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転生したらまた魔女の男子だった件
52.大陸の噂
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セイラン様はお正月に僕が刺繍した服を着てくれた。刺繍が上手にできていないところはあったけれど、セイラン様はそんなことは気にしていなかった。
土地のひとたちが新年の挨拶をしに来るのに、僕を抱っこして笑顔で話している。
「この服はラーイが刺繍をしてくれたのだ。私の宝物だ」
「土地神様、よくお似合いです」
「素晴らしい服ですね」
「ラーイとお揃いなのだぞ。ラーイも可愛いだろう」
今年の初夏には八歳になるのに僕はまだセイラン様に抱っこされていた。抱っこされるのは心地よく、セイラン様に接近できるので幸せなのだ。
リラもレイリ様に抱っこされている。
「僕とリラもお揃いなのですよ。リラの母が作ってくれました」
「お兄ちゃんともお揃いよ!」
「お二人ともとてもお似合いです」
「リラ様は可愛く育って」
土地のひとたちにとって僕とリラは土地神様が育てているということで、土地全体の子どものようになっていた。僕の成長を一緒に喜んでくれる土地のひとに僕もリラも照れ笑いになる。
僕とリラは背が伸びていたが、この時期は女の子の方が成長が早いので、リラの方が少し僕よりも背が高かった。
「今年も我らに恵みをよろしくお願いします」
「土地神様、今年もよろしくお願いします」
信仰心に厚い人々に囲まれて、セイラン様もレイリ様も満足そうに頷いていた。
魔女の森の魔力が薄れてから、何度も魔女の子どもを攫いにひとが来ていた。
その件に関しては、セイラン様もレイリ様も母から話を聞いて魔女の森の周辺の警戒を強くするなど、対策をしていた。
魔女の森の入口には母の仕立て屋がある。
仕立て屋にはお客も来るのでそこは結界が多少緩くなっている。
そこを突いてやってくるのだが、みんな母に見つかって返り討ちにされていた。
「私が魔女の森の門番みたいなもんだね」
「アマリエが守っているなら安心だが、どういう輩が来ているのだ?」
「土地神の威光も、魔女族の尊厳も無視した行いは許せません」
怒りに燃えるセイラン様とレイリ様に母が説明する。
「大陸の土地神を信仰しない輩が、金で雇えるガラの悪い連中に命じて魔女の森に行かせているらしい」
大陸の方では土地神様を信仰する傾向が薄くなってきている。
土地神様は季節の渡る神とも仲がよくて、呼び寄せるので、季節が巡って、農作物がよく育つようになるのだが、それを大陸では軽んじてしまっているようなのだ。
「大陸では土地神の社も廃れてきていると聞いたことがある」
「土地神自身が土地のものに呆れてしまって、土地を離れることもあるようですね」
そのせいで大陸では今大規模な干ばつや、大水が起きていて、それを治めるためにも魔女を必要としているのだと、セイラン様とレイリ様に母は話した。
「魔女を奴隷にして魔法を使わせようとしているんだよ」
「信じられないな」
「許されませんね」
セイラン様もレイリ様も大陸の酷い状況に怒りを覚えていた。
「大陸のひとたちは、干ばつや大水が土地神様がいないせいだと分かっていないのですか?」
大人の話なので口を挟むのを躊躇っていたが、つい口を出してしまった僕に、母が深いため息を吐く。
「土地神様と自然現象を結び付けていないどころか、去った土地神様が祟りを残して行ったのだとまで言っているのだよ」
どうしてそんなことをするのだろう。
僕は必死に考える。
「大陸の貴族たちには土地神様がいては都合が悪いのでしょうか?」
「どういうことだ?」
「土地神は土地を守るのに?」
「土地神様が土地を守って崇拝されていると、自分たちの権力が行き届かないような気になるんじゃないでしょうか。困ったときにも、貴族の屋敷ではなく、土地神様のところに行くだろうし」
貴族が土地を治めるにあたって、崇拝されて見返りなく土地のものを守る土地神様は邪魔なのではないだろうか。税金を搾り取るにあたって、土地神様と敵対することもあっただろう。土地神様は土地の人々に豊かであってほしいと願うので、税を搾り取られる様子など見ていられるはずがない。
その話をセイラン様とレイリ様にしてみると、眉間に皺を寄せている。
「ラーイの言う通りかもしれぬ」
「貴族が土地神を追いやっているのならば、由々しき問題ですね」
「土地神の歪んだ噂を流したのやもしれぬな」
「土地神は何の役にも立たない、役に立つのは自分たちだと示したのかもしれません」
基本的に土地神様は性格が穏やかで、土地のために働く心優しい神だ。土地の人々が貴族の甘言に騙されて土地神様を責めれば、出て行くしかなくなるだろう。
土地神様にとっては人々の信仰心が一番の力になるのだから。
「大陸が荒れておるのならば、白虎族で追い出されたものもおるかもしれぬな」
「白虎族の村に帰って来ているかもしれません。話を聞いてみたいものですね」
