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転生したらまた魔女の男子だった件
33.マオさんの心の痛み
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学校のある日は毎日、母は魔女の森から魔法で飛んできて、僕とリラを連れて魔女の森の小学校に送り届けてくれる。
小学校ではヘルミーナ先生とクラスの女の子たちが待っていて、僕とリラが席につくまで母は見守ってくれている。
「おかあさん、いってきます」
「おかあさん、またゆうがたにね!」
手を振ると母も手を振って「行ってらっしゃい」と言って小学校の校舎から出て行く。
雨の日も晴れの日も曇りの日もそれは変わらない。
台風の日は去年の秋に少しあったが、その日には小学校が休みになるので僕とリラは社に籠っている。台風の日にはセイラン様とレイリ様も土地を守るために忙しいので、マオさんとお留守番していた。
風を操る神族である白虎族のセイラン様とレイリ様は、風で台風の被害を少なくすることができるのだ。稲や畑の収穫の時期に入ってから来る台風は厄介者である。
できる限り被害を少なくするからこそ、セイラン様もレイリ様も土地のひとたちに大事にされているというところはある。
年が明けて小学校が始まってから、僕はランクアップしていた。
自分でお尻が拭けるようになったのだ。
それまでは手が届きにくくて、上手くお尻が拭けなかった。うっかりとパンツや手を汚してしまうこともあった。そのたびに僕は屈辱で泣きそうになっていた。
それが失敗せずにお尻が拭けるようになった。
これは大人への第一歩ではないだろうか。
時々、まだ盛大に漏らしてしまうことがあるので、夜はオムツを着けていたが、それも漏らさなくなってきた。僕のトイレトレーニングもそろそろ終わりに近付いているのかもしれない。
小学校で勉強している間、水筒のお茶はいつでも飲んでもいいことになっていた。お手洗いも行きたいときにはヘルミーナ先生に言えば、行かせてもらえる。
「喉が渇いていたり、お手洗いに行きたかったりしたら、授業に集中できませんからね。水筒のお茶は自分が喉が渇いたときには飲んでいいですし、お手洗いは自分の行きたいときには教えてくださいね」
ヘルミーナ先生も優しいし、小学校の決まりも厳しくないので、僕は安心して勉強をすることができた。
春になって雪解けが終わると、小学校は春休みになった。
春休みの間は、僕とリラは社で過ごすことになった。
春休み自体が短くて十日くらいしかなかったのと、ジアちゃんとラナちゃんがアマンダさんとアンナマリさんと旅行に行くので母の家に来られないというのが理由だった。
「りょこうかぁ。どこにいくのかな?」
「あかちゃんをもらいにいくんじゃない?」
「え? あかちゃんって、もらいにいくものなの?」
リラの言葉に僕は目を丸くしてしまう。
リラは不思議そうに首を傾げていた。
「わたしとおにいちゃんは、おかあさんがセイランさまとレイリさまにわたしたんでしょう? あかちゃんって、そうやってもらってくるものじゃないの?」
「ちがうよ。あかちゃんは、おかあさんのおなかからうまれるんだよ」
「どうやって?」
「どうやってって……わかんないけど、おかあさんのおなかのなかでそだって、うまれてくるんだよ」
そこに男性が介在していることは分かるのだが、どのように関わっているのかは僕には全然分からない。将来僕もセイラン様と子どもを作るようなことをするのだろうが、それが具体的にどういうものなのか全く分かっていなかった。
僕にも分からないのだから、五歳のリラに分かるはずがない。
