38 / 180
転生したらまた魔女の男子だった件
38.僕とリラの父親
しおりを挟む
小学校は夏休みになって、僕とリラは母の家に週の半分くらい行く日があって、それ以外では社で過ごすことになった。
母の家にはジアちゃんとラナちゃんも来ていて、一緒に遊んでくれる。宿題も一緒にしてくれるので、リラはとても喜んでいた。
「できたわ! まちがってない?」
「リラちゃん、この計算、ちょっと見直してみて」
「こっちの字も読み直すといいわよ」
「わかった!」
間違っているところは教えてくれて、もう一度リラに解かせてくれるジアちゃんとラナちゃん。辛抱強く答えを教えずに、リラができるまで待っていてくれる。
何度間違っても怒ることなく、穏やかに指摘してくれるジアちゃんとラナちゃんのおかげで、リラは宿題が捗っていた。
「きょうのぶんがおわったわ! やしろにかえってやらなくていい!」
「頑張ったわね、リラちゃん」
「おやつにしましょう」
宿題を終えて虎のポーチに入れるリラに、ジアちゃんとラナちゃんが付きっきりで椅子に座らせてくれて、おやつも持ってきてくれる。お姫様のような待遇を受けてリラは目を輝かせていた。
「私、妹がほしかったの」
「リラちゃん可愛くて、大好きだわ」
リラが可愛がられているのを見ると僕も悪い気はしない。
僕はマイペースに自分の宿題をして、自分で遊んでいたが、僕のこともジアちゃんとラナちゃんは放っておいたりしなかった。母は仕立て屋の仕事も魔女族の長の仕事もあって忙しいので、おやつは作ってテーブルに置いてあったが、僕が椅子に座るとジアちゃんとラナちゃんが持ってきてくれて、ティーポットに入っているミルクティーも注いでくれる。
「今日のおやつはアップルパイよ」
「お祖母ちゃんのアップルパイは美味しいのよ」
切られてお皿に乗ったアップルパイを受け取って、僕はジアちゃんとラナちゃんにお礼を言う。
「ありがとう、ジアちゃん、ラナちゃん」
「いいのよ、私たちお姉ちゃんなんだから」
「ラーイも私たちの可愛い弟よ」
ジアちゃんとラナちゃんが僕のことも弟のように思ってくれているのは純粋に嬉しかった。
アップルパイを四人で食べてジアちゃんとラナちゃんとリラが遊んでいるのを見ながら、僕は魔法の本を広げて読む。広げるたびに内容が違う魔法の本で、僕は特に歴史をよく読んでいた。
この土地は大陸から少し離れた島国なのだが、大陸には大きな国がある。その国には貴族の細かい位があって、その位によって所領を分け与えられ、土地を治めている。
前世で僕は大陸の方に逃げたことがあるので、多少は知っている。大陸の人々は貴族たちに苦しめられていたイメージしかない。貴族とは土地の民のために土地を治めるのではなくて、自分たちの利益のために土地を治めるのだ。
土地神様は土地の民のためだけに土地を治め、土地に実りをもたらすが、貴族は土地に実りをもたらすこともできないが、搾取するのだけは一人前なのだ。
どの歴史でも貴族がいいように書かれているものは少ない。ほとんどの貴族が土地の人々を搾取する歴史が書かれていた。
本を読んでいると、母がいる店の方が騒がしくなる。
ジアちゃんとラナちゃんが店の方を覗くのに、僕とリラもついて行った。
店には男性が来ている。
お客かと思えば違うようだ。
「アマリエ、お前が魔女族の長になるなんて思わなかった。俺とお前の仲だろう? 俺が出世できるように取り計らって欲しいんだ」
「何が、『俺とお前の仲』なんだ。あんたはただの種馬で、それ以上でもそれ以下でもないよ」
「そう言うなって。俺の妻が子どもを産めなくて困っているんだよ。このままじゃ家がお取り潰しになる。男の子がいるって聞いたぞ? その子を俺に預けてくれないか?」
男の子!?
僕のことに違いなかった。
この男性は僕とリラの父親で、僕を家の跡継ぎとして連れて行こうとしているのだ。
「おにいちゃん、どういうこと?」
「えーっと……」
「ラーイを連れて行こうとしているのよ!」
「ラーイは可愛い私の弟なのに!」
どういう風に説明すればいいか悩む僕に、ジアちゃんとリラちゃんが怒りを込めてドアの隙間から僕の父親らしき男性を睨んでいる。
「おにいちゃんをつれていくの!? ダメよ!」
リラがドアから走り出てしまった。
「リラ、部屋にいなさい」
「その子が俺の子か? まだ小さいな」
「子どもは年齢相応にしか育たないものだよ。この子たちの親は土地神様なんだよ? 連れて行けば土地神様の怒りをかうことになる」
「そうよ! わたしのママはとちがみさまなんだからね!」
シャドウボクシングのように拳を動かしながらリラが、父を威嚇している。父も母とリラの様子に腰が引けたのか、逃げて行ってしまった。
開いたドアの前で立っている僕に、母が話しかける。
「あの男は大陸の大国の貴族だよ。この国に来ていたときに、私に服を仕立てるように注文してきて、そのときにラーイとリラができた。赤ん坊ができたっていうのに、何もなかったように去って行った男さ」
母が妊娠したことを知っていても、大陸の領地に妻がいるということで父は大陸に帰ってしまった。
「あの男とは遊びのつもりだったから構わないんだけどね」
魔女の森の魔女は女性だけで子どもを育てる。一人で育てるのが難しい場合には、母親や姉妹に手伝ってもらっている。アマンダ姉さんとアンナマリ姉さんもジアちゃんとラナちゃんを母のところに預けているし、そもそもアマンダ姉さんとアンナマリ姉さんは一緒に暮らして子どもを同じ時期に産んで協力して育てている。
ジアちゃんとラナちゃんはとても仲がいいが、それは家に帰っても一緒に暮らしているからなのだ。
「あいつが土地神様に迷惑をかけないように言っておかないと」
社に僕とリラを送ってくれた母は、セイラン様とレイリ様に実父が来たことを話して行った。
「大陸からラーイとリラの父親が来ている。跡継ぎが生まれないのでラーイを攫って行こうとするかもしれない」
「実の親ならば渡した方がいいのか?」
「とんでもない。ラーイをどろどろの貴族社会で生きさせるつもりかい?」
「ラーイだけを狙っているのでしょうか。リラは大丈夫でしょうか」
心配するセイラン様とレイリ様に母が言う。
「絶対に渡しちゃいけないよ」
僕もセイラン様と離れるなんて考えたくなかった。
セイラン様と二人きりになって、僕はセイラン様に真剣に聞かれた。
「実の父のところに行きたいか?」
「いいえ。ぼくはセイランさまからはなれたくありません」
「これは私だけの我が儘ではないな?」
「セイランさま?」
「私はラーイをどこにもやりたくない」
ぎゅっと抱き締められて、僕は涙が出てきそうになった。六歳になったがまだ涙腺の制御は難しい。セイラン様が僕のことを手放したくないと言ってくれるのが嬉しかったのだ。
「ラーイ、何故泣く?」
頬を流れる涙をセイラン様が大きな手で拭ってくれる。セイラン様のお腹に顔を埋めて僕は洟を啜った。
「うれしいのです。セイランさまがぼくをどこにもやりたくないといってくださって」
「当然ではないか。ラーイは私の可愛い息子だ」
今はまだ息子という認識しかないのかもしれないが、僕がもっと大きくなればセイラン様の恋人になれるかもしれない。いつかはセイラン様の伴侶になれるかもしれない。
僕は胸を躍らせていた。
父は次の日に社にやってきた。
セイラン様もレイリ様もしっかりと僕とリラを抱いて、父を威圧していた。
「土地神様、その子は私の子どもです。我が家の跡継ぎになる子です。お返しください」