大陸で今何が起きているのか、セイラン様もレイリ様も、僕も知りたかった。
「お母さん、私、バラ乙女仮面に変身して、魔女の森の周辺を見回りするわ!」
「それは心強いね、リラ。一緒に行ってくれるかい?」
「もちろんよ!」
リラはリラで魔女の森を守ることを考えている。
セイラン様もレイリ様も魔女の森周辺の警戒を強くすることで、魔女の子どもが攫われないようにするように決めたようだった。
「お母さん、僕の生物学上の父は、貴族だったの?」
母に確かめたいことがあって僕は問いかける。
「貴族だったよ。私を口説いたのも、魔女の力が欲しいだけだった。それが分かっていたから、私は適当に遊んで捨てた」
母と父の過去を知るのはあまり愉快な話ではないが、これも大事なことだと思う。魔女にとって男性というのは子どもを作るための道具でしかなくて、子どもができれば捨てるというのが普通だったのだ。
魔女は魔女だけで子どもを産み子育てをする。その相手が誰であろうと構わなかったのを、母の言葉で実感する。
「父が何か絡んでないかな?」
「その可能性はあるね。あいつは魔女を利用しようとしていたからね」
利用しようとして母に利用されて、大陸に帰って行った父。父が自分の治める土地で土地神様を追い出して、魔女を捕らえて土地神様の代わりにしようとしていても、僕は何も驚かない。
むしろ、あり得ることだと納得してしまう。
「他にも大陸の貴族との間に子どもを産んだ魔女はいるだろうね。その子を渡せと言って来る阿呆な貴族もいるかもしれない」
母の言葉に僕はナンシーちゃんのお父さんを思い出していた。
大陸で果樹園を経営していたのに、ナンシーちゃんとナーダさんが会いに行ったら、全てを捨てて、売り払って、魔女の森で暮らそうと決めた男性。
あんな父親もいるのに、僕の父のような人間もいるのだから、ひとはそれぞれだと思う。
「魔女がみんな安全で安心して暮らせるようになるといいな」
「それを実現するのは、魔女族の長である私の責任だ」
「土地神である私の責任でもあるぞ」
「僕の責任でもあります」
心強い声が聞こえてくる。
僕は小さな頃から母とセイラン様とレイリ様に守られてきた。
僕は色んなことを考えることはあったけれど、最終的に矢面に立ってくれたのは母とセイラン様とレイリ様だった。
立派な大人たちに僕は守られている。
そのありがたみを今更ながらに実感する。
「私も守るわ! 魔女の子どもを連れ去ろうとするやつには、こうよ! えい! えい!」
拳を握って殴る動作をするリラに、リラはちょっと落ち着いて欲しいとは思いながら、それでも魔女の子どもが攫われそうになったらリラは必ず飛びかかって行くと僕には分かっていた。
土地のひとたちが新年の挨拶をしに来るのに、僕を抱っこして笑顔で話している。
「この服はラーイが刺繍をしてくれたのだ。私の宝物だ」
「土地神様、よくお似合いです」
「素晴らしい服ですね」
「ラーイとお揃いなのだぞ。ラーイも可愛いだろう」
今年の初夏には八歳になるのに僕はまだセイラン様に抱っこされていた。抱っこされるのは心地よく、セイラン様に接近できるので幸せなのだ。
リラもレイリ様に抱っこされている。
「僕とリラもお揃いなのですよ。リラの母が作ってくれました」
「お兄ちゃんともお揃いよ!」
「お二人ともとてもお似合いです」
「リラ様は可愛く育って」
土地のひとたちにとって僕とリラは土地神様が育てているということで、土地全体の子どものようになっていた。僕の成長を一緒に喜んでくれる土地のひとに僕もリラも照れ笑いになる。
僕とリラは背が伸びていたが、この時期は女の子の方が成長が早いので、リラの方が少し僕よりも背が高かった。
「今年も我らに恵みをよろしくお願いします」
「土地神様、今年もよろしくお願いします」
信仰心に厚い人々に囲まれて、セイラン様もレイリ様も満足そうに頷いていた。
魔女の森の魔力が薄れてから、何度も魔女の子どもを攫いにひとが来ていた。
その件に関しては、セイラン様もレイリ様も母から話を聞いて魔女の森の周辺の警戒を強くするなど、対策をしていた。
魔女の森の入口には母の仕立て屋がある。
仕立て屋にはお客も来るのでそこは結界が多少緩くなっている。
そこを突いてやってくるのだが、みんな母に見つかって返り討ちにされていた。
「私が魔女の森の門番みたいなもんだね」
「アマリエが守っているなら安心だが、どういう輩が来ているのだ?」
「土地神の威光も、魔女族の尊厳も無視した行いは許せません」
怒りに燃えるセイラン様とレイリ様に母が説明する。
「大陸の土地神を信仰しない輩が、金で雇えるガラの悪い連中に命じて魔女の森に行かせているらしい」
大陸の方では土地神様を信仰する傾向が薄くなってきている。
土地神様は季節の渡る神とも仲がよくて、呼び寄せるので、季節が巡って、農作物がよく育つようになるのだが、それを大陸では軽んじてしまっているようなのだ。
「大陸では土地神の社も廃れてきていると聞いたことがある」
「土地神自身が土地のものに呆れてしまって、土地を離れることもあるようですね」