「あかちゃんがほしかったら、アマンダおねえちゃんや、アンナマリおねえちゃんは、おなかでそだてないといけないの?」
「そうだとおもう」
「しらなかったわ。おにいちゃんはものしりなのね」
感心されてしまったが、僕は赤ちゃんはお母さんのお腹で育つということを知っているだけで、それ以上の詳しい知識はなかった。
いつかは知らなければいけないのだろうが、それが今ではない気はしている。
「赤ちゃんのお話ですか? ラーイ様とリラ様は弟か妹が欲しいのですか?」
「おかあさんがあかちゃんをうんだら、わたしのおとうとかいもうとになるの?」
「そうですよ。アマリエ様はまだまだお若くて赤ちゃんを産めそうですよね」
目を細めて話しているマオさんに、赤ちゃんがいたことを僕は知っている。マオさんは赤ちゃんが死んでしまって、婚家から追い出されて、実家からも絶縁されて、絶望した状態で死のうとしているところをセイラン様とレイリ様に助けられた。
今は社の巫女として平和に暮らしているが、マオさんの過去が壮絶だったことをリラは知らない。
「マオおねえちゃんは、あかちゃんがほしい?」
「リラ!」
「どうしたの、おにいちゃん?」
マオさんにとってその問いかけは苦痛ではないのかとリラを止めてしまったが、リラは何も知らないのだからどうしようもない。マオさんは少し困った顔をしていた。
「私は赤ちゃんを一度産んだことがあるんですよ」
「そうなの? あかちゃんはどこにいるの?」
「死んでしまいました」
あまりにも幼い結婚で生まれて来た赤ん坊は死んでしまった。その苦しみが伝わったのかリラが金色の目を見開く。金色の目からはぽろぽろと涙が零れていた。
「しんじゃったの……マオおねえちゃん、かわいそう……」
「好きなひとの子どもではなかったので、そんなに思い入れはなかったんです。そんな冷たい自分のことが嫌いで、自分のお腹で十月十日育てた赤ん坊を切り捨ててしまえる自分が信じられなくて、私には赤ちゃんを持つ資格がないのだと思いました」
冷たく沈んだ黒い目で告げるマオさんに、リラが泣きながら抱き付いて行く。
「マオおねえちゃんはやさしいよ! わたしとおにいちゃんをだいじにそだててくれた! かなしすぎて、こころがびっくりしちゃったのかもしれない!」
「リラ様……」
「マオおねえちゃんはあかちゃんをもつしかくがないなんて、そんなことない!」
泣きながらマオさんに抱き付くリラに、僕も涙が出て来た。
「マオさんはあかちゃんをなくして、しのうとまでしたんでしょう。かなしすぎて、そのことをきにしていたらこころがこわれてしまうから、きにしないようにこころをまもっただけだとおもいます」
「ラーイ様……」
僕とリラを受け止めるマオさんの目から涙が零れ落ちる。
「私、赤ちゃんを亡くして悲しかったのかもしれません……。私、あのとき確かに死にたかったもの」
「マオおねえちゃん、もういちどあかちゃんをうんでもいいとおもうよ」
「マオさんはあかちゃんをうむしかくがないなんて、ぜったいないです」
リラと僕の言葉にマオさんは涙を流していた。
僕とリラとマオさんが泣いているのを見て、見回りから帰って来たセイラン様とレイリ様が驚いていた。
「どうした? なにか悲しいことがあったか?」
「僕たちのいない間に何かありましたか?」
問いかけにマオさんが首を振る。
「ラーイ様とリラ様に慰めていただいていたのです。私は幸せ者です」
「ラーイとリラが、マオを慰めていたのか」
「ラーイもリラもいい子ですね。自分が泣いてしまうくらい一生懸命慰めたのですね」
セイラン様が僕を抱き上げて涙と洟を拭いてくれる。レイリ様はリラを抱き上げて涙と洟を拭いていた。
「気候もよくなってきたし、少し遠出してみないか?」
「ラーイとリラとマオと一緒に、春の散策に行きませんか」
春の散策!