「何を言うか! この子は私が愛しんで育てた子」
「物ではないのです。簡単に渡すなどできません」
セイラン様もレイリ様も父の要求を簡単に退けている。
「それでは、土地神様の力で、私の土地を豊かにしていただけませんでしょうか? 私から息子を奪うのですから、それくらいのことはしていただけますよね?」
嫌らしい下卑た笑みを浮かべる父に、セイラン様とレイリ様が表情を歪めている。
「我らの守護する土地はこの地のみ」
「強欲なことを考えると、碌なことになりませんよ?」
「そなたの土地の民が決起して反乱を起こすやもしれぬな」
「とてもではないですが、いい領主とは思えませんからね」
予言のように言うセイラン様とレイリ様に、父が震え上がる。
「呪いをかけたな! 息子も奪って、俺に呪いをかけるとは、どういう土地神なのだ!」
喚きたてる父に、レイリ様の腕からリラが飛び降りた。弾丸のように一直線に父の方に走って行って、リラが父の真下から飛び上がって下顎に頭突きをする。
「うぎゃ!」
舌を噛んだのか真っ赤に血を口から流す父に、リラが拳を握って身構えた。
「セイランさまとレイリさまをわるくいうのは、ゆるさないわ!」
「小娘の癖に生意気な!」
「こむすめのパンチをうけるといいのだわ!」
真っすぐに打ち出したリラの拳が当たったのは、父の股間だった。ズボンの股間が真っ赤に染まる父を見て、僕は自分が殴られたわけではないのに、そこが痛くなった気がして、股間を押さえた。
セイラン様とレイリ様も気持ちは分かるのだろう、股間を押さえている。
「せいばいしたわ!」
悶絶して倒れた父は、土地のひとたちによって運ばれて行った。
今後父が子どもを作れなくなったとしても、それは自業自得でしかない。
見るだけで痛いような仕打ちを受けた父は、二度とこの土地に来ることはないだろう。
僕とリラの平穏は守られた。
母の家にはジアちゃんとラナちゃんも来ていて、一緒に遊んでくれる。宿題も一緒にしてくれるので、リラはとても喜んでいた。
「できたわ! まちがってない?」
「リラちゃん、この計算、ちょっと見直してみて」
「こっちの字も読み直すといいわよ」
「わかった!」
間違っているところは教えてくれて、もう一度リラに解かせてくれるジアちゃんとラナちゃん。辛抱強く答えを教えずに、リラができるまで待っていてくれる。
何度間違っても怒ることなく、穏やかに指摘してくれるジアちゃんとラナちゃんのおかげで、リラは宿題が捗っていた。
「きょうのぶんがおわったわ! やしろにかえってやらなくていい!」
「頑張ったわね、リラちゃん」
「おやつにしましょう」
宿題を終えて虎のポーチに入れるリラに、ジアちゃんとラナちゃんが付きっきりで椅子に座らせてくれて、おやつも持ってきてくれる。お姫様のような待遇を受けてリラは目を輝かせていた。
「私、妹がほしかったの」
「リラちゃん可愛くて、大好きだわ」
リラが可愛がられているのを見ると僕も悪い気はしない。
僕はマイペースに自分の宿題をして、自分で遊んでいたが、僕のこともジアちゃんとラナちゃんは放っておいたりしなかった。母は仕立て屋の仕事も魔女族の長の仕事もあって忙しいので、おやつは作ってテーブルに置いてあったが、僕が椅子に座るとジアちゃんとラナちゃんが持ってきてくれて、ティーポットに入っているミルクティーも注いでくれる。
「今日のおやつはアップルパイよ」
「お祖母ちゃんのアップルパイは美味しいのよ」
切られてお皿に乗ったアップルパイを受け取って、僕はジアちゃんとラナちゃんにお礼を言う。
「ありがとう、ジアちゃん、ラナちゃん」
「いいのよ、私たちお姉ちゃんなんだから」
「ラーイも私たちの可愛い弟よ」
