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転生したらまた魔女の男子だった件
38.僕とリラの父親
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小学校は夏休みになって、僕とリラは母の家に週の半分くらい行く日があって、それ以外では社で過ごすことになった。
母の家にはジアちゃんとラナちゃんも来ていて、一緒に遊んでくれる。宿題も一緒にしてくれるので、リラはとても喜んでいた。
「できたわ! まちがってない?」
「リラちゃん、この計算、ちょっと見直してみて」
「こっちの字も読み直すといいわよ」
「わかった!」
間違っているところは教えてくれて、もう一度リラに解かせてくれるジアちゃんとラナちゃん。辛抱強く答えを教えずに、リラができるまで待っていてくれる。
何度間違っても怒ることなく、穏やかに指摘してくれるジアちゃんとラナちゃんのおかげで、リラは宿題が捗っていた。
「きょうのぶんがおわったわ! やしろにかえってやらなくていい!」
「頑張ったわね、リラちゃん」
「おやつにしましょう」
宿題を終えて虎のポーチに入れるリラに、ジアちゃんとラナちゃんが付きっきりで椅子に座らせてくれて、おやつも持ってきてくれる。お姫様のような待遇を受けてリラは目を輝かせていた。
「私、妹がほしかったの」
「リラちゃん可愛くて、大好きだわ」
リラが可愛がられているのを見ると僕も悪い気はしない。
僕はマイペースに自分の宿題をして、自分で遊んでいたが、僕のこともジアちゃんとラナちゃんは放っておいたりしなかった。母は仕立て屋の仕事も魔女族の長の仕事もあって忙しいので、おやつは作ってテーブルに置いてあったが、僕が椅子に座るとジアちゃんとラナちゃんが持ってきてくれて、ティーポットに入っているミルクティーも注いでくれる。
「今日のおやつはアップルパイよ」
「お祖母ちゃんのアップルパイは美味しいのよ」
切られてお皿に乗ったアップルパイを受け取って、僕はジアちゃんとラナちゃんにお礼を言う。
「ありがとう、ジアちゃん、ラナちゃん」
「いいのよ、私たちお姉ちゃんなんだから」
「ラーイも私たちの可愛い弟よ」
ジアちゃんとラナちゃんが僕のことも弟のように思ってくれているのは純粋に嬉しかった。
アップルパイを四人で食べてジアちゃんとラナちゃんとリラが遊んでいるのを見ながら、僕は魔法の本を広げて読む。広げるたびに内容が違う魔法の本で、僕は特に歴史をよく読んでいた。
この土地は大陸から少し離れた島国なのだが、大陸には大きな国がある。その国には貴族の細かい位があって、その位によって所領を分け与えられ、土地を治めている。
前世で僕は大陸の方に逃げたことがあるので、多少は知っている。大陸の人々は貴族たちに苦しめられていたイメージしかない。貴族とは土地の民のために土地を治めるのではなくて、自分たちの利益のために土地を治めるのだ。
土地神様は土地の民のためだけに土地を治め、土地に実りをもたらすが、貴族は土地に実りをもたらすこともできないが、搾取するのだけは一人前なのだ。
どの歴史でも貴族がいいように書かれているものは少ない。ほとんどの貴族が土地の人々を搾取する歴史が書かれていた。
本を読んでいると、母がいる店の方が騒がしくなる。
ジアちゃんとラナちゃんが店の方を覗くのに、僕とリラもついて行った。
店には男性が来ている。
お客かと思えば違うようだ。
「アマリエ、お前が魔女族の長になるなんて思わなかった。俺とお前の仲だろう? 俺が出世できるように取り計らって欲しいんだ」
「何が、『俺とお前の仲』なんだ。あんたはただの種馬で、それ以上でもそれ以下でもないよ」
「そう言うなって。俺の妻が子どもを産めなくて困っているんだよ。このままじゃ家がお取り潰しになる。男の子がいるって聞いたぞ? その子を俺に預けてくれないか?」
男の子!?
僕のことに違いなかった。
この男性は僕とリラの父親で、僕を家の跡継ぎとして連れて行こうとしているのだ。
「おにいちゃん、どういうこと?」
「えーっと……」
「ラーイを連れて行こうとしているのよ!」
「ラーイは可愛い私の弟なのに!」
どういう風に説明すればいいか悩む僕に、ジアちゃんとリラちゃんが怒りを込めてドアの隙間から僕の父親らしき男性を睨んでいる。
「おにいちゃんをつれていくの!? ダメよ!」
リラがドアから走り出てしまった。
「リラ、部屋にいなさい」
「その子が俺の子か? まだ小さいな」
「子どもは年齢相応にしか育たないものだよ。この子たちの親は土地神様なんだよ? 連れて行けば土地神様の怒りをかうことになる」
「そうよ! わたしのママはとちがみさまなんだからね!」
シャドウボクシングのように拳を動かしながらリラが、父を威嚇している。父も母とリラの様子に腰が引けたのか、逃げて行ってしまった。
開いたドアの前で立っている僕に、母が話しかける。
「あの男は大陸の大国の貴族だよ。この国に来ていたときに、私に服を仕立てるように注文してきて、そのときにラーイとリラができた。赤ん坊ができたっていうのに、何もなかったように去って行った男さ」
母が妊娠したことを知っていても、大陸の領地に妻がいるということで父は大陸に帰ってしまった。
「あの男とは遊びのつもりだったから構わないんだけどね」
魔女の森の魔女は女性だけで子どもを育てる。一人で育てるのが難しい場合には、母親や姉妹に手伝ってもらっている。アマンダ姉さんとアンナマリ姉さんもジアちゃんとラナちゃんを母のところに預けているし、そもそもアマンダ姉さんとアンナマリ姉さんは一緒に暮らして子どもを同じ時期に産んで協力して育てている。
ジアちゃんとラナちゃんはとても仲がいいが、それは家に帰っても一緒に暮らしているからなのだ。
「あいつが土地神様に迷惑をかけないように言っておかないと」
社に僕とリラを送ってくれた母は、セイラン様とレイリ様に実父が来たことを話して行った。
「大陸からラーイとリラの父親が来ている。跡継ぎが生まれないのでラーイを攫って行こうとするかもしれない」
「実の親ならば渡した方がいいのか?」
「とんでもない。ラーイをどろどろの貴族社会で生きさせるつもりかい?」
「ラーイだけを狙っているのでしょうか。リラは大丈夫でしょうか」
心配するセイラン様とレイリ様に母が言う。
「絶対に渡しちゃいけないよ」
僕もセイラン様と離れるなんて考えたくなかった。
セイラン様と二人きりになって、僕はセイラン様に真剣に聞かれた。
「実の父のところに行きたいか?」
「いいえ。ぼくはセイランさまからはなれたくありません」
「これは私だけの我が儘ではないな?」
「セイランさま?」
「私はラーイをどこにもやりたくない」
ぎゅっと抱き締められて、僕は涙が出てきそうになった。六歳になったがまだ涙腺の制御は難しい。セイラン様が僕のことを手放したくないと言ってくれるのが嬉しかったのだ。
「ラーイ、何故泣く?」
頬を流れる涙をセイラン様が大きな手で拭ってくれる。セイラン様のお腹に顔を埋めて僕は洟を啜った。
「うれしいのです。セイランさまがぼくをどこにもやりたくないといってくださって」
「当然ではないか。ラーイは私の可愛い息子だ」
今はまだ息子という認識しかないのかもしれないが、僕がもっと大きくなればセイラン様の恋人になれるかもしれない。いつかはセイラン様の伴侶になれるかもしれない。
僕は胸を躍らせていた。
父は次の日に社にやってきた。
セイラン様もレイリ様もしっかりと僕とリラを抱いて、父を威圧していた。
「土地神様、その子は私の子どもです。我が家の跡継ぎになる子です。お返しください」