旅行に行っているジアちゃんとラナちゃんをちょっと羨ましいと思っていたので、僕とリラは純粋に喜んだ。
「どこにいくのですか?」
「山に山菜を採りに行ってもいいかと思っておる」
「菜の花やつくしを摘んでもいいですよね」
「なのはな! つくし!」
菜の花やつくしは僕とリラの味覚にはちょっと大人すぎるのだが、摘むの自体は楽しい。山の川べりにお弁当を持って散策に出かけるというのはとても楽しそうだった。
「いきたいです、セイランさま!」
「いきたいわ、レイリさま!」
お手手を上げて主張すると、マオさんが目を丸くしている。
「私もいいのですか?」
「みんなで行った方が楽しかろう」
「山で散策の後は海辺の町に行ってもいいですね」
「レイリ、ちと欲張り過ぎではないか?」
「飛べばすぐでしょう?」
レイリ様は山の散策だけではなくて、海辺の町まで行くつもりである。
海辺の街にはたくさんの魚介類が売っていた。晩ご飯も豪華になりそうな予感に僕はワクワクする。
春休みも楽しくなりそうだ。
小学校ではヘルミーナ先生とクラスの女の子たちが待っていて、僕とリラが席につくまで母は見守ってくれている。
「おかあさん、いってきます」
「おかあさん、またゆうがたにね!」
手を振ると母も手を振って「行ってらっしゃい」と言って小学校の校舎から出て行く。
雨の日も晴れの日も曇りの日もそれは変わらない。
台風の日は去年の秋に少しあったが、その日には小学校が休みになるので僕とリラは社に籠っている。台風の日にはセイラン様とレイリ様も土地を守るために忙しいので、マオさんとお留守番していた。
風を操る神族である白虎族のセイラン様とレイリ様は、風で台風の被害を少なくすることができるのだ。稲や畑の収穫の時期に入ってから来る台風は厄介者である。
できる限り被害を少なくするからこそ、セイラン様もレイリ様も土地のひとたちに大事にされているというところはある。
年が明けて小学校が始まってから、僕はランクアップしていた。
自分でお尻が拭けるようになったのだ。
それまでは手が届きにくくて、上手くお尻が拭けなかった。うっかりとパンツや手を汚してしまうこともあった。そのたびに僕は屈辱で泣きそうになっていた。
それが失敗せずにお尻が拭けるようになった。
これは大人への第一歩ではないだろうか。
時々、まだ盛大に漏らしてしまうことがあるので、夜はオムツを着けていたが、それも漏らさなくなってきた。僕のトイレトレーニングもそろそろ終わりに近付いているのかもしれない。
小学校で勉強している間、水筒のお茶はいつでも飲んでもいいことになっていた。お手洗いも行きたいときにはヘルミーナ先生に言えば、行かせてもらえる。
「喉が渇いていたり、お手洗いに行きたかったりしたら、授業に集中できませんからね。水筒のお茶は自分が喉が渇いたときには飲んでいいですし、お手洗いは自分の行きたいときには教えてくださいね」
ヘルミーナ先生も優しいし、小学校の決まりも厳しくないので、僕は安心して勉強をすることができた。
春になって雪解けが終わると、小学校は春休みになった。
春休みの間は、僕とリラは社で過ごすことになった。
春休み自体が短くて十日くらいしかなかったのと、ジアちゃんとラナちゃんがアマンダさんとアンナマリさんと旅行に行くので母の家に来られないというのが理由だった。
「りょこうかぁ。どこにいくのかな?」
「あかちゃんをもらいにいくんじゃない?」
「え? あかちゃんって、もらいにいくものなの?」
リラの言葉に僕は目を丸くしてしまう。
リラは不思議そうに首を傾げていた。
「わたしとおにいちゃんは、おかあさんがセイランさまとレイリさまにわたしたんでしょう? あかちゃんって、そうやってもらってくるものじゃないの?」
「ちがうよ。あかちゃんは、おかあさんのおなかからうまれるんだよ」
「どうやって?」
「どうやってって……わかんないけど、おかあさんのおなかのなかでそだって、うまれてくるんだよ」
そこに男性が介在していることは分かるのだが、どのように関わっているのかは僕には全然分からない。将来僕もセイラン様と子どもを作るようなことをするのだろうが、それが具体的にどういうものなのか全く分かっていなかった。
僕にも分からないのだから、五歳のリラに分かるはずがない。
「あかちゃんがほしかったら、アマンダおねえちゃんや、アンナマリおねえちゃんは、おなかでそだてないといけないの?」
「そうだとおもう」
「しらなかったわ。おにいちゃんはものしりなのね」
感心されてしまったが、僕は赤ちゃんはお母さんのお腹で育つということを知っているだけで、それ以上の詳しい知識はなかった。
