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転生したらまた魔女の男子だった件
30.前世の母と会う
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年末には母の家に行かずにセイラン様とレイリ様とマオさんと一緒に過ごした。
リラは文字が読めるようになってから、めきめきと学力を伸ばし、手首が安定していないのでぐにゃぐにゃの字だが文字を書くこともできるようになった。
計算も一桁同士の計算ならばできるようになった。
「リラはとても賢いですね。全部あっていますよ」
「やったー! ぜんもんせいかいだー!」
宿題をレイリ様に見てもらって、リラは飛び跳ねて喜んでいる。
僕は宿題をセイラン様に見てもらう必要はなかったのだけれど、リラが褒められているのは少し羨ましかった。
前世の記憶がある僕が一年生の勉強ができるのは当然だから、セイラン様にも見てもらわなくていいし、褒められなくてもいいはずだ。強がっていても、僕はセイラン様に甘えたい子どもだった。
「セイランさま……」
「どうした、ラーイ?」
「ううん、なんでもないです」
褒めて欲しいなんて言うことができず持って行こうとしたノートを自分の背中に隠してしまった僕に、レイリ様がセイラン様に言う。
「セイラン兄上もラーイを褒めてあげないと」
「ラーイは大袈裟に褒められると恥ずかしいのではないか?」
「セイラン兄上は鈍いのです。ラーイはまだ五歳なのですよ」
レイリ様に促されて、セイラン様が僕のところにやって来てくれる。腰を下ろして視線を合わせてくれたセイラン様に、僕はおずおずとノートを見せた。
「あっていて、とうぜんなのですが」
「当然なことがあるか。ラーイが頑張ったのであろう。偉かったな」
髪を撫でられて、僕はちょっと顔を赤くした。
セイラン様のお膝の上に座ると暖かくて安心する。
前世で僕は十歳になる直前だったが、母の膝に座っていた。母もそれを許していた。妹も母の膝に座りたがるので順番で、兄の僕は我慢することもあったが、それでも母は十分に僕を甘やかしてくれて、愛情を注いでくれた。
前世の僕の母は生きている。
魔女の森を出てから母はどうしているのだろう。
「セイランさま、ぜんせのははにあってみたいのです」
僕が頼めば、セイラン様はレイリ様にリラと社のことを頼んで、土地の見回りに出かけた。土地を見回るついでに、僕の母の住んでいる場所に連れて行ってくれようとしているのだ。
白虎の姿になったセイラン様の背中に跨って、風になって僕も土地の上空を駆ける。魔女の森の上空にかかっていた黒い靄も当然消えているし、マオさんの暮らしていた村も豊かになっていた。
マオさんの暮らしていた村の近くに、母は孤児院を建てたようだった。
セイラン様が上空から降りて様子を見に行くと、孤児院では子どもの声が聞こえる。
「ママー! あかないー!」
「貸してみなさい」
小さい子が箱を開けようとして苦戦しているのを、母が受け取って開けている。開けた箱の中にはおもちゃがたくさん入っていた。
「かちてー!」
「こえは、だめー!」
「母さん、外は冷えますよ」
ちょっと大きな子もいる。
僕が近付くのを躊躇って、孤児院の庭に佇んでいると、子どもの一人が気付いた。
「ママー! とちがみさまがいるー!」
「土地神様が!? ようこそいらっしゃいました」
白虎の姿のセイラン様に挨拶をする母に、僕は雪の中、よてよてと近付いて行く。
「かあさん……」
「あぁ、会いに来てくれたのね。会いたかったわ」
母は僕のことを抱き締めてくれた。
今世の母のことも大事だし大好きなのだが、僕にとっては前世の母も同じく母だった。
「ここに来て、孤児院を建てて、身寄りのない子どもや育てられない子どもを引き取っているの。子どもたちが六人もいるのよ。もう私は子どもを産むことはないでしょうけれど、子どもたちがいてとても幸せよ」
母は母なりに幸せを見付けていた。
僕は少し寂しくなりながらも、母の幸せを喜んでいた。
「あなたが生まれ変わって幸せに生きていることも、私にとっては幸せよ」
「かあさん、ぼく、とくべつにまじょのもりのしょうがっこうにかよわせてもらっているんだ」
「学校に通っているのね」
「べんきょうはかんたんすぎるけど、まほうのつかいかたはすごくためになってる」
「私もあなたをずっと学校に通わせたかった。あなたが学校に通えていると分かってとても嬉しいわ」
母も僕が生きているときには、ずっと学校に通わせてあげたいと言ってくれていた。前世では敵わなかったことを僕ができているのを伝えられて、本当によかったと思う。
母は涙を流しているようだった。
「サクランボのパイを買って帰ったら、隠れ家の小屋は結界が解かれていて、あなたたちが死んでいた。あのとき、私がどれだけ絶望したか分からない」
「かあさん……」
十年も逃げ回って僕と妹を守り続けて来た母が、帰ってきたら息子と娘が死んでいたのだ。苦しく悲しくなかったわけがない。
「魔女の森に舞い戻って、帰ってくる魔女族の長を隠れて待っていたわ。魔女族の長は、仕事をやり遂げた満足感ですっかりと油断していた。正面からでは勝てるはずがないから、私は後ろから魔女族の長に攻撃の魔法を放って、焼き殺した」
母の目が暗くなるのを僕は受け止める。
僕と妹の死が母を狂わせてしまったのだ。
「魔女族の長に成り代わって、魔女族を治めている間も、魔女族全体への怒りは消えなかった。どうして私の息子と娘は死ななければいけなかったのか。私と息子と娘は逃げ回らなければいけなかったのか」
その怒りと憎しみが母の体から邪気を立ち上らせていた。あの頃、魔女の森の上空を淀ませていた邪気は、母の恨みから出たものだった。
「魔女の男の子が生まれて、その子が白虎族の土地神様に引き取られたと聞いたとき、私は魔女族と白虎族を戦争に導いて、魔女族を滅ぼすことを考えたの。今考えれば、あまりにも馬鹿なことだったわ」
「かあさんは、いまはかいしんして、ここでこどもたちをすくっていきてるじゃないか」
「そうね……。もう二度と魔女の森には戻らない」
「かあさん、あかちゃんをうんでもいいんだよ?」
「あなたは知らないのね。魔女族は魔女の森でしか子どもは産めないのよ」
「え?」
僕が聞いていた話とは違う。
僕とリラはお腹の大きな母が、土地神様の社に来て産んだのだと聞いている。
「まじょぞくは、まじょのもりでしかこどもがうめないの?」
「魔女の森以外で産もうとしても、死産になるのよ」
「しざん? しざんってなぁに?」
「赤ん坊が死んでしまうの」
そんなこと全く知らなかった。
魔女の森には僕の知らない秘密があった。
「ぼくとリラは、とちがみさまのおやしろでうまれたって、きいているよ」
「土地神様のご加護があったからでしょうね。魔女の森ではなくても、土地神様に守られていれば産めるのかもしれないけれど、死産になるかもしれない賭けを冒すような魔女はいないわ」
母は死産になる可能性も考えながらも、僕とリラを生かしたい一心で土地神様の社で出産をしたのか。
前世の母の証言で、僕は魔女の森に歪んだ掟がまだあることに気付いたのだった。
前世の母と別れて社に帰ってから、僕はずっと考えていた。
僕とリラはどうして魔女の森で生まれていないのに生きているのだろう。
魔女族はどうして魔女の森でしか出産ができないのだろうか。
魔女の森には魔力が満ちている。
魔女の森の魔力を受けないと赤ちゃんは生まれて来れないのではないだろうか。
そうなると、僕とリラが生まれて来れたのは、セイラン様とレイリ様の神力があったからに違いない。
僕とリラがセイラン様とレイリ様の胸からお乳が出るようにして、お乳を飲んで生き延びたのも、セイラン様とレイリ様の神力が生きるためのどうしても必要だったからだ。
そう考えると理屈が通る気がしていた。
マオさんが年越しの準備をしてくれている。
セイラン様とレイリ様は、僕とリラが新年に着る着物の準備をしてくれている。
新年が来て十日もすれば、また魔女の森の小学校が始まる。
魔女の森と土地神様の社を行き来して、僕とリラは大きくなっていくのだろう。
「年越し蕎麦は何を乗せますか?」
