139 / 183
魔女(男)とこねこ(虎)たん 3
136.アネタの来訪
しおりを挟む
アデーラの姉であるアネタが訪ねて来たのは、夏休みの期間中だった。離れの棟にはルカーシュとイロナが子ども部屋のテーブルに椅子を並べて勉強していて、フベルトもそれに混ざって参加している中、レオシュは一人離れてアデーラの膝の上に乗って甘えていた。
レオシュを膝の上から降ろしてお茶を淹れようとするアデーラに、アネタは笑ってそれを止める。
「いいのよ。お茶は私が淹れるわ。人数分でよかった?」
「ママの分はミルクがいるんだよ」
「あら、まだママって呼んでくれているのね。可愛いわ。うちの子は家を出たか、私を名前で呼ぶかのどっちかよ」
にこにことしているアネタはレオシュを馬鹿にしている様子は全くなかった。レオシュのことも可愛くて、ルカーシュのことも可愛くて、自分の甥だと思ってくれているのだろう。
「男の子の家族ができるなんて、アデーラ以外に考えられなかったわ。本当に男の子なのね」
「レオシュもルカーシュも男の子だよ」
「獣人の国の皇子様を育てているなんて、名誉なことね」
自分で淹れた紅茶を飲みながら、アネタは興味深そうに話をする。店舗からダーシャを呼んで来た方がいいのかと思ったが、アネタが話があるのはアデーラの方のようだ。
「エリシュカ母さんとブランカ母さんに相談したのよ。魔女の森のすぐ近くまで、訪ねて来てくれたひとがいてね」
そのひとはアネタが今のところ最後に産んでいる娘の父親らしいのだが、アネタと会いたいと魔女の森にまで来て、中に入れないのにずっと誰かが出て来るのを待っていたというのだ。魔女の森の上空を魔法駆動二輪車で飛んでいたエリシュカが見付けて、事情を聞いて、アネタが会いに行った。
「私ともう一人子どもを持ちたい。私と一緒にずっと暮らしたいって申し込まれてしまったのよ」
「アネタ姉さんはどうするつもり?」
「分からない……。私、そのひとの顔も覚えていなかったのよ」
子どもを作るためだけに交わって、魔女の森に帰って来たアネタは交わった相手の顔も覚えていなかった。相手の方はアネタを覚えていて、アネタに執着している。
「それに、エディタのことがあったでしょう? 私も魔女の森を出ようとしたら、あんな風に操られてしまうんじゃないかと怖いの」
「ママは、魔女の森を出たからエディタさんに捕まったの?」
「アデーラ、あなたはこの子にどこまで説明しているの?」
アネタに問いかけられて、アデーラは膝の上のレオシュの顔を見る。レオシュはじっとアデーラの顔を見詰めている。アデーラが魔女の森の家に閉じ込められていた期間、レオシュはずっとそばにいてくれたが、アデーラがどうしてそうなったかの理由をはっきりとは知らないはずだ。
「ママ、本当のことを話して」
真剣な水色の目に見つめられて、アデーラは口を開いた。
「私やダーシャが魔女の森の掟を破るんじゃないかと警戒している人物がいるみたいなんだ。そのひとがエディタ姉さんを操って、私を閉じ込めた」
「魔女の森の掟ってどんなこと?」
「魔女の森以外では子どもを産まない、ということ」
口に出してから、アデーラははっと息を飲む。はぐれの魔女が言っていたことを思い出したのだ。
「アネタ姉さん、その男について行く気はないよね?」
「私にはパートナーのエディタもいるし、娘たちもいる。その男について行く気はないわ」
「よかった」
「どういうことなの?」
必死の形相だったアデーラにアネタが聞く。
「魔女の森以外で出産をすると……その、子どもが流れてしまうって聞いたんだ」
「そうだったの!?」
「ママ、それは本当!?」
「多分、本当のことだと思う」
魔女の森では自分たちのコピーしか産むことができず、魔女の森を離れれば出産事態をすることができない。それだけ根深い呪いが魔女にはかかっていた。
「お兄ちゃんは、ダーシャお母さんと……」
「その原因をエリシュカ母さんとブランカ母さんが突き止めてくれようとしているんだ」
今はまだ情報を待つことしかできないが、いつかはそれが解明される。それが遅くなることがないように祈るくらいしかアデーラにはできないが、レオシュは耳をピンと立てて真剣に聞いていた。
「魔女の森と獣人の国は、昔、強い繋がりがあったんだって話を聞いたことがあるわ」
「アネタ姉さん、その情報源はどこから?」
「隠居してしまった曾お祖母様たちからじゃなかったかしら」
同じ時期に生まれたエリシュカの長女のエディタとブランカの長女のアネタは上の世代の魔女とも触れ合いがあった。曾祖母たちは幼いエディタとアネタに話して聞かせたのだという。
「魔女の森の掟がまだ定まりかけていた時代に、一人の魔女が獣人の国へ嫁ごうとした。魔女は獣人の国の王家に迎えられるはずだった」
「獣人の国の王家には魔女の血が混じっているの?」
「そのはずだったけれど、魔女の森の掟が定められて、魔女は森から嫁ぐことができなくなった。別れに魔女は獣人の王家に魔法を込めた宝石を渡したという話よ」
魔女の森の呪いが確立する前ならば千年以上前のことになる。そのときの宝石が王家に残っているはずはない。
アデーラの頭の中を過ったのは、国王陛下が3歳のレオシュの前に持ってきて、レオシュが無邪気に自分の鼻の穴に入れてしまった宝石なのだが、あれがそうだとは思いたくなかった。
「もうその宝石も失われているだろうね」
「残っていたら、調べようがあったのかもしれないけれど」
「アネタ姉さんも調べているのかな?」
調べようがあったという言葉にアデーラが問いかけると、アネタは小さく頷く。
「エディタが操られてとても怖かったわ。何日も家に帰って来なくて。その後でエリシュカ母さんとブランカ母さんから、魔女の森の秘密を聞いたのよ。私とエディタも一緒に調べることにしたわ。アンジェラとディアナも調べているのよ」
調べていたのはエリシュカとブランカだけではなかった。エリシュカとブランカの娘たち、アネタとエディタとアンジェラとディアナも魔女の森の秘密について調べてくれている。
アデーラはそのことに勇気をもらった気がする。
アデーラとダーシャは決して孤独ではなかった。
「ありがとう、アネタ姉さん」
「ダーシャはもう心を決めていると聞いているわ。ダーシャが赤ん坊を流してしまうような悲しいことは、姉として私は絶対に止めたい」
ブランカにそっくりの白い髪と赤い目のアネタだが、ダーシャにとっては同じ家で共に育った姉だった。
「エディタが操られたことも、すごくエディタは後悔しているのよ。アデーラに悪かったと思って、罪滅ぼしがしたいのよ」
「あれはエディタ姉さんのせいじゃないよ」
「アデーラならそう言ってくれると思っていたわ。エディタも私も……それにアンジェラもディアナも、アデーラとダーシャの味方よ。あなたたちの姉だもの」
力強く頷くアネタにアデーラはありがたさで胸がいっぱいになる。
「ところで、その子は何歳なの?」
「13歳だよ。もうすぐ14歳」
「甘えっ子さんなのね、まだお膝の上に乗って、アデーラを『ママ』って呼んで」
男の子は可愛いわ。
くすくすと笑うアネタの言葉に悪気がないことは分かっている。女の子しか産むことのできなかったアネタにとっては、男の子の子どもであるレオシュは珍しいのだろう。
「『ママ』は『ママ』だからね」
「それでいいと思うわ。呼び方なんて、自分で決めればいいのよ。いつ変えるかも、自分で決めていいと思うわ」
「ありがとう、アネタさん」
「可愛いわね、撫でていい?」
「それはダメ。撫でるのはママだけ」
もふもふの耳やふわふわの髪を撫でたがるアネタにレオシュははっきりと断っている。手を引っ込めてアネタは「ごめんなさいね」と言ってまた笑った。
レオシュを膝の上から降ろしてお茶を淹れようとするアデーラに、アネタは笑ってそれを止める。
「いいのよ。お茶は私が淹れるわ。人数分でよかった?」
「ママの分はミルクがいるんだよ」
「あら、まだママって呼んでくれているのね。可愛いわ。うちの子は家を出たか、私を名前で呼ぶかのどっちかよ」
にこにことしているアネタはレオシュを馬鹿にしている様子は全くなかった。レオシュのことも可愛くて、ルカーシュのことも可愛くて、自分の甥だと思ってくれているのだろう。
「男の子の家族ができるなんて、アデーラ以外に考えられなかったわ。本当に男の子なのね」
「レオシュもルカーシュも男の子だよ」
「獣人の国の皇子様を育てているなんて、名誉なことね」
自分で淹れた紅茶を飲みながら、アネタは興味深そうに話をする。店舗からダーシャを呼んで来た方がいいのかと思ったが、アネタが話があるのはアデーラの方のようだ。
「エリシュカ母さんとブランカ母さんに相談したのよ。魔女の森のすぐ近くまで、訪ねて来てくれたひとがいてね」
そのひとはアネタが今のところ最後に産んでいる娘の父親らしいのだが、アネタと会いたいと魔女の森にまで来て、中に入れないのにずっと誰かが出て来るのを待っていたというのだ。魔女の森の上空を魔法駆動二輪車で飛んでいたエリシュカが見付けて、事情を聞いて、アネタが会いに行った。
「私ともう一人子どもを持ちたい。私と一緒にずっと暮らしたいって申し込まれてしまったのよ」
「アネタ姉さんはどうするつもり?」
「分からない……。私、そのひとの顔も覚えていなかったのよ」
子どもを作るためだけに交わって、魔女の森に帰って来たアネタは交わった相手の顔も覚えていなかった。相手の方はアネタを覚えていて、アネタに執着している。
「それに、エディタのことがあったでしょう? 私も魔女の森を出ようとしたら、あんな風に操られてしまうんじゃないかと怖いの」
「ママは、魔女の森を出たからエディタさんに捕まったの?」
「アデーラ、あなたはこの子にどこまで説明しているの?」
アネタに問いかけられて、アデーラは膝の上のレオシュの顔を見る。レオシュはじっとアデーラの顔を見詰めている。アデーラが魔女の森の家に閉じ込められていた期間、レオシュはずっとそばにいてくれたが、アデーラがどうしてそうなったかの理由をはっきりとは知らないはずだ。
「ママ、本当のことを話して」
真剣な水色の目に見つめられて、アデーラは口を開いた。
「私やダーシャが魔女の森の掟を破るんじゃないかと警戒している人物がいるみたいなんだ。そのひとがエディタ姉さんを操って、私を閉じ込めた」
「魔女の森の掟ってどんなこと?」
「魔女の森以外では子どもを産まない、ということ」
口に出してから、アデーラははっと息を飲む。はぐれの魔女が言っていたことを思い出したのだ。
「アネタ姉さん、その男について行く気はないよね?」
「私にはパートナーのエディタもいるし、娘たちもいる。その男について行く気はないわ」
「よかった」
「どういうことなの?」
必死の形相だったアデーラにアネタが聞く。
「魔女の森以外で出産をすると……その、子どもが流れてしまうって聞いたんだ」
「そうだったの!?」
「ママ、それは本当!?」
「多分、本当のことだと思う」
魔女の森では自分たちのコピーしか産むことができず、魔女の森を離れれば出産事態をすることができない。それだけ根深い呪いが魔女にはかかっていた。
「お兄ちゃんは、ダーシャお母さんと……」
「その原因をエリシュカ母さんとブランカ母さんが突き止めてくれようとしているんだ」
今はまだ情報を待つことしかできないが、いつかはそれが解明される。それが遅くなることがないように祈るくらいしかアデーラにはできないが、レオシュは耳をピンと立てて真剣に聞いていた。
「魔女の森と獣人の国は、昔、強い繋がりがあったんだって話を聞いたことがあるわ」
「アネタ姉さん、その情報源はどこから?」
「隠居してしまった曾お祖母様たちからじゃなかったかしら」
同じ時期に生まれたエリシュカの長女のエディタとブランカの長女のアネタは上の世代の魔女とも触れ合いがあった。曾祖母たちは幼いエディタとアネタに話して聞かせたのだという。
「魔女の森の掟がまだ定まりかけていた時代に、一人の魔女が獣人の国へ嫁ごうとした。魔女は獣人の国の王家に迎えられるはずだった」
「獣人の国の王家には魔女の血が混じっているの?」
「そのはずだったけれど、魔女の森の掟が定められて、魔女は森から嫁ぐことができなくなった。別れに魔女は獣人の王家に魔法を込めた宝石を渡したという話よ」
魔女の森の呪いが確立する前ならば千年以上前のことになる。そのときの宝石が王家に残っているはずはない。
アデーラの頭の中を過ったのは、国王陛下が3歳のレオシュの前に持ってきて、レオシュが無邪気に自分の鼻の穴に入れてしまった宝石なのだが、あれがそうだとは思いたくなかった。
「もうその宝石も失われているだろうね」
「残っていたら、調べようがあったのかもしれないけれど」
「アネタ姉さんも調べているのかな?」
調べようがあったという言葉にアデーラが問いかけると、アネタは小さく頷く。
「エディタが操られてとても怖かったわ。何日も家に帰って来なくて。その後でエリシュカ母さんとブランカ母さんから、魔女の森の秘密を聞いたのよ。私とエディタも一緒に調べることにしたわ。アンジェラとディアナも調べているのよ」
調べていたのはエリシュカとブランカだけではなかった。エリシュカとブランカの娘たち、アネタとエディタとアンジェラとディアナも魔女の森の秘密について調べてくれている。
アデーラはそのことに勇気をもらった気がする。
アデーラとダーシャは決して孤独ではなかった。
「ありがとう、アネタ姉さん」
「ダーシャはもう心を決めていると聞いているわ。ダーシャが赤ん坊を流してしまうような悲しいことは、姉として私は絶対に止めたい」
ブランカにそっくりの白い髪と赤い目のアネタだが、ダーシャにとっては同じ家で共に育った姉だった。
「エディタが操られたことも、すごくエディタは後悔しているのよ。アデーラに悪かったと思って、罪滅ぼしがしたいのよ」
「あれはエディタ姉さんのせいじゃないよ」
「アデーラならそう言ってくれると思っていたわ。エディタも私も……それにアンジェラもディアナも、アデーラとダーシャの味方よ。あなたたちの姉だもの」
力強く頷くアネタにアデーラはありがたさで胸がいっぱいになる。
「ところで、その子は何歳なの?」
「13歳だよ。もうすぐ14歳」
「甘えっ子さんなのね、まだお膝の上に乗って、アデーラを『ママ』って呼んで」
男の子は可愛いわ。
くすくすと笑うアネタの言葉に悪気がないことは分かっている。女の子しか産むことのできなかったアネタにとっては、男の子の子どもであるレオシュは珍しいのだろう。
「『ママ』は『ママ』だからね」
「それでいいと思うわ。呼び方なんて、自分で決めればいいのよ。いつ変えるかも、自分で決めていいと思うわ」
「ありがとう、アネタさん」
「可愛いわね、撫でていい?」
「それはダメ。撫でるのはママだけ」
もふもふの耳やふわふわの髪を撫でたがるアネタにレオシュははっきりと断っている。手を引っ込めてアネタは「ごめんなさいね」と言ってまた笑った。
0
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる