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魔女(男)とこねこ(虎)たん 2
81.楽しい列車の旅
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列車でオルシャーク領に行くために、アデーラとダーシャとヘルミーナは歌劇団に誘われているレオシュのお誕生日の前日から出発することに決めていた。手紙で連絡を取ればオルシャーク公がお屋敷に泊めてくれると言っている。
それに甘えることにして、アデーラとダーシャは自分たちとルカーシュとレオシュのための個室席を予約して、ヘルミーナはその隣りの個室席を予約した。
列車の個室席は六人掛けで、仕切りとドアのある完全に個室となった部屋を借りられるので、子ども連れには重宝する。アデーラもダーシャも列車には詳しくなかったが、そこはヘルミーナが教えてくれた。
「値段が高いので私は使ったことはありませんが、貴族の家族などは個室席を使うようです」
「レオシュとルカーシュが使っていけないわけがないね」
「その席を予約しましょう」
無事に隣り同士の席が取れてほっとしているところに、国王陛下が口を挟んで来た。
「ルカーシュとレオシュを連れて行くのならば、それなりの護衛が必要になりますね」
「私たちがいるのに、護衛が必要ですって?」
「魔女を馬鹿にしているのですか?」
男性で、戦いが得意ではないとはいえアデーラもれっきとした魔女だ。ダーシャは戦いも得意とする魔女だ。魔女がついていてそれ以外に護衛をという国王陛下の方がアデーラには信じられなかった。
どうしても護衛をつけたさそうにしている国王陛下に、レオシュがフベルトを引っ張って近寄ってくる。
「ちちーえ、かげきだんのこうえんにくるの?」
「いや、私は公務があるから行けないんだ」
「ふーくんがさびしがるから、ちちーえ、きてもいいよ?」
「おれ、おじさんとかげきだんのこうえん、みたいな」
フベルトを思いやってのことだが、レオシュから許可が出るとは思わず、国王陛下は慌てていた。
「スケジュールを見直させる」
大急ぎで大臣たちにスケジュールを見直させたのだが、どうしても行ける日程にない。
「すまない、公務で行けないんだ。私も行きたかった」
「そっか、おじさん、しごとがんばってな」
「わたし、ママとたのしんでくる! ふーくん、わたしがいるからね」
しょんぼりと耳垂れたフベルトをレオシュが慰めていた。
出発の当日にはお弁当を作って、アデーラはダーシャとルカーシュとレオシュと馬車で列車の駅まで向かった。ヘルミーナ一家も馬車で列車の駅まで行く。
馬車に乗るのも久しぶりで、レオシュは尻尾をゆらゆらさせて上機嫌だった。
「ママ、かぜがきもちいいね。にぃに、まどからおそとがみえるよ」
「本当に風が気持ちいい季節になったね」
「レオシュ、木の葉が紅葉してるよ」
「こうよう? こうようってなぁに?」
「秋や冬になって、木の葉が赤くなったり黄色くなったり、色を変えるのを紅葉って言うんだ」
知らないことは聞きたい盛りのレオシュにルカーシュが順序だてて丁寧に教えている。こういう教え方もアデーラを見習っているのかと思うと、アデーラは誇らしくなってくる。
列車の駅にはひとがたくさんいたけれど、個室席に乗る入口にはあまりひとの姿はなかった。レオシュもルカーシュも地味なジャケットを着せているが、ジャケットの下のシャツもズボンもアデーラの渾身の刺繍が入っていて、どんな災厄からも守られるように魔法がかけてある。
アデーラとダーシャは魔女の正式な服装である黒の衣装を着ていた。アデーラがロングジャケットとパンツで、ダーシャがマーメイドラインのドレスだが、どちらも銀の糸で細かく刺繍が入っていた。
「ふーくん、おはよう! あさごはん、たべた?」
「おはよう、れーくん。あさからもりもりたべちゃって、うんこにいかないといけなくて、しゅっぱつがおくれそうだった」
「わたしも、あさからうんこにいったよ」
仲良く話してフベルトとイロナとヘドヴィカとヘルミーナの到着を喜ぶレオシュに、ルカーシュが声を潜める。
「そういうことは大きな声で言ったら恥ずかしいよ」
「そうなの?」
「もう、フベルトったら」
「ごめん、イロナ姉ちゃん」
注意されて反省するフベルトの姿も、反省していなくて恥ずかしいことなのかと疑問に思うレオシュの姿も、子どもらしくて可愛かった。
アデーラとダーシャとレオシュとルカーシュが先に列車に乗り込んで、ヘルミーナとヘドヴィカとイロナとフベルトが後から列車に乗り込む。列車のチケットで席を確認すると、アデーラたちの個室席が手前、ヘルミーナたちの個室席が奥で、その車両の個室席はその二つしかなかった。
貴族のために使われると言うからそれだけ余裕をもって贅沢に作られているのだろう。三人掛けの座席も対面式になっていて、ビロードのような手触りで座り心地がよくなっている。
他にはこの車両にお手洗いや洗面所があるのを確認して、レオシュとルカーシュを窓際の席に向かい合わせに座らせて、レオシュの横にアデーラが、ルカーシュの横にダーシャが座った。
「ママ、ほんもののれっしゃだ」
「もうすぐ動き出すよ」
「れー、ドキドキしてきちゃった」
6歳のお誕生日に自分のことは「わたし」と言うと決めたレオシュだが、まだ時々うっかりと「れー」と言ってしまうことがあるようだ。同じようにフベルトも「おれ」ではなく「ふー」と言い間違えてしまうことがある。
きっちりその日に言い換えると宣言しても、簡単に直せないのが普通なのでアデーラもダーシャもルカーシュもその点に関しては、ツッコミは入れなかった。
窓に貼り付いて出発を待っているレオシュの耳に、列車の汽笛が聞こえる。動き出す列車にレオシュの耳はピンと立ち、尻尾も期待と緊張に膨らんでいる。
列車が動き出すと流れていく風景にレオシュもルカーシュも見惚れていた。
「ママ、あれはなに?」
「田んぼだよ。レオシュはお米が好きでしょう? お米は田んぼで作られるんだよ」
「黄色いのがお米?」
「今は収穫の時期で、稲が実って黄金色になっているんだ」
「さいしょはみどりいろ?」
「最初は緑色の小さな稲を植えるんだよ」
話しをしているとレオシュの膝の上に行儀よく座っていた大根マンドラゴラのダイコンノスケが騒ぎ出す。
「びぎゃびぎゃ!」
「ママ、ダイコンノスケは?」
「へ?」
「ダイコンノスケは、いつうえて、いつしゅうかくするの?」
普通の大根ならば春に植えて夏に収穫する夏大根と、秋に植えて冬に収穫する冬大根があるのだが、大根マンドラゴラがどうなのかはアデーラにも分からない。
「分からないなぁ。今度調べてみる?」
「国立図書館に行ってみればいいかもしれないよ」
「ママにもわからないんだ。にぃに、こくりつとしょかんにいこうね」
分からないことは調べればいいと学習しているルカーシュはあっさりとレオシュに言っている。調べることができるというのも才能の一つなので、アデーラはレオシュのために一緒に調べることを検討していた。
「ママ、おなかすいてきちゃった」
レオシュに言われて、アデーラはそろそろお昼の時間だと気付く。隣りの個室席にもお弁当箱を差し入れして、戻ってきて自分たちの個室席でお弁当箱を広げる。今日はサンドイッチを大量に作っておいた。
「ここのサンドイッチが、マーマレードとクリームチーズ、苺ジャムとクリームチーズのデザート用だから、こっちから食べて」
「ママ、たまごサンドはどれ?」
「一番上の列だよ」
「ハムサンドはどれ?」
「二番目の列だよ」
レオシュは一番に卵サンドを手に取って、ルカーシュはハムサンドから食べ始めている。ダーシャとアデーラは水筒の紅茶を飲んで、レオシュとルカーシュがある程度食べるのを眺めていた。
「レオシュ、卵サンドばかり食べちゃダメだって」
「ダメなの? わたし、たまごがいちばんすきなんだけど」
「アデーラお母さんもダーシャお母さんもまだ、食べてないんだよ」
「あ! そうだった! ごめんなさい!」
放置しておいたら卵サンドを全部食べかねないレオシュをルカーシュがきちんと止めている。アデーラもダーシャも残り物で構わなかったが、ルカーシュはきっちりと人数分で分けて考えているようだった。
レオシュとルカーシュのお腹がいっぱいになって、マーマレードとクリームチーズのサンドイッチと苺ジャムとクリームチーズのサンドイッチを食べ始めると、アデーラとダーシャが残ったサンドイッチを食べる。アデーラとダーシャのためにきちんと卵サンドも一個ずつは残っていた。
お腹がいっぱいになるとレオシュは眠くなってしまったようで、うとうとしているので、アデーラがお手洗いに連れて行って、座席で寝てもいいようにする。ダーシャもルカーシュをお手洗いに連れて行っていた。
普段はお昼寝しないルカーシュも列車に揺られていると眠くなるのだろう。ダーシャの膝を枕にして眠っている。レオシュはアデーラに抱っこされて深い眠りについていた。
お昼寝から起きると手を洗っておやつのクッキーを食べる。隣りの個室席にもお弁当を渡したときに持って行ってあるが、レオシュは食べながらそわそわしていた。
「ふーくんもたべてるかな?」
「お隣りを見に行ってみる?」
「うん!」
「ルカーシュも来る?」
「行っていい?」
レオシュとルカーシュを連れてアデーラが隣りの個室席を覗くと、フベルトもイロナもヘドヴィカもクッキーを食べて水筒のお茶を飲んでいた。
フベルトにレオシュが手を振って、イロナにルカーシュが手を振る。
おやつの時間が終わると、オルシャーク領に到着する頃だった。
それに甘えることにして、アデーラとダーシャは自分たちとルカーシュとレオシュのための個室席を予約して、ヘルミーナはその隣りの個室席を予約した。
列車の個室席は六人掛けで、仕切りとドアのある完全に個室となった部屋を借りられるので、子ども連れには重宝する。アデーラもダーシャも列車には詳しくなかったが、そこはヘルミーナが教えてくれた。
「値段が高いので私は使ったことはありませんが、貴族の家族などは個室席を使うようです」
「レオシュとルカーシュが使っていけないわけがないね」
「その席を予約しましょう」
無事に隣り同士の席が取れてほっとしているところに、国王陛下が口を挟んで来た。
「ルカーシュとレオシュを連れて行くのならば、それなりの護衛が必要になりますね」
「私たちがいるのに、護衛が必要ですって?」
「魔女を馬鹿にしているのですか?」
男性で、戦いが得意ではないとはいえアデーラもれっきとした魔女だ。ダーシャは戦いも得意とする魔女だ。魔女がついていてそれ以外に護衛をという国王陛下の方がアデーラには信じられなかった。
どうしても護衛をつけたさそうにしている国王陛下に、レオシュがフベルトを引っ張って近寄ってくる。
「ちちーえ、かげきだんのこうえんにくるの?」
「いや、私は公務があるから行けないんだ」
「ふーくんがさびしがるから、ちちーえ、きてもいいよ?」
「おれ、おじさんとかげきだんのこうえん、みたいな」
フベルトを思いやってのことだが、レオシュから許可が出るとは思わず、国王陛下は慌てていた。
「スケジュールを見直させる」
大急ぎで大臣たちにスケジュールを見直させたのだが、どうしても行ける日程にない。
「すまない、公務で行けないんだ。私も行きたかった」
「そっか、おじさん、しごとがんばってな」
「わたし、ママとたのしんでくる! ふーくん、わたしがいるからね」
しょんぼりと耳垂れたフベルトをレオシュが慰めていた。
出発の当日にはお弁当を作って、アデーラはダーシャとルカーシュとレオシュと馬車で列車の駅まで向かった。ヘルミーナ一家も馬車で列車の駅まで行く。
馬車に乗るのも久しぶりで、レオシュは尻尾をゆらゆらさせて上機嫌だった。
「ママ、かぜがきもちいいね。にぃに、まどからおそとがみえるよ」
「本当に風が気持ちいい季節になったね」
「レオシュ、木の葉が紅葉してるよ」
「こうよう? こうようってなぁに?」
「秋や冬になって、木の葉が赤くなったり黄色くなったり、色を変えるのを紅葉って言うんだ」
知らないことは聞きたい盛りのレオシュにルカーシュが順序だてて丁寧に教えている。こういう教え方もアデーラを見習っているのかと思うと、アデーラは誇らしくなってくる。
列車の駅にはひとがたくさんいたけれど、個室席に乗る入口にはあまりひとの姿はなかった。レオシュもルカーシュも地味なジャケットを着せているが、ジャケットの下のシャツもズボンもアデーラの渾身の刺繍が入っていて、どんな災厄からも守られるように魔法がかけてある。
アデーラとダーシャは魔女の正式な服装である黒の衣装を着ていた。アデーラがロングジャケットとパンツで、ダーシャがマーメイドラインのドレスだが、どちらも銀の糸で細かく刺繍が入っていた。
「ふーくん、おはよう! あさごはん、たべた?」
「おはよう、れーくん。あさからもりもりたべちゃって、うんこにいかないといけなくて、しゅっぱつがおくれそうだった」
「わたしも、あさからうんこにいったよ」
仲良く話してフベルトとイロナとヘドヴィカとヘルミーナの到着を喜ぶレオシュに、ルカーシュが声を潜める。
「そういうことは大きな声で言ったら恥ずかしいよ」
「そうなの?」
「もう、フベルトったら」
「ごめん、イロナ姉ちゃん」
注意されて反省するフベルトの姿も、反省していなくて恥ずかしいことなのかと疑問に思うレオシュの姿も、子どもらしくて可愛かった。
アデーラとダーシャとレオシュとルカーシュが先に列車に乗り込んで、ヘルミーナとヘドヴィカとイロナとフベルトが後から列車に乗り込む。列車のチケットで席を確認すると、アデーラたちの個室席が手前、ヘルミーナたちの個室席が奥で、その車両の個室席はその二つしかなかった。
貴族のために使われると言うからそれだけ余裕をもって贅沢に作られているのだろう。三人掛けの座席も対面式になっていて、ビロードのような手触りで座り心地がよくなっている。
他にはこの車両にお手洗いや洗面所があるのを確認して、レオシュとルカーシュを窓際の席に向かい合わせに座らせて、レオシュの横にアデーラが、ルカーシュの横にダーシャが座った。
「ママ、ほんもののれっしゃだ」
「もうすぐ動き出すよ」
「れー、ドキドキしてきちゃった」
6歳のお誕生日に自分のことは「わたし」と言うと決めたレオシュだが、まだ時々うっかりと「れー」と言ってしまうことがあるようだ。同じようにフベルトも「おれ」ではなく「ふー」と言い間違えてしまうことがある。
きっちりその日に言い換えると宣言しても、簡単に直せないのが普通なのでアデーラもダーシャもルカーシュもその点に関しては、ツッコミは入れなかった。
窓に貼り付いて出発を待っているレオシュの耳に、列車の汽笛が聞こえる。動き出す列車にレオシュの耳はピンと立ち、尻尾も期待と緊張に膨らんでいる。
列車が動き出すと流れていく風景にレオシュもルカーシュも見惚れていた。
「ママ、あれはなに?」
「田んぼだよ。レオシュはお米が好きでしょう? お米は田んぼで作られるんだよ」
「黄色いのがお米?」
「今は収穫の時期で、稲が実って黄金色になっているんだ」
「さいしょはみどりいろ?」
「最初は緑色の小さな稲を植えるんだよ」
話しをしているとレオシュの膝の上に行儀よく座っていた大根マンドラゴラのダイコンノスケが騒ぎ出す。
「びぎゃびぎゃ!」
「ママ、ダイコンノスケは?」
「へ?」
「ダイコンノスケは、いつうえて、いつしゅうかくするの?」
普通の大根ならば春に植えて夏に収穫する夏大根と、秋に植えて冬に収穫する冬大根があるのだが、大根マンドラゴラがどうなのかはアデーラにも分からない。
「分からないなぁ。今度調べてみる?」
「国立図書館に行ってみればいいかもしれないよ」
「ママにもわからないんだ。にぃに、こくりつとしょかんにいこうね」
分からないことは調べればいいと学習しているルカーシュはあっさりとレオシュに言っている。調べることができるというのも才能の一つなので、アデーラはレオシュのために一緒に調べることを検討していた。
「ママ、おなかすいてきちゃった」
レオシュに言われて、アデーラはそろそろお昼の時間だと気付く。隣りの個室席にもお弁当箱を差し入れして、戻ってきて自分たちの個室席でお弁当箱を広げる。今日はサンドイッチを大量に作っておいた。
「ここのサンドイッチが、マーマレードとクリームチーズ、苺ジャムとクリームチーズのデザート用だから、こっちから食べて」
「ママ、たまごサンドはどれ?」
「一番上の列だよ」
「ハムサンドはどれ?」
「二番目の列だよ」
レオシュは一番に卵サンドを手に取って、ルカーシュはハムサンドから食べ始めている。ダーシャとアデーラは水筒の紅茶を飲んで、レオシュとルカーシュがある程度食べるのを眺めていた。
「レオシュ、卵サンドばかり食べちゃダメだって」
「ダメなの? わたし、たまごがいちばんすきなんだけど」
「アデーラお母さんもダーシャお母さんもまだ、食べてないんだよ」
「あ! そうだった! ごめんなさい!」
放置しておいたら卵サンドを全部食べかねないレオシュをルカーシュがきちんと止めている。アデーラもダーシャも残り物で構わなかったが、ルカーシュはきっちりと人数分で分けて考えているようだった。
レオシュとルカーシュのお腹がいっぱいになって、マーマレードとクリームチーズのサンドイッチと苺ジャムとクリームチーズのサンドイッチを食べ始めると、アデーラとダーシャが残ったサンドイッチを食べる。アデーラとダーシャのためにきちんと卵サンドも一個ずつは残っていた。
お腹がいっぱいになるとレオシュは眠くなってしまったようで、うとうとしているので、アデーラがお手洗いに連れて行って、座席で寝てもいいようにする。ダーシャもルカーシュをお手洗いに連れて行っていた。
普段はお昼寝しないルカーシュも列車に揺られていると眠くなるのだろう。ダーシャの膝を枕にして眠っている。レオシュはアデーラに抱っこされて深い眠りについていた。
お昼寝から起きると手を洗っておやつのクッキーを食べる。隣りの個室席にもお弁当を渡したときに持って行ってあるが、レオシュは食べながらそわそわしていた。
「ふーくんもたべてるかな?」
「お隣りを見に行ってみる?」
「うん!」
「ルカーシュも来る?」
「行っていい?」
レオシュとルカーシュを連れてアデーラが隣りの個室席を覗くと、フベルトもイロナもヘドヴィカもクッキーを食べて水筒のお茶を飲んでいた。
フベルトにレオシュが手を振って、イロナにルカーシュが手を振る。
おやつの時間が終わると、オルシャーク領に到着する頃だった。
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