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3.幼い嫉妬
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夜に添い寝をしていないと、ニコラが眠らなくなってしまった。
悪い習慣だと分かりつつも、ベッドを抜け出す気配に起きて潤んだ菫色の瞳でジェルマンを見上げ、シャツの裾を摘ままれるとどうしようもない。その上、寝ぼけてニコラはジェルマンのシャツをたくし上げて胸に吸い付くことがあるのだ。
やめて欲しいと訴えても、本人は寝ているのだから全くの無駄である。触られて吸われているせいでジェルマンの胸は感じやすくなっていて、朝に下着を汚しているのに気付いたときに、もう限界だと理解した。
夢精で汚れた体をシャワーで流して、何事もなかったかのようにニコラと朝ご飯を食べるが、シャツの下でじんじんと触られた乳首が擦れて感じてしまう。
「ジェルマン、どこかちょうしがわるいの?」
「いえ、平気です」
気付かないで欲しい。
アルファであるニコラのオーラだけで、オメガであるジェルマンは後孔を濡らしてしまうくらいに欲求不満になっていた。
小学校にニコラを送った帰り道に、ジェルマンは携帯電話で昔の遊び相手を呼び出した。発情期を操れてフェロモンも自在に出せるジェルマンにとっては、ニコラのオーラに屈服して発情期に近い火照りが出るのすら初体験だった。
この火照りを冷ましてすっきりとしてニコラに会いたい。
ホテルの部屋で待ち合わせをして、シャワーを浴びて出て来た相手に、期待しながらベッドに上がろうとしたときだった。
「待って……ごめん、勃たない……」
「はぁ!?」
オメガのジェルマンがフェロモンを与えて誘っているのだ。相手はアルファで、勃たないなどということがあるはずがない。それなのに、相手は酷く怯えた様子だった。
「アルファの匂いがする……ダメだ、無理」
「ちょっと、待て! この役立たず!」
相手をただの棒としか認識していないジェルマンは、恐れ入って服を着て逃げていく相手に心底がっかりとした。フェロモンを出してしまったので、ジェルマンの身体は既に埋めるものを求めて後孔を濡らしている。
このままフェロモンを治めて、何事もなかったかのようにニコラの元に帰れるはずがない。勢い余って幼いニコラを襲ってしまいかねない自分の下半身と理性の緩さに、ジェルマンは頭を抱えた。
仕方なくバスルームに入って、服を脱ぎ捨て、熱いシャワーを浴びながら後孔に触れる。指を深くまで咥えさせても、抜き差ししても、熱は一向に冷める気配がない。
思い切ってジェルマンはシャワーのノズルを手に取って、後孔に向けた。指で拡げた後孔に熱い飛沫が入ってきて、中で放たれているような気分になる。
「あっ! ひぁっ! ん、ひぐっ……だめだ、イけない……」
前を扱いて白濁を吐き出しても、欲しいのはそっちではないと体が訴えている。おずおずと胸に触れて、乳首を摘まむとびりびりと電流のように快感が走る。止まらなくなって、自ら胸を揉み、乳首を摘まんで引っ張るジェルマンの痴態は、誰にも見せられないほど酷かっただろう。
ただただ苦しいだけの時間を過ごして、中心がもう達しないくらいまで白濁を吐き出して、どうにか身体を宥めてジェルマンはニコラを迎えに車に乗った。
小学校の脇に車を停めて、ニコラを乗せて自分も運転席に乗って扉を閉めた途端、ニコラの眉間に皺が寄ったのが分かった。くんくんとジェルマンの体や髪を嗅いでいる。
「ちがうシャンプーとボディソープのにおいがする……」
気付かれてしまった。
元々アルファもオメガもフェロモンに敏感なので、鼻は鋭いものが多い。気付かれないとは思っていなかったがジェルマンは浮気を指摘されたようで、非常に居心地が悪かった。
機嫌の悪いニコラは、家に戻ると椅子に座ってジェルマンを跪かせて頭を膝に乗せさせた。ドライヤーはかけたがまだ少し湿っている髪に顔を埋められて、くんくんと匂いながら首筋まで小さな鼻と唇が到達する。
うなじを隠すチョーカーを外されて、そこに歯を立てられて、それだけでジェルマンは疼く胎ともう達せないほど扱いたのに反応する中心に、後ろめたさを感じていた。
「だれかが、ジェルマンにさわったの?」
「誰も……」
「ここに、さわってもらって、なめて、すってもらったの?」
「ひぁっ!? うぐっ、ダメです!」
手が伸びてシャツ越しに乳首を摘ままれて、ジェルマンは腰をくねらせてしまった。そんなことをされると必死に冷ましてきた火照りが、また酷くなる。
「くるまをだして」
「は、はい」
怒っている様子のニコラに逆らえず、ジェルマンは車を出して指示された通りの店に連れて行っていた。そこは地位のあるアルファ御用達の店で、店内ではガラス張りのショーケースに指輪やチョーカーなどが陳列されている。
「ジルー様、いらっしゃいませ。保護者の方とはご一緒ではないのですか?」
「ぼくのだいじなひとに、これを」
ニコラが選んだのは小さな鍵付きのチョーカーだった。ベルベットの箱に入れて持って来られたそれの代金をニコラはカードで支払い、その場でジェルマンの首にそれを着けた。
頑丈だが繊細な細い革で作られていて、鍵の部分がペンダントトップのように丸いプレート状になっていて、猫の刻印がされたチョーカー。
買うようにしてジルー家に雇われて、住み込みで働き、帰る家もなくなったのだから、ニコラの傍にいる以外の選択肢はジェルマンにはないのだが、それにしても猫に迷子札を付けるようにチョーカーを付けられてしまって、ジェルマンは戸惑っていた。
呼び出した相手が怖い匂いがすると言っていたが、それはニコラのことだろう。
フェロモンも発情期も操れるはずのジェルマンを、たったの6歳にしてこれだけ翻弄するニコラ。
この子が大きくなって同じ熱量でジェルマンを求めたら、断るどころか、跪いて強請ってしまいそうな予感すらする。
幼いアルファの熱量が、ジェルマンには恐ろしくもあった。
帰ったニコラはすっかりと機嫌を直して、ジェルマンにタブレット端末で写真を何枚も見せてくれた。メインクーンなので大きいとは想像していたが、幼いニコラよりもずっと大きな猫のジェルマンがベビーベッドのニコラに添い寝して守っている写真や、大きなベッドにのびのびと寝てニコラの方がベッドの端に追いやられている写真など、たくさんあった。
どれだけニコラが愛猫のジェルマンを愛し、愛猫のジェルマンがニコラを好ましく思っていたかがよく分かる。
「15さいだったって……ながくいきたんだよっていわれても、ぼくよりさきにしんでしまった……」
大型の猫にしては長命だったという猫のジェルマンだが、ニコラが4歳のときに15歳で亡くなってしまった。
大きな菫色の瞳が涙に潤むのに、思わず抱き締めてから、ジェルマンは気付いてしまった。ふわふわの蜂蜜色の髪が、若干べったりとしていて汗臭いことに。
「ニコラ様は、お風呂はお一人で入っているんですか?」
「さわられるの、きらい」
「私でも無理ですか?」
「おふろ、いっしょにはいってくれるの?」
目を輝かせたニコラに、そうではなくて髪を洗うだけだと伝えたかったがあまりに期待しているので否定できなくなる。
「洗って差し上げますよ」
バスルームにニコラを連れて行き、ジェルマンはスラックスの裾を折り曲げて、シャツの袖も折り曲げた。シャワーのお湯の温度を調節して、ニコラの頭にかけてシャンプーを泡立てていると、自然とニコラの股間に目が行ってしまう。
アルファはそこが立派なものが多いのだが、ニコラにもその片鱗が現れている。見てはいけないと思いつつも、喉が鳴るのを抑えられない。
あの大きさではとても満足できないが、発情期で理性を失ったらニコラを襲ってしまうかもしれない。こんな幼い主人を襲っていいはずがない。
丁寧に頭皮をマッサージして洗い流して、バスタオルでニコラの身体を拭きながら、ジェルマンは病院に行くことを考えていた。
発情期が操れるので必要ないと思っていた抑制剤が、まさか6歳の少年のせいで必要になるなんて。
早期の受診が必要だとジェルマンは気付いていた。
悪い習慣だと分かりつつも、ベッドを抜け出す気配に起きて潤んだ菫色の瞳でジェルマンを見上げ、シャツの裾を摘ままれるとどうしようもない。その上、寝ぼけてニコラはジェルマンのシャツをたくし上げて胸に吸い付くことがあるのだ。
やめて欲しいと訴えても、本人は寝ているのだから全くの無駄である。触られて吸われているせいでジェルマンの胸は感じやすくなっていて、朝に下着を汚しているのに気付いたときに、もう限界だと理解した。
夢精で汚れた体をシャワーで流して、何事もなかったかのようにニコラと朝ご飯を食べるが、シャツの下でじんじんと触られた乳首が擦れて感じてしまう。
「ジェルマン、どこかちょうしがわるいの?」
「いえ、平気です」
気付かないで欲しい。
アルファであるニコラのオーラだけで、オメガであるジェルマンは後孔を濡らしてしまうくらいに欲求不満になっていた。
小学校にニコラを送った帰り道に、ジェルマンは携帯電話で昔の遊び相手を呼び出した。発情期を操れてフェロモンも自在に出せるジェルマンにとっては、ニコラのオーラに屈服して発情期に近い火照りが出るのすら初体験だった。
この火照りを冷ましてすっきりとしてニコラに会いたい。
ホテルの部屋で待ち合わせをして、シャワーを浴びて出て来た相手に、期待しながらベッドに上がろうとしたときだった。
「待って……ごめん、勃たない……」
「はぁ!?」
オメガのジェルマンがフェロモンを与えて誘っているのだ。相手はアルファで、勃たないなどということがあるはずがない。それなのに、相手は酷く怯えた様子だった。
「アルファの匂いがする……ダメだ、無理」
「ちょっと、待て! この役立たず!」
相手をただの棒としか認識していないジェルマンは、恐れ入って服を着て逃げていく相手に心底がっかりとした。フェロモンを出してしまったので、ジェルマンの身体は既に埋めるものを求めて後孔を濡らしている。
このままフェロモンを治めて、何事もなかったかのようにニコラの元に帰れるはずがない。勢い余って幼いニコラを襲ってしまいかねない自分の下半身と理性の緩さに、ジェルマンは頭を抱えた。
仕方なくバスルームに入って、服を脱ぎ捨て、熱いシャワーを浴びながら後孔に触れる。指を深くまで咥えさせても、抜き差ししても、熱は一向に冷める気配がない。
思い切ってジェルマンはシャワーのノズルを手に取って、後孔に向けた。指で拡げた後孔に熱い飛沫が入ってきて、中で放たれているような気分になる。
「あっ! ひぁっ! ん、ひぐっ……だめだ、イけない……」
前を扱いて白濁を吐き出しても、欲しいのはそっちではないと体が訴えている。おずおずと胸に触れて、乳首を摘まむとびりびりと電流のように快感が走る。止まらなくなって、自ら胸を揉み、乳首を摘まんで引っ張るジェルマンの痴態は、誰にも見せられないほど酷かっただろう。
ただただ苦しいだけの時間を過ごして、中心がもう達しないくらいまで白濁を吐き出して、どうにか身体を宥めてジェルマンはニコラを迎えに車に乗った。
小学校の脇に車を停めて、ニコラを乗せて自分も運転席に乗って扉を閉めた途端、ニコラの眉間に皺が寄ったのが分かった。くんくんとジェルマンの体や髪を嗅いでいる。
「ちがうシャンプーとボディソープのにおいがする……」
気付かれてしまった。
元々アルファもオメガもフェロモンに敏感なので、鼻は鋭いものが多い。気付かれないとは思っていなかったがジェルマンは浮気を指摘されたようで、非常に居心地が悪かった。
機嫌の悪いニコラは、家に戻ると椅子に座ってジェルマンを跪かせて頭を膝に乗せさせた。ドライヤーはかけたがまだ少し湿っている髪に顔を埋められて、くんくんと匂いながら首筋まで小さな鼻と唇が到達する。
うなじを隠すチョーカーを外されて、そこに歯を立てられて、それだけでジェルマンは疼く胎ともう達せないほど扱いたのに反応する中心に、後ろめたさを感じていた。
「だれかが、ジェルマンにさわったの?」
「誰も……」
「ここに、さわってもらって、なめて、すってもらったの?」
「ひぁっ!? うぐっ、ダメです!」
手が伸びてシャツ越しに乳首を摘ままれて、ジェルマンは腰をくねらせてしまった。そんなことをされると必死に冷ましてきた火照りが、また酷くなる。
「くるまをだして」
「は、はい」
怒っている様子のニコラに逆らえず、ジェルマンは車を出して指示された通りの店に連れて行っていた。そこは地位のあるアルファ御用達の店で、店内ではガラス張りのショーケースに指輪やチョーカーなどが陳列されている。
「ジルー様、いらっしゃいませ。保護者の方とはご一緒ではないのですか?」
「ぼくのだいじなひとに、これを」
ニコラが選んだのは小さな鍵付きのチョーカーだった。ベルベットの箱に入れて持って来られたそれの代金をニコラはカードで支払い、その場でジェルマンの首にそれを着けた。
頑丈だが繊細な細い革で作られていて、鍵の部分がペンダントトップのように丸いプレート状になっていて、猫の刻印がされたチョーカー。
買うようにしてジルー家に雇われて、住み込みで働き、帰る家もなくなったのだから、ニコラの傍にいる以外の選択肢はジェルマンにはないのだが、それにしても猫に迷子札を付けるようにチョーカーを付けられてしまって、ジェルマンは戸惑っていた。
呼び出した相手が怖い匂いがすると言っていたが、それはニコラのことだろう。
フェロモンも発情期も操れるはずのジェルマンを、たったの6歳にしてこれだけ翻弄するニコラ。
この子が大きくなって同じ熱量でジェルマンを求めたら、断るどころか、跪いて強請ってしまいそうな予感すらする。
幼いアルファの熱量が、ジェルマンには恐ろしくもあった。
帰ったニコラはすっかりと機嫌を直して、ジェルマンにタブレット端末で写真を何枚も見せてくれた。メインクーンなので大きいとは想像していたが、幼いニコラよりもずっと大きな猫のジェルマンがベビーベッドのニコラに添い寝して守っている写真や、大きなベッドにのびのびと寝てニコラの方がベッドの端に追いやられている写真など、たくさんあった。
どれだけニコラが愛猫のジェルマンを愛し、愛猫のジェルマンがニコラを好ましく思っていたかがよく分かる。
「15さいだったって……ながくいきたんだよっていわれても、ぼくよりさきにしんでしまった……」
大型の猫にしては長命だったという猫のジェルマンだが、ニコラが4歳のときに15歳で亡くなってしまった。
大きな菫色の瞳が涙に潤むのに、思わず抱き締めてから、ジェルマンは気付いてしまった。ふわふわの蜂蜜色の髪が、若干べったりとしていて汗臭いことに。
「ニコラ様は、お風呂はお一人で入っているんですか?」
「さわられるの、きらい」
「私でも無理ですか?」
「おふろ、いっしょにはいってくれるの?」
目を輝かせたニコラに、そうではなくて髪を洗うだけだと伝えたかったがあまりに期待しているので否定できなくなる。
「洗って差し上げますよ」
バスルームにニコラを連れて行き、ジェルマンはスラックスの裾を折り曲げて、シャツの袖も折り曲げた。シャワーのお湯の温度を調節して、ニコラの頭にかけてシャンプーを泡立てていると、自然とニコラの股間に目が行ってしまう。
アルファはそこが立派なものが多いのだが、ニコラにもその片鱗が現れている。見てはいけないと思いつつも、喉が鳴るのを抑えられない。
あの大きさではとても満足できないが、発情期で理性を失ったらニコラを襲ってしまうかもしれない。こんな幼い主人を襲っていいはずがない。
丁寧に頭皮をマッサージして洗い流して、バスタオルでニコラの身体を拭きながら、ジェルマンは病院に行くことを考えていた。
発情期が操れるので必要ないと思っていた抑制剤が、まさか6歳の少年のせいで必要になるなんて。
早期の受診が必要だとジェルマンは気付いていた。
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