マオさんの問いかけに、僕とリラが大きな声で答えた。
「たまごー!」
「つきみにしてー!」
今年もセイラン様とレイリ様とマオさんと一緒に、年を越すことができそうだ。
リラは文字が読めるようになってから、めきめきと学力を伸ばし、手首が安定していないのでぐにゃぐにゃの字だが文字を書くこともできるようになった。
計算も一桁同士の計算ならばできるようになった。
「リラはとても賢いですね。全部あっていますよ」
「やったー! ぜんもんせいかいだー!」
宿題をレイリ様に見てもらって、リラは飛び跳ねて喜んでいる。
僕は宿題をセイラン様に見てもらう必要はなかったのだけれど、リラが褒められているのは少し羨ましかった。
前世の記憶がある僕が一年生の勉強ができるのは当然だから、セイラン様にも見てもらわなくていいし、褒められなくてもいいはずだ。強がっていても、僕はセイラン様に甘えたい子どもだった。
「セイランさま……」
「どうした、ラーイ?」
「ううん、なんでもないです」
褒めて欲しいなんて言うことができず持って行こうとしたノートを自分の背中に隠してしまった僕に、レイリ様がセイラン様に言う。
「セイラン兄上もラーイを褒めてあげないと」
「ラーイは大袈裟に褒められると恥ずかしいのではないか?」
「セイラン兄上は鈍いのです。ラーイはまだ五歳なのですよ」
レイリ様に促されて、セイラン様が僕のところにやって来てくれる。腰を下ろして視線を合わせてくれたセイラン様に、僕はおずおずとノートを見せた。
「あっていて、とうぜんなのですが」
「当然なことがあるか。ラーイが頑張ったのであろう。偉かったな」
髪を撫でられて、僕はちょっと顔を赤くした。
セイラン様のお膝の上に座ると暖かくて安心する。
前世で僕は十歳になる直前だったが、母の膝に座っていた。母もそれを許していた。妹も母の膝に座りたがるので順番で、兄の僕は我慢することもあったが、それでも母は十分に僕を甘やかしてくれて、愛情を注いでくれた。
前世の僕の母は生きている。
魔女の森を出てから母はどうしているのだろう。
「セイランさま、ぜんせのははにあってみたいのです」
僕が頼めば、セイラン様はレイリ様にリラと社のことを頼んで、土地の見回りに出かけた。土地を見回るついでに、僕の母の住んでいる場所に連れて行ってくれようとしているのだ。
白虎の姿になったセイラン様の背中に跨って、風になって僕も土地の上空を駆ける。魔女の森の上空にかかっていた黒い靄も当然消えているし、マオさんの暮らしていた村も豊かになっていた。
マオさんの暮らしていた村の近くに、母は孤児院を建てたようだった。
セイラン様が上空から降りて様子を見に行くと、孤児院では子どもの声が聞こえる。
「ママー! あかないー!」
「貸してみなさい」
小さい子が箱を開けようとして苦戦しているのを、母が受け取って開けている。開けた箱の中にはおもちゃがたくさん入っていた。
「かちてー!」
「こえは、だめー!」
「母さん、外は冷えますよ」
ちょっと大きな子もいる。
僕が近付くのを躊躇って、孤児院の庭に佇んでいると、子どもの一人が気付いた。
「ママー! とちがみさまがいるー!」
「土地神様が!? ようこそいらっしゃいました」
白虎の姿のセイラン様に挨拶をする母に、僕は雪の中、よてよてと近付いて行く。
「かあさん……」
「あぁ、会いに来てくれたのね。会いたかったわ」
母は僕のことを抱き締めてくれた。
今世の母のことも大事だし大好きなのだが、僕にとっては前世の母も同じく母だった。
「ここに来て、孤児院を建てて、身寄りのない子どもや育てられない子どもを引き取っているの。子どもたちが六人もいるのよ。もう私は子どもを産むことはないでしょうけれど、子どもたちがいてとても幸せよ」
母は母なりに幸せを見付けていた。
僕は少し寂しくなりながらも、母の幸せを喜んでいた。
「あなたが生まれ変わって幸せに生きていることも、私にとっては幸せよ」
「かあさん、ぼく、とくべつにまじょのもりのしょうがっこうにかよわせてもらっているんだ」
「学校に通っているのね」
