」
おぼろげな前世の母の記憶を辿ってみれば、前世の僕の父親は貴族か王族と言うことになりそうだ。前世のことなのであまり関わりはないが、前世の母はもらったイヤリングを僕にくれた。
「気になるのならば、調べる手がかりになるかもしれないから、持っていなさい」
「分かったよ。ありがとう、母さん」
「もういいのよ」
前世の母の言葉に僕は小首を傾げる。
「前世のことは忘れて、私を母だと思わなくて、幸せになっていいのよ」
前世の母に言われて僕はショックを受けた。
「僕にとっては母さんも母さんだよ」
「そんな風に言ってくれるなんて……」
「母さん、また来るよ。僕にとっては、ずっとずっと母さんだよ」
抱き締め合って、前世の母と別れた。
社に帰ると今世の母がメロンがぎっしりと乗ったタルトを作って来てくれていて、リラが椅子に座って涎を垂らしながら我慢していた。
「お兄ちゃん、どこ行ってたの? 私、食べたくてたまらなかったんだから!」
「待っててくれたんだね、リラ、ありがとう」
「お兄ちゃんと私のお誕生日だもの」
メロンのタルトを切ってもらって、フォークで食べる。瑞々しいメロンは、噛むと果汁が溢れ出してとても美味しい。もぐもぐと食べていると、リラが飛び上がった。
「トイレー!」
「リラ!?」
「お兄ちゃんが帰る前に椅子に座って、ずっと我慢してたからー!」
叫びながらお手洗いに走って行ったリラだが、大きな声でお手洗いからレイリ様を呼ぶ声がした。
「レイリ様ー! 漏れちゃったわ! 着替えを持ってきてー!」
「リラ、すぐに行きますよ」
レイリ様がリラの着替えを持って走っていく。
九歳にもなってお漏らしをしてしまったことがリラは恥ずかしくないのかと思うのだが、着替えたら堂々と戻って来た。
「り、リラ、えーっと……恥ずかしくないの?」
「漏れちゃったんだから仕方ないでしょう! 着替えれば平気ってレイリ様も言ってたわ」
どうしてリラはこんなにも心臓が強くて、堂々と生きられるのだろう。
僕だったら落ち込んで一週間は立ち直れない気がする。
椅子に座ってもう一度タルトを食べ始めたリラに、僕は小声で謝る。
「僕が待たせたからだね。ごめんね」
「気にしないで、お兄ちゃん。お漏らしなんて大したことないわ!」
九歳になってお漏らしは恥ずかしい気がするのだが、リラは全く気にしていないようだった。
こんな風に僕も自由に生きられるのだろうか。
双子としても僕とリラはあまりにも違い過ぎる。
前世の妹はどうだっただろう。
思いだすと、リラと変わらない堂々とした子だった気がしてくる。
生まれ変わっても僕の妹は僕の妹だった。
母が僕とリラとセイラン様とレイリ様とマオさんに紅茶を淹れてくれる。紅茶にミルクを入れて、僕は吹き冷まして飲む。
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今日で僕はやっと九歳。
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