「何を言うか! この子は私が愛しんで育てた子」
「物ではないのです。簡単に渡すなどできません」
セイラン様もレイリ様も父の要求を簡単に退けている。
「それでは、土地神様の力で、私の土地を豊かにしていただけませんでしょうか? 私から息子を奪うのですから、それくらいのことはしていただけますよね?」
嫌らしい下卑た笑みを浮かべる父に、セイラン様とレイリ様が表情を歪めている。
「我らの守護する土地はこの地のみ」
「強欲なことを考えると、碌なことになりませんよ?」
「そなたの土地の民が決起して反乱を起こすやもしれぬな」
「とてもではないですが、いい領主とは思えませんからね」
予言のように言うセイラン様とレイリ様に、父が震え上がる。
「呪いをかけたな! 息子も奪って、俺に呪いをかけるとは、どういう土地神なのだ!」
喚きたてる父に、レイリ様の腕からリラが飛び降りた。弾丸のように一直線に父の方に走って行って、リラが父の真下から飛び上がって下顎に頭突きをする。
「うぎゃ!」
舌を噛んだのか真っ赤に血を口から流す父に、リラが拳を握って身構えた。
「セイランさまとレイリさまをわるくいうのは、ゆるさないわ!」
「小娘の癖に生意気な!」
「こむすめのパンチをうけるといいのだわ!」
真っすぐに打ち出したリラの拳が当たったのは、父の股間だった。ズボンの股間が真っ赤に染まる父を見て、僕は自分が殴られたわけではないのに、そこが痛くなった気がして、股間を押さえた。
セイラン様とレイリ様も気持ちは分かるのだろう、股間を押さえている。
「せいばいしたわ!」
悶絶して倒れた父は、土地のひとたちによって運ばれて行った。
今後父が子どもを作れなくなったとしても、それは自業自得でしかない。
見るだけで痛いような仕打ちを受けた父は、二度とこの土地に来ることはないだろう。
僕とリラの平穏は守られた。
母の家にはジアちゃんとラナちゃんも来ていて、一緒に遊んでくれる。宿題も一緒にしてくれるので、リラはとても喜んでいた。
「できたわ! まちがってない?」
「リラちゃん、この計算、ちょっと見直してみて」
「こっちの字も読み直すといいわよ」
「わかった!」
間違っているところは教えてくれて、もう一度リラに解かせてくれるジアちゃんとラナちゃん。辛抱強く答えを教えずに、リラができるまで待っていてくれる。
何度間違っても怒ることなく、穏やかに指摘してくれるジアちゃんとラナちゃんのおかげで、リラは宿題が捗っていた。
「きょうのぶんがおわったわ! やしろにかえってやらなくていい!」
「頑張ったわね、リラちゃん」
「おやつにしましょう」
宿題を終えて虎のポーチに入れるリラに、ジアちゃんとラナちゃんが付きっきりで椅子に座らせてくれて、おやつも持ってきてくれる。お姫様のような待遇を受けてリラは目を輝かせていた。
「私、妹がほしかったの」
「リラちゃん可愛くて、大好きだわ」
リラが可愛がられているのを見ると僕も悪い気はしない。
僕はマイペースに自分の宿題をして、自分で遊んでいたが、僕のこともジアちゃんとラナちゃんは放っておいたりしなかった。母は仕立て屋の仕事も魔女族の長の仕事もあって忙しいので、おやつは作ってテーブルに置いてあったが、僕が椅子に座るとジアちゃんとラナちゃんが持ってきてくれて、ティーポットに入っているミルクティーも注いでくれる。
「今日のおやつはアップルパイよ」
「お祖母ちゃんのアップルパイは美味しいのよ」
切られてお皿に乗ったアップルパイを受け取って、僕はジアちゃんとラナちゃんにお礼を言う。
「ありがとう、ジアちゃん、ラナちゃん」
「いいのよ、私たちお姉ちゃんなんだから」
「ラーイも私たちの可愛い弟よ」
ジアちゃんとラナちゃんが僕のことも弟のように思ってくれているのは純粋に嬉しかった。
アップルパイを四人で食べてジアちゃんとラナちゃんとリラが遊んでいるのを見ながら、僕は魔法の本を広げて読む。広げるたびに内容が違う魔法の本で、僕は特に歴史をよく読んでいた。
この土地は大陸から少し離れた島国なのだが、大陸には大きな国がある。その国には貴族の細かい位があって、その位によって所領を分け与えられ、土地を治めている。
前世で僕は大陸の方に逃げたことがあるので、多少は知っている。大陸の人々は貴族たちに苦しめられていたイメージしかない。貴族とは土地の民のために土地を治めるのではなくて、自分たちの利益のために土地を治めるのだ。
土地神様は土地の民のためだけに土地を治め、土地に実りをもたらすが、貴族は土地に実りをもたらすこともできないが、搾取するのだけは一人前なのだ。
どの歴史でも貴族がいいように書かれているものは少ない。ほとんどの貴族が土地の人々を搾取する歴史が書かれていた。
本を読んでいると、母がいる店の方が騒がしくなる。
ジアちゃんとラナちゃんが店の方を覗くのに、僕とリラもついて行った。
店には男性が来ている。
お客かと思えば違うようだ。
「アマリエ、お前が魔女族の長になるなんて思わなかった。俺とお前の仲だろう? 俺が出世できるように取り計らって欲しいんだ」
「何が、『俺とお前の仲』なんだ。あんたはただの種馬で、それ以上でもそれ以下でもないよ」
「そう言うなって。俺の妻が子どもを産めなくて困っているんだよ。このままじゃ家がお取り潰しになる。男の子がいるって聞いたぞ? その子を俺に預けてくれないか?」
男の子!?
僕のことに違いなかった。
この男性は僕とリラの父親で、僕を家の跡継ぎとして連れて行こうとしているのだ。
「おにいちゃん、どういうこと?」
「えーっと……」
「ラーイを連れて行こうとしているのよ!」
「ラーイは可愛い私の弟なのに!」
どういう風に説明すればいいか悩む僕に、ジアちゃんとリラちゃんが怒りを込めてドアの隙間から僕の父親らしき男性を睨んでいる。
「おにいちゃんをつれていくの!? ダメよ!」
リラがドアから走り出てしまった。
「リラ、部屋にいなさい」
「その子が俺の子か? まだ小さいな」
「子どもは年齢相応にしか育たないものだよ。この子たちの親は土地神様なんだよ? 連れて行けば土地神様の怒りをかうことになる」
「そうよ! わたしのママはとちがみさまなんだからね!」
シャドウボクシングのように拳を動かしながらリラが、父を威嚇している。父も母とリラの様子に腰が引けたのか、逃げて行ってしまった。
開いたドアの前で立っている僕に、母が話しかける。
「あの男は大陸の大国の貴族だよ。この国に来ていたときに、私に服を仕立てるように注文してきて、そのときにラーイとリラができた。赤ん坊ができたっていうのに、何もなかったように去って行った男さ」
母が妊娠したことを知っていても、大陸の領地に妻がいるということで父は大陸に帰ってしまった。
「あの男とは遊びのつもりだったから構わないんだけどね」
魔女の森の魔女は女性だけで子どもを育てる。一人で育てるのが難しい場合には、母親や姉妹に手伝ってもらっている。アマンダ姉さんとアンナマリ姉さんもジアちゃんとラナちゃんを母のところに預けているし、そもそもアマンダ姉さんとアンナマリ姉さんは一緒に暮らして子どもを同じ時期に産んで協力して育てている。
ジアちゃんとラナちゃんはとても仲がいいが、それは家に帰っても一緒に暮らしているからなのだ。
「あいつが土地神様に迷惑をかけないように言っておかないと」
社に僕とリラを送ってくれた母は、セイラン様とレイリ様に実父が来たことを話して行った。
「大陸からラーイとリラの父親が来ている。跡継ぎが生まれないのでラーイを攫って行こうとするかもしれない」
「実の親ならば渡した方がいいのか?」
「とんでもない。ラーイをどろどろの貴族社会で生きさせるつもりかい?」
「ラーイだけを狙っているのでしょうか。リラは大丈夫でしょうか」
心配するセイラン様とレイリ様に母が言う。
「絶対に渡しちゃいけないよ」
僕もセイラン様と離れるなんて考えたくなかった。
セイラン様と二人きりになって、僕はセイラン様に真剣に聞かれた。
「実の父のところに行きたいか?」
「いいえ。ぼくはセイランさまからはなれたくありません」
「これは私だけの我が儘ではないな?」
「セイランさま?」
「私はラーイをどこにもやりたくない」
ぎゅっと抱き締められて、僕は涙が出てきそうになった。六歳になったがまだ涙腺の制御は難しい。セイラン様が僕のことを手放したくないと言ってくれるのが嬉しかったのだ。
「ラーイ、何故泣く?」
頬を流れる涙をセイラン様が大きな手で拭ってくれる。セイラン様のお腹に顔を埋めて僕は洟を啜った。
「うれしいのです。セイランさまがぼくをどこにもやりたくないといってくださって」
「当然ではないか。ラーイは私の可愛い息子だ」
今はまだ息子という認識しかないのかもしれないが、僕がもっと大きくなればセイラン様の恋人になれるかもしれない。いつかはセイラン様の伴侶になれるかもしれない。
僕は胸を躍らせていた。
父は次の日に社にやってきた。
セイラン様もレイリ様もしっかりと僕とリラを抱いて、父を威圧していた。
「土地神様、その子は私の子どもです。我が家の跡継ぎになる子です。お返しください」
「何を言うか! この子は私が愛しんで育てた子」
「物ではないのです。簡単に渡すなどできません」
セイラン様もレイリ様も父の要求を簡単に退けている。
「それでは、土地神様の力で、私の土地を豊かにしていただけませんでしょうか? 私から息子を奪うのですから、それくらいのことはしていただけますよね?」
嫌らしい下卑た笑みを浮かべる父に、セイラン様とレイリ様が表情を歪めている。
「我らの守護する土地はこの地のみ」
「強欲なことを考えると、碌なことになりませんよ?」
「そなたの土地の民が決起して反乱を起こすやもしれぬな」
「とてもではないですが、いい領主とは思えませんからね」
予言のように言うセイラン様とレイリ様に、父が震え上がる。
「呪いをかけたな! 息子も奪って、俺に呪いをかけるとは、どういう土地神なのだ!」
喚きたてる父に、レイリ様の腕からリラが飛び降りた。弾丸のように一直線に父の方に走って行って、リラが父の真下から飛び上がって下顎に頭突きをする。
「うぎゃ!」
舌を噛んだのか真っ赤に血を口から流す父に、リラが拳を握って身構えた。
「セイランさまとレイリさまをわるくいうのは、ゆるさないわ!」
「小娘の癖に生意気な!」
「こむすめのパンチをうけるといいのだわ!」
真っすぐに打ち出したリラの拳が当たったのは、父の股間だった。ズボンの股間が真っ赤に染まる父を見て、僕は自分が殴られたわけではないのに、そこが痛くなった気がして、股間を押さえた。
セイラン様とレイリ様も気持ちは分かるのだろう、股間を押さえている。
「せいばいしたわ!」
悶絶して倒れた父は、土地のひとたちによって運ばれて行った。
今後父が子どもを作れなくなったとしても、それは自業自得でしかない。
見るだけで痛いような仕打ちを受けた父は、二度とこの土地に来ることはないだろう。
僕とリラの平穏は守られた。
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