いつかは知らなければいけないのだろうが、それが今ではない気はしている。
「赤ちゃんのお話ですか? ラーイ様とリラ様は弟か妹が欲しいのですか?」
「おかあさんがあかちゃんをうんだら、わたしのおとうとかいもうとになるの?」
「そうですよ。アマリエ様はまだまだお若くて赤ちゃんを産めそうですよね」
目を細めて話しているマオさんに、赤ちゃんがいたことを僕は知っている。マオさんは赤ちゃんが死んでしまって、婚家から追い出されて、実家からも絶縁されて、絶望した状態で死のうとしているところをセイラン様とレイリ様に助けられた。
今は社の巫女として平和に暮らしているが、マオさんの過去が壮絶だったことをリラは知らない。
「マオおねえちゃんは、あかちゃんがほしい?」
「リラ!」
「どうしたの、おにいちゃん?」
マオさんにとってその問いかけは苦痛ではないのかとリラを止めてしまったが、リラは何も知らないのだからどうしようもない。マオさんは少し困った顔をしていた。
「私は赤ちゃんを一度産んだことがあるんですよ」
「そうなの? あかちゃんはどこにいるの?」
「死んでしまいました」
あまりにも幼い結婚で生まれて来た赤ん坊は死んでしまった。その苦しみが伝わったのかリラが金色の目を見開く。金色の目からはぽろぽろと涙が零れていた。
「しんじゃったの……マオおねえちゃん、かわいそう……」
「好きなひとの子どもではなかったので、そんなに思い入れはなかったんです。そんな冷たい自分のことが嫌いで、自分のお腹で十月十日育てた赤ん坊を切り捨ててしまえる自分が信じられなくて、私には赤ちゃんを持つ資格がないのだと思いました」
冷たく沈んだ黒い目で告げるマオさんに、リラが泣きながら抱き付いて行く。
「マオおねえちゃんはやさしいよ! わたしとおにいちゃんをだいじにそだててくれた! かなしすぎて、こころがびっくりしちゃったのかもしれない!」
「リラ様……」
「マオおねえちゃんはあかちゃんをもつしかくがないなんて、そんなことない!」
泣きながらマオさんに抱き付くリラに、僕も涙が出て来た。
「マオさんはあかちゃんをなくして、しのうとまでしたんでしょう。かなしすぎて、そのことをきにしていたらこころがこわれてしまうから、きにしないようにこころをまもっただけだとおもいます」
「ラーイ様……」
僕とリラを受け止めるマオさんの目から涙が零れ落ちる。
「私、赤ちゃんを亡くして悲しかったのかもしれません……。私、あのとき確かに死にたかったもの」
「マオおねえちゃん、もういちどあかちゃんをうんでもいいとおもうよ」
「マオさんはあかちゃんをうむしかくがないなんて、ぜったいないです」
リラと僕の言葉にマオさんは涙を流していた。
僕とリラとマオさんが泣いているのを見て、見回りから帰って来たセイラン様とレイリ様が驚いていた。
「どうした? なにか悲しいことがあったか?」
「僕たちのいない間に何かありましたか?」
問いかけにマオさんが首を振る。
「ラーイ様とリラ様に慰めていただいていたのです。私は幸せ者です」
「ラーイとリラが、マオを慰めていたのか」
「ラーイもリラもいい子ですね。自分が泣いてしまうくらい一生懸命慰めたのですね」
セイラン様が僕を抱き上げて涙と洟を拭いてくれる。レイリ様はリラを抱き上げて涙と洟を拭いていた。
「気候もよくなってきたし、少し遠出してみないか?」
「ラーイとリラとマオと一緒に、春の散策に行きませんか」
春の散策!
旅行に行っているジアちゃんとラナちゃんをちょっと羨ましいと思っていたので、僕とリラは純粋に喜んだ。
「どこにいくのですか?」
「山に山菜を採りに行ってもいいかと思っておる」
「菜の花やつくしを摘んでもいいですよね」
「なのはな! つくし!」
菜の花やつくしは僕とリラの味覚にはちょっと大人すぎるのだが、摘むの自体は楽しい。山の川べりにお弁当を持って散策に出かけるというのはとても楽しそうだった。
「いきたいです、セイランさま!」
「いきたいわ、レイリさま!」
お手手を上げて主張すると、マオさんが目を丸くしている。
「私もいいのですか?」
「みんなで行った方が楽しかろう」
「山で散策の後は海辺の町に行ってもいいですね」
「レイリ、ちと欲張り過ぎではないか?」
「飛べばすぐでしょう?」
レイリ様は山の散策だけではなくて、海辺の町まで行くつもりである。
海辺の街にはたくさんの魚介類が売っていた。晩ご飯も豪華になりそうな予感に僕はワクワクする。
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