そのせいで大陸では今大規模な干ばつや、大水が起きていて、それを治めるためにも魔女を必要としているのだと、セイラン様とレイリ様に母は話した。
「魔女を奴隷にして魔法を使わせようとしているんだよ」
「信じられないな」
「許されませんね」
セイラン様もレイリ様も大陸の酷い状況に怒りを覚えていた。
「大陸のひとたちは、干ばつや大水が土地神様がいないせいだと分かっていないのですか?」
大人の話なので口を挟むのを躊躇っていたが、つい口を出してしまった僕に、母が深いため息を吐く。
「土地神様と自然現象を結び付けていないどころか、去った土地神様が祟りを残して行ったのだとまで言っているのだよ」
どうしてそんなことをするのだろう。
僕は必死に考える。
「大陸の貴族たちには土地神様がいては都合が悪いのでしょうか?」
「どういうことだ?」
「土地神は土地を守るのに?」
「土地神様が土地を守って崇拝されていると、自分たちの権力が行き届かないような気になるんじゃないでしょうか。困ったときにも、貴族の屋敷ではなく、土地神様のところに行くだろうし」
貴族が土地を治めるにあたって、崇拝されて見返りなく土地のものを守る土地神様は邪魔なのではないだろうか。税金を搾り取るにあたって、土地神様と敵対することもあっただろう。土地神様は土地の人々に豊かであってほしいと願うので、税を搾り取られる様子など見ていられるはずがない。
その話をセイラン様とレイリ様にしてみると、眉間に皺を寄せている。
「ラーイの言う通りかもしれぬ」
「貴族が土地神を追いやっているのならば、由々しき問題ですね」
「土地神の歪んだ噂を流したのやもしれぬな」
「土地神は何の役にも立たない、役に立つのは自分たちだと示したのかもしれません」
基本的に土地神様は性格が穏やかで、土地のために働く心優しい神だ。土地の人々が貴族の甘言に騙されて土地神様を責めれば、出て行くしかなくなるだろう。
土地神様にとっては人々の信仰心が一番の力になるのだから。
「大陸が荒れておるのならば、白虎族で追い出されたものもおるかもしれぬな」
「白虎族の村に帰って来ているかもしれません。話を聞いてみたいものですね」
大陸で今何が起きているのか、セイラン様もレイリ様も、僕も知りたかった。
「お母さん、私、バラ乙女仮面に変身して、魔女の森の周辺を見回りするわ!」
「それは心強いね、リラ。一緒に行ってくれるかい?」
「もちろんよ!」
リラはリラで魔女の森を守ることを考えている。
セイラン様もレイリ様も魔女の森周辺の警戒を強くすることで、魔女の子どもが攫われないようにするように決めたようだった。
「お母さん、僕の生物学上の父は、貴族だったの?」
母に確かめたいことがあって僕は問いかける。
「貴族だったよ。私を口説いたのも、魔女の力が欲しいだけだった。それが分かっていたから、私は適当に遊んで捨てた」
母と父の過去を知るのはあまり愉快な話ではないが、これも大事なことだと思う。魔女にとって男性というのは子どもを作るための道具でしかなくて、子どもができれば捨てるというのが普通だったのだ。
魔女は魔女だけで子どもを産み子育てをする。その相手が誰であろうと構わなかったのを、母の言葉で実感する。
「父が何か絡んでないかな?」
「その可能性はあるね。あいつは魔女を利用しようとしていたからね」
利用しようとして母に利用されて、大陸に帰って行った父。父が自分の治める土地で土地神様を追い出して、魔女を捕らえて土地神様の代わりにしようとしていても、僕は何も驚かない。
むしろ、あり得ることだと納得してしまう。
「他にも大陸の貴族との間に子どもを産んだ魔女はいるだろうね。その子を渡せと言って来る阿呆な貴族もいるかもしれない」
母の言葉に僕はナンシーちゃんのお父さんを思い出していた。
大陸で果樹園を経営していたのに、ナンシーちゃんとナーダさんが会いに行ったら、全てを捨てて、売り払って、魔女の森で暮らそうと決めた男性。
あんな父親もいるのに、僕の父のような人間もいるのだから、ひとはそれぞれだと思う。
「魔女がみんな安全で安心して暮らせるようになるといいな」
「それを実現するのは、魔女族の長である私の責任だ」
「土地神である私の責任でもあるぞ」
「僕の責任でもあります」
心強い声が聞こえてくる。
僕は小さな頃から母とセイラン様とレイリ様に守られてきた。
僕は色んなことを考えることはあったけれど、最終的に矢面に立ってくれたのは母とセイラン様とレイリ様だった。
立派な大人たちに僕は守られている。
そのありがたみを今更ながらに実感する。
「私も守るわ! 魔女の子どもを連れ去ろうとするやつには、こうよ! えい! えい!」
拳を握って殴る動作をするリラに、リラはちょっと落ち着いて欲しいとは思いながら、それでも魔女の子どもが攫われそうになったらリラは必ず飛びかかって行くと僕には分かっていた。
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