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転生したらまた魔女の男子だった件
14.三歳のお誕生日
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初夏が来て、僕とリラは三歳になった。
僕はトイレトレーニングが進んで、お漏らしをほとんどしなくなったし、リラもトイレの成功率が上がった。トイレで用を足して拭いてもらった後に、リラは下半身裸で逃げ出すのだが、素早くレイリ様に捕まってパンツとズボンをはかされる。
僕はそんなことは恥ずかしくてできないので、大人しくセイラン様にパンツとズボンをはかせてもらう。
少しずつ着替えも自分でできるようになってきた。
靴も座って時間をかければはけるようになっていたし、喋りもかなり上達した。
「せーたま、おたんどーび、ちる?」
「誕生日にはアマリエがケーキを届けると言っておったぞ」
「けーち! うれちい!」
お誕生日のことを聞いた僕にセイラン様が答えて、それを聞いたリラが飛び跳ねて喜んでいる。お誕生日のケーキと言われて、僕はサクランボのパイを思い出していた。
前世で僕が母に強請った最後の誕生日のケーキ。
サクランボのパイを欲しがらなければ、母も僕も妹も生きていたかもしれない。
胸に鉛を飲み込んだような重みが生まれる。
前世で僕は母が大好きだった。妹のことも大好きだった。三人で生きていけるのならば、病弱であることも、逃げ回らなければいけないことも、我慢できた。
「ママ……」
前世の母を思い出して涙が出てきてしまう。
三歳児の身体は感情が上手く制御できないのだ。
涙を流して洟を垂らしている僕を膝の上に乗せて、セイラン様が顔を拭いてくれる。
「寂しくなったのか? 私もレイリもマオもリラもおるぞ」
「せーたま、だいすち」
セイラン様は殺されたりしない。
神族として強い力を持っている白虎のセイラン様を殺せるような相手はいない。魔女族の長でもセイラン様とレイリ様の結界の中に楽には入れず、結界の中では僕とリラに手を出せなかったのだ。
セイラン様とレイリ様に守られていれば安心だと分かると、また涙が出て来る。
「ラーイは泣き虫だな」
そこが可愛くて堪らないというようなセイラン様の声の響きに、僕はぎゅっとセイラン様の腰に抱き付いた。
三歳のお誕生日に、母が大きなケーキを持って来てくれたのだが、それが艶々の茶色にコーティングされていて、それが何か僕には分からなかった。
お誕生日にはタオくんとナナちゃんも呼んでいたのだが、二人もそのケーキが何か分からないようだ。
ただ、いい香りがしてくるのは分かる。
「なぁに? あれ、なぁに?」
「くろーい! なぁに?」
指さして聞いてみる僕とリラに、母がにやりと笑う。
「食べてみるといいわ。とても美味しいから」
母の言葉に僕は期待が高まっていた。
テーブルの上に置かれた茶色の大きなケーキを、お祝いに来てくれたタオくんとナナちゃんと、興味津々のマオさんと、セイラン様とレイリ様の分を切っても、僕とリラには大きなひと切れずつが残っていた。
フォークの使い方も上手になったので、お皿の上に乗った茶色のケーキを僕とリラがフォークで切って食べる。口の周りが茶色になった。
コクのある甘さと、ほろ苦さが絶妙でとても美味しい。甘くて美味しいのは分かるのだが複雑な味は僕も初めてだった。
「あまーい!」
「おいちい!」
驚いているライとリラに母が微笑む。
「チョコレートよ。魔女の仲間にお願いして手配してもらったの」
「ちょこえーと! はじめて!」
「おいちいね、ちょこえーと!」
チョコレートというものが何からできているのか分からなかったが、とにかくケーキは間違いなく美味しかった。
タオくんとナナちゃんも食べてみて喜んでいる。
「他にも色んな食材を持ってきたから使って。スパイスを持って来たので、カレーの作り方を教えてあげるわ」
「かれぇ?」
「かれぇ、なぁに?」
母がマオさんに教えようとする料理方法に、僕もリラも興味津々である。チョコレートケーキを食べ終わって顔を拭かれてから、マオさんと母の並ぶ厨房を僕とリラは並んで覗き込んだ。
美味しいものが大好きなのは、子どもだから仕方がないし、僕もリラも食いしん坊だからどうしようもない。
「玉ねぎを飴色になるまで炒めるの。それに、お肉と人参とジャガイモを炒めて、水を入れて煮込んで、最後にスパイスで味付けよ」
母の声が厨房から聞こえてくる。僕とリラには母とマオさんの背中しか見えないけれど、匂いは分かった。
香り高い香辛料の匂いが部屋中に広がっていく。チョコレートケーキをお腹いっぱい食べたはずなのに、僕とリラの口の端から涎が垂れる。
「少し味見してみますか、ラーイ様、リラ様」
「たべたぁい!」
「たべるぅ!」
元気よくお返事をした僕とリラに、マオさんが小皿に黄色っぽい茶色のとろみのある汁を入れてくれた。ふーふーと吹き冷まして舐めてみると、ぴりりと辛いけれど、とても美味しい。
リラは目を白黒させているが、美味しくはあったのだろう、皿を舐めていた。
「美味しかったか、ライ?」
「ぴりっとちた、おいちかった」
「どんな味だった、リラ?」
「からい、ごはんとたべう」
それぞれの感想を聞くセイラン様とレイリ様に、僕とリラはお目目を輝かせて答えていた。
母は昼で帰ってしまったが、夕食はカレーになった。
ご飯の上にルーをたっぷりと乗せてカレーをお皿に盛ると、スプーンで食べる。母は福神漬けも置いて行ってくれていた。
福神漬けをカレーに添えて、食べている途中に箸休めにするととても美味しい。
ぴりっと辛いが味わい深いカレーはセイラン様もレイリ様も気に入ったようだ。
僕とリラも一生懸命掻き込んでいた。
マオさんは秋生まれで、レイリ様がマオさんを保護したときには誕生日が来てすぐだった。
あれからもう三年年目になろうとしている。
今年の秋にはマオは十九歳になる。
セイラン様はマオさんに関して気になっていることがあったようだ。
「マオは始めの結婚であんなことになってしまって、つらい思いをしたけれど、もう一度結婚をするとかいうことは考えておらぬのか?」
十五歳で結婚させられて未熟な体のまま妊娠出産をして、子どもを亡くしてしまったマオさん。マオさんにとっては結婚生活はいい思い出は何一つなかっただろう。
それでも新しく相手を見つけて結婚したい気持ちがあるのならばセイラン様もレイリ様もそれを受け入れたいと思っているようだ。
「結婚することだけが幸せとは思いません」
「マオは今、幸せか?」
「ラーイ様とリラ様の面倒が見られて、お二人が大きくなるのを日々実感して、セイラン様とレイリ様の世話をする。これ以上に幸せなことはありません」
どこにも行かなくてもここで幸せなのだとマオさんは言ってくれる。
僕たちの成長を見守って、それが幸せだと言ってくれる。そのことは何よりも嬉しかった。
セイラン様はマオさんの気持ちを尊重するつもりのようだ。
「マオが年老いて死ぬ日が来ても、私たちがそれを見届けよう」
「マオはずっとここにいていいんだからね」
セイランとレイリに言葉に、マオさんは微笑んで頷いていた。
社の庭には、近所の子どもが遊びに来ることがある。
社の隣りに住んでいる子どもは、僕とリラと同じ三歳になって、自分の家を抜け出して社の庭に遊びに来ていた。親が心配するのでマオさんが送って行こうとすると、マオさんの手を握り締めて一生懸命言っている。
「マオたん、けこんちて!」
「あらあら、おませさんですね」
「けこんちて! マオたん、すち!」
必死に言うその子にマオさんが苦笑する。
「大きくなったら考えましょうね」
「けこんちてくれる! やったー!」
大喜びのその男の子は、それから何度も家を抜け出して社の庭に来ていた。社の庭に来るたびに、マオさんが手を引いてその子を家まで送って行く。
マオさんと手を繋いで連れて帰られるその子はとても嬉しそうだった。
「けこん……」
前世でも僕は十歳だったので結婚というものを考えたことがなかった。逃げて隠れる生活だったので、恋というものをしたことがない。
ただ、今世で結婚したい相手がいるとすれば、セイラン様だ。僕にとってはセイラン様はいなくてはならない相手になっていた。
「れーたま、けこんちて!」
「リラ、そんなことを言うようになったのですね」
「れーたま、すち、けこんちて!」
「リラが大きくなって気持ちが変わらなければいいですよ」
微笑んで三歳児の告白を受け止めているレイリ様に、僕もセイラン様に言いたくなった。
「せいたま、すき!」
「私もラーイが大好きだぞ」
「けこんちて!」
「私と? 私は雄だぞ?」
「だいすき! けこんちて!」
必死に言う僕に、セイラン様は戸惑っていた。
僕はトイレトレーニングが進んで、お漏らしをほとんどしなくなったし、リラもトイレの成功率が上がった。トイレで用を足して拭いてもらった後に、リラは下半身裸で逃げ出すのだが、素早くレイリ様に捕まってパンツとズボンをはかされる。
僕はそんなことは恥ずかしくてできないので、大人しくセイラン様にパンツとズボンをはかせてもらう。
少しずつ着替えも自分でできるようになってきた。
靴も座って時間をかければはけるようになっていたし、喋りもかなり上達した。
「せーたま、おたんどーび、ちる?」
「誕生日にはアマリエがケーキを届けると言っておったぞ」
「けーち! うれちい!」
お誕生日のことを聞いた僕にセイラン様が答えて、それを聞いたリラが飛び跳ねて喜んでいる。お誕生日のケーキと言われて、僕はサクランボのパイを思い出していた。
前世で僕が母に強請った最後の誕生日のケーキ。
サクランボのパイを欲しがらなければ、母も僕も妹も生きていたかもしれない。
胸に鉛を飲み込んだような重みが生まれる。
前世で僕は母が大好きだった。妹のことも大好きだった。三人で生きていけるのならば、病弱であることも、逃げ回らなければいけないことも、我慢できた。
「ママ……」
前世の母を思い出して涙が出てきてしまう。
三歳児の身体は感情が上手く制御できないのだ。
涙を流して洟を垂らしている僕を膝の上に乗せて、セイラン様が顔を拭いてくれる。
「寂しくなったのか? 私もレイリもマオもリラもおるぞ」
「せーたま、だいすち」
セイラン様は殺されたりしない。
神族として強い力を持っている白虎のセイラン様を殺せるような相手はいない。魔女族の長でもセイラン様とレイリ様の結界の中に楽には入れず、結界の中では僕とリラに手を出せなかったのだ。
セイラン様とレイリ様に守られていれば安心だと分かると、また涙が出て来る。
「ラーイは泣き虫だな」
そこが可愛くて堪らないというようなセイラン様の声の響きに、僕はぎゅっとセイラン様の腰に抱き付いた。
三歳のお誕生日に、母が大きなケーキを持って来てくれたのだが、それが艶々の茶色にコーティングされていて、それが何か僕には分からなかった。
お誕生日にはタオくんとナナちゃんも呼んでいたのだが、二人もそのケーキが何か分からないようだ。
ただ、いい香りがしてくるのは分かる。
「なぁに? あれ、なぁに?」
「くろーい! なぁに?」
指さして聞いてみる僕とリラに、母がにやりと笑う。
「食べてみるといいわ。とても美味しいから」
母の言葉に僕は期待が高まっていた。
テーブルの上に置かれた茶色の大きなケーキを、お祝いに来てくれたタオくんとナナちゃんと、興味津々のマオさんと、セイラン様とレイリ様の分を切っても、僕とリラには大きなひと切れずつが残っていた。
フォークの使い方も上手になったので、お皿の上に乗った茶色のケーキを僕とリラがフォークで切って食べる。口の周りが茶色になった。
コクのある甘さと、ほろ苦さが絶妙でとても美味しい。甘くて美味しいのは分かるのだが複雑な味は僕も初めてだった。
「あまーい!」
「おいちい!」
驚いているライとリラに母が微笑む。
「チョコレートよ。魔女の仲間にお願いして手配してもらったの」
「ちょこえーと! はじめて!」
「おいちいね、ちょこえーと!」
チョコレートというものが何からできているのか分からなかったが、とにかくケーキは間違いなく美味しかった。
タオくんとナナちゃんも食べてみて喜んでいる。
「他にも色んな食材を持ってきたから使って。スパイスを持って来たので、カレーの作り方を教えてあげるわ」
「かれぇ?」
「かれぇ、なぁに?」
母がマオさんに教えようとする料理方法に、僕もリラも興味津々である。チョコレートケーキを食べ終わって顔を拭かれてから、マオさんと母の並ぶ厨房を僕とリラは並んで覗き込んだ。
美味しいものが大好きなのは、子どもだから仕方がないし、僕もリラも食いしん坊だからどうしようもない。
「玉ねぎを飴色になるまで炒めるの。それに、お肉と人参とジャガイモを炒めて、水を入れて煮込んで、最後にスパイスで味付けよ」
母の声が厨房から聞こえてくる。僕とリラには母とマオさんの背中しか見えないけれど、匂いは分かった。
香り高い香辛料の匂いが部屋中に広がっていく。チョコレートケーキをお腹いっぱい食べたはずなのに、僕とリラの口の端から涎が垂れる。
「少し味見してみますか、ラーイ様、リラ様」
「たべたぁい!」
「たべるぅ!」
元気よくお返事をした僕とリラに、マオさんが小皿に黄色っぽい茶色のとろみのある汁を入れてくれた。ふーふーと吹き冷まして舐めてみると、ぴりりと辛いけれど、とても美味しい。
リラは目を白黒させているが、美味しくはあったのだろう、皿を舐めていた。
「美味しかったか、ライ?」
「ぴりっとちた、おいちかった」
「どんな味だった、リラ?」
「からい、ごはんとたべう」
それぞれの感想を聞くセイラン様とレイリ様に、僕とリラはお目目を輝かせて答えていた。
母は昼で帰ってしまったが、夕食はカレーになった。
ご飯の上にルーをたっぷりと乗せてカレーをお皿に盛ると、スプーンで食べる。母は福神漬けも置いて行ってくれていた。
福神漬けをカレーに添えて、食べている途中に箸休めにするととても美味しい。
ぴりっと辛いが味わい深いカレーはセイラン様もレイリ様も気に入ったようだ。
僕とリラも一生懸命掻き込んでいた。
マオさんは秋生まれで、レイリ様がマオさんを保護したときには誕生日が来てすぐだった。
あれからもう三年年目になろうとしている。
今年の秋にはマオは十九歳になる。
セイラン様はマオさんに関して気になっていることがあったようだ。
「マオは始めの結婚であんなことになってしまって、つらい思いをしたけれど、もう一度結婚をするとかいうことは考えておらぬのか?」
十五歳で結婚させられて未熟な体のまま妊娠出産をして、子どもを亡くしてしまったマオさん。マオさんにとっては結婚生活はいい思い出は何一つなかっただろう。
それでも新しく相手を見つけて結婚したい気持ちがあるのならばセイラン様もレイリ様もそれを受け入れたいと思っているようだ。
「結婚することだけが幸せとは思いません」
「マオは今、幸せか?」
「ラーイ様とリラ様の面倒が見られて、お二人が大きくなるのを日々実感して、セイラン様とレイリ様の世話をする。これ以上に幸せなことはありません」
どこにも行かなくてもここで幸せなのだとマオさんは言ってくれる。
僕たちの成長を見守って、それが幸せだと言ってくれる。そのことは何よりも嬉しかった。
セイラン様はマオさんの気持ちを尊重するつもりのようだ。
「マオが年老いて死ぬ日が来ても、私たちがそれを見届けよう」
「マオはずっとここにいていいんだからね」
セイランとレイリに言葉に、マオさんは微笑んで頷いていた。
社の庭には、近所の子どもが遊びに来ることがある。
社の隣りに住んでいる子どもは、僕とリラと同じ三歳になって、自分の家を抜け出して社の庭に遊びに来ていた。親が心配するのでマオさんが送って行こうとすると、マオさんの手を握り締めて一生懸命言っている。
「マオたん、けこんちて!」
「あらあら、おませさんですね」
「けこんちて! マオたん、すち!」
必死に言うその子にマオさんが苦笑する。
「大きくなったら考えましょうね」
「けこんちてくれる! やったー!」
大喜びのその男の子は、それから何度も家を抜け出して社の庭に来ていた。社の庭に来るたびに、マオさんが手を引いてその子を家まで送って行く。
マオさんと手を繋いで連れて帰られるその子はとても嬉しそうだった。
「けこん……」
前世でも僕は十歳だったので結婚というものを考えたことがなかった。逃げて隠れる生活だったので、恋というものをしたことがない。
ただ、今世で結婚したい相手がいるとすれば、セイラン様だ。僕にとってはセイラン様はいなくてはならない相手になっていた。
「れーたま、けこんちて!」
「リラ、そんなことを言うようになったのですね」
「れーたま、すち、けこんちて!」
「リラが大きくなって気持ちが変わらなければいいですよ」
微笑んで三歳児の告白を受け止めているレイリ様に、僕もセイラン様に言いたくなった。
「せいたま、すき!」
「私もラーイが大好きだぞ」
「けこんちて!」
「私と? 私は雄だぞ?」
「だいすき! けこんちて!」
必死に言う僕に、セイラン様は戸惑っていた。
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