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魔女(男)とこねこ(虎)たん 3
91.ルカーシュの進路
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夏が来てルカーシュの11歳のお誕生日が近付くと、ヘルミーナと国王陛下とアデーラとダーシャで入念に話し合いが行われた。
平民の子どもたちは通常義務教育で12歳まで小学校に行く。小学校までは完全に無料で、給食が食べられるということで貧しい家の子どもたちも一食分は確保できるので小学校に行かせていることが多かった。
小学校を卒業した後の高等教育を行う高等学校は義務教育ではない。成績優秀者は授業料を免除されて、寮に入ることを許されて、寮での生活費も免除されて通えるのだが、それもほんの一握りのこと。高等学校まで進めるのは貴族の子どもか、金持ちの子どもしかいないのが現状である。
高等学校の中でも貴族や王族だけが通う王立高等学校がある。そこにルカーシュを12歳の春から通わせるかどうかがヘルミーナと国王陛下とアデーラとダーシャの争点だった。
「国王陛下は王立高等学校に通ったのですか?」
「私は通いました。国王になるためには他の貴族との繋がりも大事だと言われていました」
「結果としてどうだったのよ?」
「勉強にはなったと思います。この国で貴族の中で国王というものがどのように考えられているかを学べました」
「問題はそれだけじゃないのですよね。ルカーシュが自分の望む研究ができるかなのです」
ルカーシュが興味があるのは気象に関する学問だった。家庭教師のヘルミーナに習う前から雪の結晶の形の違いを観察していたし、ヘルミーナに習ってからは毎年雨量を調べたり、太陽の観察をしたり、積雪量を記録したりしている。
「国王の趣味としては悪くないと私は思います」
「悪くない、よいというのを、あなたが決めることではない。ルカーシュは気象に関することを学ぶのが好きなのです。それができるか、できないかです」
「国の有名な気象学者をルカーシュが王立高等学校に通うまでに、教授として迎えます」
国王陛下もルカーシュを王立高等学校に入学させたいという気持ちは本物のようだった。国の高名な気象学者が教授に入るのならば、ルカーシュはより深い学びを得ることができるだろう。
「学友問題はどうするのよ。イロナちゃんは絶対に一緒に入学してもらわなきゃいけないわ」
「イロナちゃんの件も必ず入学できるようにします」
「イロナは貴族の中でやっていけるでしょうか」
「成績も優秀だし、イロナちゃんは芯がしっかりしています。きっと大丈夫だと思います」
「子爵令嬢という地位が心配なのです」
イロナはこの国の皇子であるルカーシュの学友になるにしては地位が低い。ルカーシュとは異性同士なので、恋愛を勘繰られることもある。ルカーシュに近付きたい貴族の令嬢にとってはイロナは邪魔でしかないだろう。
様々な要因からイロナを心配するヘルミーナに、能天気に大丈夫だという国王陛下がその辺をちゃんと理解しているのかは分からない。
アデーラはちらりとルカーシュとイロナの方を見た。話を聞いていたが大人の話なので口出しを控えていたルカーシュとイロナが口を開く。
「僕、王立高等学校に行ってみたいです」
「私も、行きたいわ……じゃない、行きたいです」
「気象学の高名な学者さんが来られるというのもとても魅力的です」
「ルカーシュくんと私に関しては平気です。ルカーシュくんが好きなのは、ダーシャさんだって分かってるから」
あっさりと言うイロナに、国王陛下が目を見開いてルカーシュとダーシャを見比べる。この事実はまだ国王陛下には伝わっていなかったのかと、ダーシャが面倒くさそうに前髪を掻き上げているのがアデーラには分かった。
「ルカーシュはダーシャ殿が好きなのか?」
「はい。ダーシャお母さんは、僕が一番つらいときに僕を救ってくれました。僕の人生において、ダーシャお母さん以上の女性が現れることはありません。ダーシャお母さんを愛しています」
静かな声で燃えるような決意を込めて発せられた言葉に、国王陛下が返答に困っている。
「私は受け入れるとは言ってないわよ。私もルカーシュを愛しているけれど、それは恋愛対象としてではなく、息子としてよ」
「分かってる、ダーシャお母さん。僕は絶対いい男になって、ダーシャお母さんを惚れさせる。そのためにも、僕は王立高等学校に行く!」
静かだが確かな熱意を感じられるルカーシュの言葉に、ダーシャが平静を装って揺れているのがアデーラには感じられた。11歳直前でこれなのだから、18歳になったときにどれ程の熱量を持ってダーシャを口説いてくるか。それをダーシャが受け止めるのか、拒絶するのか、アデーラには分からない。
「王立高等学校に入学の手続きを進めないと」
「一年早いですよ。ルカーシュは今度のお誕生日で11歳です」
「王立高等学校は早めに手続きをしておかなければいけないのです。高名な気象学者を呼び寄せるにしても時間がかかります」
告げる国王陛下にルカーシュが頭を下げる。
「父上、気象学者さんは必ず見つけ出して王立高等学校に雇ってください」
「分かっている。ルカーシュ、お前は生涯をかける研究を見つけたのだな」
「これが生涯をかけるものなのかは分かりませんが、僕が国王になっても、補佐になっても、ずっと続けたい研究だと思っています」
「私にはさっぱり分からない分野だが、ルカーシュにとっては大事な興味のある学問なのだろう。応援するよ」
「ありがとうございます、父上」
「私も気象学に興味があります。ルカーシュくんと学びたいと思っています。よろしくお願いします」
気象学というものが国王陛下には理解できないようだが、それでもルカーシュとイロナが興味を持って研究を続けていることは分かっている。それを理解してルカーシュとイロナのために国の高名な気象学者を探そうとする国王陛下の姿勢はアデーラも評価できた。
話が終わるとお茶を飲む。国王陛下の膝の上には自然にフベルトが座って、アデーラの膝の上にはレオシュが座った。
「ママ、お話終わった?」
「うん、終わったよ。退屈させてごめんね」
「おじさん、王立高等学校ってどんなところなんだ?」
「綺麗な庭とサンルームのあるいい場所だよ。貴族の思惑はどろどろとしているけれど」
「それって、いい場所なのか?」
不思議そうにしているフベルトに、国王陛下は苦笑していた。
「おじさん、俺、夏生まれなんだ。ちょうど、ルカーシュくんと、れーくんの間くらいのおたんじょうび。俺、姉ちゃんばっかりで兄ちゃんと弟が欲しかったんだけど、ルカーシュくんとれーくんと仲良くなって、兄ちゃんと弟ができたみたいですごく嬉しいんだ」
にこにこと話すフベルトに、レオシュが唇を尖らせている。
「私、ふーくんの弟なの?」
「生まれた順番からしたら、そうなるだろ?」
「そうなのか……。私も弟が欲しかったのに」
「それじゃ、双子ってことにするか?」
「双子! ママ、双子ってなに?」
相変わらず分からないことがあるとすぐに聞いてくるレオシュに、アデーラは丁寧に答える。
「女性が子どもを産むときに、卵子っていう子どもの元になる卵みたいなものが出て来るんだけど、それが何かの原因で二つに割れたのが一卵性の双子で、卵子が二つ一度に出て赤ちゃんになったのが二卵性の双子。一卵性の双子はそっくりで、二卵性の双子はあまり似てなかったり、性別が違ったりするんだ」
「双子にも種類があったのか!」
「ふーくん、双子を見たことある?」
「近所の家に双子がいたよ。生まれたとき小さくて大変だったって言ってた。男の子と女の子で、あまり似てなかった」
「あまり似てないし、男の子と女の子。それは二卵性の双子だね!」
早速覚えた言葉を使っているレオシュは誇らし気である。真っ赤なハーブティーに蜂蜜を溶かして甘くして、アデーラはレオシュとフベルトとルカーシュとイロナにも飲ませる。
「あまずっぱい!」
「ハチミツの味がして美味しい」
「不思議な香りだね」
「美味しいね」
レオシュもフベルトもルカーシュもイロナも真っ赤なハーブティーを楽しんでいた。
平民の子どもたちは通常義務教育で12歳まで小学校に行く。小学校までは完全に無料で、給食が食べられるということで貧しい家の子どもたちも一食分は確保できるので小学校に行かせていることが多かった。
小学校を卒業した後の高等教育を行う高等学校は義務教育ではない。成績優秀者は授業料を免除されて、寮に入ることを許されて、寮での生活費も免除されて通えるのだが、それもほんの一握りのこと。高等学校まで進めるのは貴族の子どもか、金持ちの子どもしかいないのが現状である。
高等学校の中でも貴族や王族だけが通う王立高等学校がある。そこにルカーシュを12歳の春から通わせるかどうかがヘルミーナと国王陛下とアデーラとダーシャの争点だった。
「国王陛下は王立高等学校に通ったのですか?」
「私は通いました。国王になるためには他の貴族との繋がりも大事だと言われていました」
「結果としてどうだったのよ?」
「勉強にはなったと思います。この国で貴族の中で国王というものがどのように考えられているかを学べました」
「問題はそれだけじゃないのですよね。ルカーシュが自分の望む研究ができるかなのです」
ルカーシュが興味があるのは気象に関する学問だった。家庭教師のヘルミーナに習う前から雪の結晶の形の違いを観察していたし、ヘルミーナに習ってからは毎年雨量を調べたり、太陽の観察をしたり、積雪量を記録したりしている。
「国王の趣味としては悪くないと私は思います」
「悪くない、よいというのを、あなたが決めることではない。ルカーシュは気象に関することを学ぶのが好きなのです。それができるか、できないかです」
「国の有名な気象学者をルカーシュが王立高等学校に通うまでに、教授として迎えます」
国王陛下もルカーシュを王立高等学校に入学させたいという気持ちは本物のようだった。国の高名な気象学者が教授に入るのならば、ルカーシュはより深い学びを得ることができるだろう。
「学友問題はどうするのよ。イロナちゃんは絶対に一緒に入学してもらわなきゃいけないわ」
「イロナちゃんの件も必ず入学できるようにします」
「イロナは貴族の中でやっていけるでしょうか」
「成績も優秀だし、イロナちゃんは芯がしっかりしています。きっと大丈夫だと思います」
「子爵令嬢という地位が心配なのです」
イロナはこの国の皇子であるルカーシュの学友になるにしては地位が低い。ルカーシュとは異性同士なので、恋愛を勘繰られることもある。ルカーシュに近付きたい貴族の令嬢にとってはイロナは邪魔でしかないだろう。
様々な要因からイロナを心配するヘルミーナに、能天気に大丈夫だという国王陛下がその辺をちゃんと理解しているのかは分からない。
アデーラはちらりとルカーシュとイロナの方を見た。話を聞いていたが大人の話なので口出しを控えていたルカーシュとイロナが口を開く。
「僕、王立高等学校に行ってみたいです」
「私も、行きたいわ……じゃない、行きたいです」
「気象学の高名な学者さんが来られるというのもとても魅力的です」
「ルカーシュくんと私に関しては平気です。ルカーシュくんが好きなのは、ダーシャさんだって分かってるから」
あっさりと言うイロナに、国王陛下が目を見開いてルカーシュとダーシャを見比べる。この事実はまだ国王陛下には伝わっていなかったのかと、ダーシャが面倒くさそうに前髪を掻き上げているのがアデーラには分かった。
「ルカーシュはダーシャ殿が好きなのか?」
「はい。ダーシャお母さんは、僕が一番つらいときに僕を救ってくれました。僕の人生において、ダーシャお母さん以上の女性が現れることはありません。ダーシャお母さんを愛しています」
静かな声で燃えるような決意を込めて発せられた言葉に、国王陛下が返答に困っている。
「私は受け入れるとは言ってないわよ。私もルカーシュを愛しているけれど、それは恋愛対象としてではなく、息子としてよ」
「分かってる、ダーシャお母さん。僕は絶対いい男になって、ダーシャお母さんを惚れさせる。そのためにも、僕は王立高等学校に行く!」
静かだが確かな熱意を感じられるルカーシュの言葉に、ダーシャが平静を装って揺れているのがアデーラには感じられた。11歳直前でこれなのだから、18歳になったときにどれ程の熱量を持ってダーシャを口説いてくるか。それをダーシャが受け止めるのか、拒絶するのか、アデーラには分からない。
「王立高等学校に入学の手続きを進めないと」
「一年早いですよ。ルカーシュは今度のお誕生日で11歳です」
「王立高等学校は早めに手続きをしておかなければいけないのです。高名な気象学者を呼び寄せるにしても時間がかかります」
告げる国王陛下にルカーシュが頭を下げる。
「父上、気象学者さんは必ず見つけ出して王立高等学校に雇ってください」
「分かっている。ルカーシュ、お前は生涯をかける研究を見つけたのだな」
「これが生涯をかけるものなのかは分かりませんが、僕が国王になっても、補佐になっても、ずっと続けたい研究だと思っています」
「私にはさっぱり分からない分野だが、ルカーシュにとっては大事な興味のある学問なのだろう。応援するよ」
「ありがとうございます、父上」
「私も気象学に興味があります。ルカーシュくんと学びたいと思っています。よろしくお願いします」
気象学というものが国王陛下には理解できないようだが、それでもルカーシュとイロナが興味を持って研究を続けていることは分かっている。それを理解してルカーシュとイロナのために国の高名な気象学者を探そうとする国王陛下の姿勢はアデーラも評価できた。
話が終わるとお茶を飲む。国王陛下の膝の上には自然にフベルトが座って、アデーラの膝の上にはレオシュが座った。
「ママ、お話終わった?」
「うん、終わったよ。退屈させてごめんね」
「おじさん、王立高等学校ってどんなところなんだ?」
「綺麗な庭とサンルームのあるいい場所だよ。貴族の思惑はどろどろとしているけれど」
「それって、いい場所なのか?」
不思議そうにしているフベルトに、国王陛下は苦笑していた。
「おじさん、俺、夏生まれなんだ。ちょうど、ルカーシュくんと、れーくんの間くらいのおたんじょうび。俺、姉ちゃんばっかりで兄ちゃんと弟が欲しかったんだけど、ルカーシュくんとれーくんと仲良くなって、兄ちゃんと弟ができたみたいですごく嬉しいんだ」
にこにこと話すフベルトに、レオシュが唇を尖らせている。
「私、ふーくんの弟なの?」
「生まれた順番からしたら、そうなるだろ?」
「そうなのか……。私も弟が欲しかったのに」
「それじゃ、双子ってことにするか?」
「双子! ママ、双子ってなに?」
相変わらず分からないことがあるとすぐに聞いてくるレオシュに、アデーラは丁寧に答える。
「女性が子どもを産むときに、卵子っていう子どもの元になる卵みたいなものが出て来るんだけど、それが何かの原因で二つに割れたのが一卵性の双子で、卵子が二つ一度に出て赤ちゃんになったのが二卵性の双子。一卵性の双子はそっくりで、二卵性の双子はあまり似てなかったり、性別が違ったりするんだ」
「双子にも種類があったのか!」
「ふーくん、双子を見たことある?」
「近所の家に双子がいたよ。生まれたとき小さくて大変だったって言ってた。男の子と女の子で、あまり似てなかった」
「あまり似てないし、男の子と女の子。それは二卵性の双子だね!」
早速覚えた言葉を使っているレオシュは誇らし気である。真っ赤なハーブティーに蜂蜜を溶かして甘くして、アデーラはレオシュとフベルトとルカーシュとイロナにも飲ませる。
「あまずっぱい!」
「ハチミツの味がして美味しい」
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「美味しいね」
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