「べんきょうはかんたんすぎるけど、まほうのつかいかたはすごくためになってる」
「私もあなたをずっと学校に通わせたかった。あなたが学校に通えていると分かってとても嬉しいわ」
母も僕が生きているときには、ずっと学校に通わせてあげたいと言ってくれていた。前世では敵わなかったことを僕ができているのを伝えられて、本当によかったと思う。
母は涙を流しているようだった。
「サクランボのパイを買って帰ったら、隠れ家の小屋は結界が解かれていて、あなたたちが死んでいた。あのとき、私がどれだけ絶望したか分からない」
「かあさん……」
十年も逃げ回って僕と妹を守り続けて来た母が、帰ってきたら息子と娘が死んでいたのだ。苦しく悲しくなかったわけがない。
「魔女の森に舞い戻って、帰ってくる魔女族の長を隠れて待っていたわ。魔女族の長は、仕事をやり遂げた満足感ですっかりと油断していた。正面からでは勝てるはずがないから、私は後ろから魔女族の長に攻撃の魔法を放って、焼き殺した」
母の目が暗くなるのを僕は受け止める。
僕と妹の死が母を狂わせてしまったのだ。
「魔女族の長に成り代わって、魔女族を治めている間も、魔女族全体への怒りは消えなかった。どうして私の息子と娘は死ななければいけなかったのか。私と息子と娘は逃げ回らなければいけなかったのか」
その怒りと憎しみが母の体から邪気を立ち上らせていた。あの頃、魔女の森の上空を淀ませていた邪気は、母の恨みから出たものだった。
「魔女の男の子が生まれて、その子が白虎族の土地神様に引き取られたと聞いたとき、私は魔女族と白虎族を戦争に導いて、魔女族を滅ぼすことを考えたの。今考えれば、あまりにも馬鹿なことだったわ」
「かあさんは、いまはかいしんして、ここでこどもたちをすくっていきてるじゃないか」
「そうね……。もう二度と魔女の森には戻らない」
「かあさん、あかちゃんをうんでもいいんだよ?」
「あなたは知らないのね。魔女族は魔女の森でしか子どもは産めないのよ」
「え?」
僕が聞いていた話とは違う。
僕とリラはお腹の大きな母が、土地神様の社に来て産んだのだと聞いている。
「まじょぞくは、まじょのもりでしかこどもがうめないの?」
「魔女の森以外で産もうとしても、死産になるのよ」
「しざん? しざんってなぁに?」
「赤ん坊が死んでしまうの」
そんなこと全く知らなかった。
魔女の森には僕の知らない秘密があった。
「ぼくとリラは、とちがみさまのおやしろでうまれたって、きいているよ」
「土地神様のご加護があったからでしょうね。魔女の森ではなくても、土地神様に守られていれば産めるのかもしれないけれど、死産になるかもしれない賭けを冒すような魔女はいないわ」
母は死産になる可能性も考えながらも、僕とリラを生かしたい一心で土地神様の社で出産をしたのか。
前世の母の証言で、僕は魔女の森に歪んだ掟がまだあることに気付いたのだった。
前世の母と別れて社に帰ってから、僕はずっと考えていた。
僕とリラはどうして魔女の森で生まれていないのに生きているのだろう。
魔女族はどうして魔女の森でしか出産ができないのだろうか。
魔女の森には魔力が満ちている。
魔女の森の魔力を受けないと赤ちゃんは生まれて来れないのではないだろうか。
そうなると、僕とリラが生まれて来れたのは、セイラン様とレイリ様の神力があったからに違いない。
僕とリラがセイラン様とレイリ様の胸からお乳が出るようにして、お乳を飲んで生き延びたのも、セイラン様とレイリ様の神力が生きるためのどうしても必要だったからだ。
そう考えると理屈が通る気がしていた。
マオさんが年越しの準備をしてくれている。
セイラン様とレイリ様は、僕とリラが新年に着る着物の準備をしてくれている。
新年が来て十日もすれば、また魔女の森の小学校が始まる。
魔女の森と土地神様の社を行き来して、僕とリラは大きくなっていくのだろう。
「年越し蕎麦は何を乗せますか?」
マオさんの問いかけに、僕とリラが大きな声で答えた。
「たまごー!」
「つきみにしてー!」
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