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魔女(男)とこねこ(虎)たん 3
96.レオシュとルカーシュの不在
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「ママのお誕生日はいつなのかな?」
1歳半の頃からずっと一緒に過ごしているが、レオシュは8歳にしてようやくアデーラのお誕生日がいつかを気にし始めた。
「ダーシャお母さんのお誕生日もいつなんだろう」
ルカーシュもダーシャのお誕生日を気にしている。
雪がしんしんと降り積もる中、魔法で部屋を暖めていた朝ご飯の時間だった。朝ご飯にはアデーラは炊き立てのご飯と具沢山のお味噌汁と鯵のみりん干しと卵焼きを作っていた。
レオシュは卵焼きをたくさんお皿にとって、ルカーシュは鯵のみりん干しをお箸で綺麗に解して食べている。ご飯もお味噌汁も味のみりん干しも卵焼きもたっぷり作ってあって、お代りをレオシュとルカーシュが欲しがっても充分にアデーラとダーシャが食べる分まであった。
朝ご飯を食べ終わる直前に出た疑問に、アデーラが食後のお茶を淹れながら答える。
「私は冬生まれだよ。ダーシャは春」
「アデーラの方が早く産まれたのよね」
エリシュカとブランカは同じ時期に出産をして二人の赤ん坊を二人で力を合わせて育てることを誓って、パートナーになった。妊娠する時期が若干ずれてしまったのでアデーラが冬に生まれて、ダーシャが春に生まれた。アデーラは年が明けてから生まれているし、ダーシャは早春に生まれている。月齢としては三か月差があるかないかくらいである。
「アデーラお母さんの方が学年が一つ上になるのかな?」
「魔女の森では学年は関係なかったけど、ダーシャは春の早い時期に生まれてるから、学年の一番最後の方だと思うよ」
「私とアデーラは学年も同じなのよ」
魔女の森にも学校のような場所はあったが、基礎的な勉強と魔法を習った後では、それぞれが自分の得意な魔法に才能を伸ばしていく。集まって勉強をしたのは6歳から10歳くらいまでだった気がする。
「文字や計算や魔法の習得具合で卒業の年が変わって来るけど、私とアデーラは10歳で学校を卒業したんじゃなかったっけ?」
「その後、ダーシャはエリシュカ母さんの弟子になって、私は近所の縫物を得意とする魔女の元に通っていたね」
ダーシャとアデーラが魔女の森での話をするとルカーシュもレオシュも興味深そうに聞いている。水色のお目目がくりくりと丸くなっているのが可愛くて、アデーラは微笑んでレオシュの髪を撫でた。
「獣人の国の小学校は12歳までだよね?」
「高等学校は12歳から、18歳までだよね?」
「魔女の森とは全然違う」
「僕たち、ダーシャお母さんとアデーラお母さんがどんな風に育ってきたか、全然知らなかった」
レオシュもルカーシュもアデーラとダーシャの話は初耳だったようだ。
「ママのお誕生日、私、お祝いしたい!」
「僕もお祝いしたいな」
「ママはいつもご飯を作ってくれて、服も作ってくれて、おやつも作ってくれる……」
「アデーラお母さんみたいにできないかもしれないけど、僕とレオシュで……」
「お料理、してみる?」
身を寄せ合って話し合う内容が筒抜けでも、レオシュとルカーシュは自分たちだけで話し合っているつもりなのだろう。
きりりと凛々しい眉を上げてレオシュが宣言した。
「私、ブランカお祖母ちゃんのところに行く!」
「僕もブランカお祖母様のところに行きたい」
「私たちはついて行かない方がいい?」
「うん! あ、ママのことは大好き! 一緒にいたいよ。でも、ちょっとブランカお祖母ちゃんにお話があるんだ」
「お手紙を書いたら迎えに来てくれると思うわ。行ってらっしゃい」
アデーラもダーシャも、ルカーシュとレオシュの考えを邪魔する気は全くない。優しく微笑んで言えば、いそいそとルカーシュとレオシュがエリシュカとブランカに手紙を書いていた。
数日後、雪の中エリシュカが魔法駆動二輪車で離れの棟の庭に下り立った。コートと毛糸の帽子と手袋とマフラーと尻尾袋を身につけたルカーシュとレオシュは後ろの座席に乗せてもらう。
「安全運転で行って来るよ。アデーラ、ダーシャ、ちゃんと責任もって送り届けるからね」
微笑むエリシュカに、アデーラとダーシャは手を振ってルカーシュとレオシュを送り出した。
その日はヘルミーナの授業もお休みで、ダーシャは店舗の方に行ってしまって、アデーラは一人きりで離れの棟に残る。しんと静かな離れの棟の外では、雪が降り続いている。
普段の賑やかさのない離れの棟に慣れなくて、アデーラは縫物をしながらふと子ども部屋を確認している自分に気付く。レオシュが「ママー!」と声を上げて、遊びながら何か聞いてくる。そんな気がしているのに、レオシュがいない。
レオシュとルカーシュがいないとこの家はこんなに静かなのかとアデーラはため息を吐いた。
吐いた息が白い。
「私、暖房の魔法をかけ忘れた!?」
自分一人しかいないし、アデーラは服に防寒の魔法がかかっているので薄着に見えるが寒さにはかなり強い。体付きも筋肉質で肉厚なので、少し動けば体が温まる。
体がまだ小さいせいですぐに冷えてしまうレオシュやフベルト、痩せていて寒がりのルカーシュやイロナがいれば、問答無用でかけておく暖房の魔法も忘れるくらいアデーラはぼんやりしていた。
「今日は静かですね」
「国王陛下、今日はレオシュもルカーシュも魔女の森に行っています」
「そのようですね。アデーラ殿一人きりですか?」
「はい。ヘルミーナさんの授業は休みで、ダーシャは店舗にいます」
アデーラが答えると、国王陛下はそのまま帰ってしまうかと思ったが、難しい顔で頭を掻いている。
「ヘルミーナ殿に聞きたいことがあるのだが、同席してくださいませんか?」
「ヘルミーナさんにですか?」
「女性と二人きりで話すのはよくないでしょう」
ヘルミーナのためにも国王陛下は二人きりにならない環境を作ろうとしている。ちょうどおやつの時間になりそうだったので、アデーラはヘルミーナの棟に声をかけた。
「おやつを一緒に食べませんか?」
「やったー! アデーラさんのおやつー!」
「いただきますー!」
「フベルト、イロナ、食い意地が張って。いつもすみませんね」
謝りながらもアデーラとダーシャの住む離れの棟に入ってくるヘルミーナは、国王陛下の存在に気付いて深々と頭を下げた。国王陛下もヘルミーナに頭を下げる。
マカロニを茹でて、柔らかくして、アデーラはそれに砂糖と塩で味を調えた黄な粉をかけた。黄な粉マカロニをイロナもフベルトもフォークで刺して美味しそうに食べている。
大人には紅茶を子どもにはミルクティーを淹れて、アデーラは席に着いた。
「マカロニがおやつになるなんて思いませんでした」
「これは黄な粉といって、大豆を挽いた粉です」
「栄養面でも優れているのですね」
大豆と聞いてヘルミーナが納得している。ダーシャとヘドヴィカも離れの棟にやってきて、離れの棟は賑やかになった。
「さむっ! アデーラ、暖房入れといてよね」
「ごめん、忘れてた」
「アデーラは一人になると忘れちゃうんだから」
苦笑しながらダーシャが魔法で離れの棟を温めてくれる。
「私は幼い頃に同年代の子どもと遊んだことがないのです。同年代の子どもと会うようになったのは、王立高等学校に入学してからです。小さい頃から遊ぶというのがよく分からなかった」
「子どもは大人の真似をして、社会性を身につけていきます。それがごっこ遊びであり、大人を模倣する行動なのです」
真剣な国王陛下の言葉をヘルミーナは穏やかに聞いている。
「これからでも、私はレオシュやフベルトくんと遊ぶことができるようになるでしょうか?」
「ごっこ遊びの定義を知った方がいいかもしれませんね。これは子どもが空想の中でなりたいものになって、本物ではない玩具を本物のように扱う遊びです。木の棒でも、剣と言えば剣になるのです」
「レオシュが小さい頃に鬼退治ごっこをして、私は鬼になったのに、負けることができなかった」
「剣で切られたら倒れる、玩具で作られたご飯でも美味しそうに食べるふりをする、子どもの空想に合わせていくことが大事です」
遊びを教えられて国王陛下はヘルミーナの言葉を必死に聞いていた。
冬の雪の中、レオシュとルカーシュ不在の離れの棟は、ヘルミーナ一家とダーシャと国王陛下がいて、暖かく保たれていた。
1歳半の頃からずっと一緒に過ごしているが、レオシュは8歳にしてようやくアデーラのお誕生日がいつかを気にし始めた。
「ダーシャお母さんのお誕生日もいつなんだろう」
ルカーシュもダーシャのお誕生日を気にしている。
雪がしんしんと降り積もる中、魔法で部屋を暖めていた朝ご飯の時間だった。朝ご飯にはアデーラは炊き立てのご飯と具沢山のお味噌汁と鯵のみりん干しと卵焼きを作っていた。
レオシュは卵焼きをたくさんお皿にとって、ルカーシュは鯵のみりん干しをお箸で綺麗に解して食べている。ご飯もお味噌汁も味のみりん干しも卵焼きもたっぷり作ってあって、お代りをレオシュとルカーシュが欲しがっても充分にアデーラとダーシャが食べる分まであった。
朝ご飯を食べ終わる直前に出た疑問に、アデーラが食後のお茶を淹れながら答える。
「私は冬生まれだよ。ダーシャは春」
「アデーラの方が早く産まれたのよね」
エリシュカとブランカは同じ時期に出産をして二人の赤ん坊を二人で力を合わせて育てることを誓って、パートナーになった。妊娠する時期が若干ずれてしまったのでアデーラが冬に生まれて、ダーシャが春に生まれた。アデーラは年が明けてから生まれているし、ダーシャは早春に生まれている。月齢としては三か月差があるかないかくらいである。
「アデーラお母さんの方が学年が一つ上になるのかな?」
「魔女の森では学年は関係なかったけど、ダーシャは春の早い時期に生まれてるから、学年の一番最後の方だと思うよ」
「私とアデーラは学年も同じなのよ」
魔女の森にも学校のような場所はあったが、基礎的な勉強と魔法を習った後では、それぞれが自分の得意な魔法に才能を伸ばしていく。集まって勉強をしたのは6歳から10歳くらいまでだった気がする。
「文字や計算や魔法の習得具合で卒業の年が変わって来るけど、私とアデーラは10歳で学校を卒業したんじゃなかったっけ?」
「その後、ダーシャはエリシュカ母さんの弟子になって、私は近所の縫物を得意とする魔女の元に通っていたね」
ダーシャとアデーラが魔女の森での話をするとルカーシュもレオシュも興味深そうに聞いている。水色のお目目がくりくりと丸くなっているのが可愛くて、アデーラは微笑んでレオシュの髪を撫でた。
「獣人の国の小学校は12歳までだよね?」
「高等学校は12歳から、18歳までだよね?」
「魔女の森とは全然違う」
「僕たち、ダーシャお母さんとアデーラお母さんがどんな風に育ってきたか、全然知らなかった」
レオシュもルカーシュもアデーラとダーシャの話は初耳だったようだ。
「ママのお誕生日、私、お祝いしたい!」
「僕もお祝いしたいな」
「ママはいつもご飯を作ってくれて、服も作ってくれて、おやつも作ってくれる……」
「アデーラお母さんみたいにできないかもしれないけど、僕とレオシュで……」
「お料理、してみる?」
身を寄せ合って話し合う内容が筒抜けでも、レオシュとルカーシュは自分たちだけで話し合っているつもりなのだろう。
きりりと凛々しい眉を上げてレオシュが宣言した。
「私、ブランカお祖母ちゃんのところに行く!」
「僕もブランカお祖母様のところに行きたい」
「私たちはついて行かない方がいい?」
「うん! あ、ママのことは大好き! 一緒にいたいよ。でも、ちょっとブランカお祖母ちゃんにお話があるんだ」
「お手紙を書いたら迎えに来てくれると思うわ。行ってらっしゃい」
アデーラもダーシャも、ルカーシュとレオシュの考えを邪魔する気は全くない。優しく微笑んで言えば、いそいそとルカーシュとレオシュがエリシュカとブランカに手紙を書いていた。
数日後、雪の中エリシュカが魔法駆動二輪車で離れの棟の庭に下り立った。コートと毛糸の帽子と手袋とマフラーと尻尾袋を身につけたルカーシュとレオシュは後ろの座席に乗せてもらう。
「安全運転で行って来るよ。アデーラ、ダーシャ、ちゃんと責任もって送り届けるからね」
微笑むエリシュカに、アデーラとダーシャは手を振ってルカーシュとレオシュを送り出した。
その日はヘルミーナの授業もお休みで、ダーシャは店舗の方に行ってしまって、アデーラは一人きりで離れの棟に残る。しんと静かな離れの棟の外では、雪が降り続いている。
普段の賑やかさのない離れの棟に慣れなくて、アデーラは縫物をしながらふと子ども部屋を確認している自分に気付く。レオシュが「ママー!」と声を上げて、遊びながら何か聞いてくる。そんな気がしているのに、レオシュがいない。
レオシュとルカーシュがいないとこの家はこんなに静かなのかとアデーラはため息を吐いた。
吐いた息が白い。
「私、暖房の魔法をかけ忘れた!?」
自分一人しかいないし、アデーラは服に防寒の魔法がかかっているので薄着に見えるが寒さにはかなり強い。体付きも筋肉質で肉厚なので、少し動けば体が温まる。
体がまだ小さいせいですぐに冷えてしまうレオシュやフベルト、痩せていて寒がりのルカーシュやイロナがいれば、問答無用でかけておく暖房の魔法も忘れるくらいアデーラはぼんやりしていた。
「今日は静かですね」
「国王陛下、今日はレオシュもルカーシュも魔女の森に行っています」
「そのようですね。アデーラ殿一人きりですか?」
「はい。ヘルミーナさんの授業は休みで、ダーシャは店舗にいます」
アデーラが答えると、国王陛下はそのまま帰ってしまうかと思ったが、難しい顔で頭を掻いている。
「ヘルミーナ殿に聞きたいことがあるのだが、同席してくださいませんか?」
「ヘルミーナさんにですか?」
「女性と二人きりで話すのはよくないでしょう」
ヘルミーナのためにも国王陛下は二人きりにならない環境を作ろうとしている。ちょうどおやつの時間になりそうだったので、アデーラはヘルミーナの棟に声をかけた。
「おやつを一緒に食べませんか?」
「やったー! アデーラさんのおやつー!」
「いただきますー!」
「フベルト、イロナ、食い意地が張って。いつもすみませんね」
謝りながらもアデーラとダーシャの住む離れの棟に入ってくるヘルミーナは、国王陛下の存在に気付いて深々と頭を下げた。国王陛下もヘルミーナに頭を下げる。
マカロニを茹でて、柔らかくして、アデーラはそれに砂糖と塩で味を調えた黄な粉をかけた。黄な粉マカロニをイロナもフベルトもフォークで刺して美味しそうに食べている。
大人には紅茶を子どもにはミルクティーを淹れて、アデーラは席に着いた。
「マカロニがおやつになるなんて思いませんでした」
「これは黄な粉といって、大豆を挽いた粉です」
「栄養面でも優れているのですね」
大豆と聞いてヘルミーナが納得している。ダーシャとヘドヴィカも離れの棟にやってきて、離れの棟は賑やかになった。
「さむっ! アデーラ、暖房入れといてよね」
「ごめん、忘れてた」
「アデーラは一人になると忘れちゃうんだから」
苦笑しながらダーシャが魔法で離れの棟を温めてくれる。
「私は幼い頃に同年代の子どもと遊んだことがないのです。同年代の子どもと会うようになったのは、王立高等学校に入学してからです。小さい頃から遊ぶというのがよく分からなかった」
「子どもは大人の真似をして、社会性を身につけていきます。それがごっこ遊びであり、大人を模倣する行動なのです」
真剣な国王陛下の言葉をヘルミーナは穏やかに聞いている。
「これからでも、私はレオシュやフベルトくんと遊ぶことができるようになるでしょうか?」
「ごっこ遊びの定義を知った方がいいかもしれませんね。これは子どもが空想の中でなりたいものになって、本物ではない玩具を本物のように扱う遊びです。木の棒でも、剣と言えば剣になるのです」
「レオシュが小さい頃に鬼退治ごっこをして、私は鬼になったのに、負けることができなかった」
「剣で切られたら倒れる、玩具で作られたご飯でも美味しそうに食べるふりをする、子どもの空想に合わせていくことが大事です」
遊びを教えられて国王陛下はヘルミーナの言葉を必死に聞いていた。
冬の雪の中、レオシュとルカーシュ不在の離れの棟は、ヘルミーナ一家とダーシャと国王陛下がいて、暖かく保たれていた。
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