ジアちゃんとラナちゃんが僕のことも弟のように思ってくれているのは純粋に嬉しかった。
アップルパイを四人で食べてジアちゃんとラナちゃんとリラが遊んでいるのを見ながら、僕は魔法の本を広げて読む。広げるたびに内容が違う魔法の本で、僕は特に歴史をよく読んでいた。
この土地は大陸から少し離れた島国なのだが、大陸には大きな国がある。その国には貴族の細かい位があって、その位によって所領を分け与えられ、土地を治めている。
前世で僕は大陸の方に逃げたことがあるので、多少は知っている。大陸の人々は貴族たちに苦しめられていたイメージしかない。貴族とは土地の民のために土地を治めるのではなくて、自分たちの利益のために土地を治めるのだ。
土地神様は土地の民のためだけに土地を治め、土地に実りをもたらすが、貴族は土地に実りをもたらすこともできないが、搾取するのだけは一人前なのだ。
どの歴史でも貴族がいいように書かれているものは少ない。ほとんどの貴族が土地の人々を搾取する歴史が書かれていた。
本を読んでいると、母がいる店の方が騒がしくなる。
ジアちゃんとラナちゃんが店の方を覗くのに、僕とリラもついて行った。
店には男性が来ている。
お客かと思えば違うようだ。
「アマリエ、お前が魔女族の長になるなんて思わなかった。俺とお前の仲だろう? 俺が出世できるように取り計らって欲しいんだ」
「何が、『俺とお前の仲』なんだ。あんたはただの種馬で、それ以上でもそれ以下でもないよ」
「そう言うなって。俺の妻が子どもを産めなくて困っているんだよ。このままじゃ家がお取り潰しになる。男の子がいるって聞いたぞ? その子を俺に預けてくれないか?」
男の子!?
僕のことに違いなかった。
この男性は僕とリラの父親で、僕を家の跡継ぎとして連れて行こうとしているのだ。
「おにいちゃん、どういうこと?」
「えーっと……」
「ラーイを連れて行こうとしているのよ!」
「ラーイは可愛い私の弟なのに!」
どういう風に説明すればいいか悩む僕に、ジアちゃんとリラちゃんが怒りを込めてドアの隙間から僕の父親らしき男性を睨んでいる。
「おにいちゃんをつれていくの!? ダメよ!」
リラがドアから走り出てしまった。
「リラ、部屋にいなさい」
「その子が俺の子か? まだ小さいな」
「子どもは年齢相応にしか育たないものだよ。この子たちの親は土地神様なんだよ? 連れて行けば土地神様の怒りをかうことになる」
「そうよ! わたしのママはとちがみさまなんだからね!」
シャドウボクシングのように拳を動かしながらリラが、父を威嚇している。父も母とリラの様子に腰が引けたのか、逃げて行ってしまった。
開いたドアの前で立っている僕に、母が話しかける。
「あの男は大陸の大国の貴族だよ。この国に来ていたときに、私に服を仕立てるように注文してきて、そのときにラーイとリラができた。赤ん坊ができたっていうのに、何もなかったように去って行った男さ」
母が妊娠したことを知っていても、大陸の領地に妻がいるということで父は大陸に帰ってしまった。
「あの男とは遊びのつもりだったから構わないんだけどね」
魔女の森の魔女は女性だけで子どもを育てる。一人で育てるのが難しい場合には、母親や姉妹に手伝ってもらっている。アマンダ姉さんとアンナマリ姉さんもジアちゃんとラナちゃんを母のところに預けているし、そもそもアマンダ姉さんとアンナマリ姉さんは一緒に暮らして子どもを同じ時期に産んで協力して育てている。
ジアちゃんとラナちゃんはとても仲がいいが、それは家に帰っても一緒に暮らしているからなのだ。
「あいつが土地神様に迷惑をかけないように言っておかないと」
社に僕とリラを送ってくれた母は、セイラン様とレイリ様に実父が来たことを話して行った。
「大陸からラーイとリラの父親が来ている。跡継ぎが生まれないのでラーイを攫って行こうとするかもしれない」
「実の親ならば渡した方がいいのか?」
「とんでもない。ラーイをどろどろの貴族社会で生きさせるつもりかい?」
「ラーイだけを狙っているのでしょうか。リラは大丈夫でしょうか」
心配するセイラン様とレイリ様に母が言う。
「絶対に渡しちゃいけないよ」
僕もセイラン様と離れるなんて考えたくなかった。
セイラン様と二人きりになって、僕はセイラン様に真剣に聞かれた。
「実の父のところに行きたいか?」
「いいえ。ぼくはセイランさまからはなれたくありません」
「これは私だけの我が儘ではないな?」
「セイランさま?」
「私はラーイをどこにもやりたくない」
ぎゅっと抱き締められて、僕は涙が出てきそうになった。六歳になったがまだ涙腺の制御は難しい。セイラン様が僕のことを手放したくないと言ってくれるのが嬉しかったのだ。
「ラーイ、何故泣く?」
頬を流れる涙をセイラン様が大きな手で拭ってくれる。セイラン様のお腹に顔を埋めて僕は洟を啜った。
「うれしいのです。セイランさまがぼくをどこにもやりたくないといってくださって」
「当然ではないか。ラーイは私の可愛い息子だ」
今はまだ息子という認識しかないのかもしれないが、僕がもっと大きくなればセイラン様の恋人になれるかもしれない。いつかはセイラン様の伴侶になれるかもしれない。
僕は胸を躍らせていた。
父は次の日に社にやってきた。
セイラン様もレイリ様もしっかりと僕とリラを抱いて、父を威圧していた。
「土地神様、その子は私の子どもです。我が家の跡継ぎになる子です。お返しください」
「何を言うか! この子は私が愛しんで育てた子」
「物ではないのです。簡単に渡すなどできません」
セイラン様もレイリ様も父の要求を簡単に退けている。
「それでは、土地神様の力で、私の土地を豊かにしていただけませんでしょうか? 私から息子を奪うのですから、それくらいのことはしていただけますよね?」
嫌らしい下卑た笑みを浮かべる父に、セイラン様とレイリ様が表情を歪めている。
「我らの守護する土地はこの地のみ」
「強欲なことを考えると、碌なことになりませんよ?」
「そなたの土地の民が決起して反乱を起こすやもしれぬな」
「とてもではないですが、いい領主とは思えませんからね」
予言のように言うセイラン様とレイリ様に、父が震え上がる。
「呪いをかけたな! 息子も奪って、俺に呪いをかけるとは、どういう土地神なのだ!」
喚きたてる父に、レイリ様の腕からリラが飛び降りた。弾丸のように一直線に父の方に走って行って、リラが父の真下から飛び上がって下顎に頭突きをする。
「うぎゃ!」
舌を噛んだのか真っ赤に血を口から流す父に、リラが拳を握って身構えた。
「セイランさまとレイリさまをわるくいうのは、ゆるさないわ!」
「小娘の癖に生意気な!」
「こむすめのパンチをうけるといいのだわ!」
真っすぐに打ち出したリラの拳が当たったのは、父の股間だった。ズボンの股間が真っ赤に染まる父を見て、僕は自分が殴られたわけではないのに、そこが痛くなった気がして、股間を押さえた。
セイラン様とレイリ様も気持ちは分かるのだろう、股間を押さえている。
「せいばいしたわ!」
悶絶して倒れた父は、土地のひとたちによって運ばれて行った。
今後父が子どもを作れなくなったとしても、それは自業自得でしかない。
見るだけで痛いような仕打ちを受けた父は、二度とこの土地に来ることはないだろう。
僕とリラの平穏は守られた。
4
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる