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魔女(男)とこねこ(虎)たん 3
119.レオシュの12歳のお誕生日の宣言
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「私は、父を継いでこの国の国王になりたいと思っています」
12歳のお誕生日の祭典でレオシュが宣言した言葉に、アデーラとダーシャは何も聞いていなかったので驚き、国王陛下も驚いている。相談していたのか、ロイヤルブルーの盛装を纏ったルカーシュがレオシュの隣りに歩み出る。
「私は国王として国を治められるかどうかについて、自信がありません。ただ、弟のレオシュが国王となれば、必ずレオシュを支えるという気持ちはあります。このことは私たち兄弟が話し合って決めたことです」
「本来ならば兄のルカーシュが国王となるべきなのかもしれませんが、兄と話し合ってこの国を共に治めていくときに、国王という国の顔となるのがどちらかを考えたのです」
「レオシュは必ずやり遂げると思います」
「そのためにも、王立高等学校に入学して、勉強していきたいと思います」
ずっとレオシュはアデーラのことを「ママ」と呼ぶ、幼稚で可愛い男の子だと思っていた。それが国王になることを宣言している。ルカーシュもそのことを了承して、レオシュの補佐に着くことを考えている。
アデーラはレオシュとルカーシュの成長を感じながらも、その話し合いに自分が入れなかったことに僅かな疎外感を覚えていた。
レオシュが一番頼りにしているのはアデーラで、アデーラには何でも相談してくれる。そう信じていたのに、そういう時期は終わってしまったようだ。
祭典が終わって離れの棟に戻ったアデーラは自分の部屋で普段着に着替えてリビングに降りた。階段を駆け下りて来たレオシュに飛び付かれる。
「レオシュ?」
「ママ、驚いた?」
「うん、レオシュがあんなことを考えていたなんて知らなかった」
私には教えてもらえなかった。
一抹の寂しさが胸を過るアデーラに、レオシュが水色の目をくりくりとさせて告げる。
「ママを驚かせたかったんだ。私がいつまでも子どもじゃないって言いたかった」
「それなのに、『ママ』って言うのはやめないんだね」
少し意地悪な気持ちになっていたのかもしれない。アデーラが顔を背けて言えば、レオシュがアデーラの手を取った。
「アデーラ」
「え……」
「アデーラ、愛してる」
熱っぽい囁きに夢の中の彼とレオシュが重なる。夢の中の彼よりも甘く高い声だが、レオシュは夢の中の彼に匹敵するほどの熱量を込めてアデーラの名前を呼んだ。
「あ……」
思わず手を振り払ったアデーラが小さく呟くと、レオシュがにっこりと笑う。
「今はまだ、『ママ』でいて。いつかは、私はママをアデーラって呼ぶからね」
予告するようなレオシュの言葉にアデーラは身動きができずにいた。
レオシュのお誕生日の祭典でのことは、エリシュカにもブランカにも知れ渡っていた。翌日離れの棟にやってきたエリシュカとブランカはレオシュに声をかけていた。
「国王になると宣言したんだってね?」
「獣人の国を治めるのね」
「私は国王が二人いても構わないって思ったんだけど、お兄ちゃんは混乱を防ぐために国王は一人がいいって言ってね」
「レオシュは僕に言ってくれたんです。矢面に立つのは自分でいいから、お兄ちゃんはやりたいことをやって欲しいって」
「お兄ちゃんと二人で国を治めるんだよ」
12歳と15歳の兄弟がこんなことを考えていたなど、アデーラには全く気付かなかった。アデーラにとってはレオシュもルカーシュも子どもで、守るべき対象で、将来のことなど考えていなかったのだ。
「獣人の国の皇子として生まれたのなら、いつかは考えなければいけないことだからね。立派だよ、レオシュ、ルカーシュ」
「二人でよく考えたのね。二人ともが最高の政治をできるように私たちも補佐するわ」
魔女の森からエリシュカとブランカの補佐がもらえると聞いて、レオシュもルカーシュも喜んでいるようだった。
気付かぬ間にレオシュとルカーシュも将来のことを決めている。
ダーシャもルカーシュが成人したらその求愛を受けることを心に決めている。
ただ一人、中途半端なのは自分だけだと思い知らされた気がして、アデーラは疎外感を覚えていた。
カレーでお誕生日を祝ってもらったレオシュは、子どもの顔で喜んでいる。カレーの上に目玉焼きを乗せてもらってはしゃぐ姿は、昨日王宮の大広間で王位を継ぐと宣言した立派な姿とはまるで違う。無邪気な様子にアデーラは混乱していた。
12歳にもなったので、さすがにアデーラと一緒に寝ることもなくなるだろうと思っていたのに、その夜もレオシュは普通にアデーラのベッドに入って来た。アデーラに抱き付いて、尻尾も脚に絡めて胸に顔を埋める様子に、アデーラは心配になる。
「レオシュは、それでいいの?」
「何が?」
「もう12歳なんだよ。いつまで私と寝るつもり?」
いつもよりも口調が厳しくなってしまったかもしれない。泣かせてしまうかもしれないと心配でレオシュの顔を見たアデーラに、レオシュは微笑んでいた。
「いつまでもだよ」
「いつまでも……?」
「ママと結婚して、私はずっとママと一緒に眠るんだ」
12歳になっても自分の部屋で眠るどころか、レオシュはずっとアデーラと一緒に寝て、結婚するまで一緒だという。
「魔女は結婚しない」
「お兄ちゃんが言ってた。どんなことにも、例外はあるって」
魔女は結婚をしない。
アデーラは男性なのでレオシュの子どもを産めず、王配には相応しくない。
そういう言葉が出そうになったけれど、アデーラはそれがこれまでの魔女の森に課せられた掟であって、これからは全く意味をなさないことを既にエリシュカから聞いていた。
何より、アデーラには子どもを産めるかもしれないという可能性がある。アデーラの体内には子宮と卵巣があるのだ。
「ママが私を受け入れてくれるまでは、何もしないよ」
「何もしないって、レオシュが私に勝てるとでも思っているわけ?」
体付きも厳つく、体格のいいアデーラが小柄でまだ愛らしいレオシュに負けるわけがない。何よりもアデーラは魔女だった。魔法が使える。
「分かってる。ママが私を愛してくれて、私もママを愛せるようにならないと、どうしようもないことだからね」
「私はレオシュを息子として愛しているよ」
「それが、大人の男性としてのものになるまでは、私は我慢するよ」
我慢するといいつつも、レオシュの手はアデーラの胸を撫でる。レオシュに散々吸われて敏感になっている乳首の辺りを撫でられると、パジャマ越しでもじんとそこが痺れる気がする。
「あっ……レオシュ、ダメ……」
「ママ、愛してる」
「レオシュ……」
それ以上強引には胸に触れることはなく、アデーラの胸に顔を埋めて眠り始めたレオシュだが、眠ってしまったらまたパジャマのボタンを外して胸に吸い付く。
「嘘っ!? もう12歳でしょう!?」
「ん……ママ……」
「レオシュ!? 起きてるんでしょう? わざとだよね?」
「んー……」
眠ったままでアデーラの胸を吸っているレオシュにアデーラは戸惑いしかない。
いつになったらこれが終わるのか、ずっと終わらないままなのか、アデーラには分からない。
健全な男性の育成として、いつまでも母親代わりの胸を吸っているのはよくないのではないだろうか。
そうは思うのだが、揺すっても、声をかけてもレオシュが目覚める気配はない。
「本当に寝てるの? 狸寝入りじゃない? レオシュ? レオシュ?」
肩を揺すってもレオシュは全く起きるそぶりを見せない。
これは本当に寝ているのだろうか。自分は騙されているのではないだろうか。
アデーラはレオシュを揺さぶり続けた。
12歳のお誕生日の祭典でレオシュが宣言した言葉に、アデーラとダーシャは何も聞いていなかったので驚き、国王陛下も驚いている。相談していたのか、ロイヤルブルーの盛装を纏ったルカーシュがレオシュの隣りに歩み出る。
「私は国王として国を治められるかどうかについて、自信がありません。ただ、弟のレオシュが国王となれば、必ずレオシュを支えるという気持ちはあります。このことは私たち兄弟が話し合って決めたことです」
「本来ならば兄のルカーシュが国王となるべきなのかもしれませんが、兄と話し合ってこの国を共に治めていくときに、国王という国の顔となるのがどちらかを考えたのです」
「レオシュは必ずやり遂げると思います」
「そのためにも、王立高等学校に入学して、勉強していきたいと思います」
ずっとレオシュはアデーラのことを「ママ」と呼ぶ、幼稚で可愛い男の子だと思っていた。それが国王になることを宣言している。ルカーシュもそのことを了承して、レオシュの補佐に着くことを考えている。
アデーラはレオシュとルカーシュの成長を感じながらも、その話し合いに自分が入れなかったことに僅かな疎外感を覚えていた。
レオシュが一番頼りにしているのはアデーラで、アデーラには何でも相談してくれる。そう信じていたのに、そういう時期は終わってしまったようだ。
祭典が終わって離れの棟に戻ったアデーラは自分の部屋で普段着に着替えてリビングに降りた。階段を駆け下りて来たレオシュに飛び付かれる。
「レオシュ?」
「ママ、驚いた?」
「うん、レオシュがあんなことを考えていたなんて知らなかった」
私には教えてもらえなかった。
一抹の寂しさが胸を過るアデーラに、レオシュが水色の目をくりくりとさせて告げる。
「ママを驚かせたかったんだ。私がいつまでも子どもじゃないって言いたかった」
「それなのに、『ママ』って言うのはやめないんだね」
少し意地悪な気持ちになっていたのかもしれない。アデーラが顔を背けて言えば、レオシュがアデーラの手を取った。
「アデーラ」
「え……」
「アデーラ、愛してる」
熱っぽい囁きに夢の中の彼とレオシュが重なる。夢の中の彼よりも甘く高い声だが、レオシュは夢の中の彼に匹敵するほどの熱量を込めてアデーラの名前を呼んだ。
「あ……」
思わず手を振り払ったアデーラが小さく呟くと、レオシュがにっこりと笑う。
「今はまだ、『ママ』でいて。いつかは、私はママをアデーラって呼ぶからね」
予告するようなレオシュの言葉にアデーラは身動きができずにいた。
レオシュのお誕生日の祭典でのことは、エリシュカにもブランカにも知れ渡っていた。翌日離れの棟にやってきたエリシュカとブランカはレオシュに声をかけていた。
「国王になると宣言したんだってね?」
「獣人の国を治めるのね」
「私は国王が二人いても構わないって思ったんだけど、お兄ちゃんは混乱を防ぐために国王は一人がいいって言ってね」
「レオシュは僕に言ってくれたんです。矢面に立つのは自分でいいから、お兄ちゃんはやりたいことをやって欲しいって」
「お兄ちゃんと二人で国を治めるんだよ」
12歳と15歳の兄弟がこんなことを考えていたなど、アデーラには全く気付かなかった。アデーラにとってはレオシュもルカーシュも子どもで、守るべき対象で、将来のことなど考えていなかったのだ。
「獣人の国の皇子として生まれたのなら、いつかは考えなければいけないことだからね。立派だよ、レオシュ、ルカーシュ」
「二人でよく考えたのね。二人ともが最高の政治をできるように私たちも補佐するわ」
魔女の森からエリシュカとブランカの補佐がもらえると聞いて、レオシュもルカーシュも喜んでいるようだった。
気付かぬ間にレオシュとルカーシュも将来のことを決めている。
ダーシャもルカーシュが成人したらその求愛を受けることを心に決めている。
ただ一人、中途半端なのは自分だけだと思い知らされた気がして、アデーラは疎外感を覚えていた。
カレーでお誕生日を祝ってもらったレオシュは、子どもの顔で喜んでいる。カレーの上に目玉焼きを乗せてもらってはしゃぐ姿は、昨日王宮の大広間で王位を継ぐと宣言した立派な姿とはまるで違う。無邪気な様子にアデーラは混乱していた。
12歳にもなったので、さすがにアデーラと一緒に寝ることもなくなるだろうと思っていたのに、その夜もレオシュは普通にアデーラのベッドに入って来た。アデーラに抱き付いて、尻尾も脚に絡めて胸に顔を埋める様子に、アデーラは心配になる。
「レオシュは、それでいいの?」
「何が?」
「もう12歳なんだよ。いつまで私と寝るつもり?」
いつもよりも口調が厳しくなってしまったかもしれない。泣かせてしまうかもしれないと心配でレオシュの顔を見たアデーラに、レオシュは微笑んでいた。
「いつまでもだよ」
「いつまでも……?」
「ママと結婚して、私はずっとママと一緒に眠るんだ」
12歳になっても自分の部屋で眠るどころか、レオシュはずっとアデーラと一緒に寝て、結婚するまで一緒だという。
「魔女は結婚しない」
「お兄ちゃんが言ってた。どんなことにも、例外はあるって」
魔女は結婚をしない。
アデーラは男性なのでレオシュの子どもを産めず、王配には相応しくない。
そういう言葉が出そうになったけれど、アデーラはそれがこれまでの魔女の森に課せられた掟であって、これからは全く意味をなさないことを既にエリシュカから聞いていた。
何より、アデーラには子どもを産めるかもしれないという可能性がある。アデーラの体内には子宮と卵巣があるのだ。
「ママが私を受け入れてくれるまでは、何もしないよ」
「何もしないって、レオシュが私に勝てるとでも思っているわけ?」
体付きも厳つく、体格のいいアデーラが小柄でまだ愛らしいレオシュに負けるわけがない。何よりもアデーラは魔女だった。魔法が使える。
「分かってる。ママが私を愛してくれて、私もママを愛せるようにならないと、どうしようもないことだからね」
「私はレオシュを息子として愛しているよ」
「それが、大人の男性としてのものになるまでは、私は我慢するよ」
我慢するといいつつも、レオシュの手はアデーラの胸を撫でる。レオシュに散々吸われて敏感になっている乳首の辺りを撫でられると、パジャマ越しでもじんとそこが痺れる気がする。
「あっ……レオシュ、ダメ……」
「ママ、愛してる」
「レオシュ……」
それ以上強引には胸に触れることはなく、アデーラの胸に顔を埋めて眠り始めたレオシュだが、眠ってしまったらまたパジャマのボタンを外して胸に吸い付く。
「嘘っ!? もう12歳でしょう!?」
「ん……ママ……」
「レオシュ!? 起きてるんでしょう? わざとだよね?」
「んー……」
眠ったままでアデーラの胸を吸っているレオシュにアデーラは戸惑いしかない。
いつになったらこれが終わるのか、ずっと終わらないままなのか、アデーラには分からない。
健全な男性の育成として、いつまでも母親代わりの胸を吸っているのはよくないのではないだろうか。
そうは思うのだが、揺すっても、声をかけてもレオシュが目覚める気配はない。
「本当に寝てるの? 狸寝入りじゃない? レオシュ? レオシュ?」
肩を揺すってもレオシュは全く起きるそぶりを見せない。
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