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魔女(男)とこねこ(虎)たん 3
157.店舗の経営
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ダーシャは赤ん坊を産んだばかりなので、離れの棟で休みながら子育てをしている。アデーラはダーシャの分も稼ぐつもりだったので、店舗に毎日のように出ていた。
ダーシャの調合した薬を買って行ったり、アデーラの作った小物を買って行ったりするお客のときにはそれほど対応に困らないのだが、アデーラが採寸や縫物でお客に合わせているときに客が来ると困ってしまう。
対応したいのだがアデーラには目の前にお客がいるし、会計台にも立てない。大抵のお客は大人しく待っていてくれるがたまには機嫌の悪い客もいる。
「いつまで待たせるんだ。こんなもの欲しくもない」
会計台に品物を投げつけるようにして店を出て行ったお客に、アデーラはため息をついていた。
「私が器用でないのがいけないのかもしれないけれど、一人で店を切り盛りするのは難しいよ」
トマーシュが眠っていて、ダーシャがリビングに来ているときに話をしてみると、ダーシャはアデーラに言う。
「無理に店舗を続けることはないのよ」
「私たちは獣人の国の言うなりじゃない」
「それは分かっているわ」
獣人の国の王家からお金をもらってしまうと、魔女としての威厳が保てない。アデーラとダーシャにとってはそこは意地だった。
大人しくアデーラの隣りに座っていたレオシュが耳をぴこぴこさせて、尻尾をゆらゆらと揺らしている。何か考えているのだと思ったら、ティーカップをぐいっと傾けて一気に飲んでしまって、口元を拭いながらレオシュが可愛い顔で言った。
「高等学校から帰ってきたら、私、ママのお店を手伝うよ」
「宿題はどうするのかな?」
「宿題もちゃんとする。高等学校がお休みの日には、一日ママのお店を手伝う」
ヘドヴィカを雇っていた時期のように、誰か店員が必要なのは分かっていた。それがレオシュとなるとアデーラは抵抗を感じてしまう。
「レオシュ、自分の身分を分かっているのかな?」
「分かっているよ。分かっているから、やりたいんだよ」
「どういうこと?」
アデーラが聞けばレオシュは胸を張る。
「私は王宮で育てられて、ほとんど外に出たこともない。城下町の人々の感覚というものを知っておいた方がいいと思うんだ」
国王になるにあたって、民衆の暮らしを知っておくことはとても大切だとアデーラも思う。それが自分の店舗のアルバイトでいいのかというのは疑問だが。
「私はママの刺繍が潤沢に使われた服を普通に着ている。これが価値があって、希少なものということは分かるけど、具体的な値段なんかは分からないわけだよ。それじゃいけないと思うんだ。ママがどれくらいの値段で仕事をしているかも知りたい」
店舗の中は魔女の魔法に守られているし、レオシュが連れ去られるようなこともない。時々来る厄介な客も、入れないように魔法を強化する必要はあったが、アデーラはレオシュが働きたいという気持ちを大事にしてやりたかった。
「れーくん、アデーラさんの店で働くのか? 俺も手伝えることがある?」
近寄って来たフベルトに、レオシュがすっと真顔になる。
「ママと二人きりになるんだから、ふーくんは今回は遠慮して」
「あ、そういうことか」
二人の会話を聞いてしまって、アデーラは首を傾げる。
「そういうことなのか? レオシュは民衆の暮らしを知りたいんじゃないのかな?」
「そ、そうだよ。そうに決まっているでしょう。下心なんて……あるけど」
「あるんだ!?」
可愛いレオシュの口から下心などという単語が出てきてアデーラは慌ててしまう。目を瞬かせていると、レオシュが水色の目を煌めかせてアデーラの手を握る。
「ママと一緒に過ごしたいんだよ。ママ、大好き」
「う、うん」
「ママのことを守りたい」
こうなってしまうとアデーラはレオシュに勝てなくなる。レオシュは可愛すぎてアデーラはレオシュの言うことを聞くしかなくなる。
「身分がバレないように」
「私は猫の獣人で、ママのお手伝いをしているんだよ」
「間違ってないけど、大丈夫かな」
魔女が皇子を育てているということはこの国中に広まっていることで、アデーラとレオシュの組み合わせだとどうしても母親代わりの魔女とホワイトタイガーの皇子を思い浮かべるだろう。
レオシュには帽子を被ってもらって、尻尾も目立たないようにして店舗に来てもらうことになった。
アデーラが採寸している間、レオシュは会計台に立っていてくれる。
会計台を気にすることなく仕事ができるようになったのはありがたかった。ちょうどレオシュも春休み期間中だったので、朝から店舗で手伝ってくれる。
「魔女様、あなたの刺繍は美しい。心も美しいのでしょうね」
背の高いキリンの獣人の紳士に手を取られて、アデーラは試着室から出ようとする。試着室で二人きりになると妙な気分になる輩がいるようなのだ。相手は下着姿で、アデーラはきっちり服を着ているが、胸やお尻を撫でられることがある。
「やめてください」
言いながら試着室から逃げると、目の前にレオシュが立っていた。
「私のママに触った?」
「落ち着いて、レオシュ。こういうのはよくあることだからね」
「よくあるの!? 許してたらいけないでしょう!」
怒り狂うレオシュに、アデーラは店舗のアルバイトをお願いしたことを少し後悔した。
「許可なくひとの身体に触るのは、セクハラって言うんだよ! そういうことをするお客は、お客とみなしません」
「失礼な子どもだな」
「私の木刀の露と消えるか、反省してママに謝るか、決めていいよ?」
腰のポーチからレオシュが木刀を取り出すと、キリンの獣人の紳士は震え出す。
「なんて野蛮な! こんなことが許されていいのか!」
「どうするの?」
「あ、謝る。謝ります。申し訳ありませんでした」
慌てて手の平を返すキリンの獣人の紳士に、レオシュが鼻息荒く誇らしげな顔をしている。アデーラは急いで服を着て逃げるように店舗を出て行ったキリンの獣人の紳士が、もう来ないような気がしていた。
「仕事を一つ逃しちゃった」
「ママには、近いうちに大きな仕事が入って来るよ」
「その根拠は?」
「ママが気付いてないだけで、ママはもっといい仕事ができるんだよ」
レオシュの言葉に半信半疑だったが、数日後、国王陛下とヘルミーナがイロナを連れて来た。イロナは緑色の目を煌めかせてアデーラを見ている。
「イロナちゃんが結婚することになりました」
「研究課程の同級生から申し込まれたのです。王立高等学校から一緒に勉強していた子で、イロナも結婚を望んでいます」
「アデーラさん、私のウエディングドレスを作ってくれる?」
国王陛下とヘルミーナとイロナに言われて、アデーラは喜びに表情を明るくする。小さな頃から知っているイロナが結婚するのならば当然、アデーラがウエディングドレスを作りたいと願っていた。
「どんなドレスにする? お色直しはするのかな?」
「純白のウエディングドレスで、お色直しのドレスは若草色のドレスがいいわ」
「私とヘルミーナ殿からの依頼と思って、料金は受け取って欲しい」
「きっちり請求しますよ」
国王陛下からの依頼ならば料金を取ることに躊躇いはない。アデーラが布を出してイロナとデザインを決めているのを、国王陛下もヘルミーナも微笑みながら見ていた。
しばらくの間はイロナのウエディングドレスとお色直しのドレスにかかりきりになるだろう。その期間は新しい仕事が来なくても困らない。
「レオシュは気付いていたんだね」
「そろそろかなって、ふーくんも言っていたんだ」
「新郎のタキシードも作りたいな」
アデーラが呟くとイロナが身を乗り出す。
「作ってくれるの?」
「どうせならお揃いで作りたい。新郎を連れて来てくれる?」
「連れて来るわ。アデーラさん、ありがとう!」
大喜びのイロナに、アデーラは自分が裁縫の才能があってよかったと強く思う。
結婚式は夏だと聞いていた。
これから忙しくなる。
ダーシャの調合した薬を買って行ったり、アデーラの作った小物を買って行ったりするお客のときにはそれほど対応に困らないのだが、アデーラが採寸や縫物でお客に合わせているときに客が来ると困ってしまう。
対応したいのだがアデーラには目の前にお客がいるし、会計台にも立てない。大抵のお客は大人しく待っていてくれるがたまには機嫌の悪い客もいる。
「いつまで待たせるんだ。こんなもの欲しくもない」
会計台に品物を投げつけるようにして店を出て行ったお客に、アデーラはため息をついていた。
「私が器用でないのがいけないのかもしれないけれど、一人で店を切り盛りするのは難しいよ」
トマーシュが眠っていて、ダーシャがリビングに来ているときに話をしてみると、ダーシャはアデーラに言う。
「無理に店舗を続けることはないのよ」
「私たちは獣人の国の言うなりじゃない」
「それは分かっているわ」
獣人の国の王家からお金をもらってしまうと、魔女としての威厳が保てない。アデーラとダーシャにとってはそこは意地だった。
大人しくアデーラの隣りに座っていたレオシュが耳をぴこぴこさせて、尻尾をゆらゆらと揺らしている。何か考えているのだと思ったら、ティーカップをぐいっと傾けて一気に飲んでしまって、口元を拭いながらレオシュが可愛い顔で言った。
「高等学校から帰ってきたら、私、ママのお店を手伝うよ」
「宿題はどうするのかな?」
「宿題もちゃんとする。高等学校がお休みの日には、一日ママのお店を手伝う」
ヘドヴィカを雇っていた時期のように、誰か店員が必要なのは分かっていた。それがレオシュとなるとアデーラは抵抗を感じてしまう。
「レオシュ、自分の身分を分かっているのかな?」
「分かっているよ。分かっているから、やりたいんだよ」
「どういうこと?」
アデーラが聞けばレオシュは胸を張る。
「私は王宮で育てられて、ほとんど外に出たこともない。城下町の人々の感覚というものを知っておいた方がいいと思うんだ」
国王になるにあたって、民衆の暮らしを知っておくことはとても大切だとアデーラも思う。それが自分の店舗のアルバイトでいいのかというのは疑問だが。
「私はママの刺繍が潤沢に使われた服を普通に着ている。これが価値があって、希少なものということは分かるけど、具体的な値段なんかは分からないわけだよ。それじゃいけないと思うんだ。ママがどれくらいの値段で仕事をしているかも知りたい」
店舗の中は魔女の魔法に守られているし、レオシュが連れ去られるようなこともない。時々来る厄介な客も、入れないように魔法を強化する必要はあったが、アデーラはレオシュが働きたいという気持ちを大事にしてやりたかった。
「れーくん、アデーラさんの店で働くのか? 俺も手伝えることがある?」
近寄って来たフベルトに、レオシュがすっと真顔になる。
「ママと二人きりになるんだから、ふーくんは今回は遠慮して」
「あ、そういうことか」
二人の会話を聞いてしまって、アデーラは首を傾げる。
「そういうことなのか? レオシュは民衆の暮らしを知りたいんじゃないのかな?」
「そ、そうだよ。そうに決まっているでしょう。下心なんて……あるけど」
「あるんだ!?」
可愛いレオシュの口から下心などという単語が出てきてアデーラは慌ててしまう。目を瞬かせていると、レオシュが水色の目を煌めかせてアデーラの手を握る。
「ママと一緒に過ごしたいんだよ。ママ、大好き」
「う、うん」
「ママのことを守りたい」
こうなってしまうとアデーラはレオシュに勝てなくなる。レオシュは可愛すぎてアデーラはレオシュの言うことを聞くしかなくなる。
「身分がバレないように」
「私は猫の獣人で、ママのお手伝いをしているんだよ」
「間違ってないけど、大丈夫かな」
魔女が皇子を育てているということはこの国中に広まっていることで、アデーラとレオシュの組み合わせだとどうしても母親代わりの魔女とホワイトタイガーの皇子を思い浮かべるだろう。
レオシュには帽子を被ってもらって、尻尾も目立たないようにして店舗に来てもらうことになった。
アデーラが採寸している間、レオシュは会計台に立っていてくれる。
会計台を気にすることなく仕事ができるようになったのはありがたかった。ちょうどレオシュも春休み期間中だったので、朝から店舗で手伝ってくれる。
「魔女様、あなたの刺繍は美しい。心も美しいのでしょうね」
背の高いキリンの獣人の紳士に手を取られて、アデーラは試着室から出ようとする。試着室で二人きりになると妙な気分になる輩がいるようなのだ。相手は下着姿で、アデーラはきっちり服を着ているが、胸やお尻を撫でられることがある。
「やめてください」
言いながら試着室から逃げると、目の前にレオシュが立っていた。
「私のママに触った?」
「落ち着いて、レオシュ。こういうのはよくあることだからね」
「よくあるの!? 許してたらいけないでしょう!」
怒り狂うレオシュに、アデーラは店舗のアルバイトをお願いしたことを少し後悔した。
「許可なくひとの身体に触るのは、セクハラって言うんだよ! そういうことをするお客は、お客とみなしません」
「失礼な子どもだな」
「私の木刀の露と消えるか、反省してママに謝るか、決めていいよ?」
腰のポーチからレオシュが木刀を取り出すと、キリンの獣人の紳士は震え出す。
「なんて野蛮な! こんなことが許されていいのか!」
「どうするの?」
「あ、謝る。謝ります。申し訳ありませんでした」
慌てて手の平を返すキリンの獣人の紳士に、レオシュが鼻息荒く誇らしげな顔をしている。アデーラは急いで服を着て逃げるように店舗を出て行ったキリンの獣人の紳士が、もう来ないような気がしていた。
「仕事を一つ逃しちゃった」
「ママには、近いうちに大きな仕事が入って来るよ」
「その根拠は?」
「ママが気付いてないだけで、ママはもっといい仕事ができるんだよ」
レオシュの言葉に半信半疑だったが、数日後、国王陛下とヘルミーナがイロナを連れて来た。イロナは緑色の目を煌めかせてアデーラを見ている。
「イロナちゃんが結婚することになりました」
「研究課程の同級生から申し込まれたのです。王立高等学校から一緒に勉強していた子で、イロナも結婚を望んでいます」
「アデーラさん、私のウエディングドレスを作ってくれる?」
国王陛下とヘルミーナとイロナに言われて、アデーラは喜びに表情を明るくする。小さな頃から知っているイロナが結婚するのならば当然、アデーラがウエディングドレスを作りたいと願っていた。
「どんなドレスにする? お色直しはするのかな?」
「純白のウエディングドレスで、お色直しのドレスは若草色のドレスがいいわ」
「私とヘルミーナ殿からの依頼と思って、料金は受け取って欲しい」
「きっちり請求しますよ」
国王陛下からの依頼ならば料金を取ることに躊躇いはない。アデーラが布を出してイロナとデザインを決めているのを、国王陛下もヘルミーナも微笑みながら見ていた。
しばらくの間はイロナのウエディングドレスとお色直しのドレスにかかりきりになるだろう。その期間は新しい仕事が来なくても困らない。
「レオシュは気付いていたんだね」
「そろそろかなって、ふーくんも言っていたんだ」
「新郎のタキシードも作りたいな」
アデーラが呟くとイロナが身を乗り出す。
「作ってくれるの?」
「どうせならお揃いで作りたい。新郎を連れて来てくれる?」
「連れて来るわ。アデーラさん、ありがとう!」
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