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魔女(男)とこねこ(虎)たん 2
76.復讐のとき
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店舗の方にアデーラに絡んでくる嫌なお客がいて、そのお客が国王陛下のお茶会に招かれているという話は、ルカーシュにも知られたようだ。レオシュと国王陛下のお茶会に行く準備をしていると、ルカーシュが自分で盛装をしてアデーラの部屋に入って来た。
「ダーシャお母さんから話は聞いたよ。僕、アデーラお母さんのために、父上のお茶会に出ます」
「ルカーシュまで……いいの?」
「アデーラお母さんを困らせている相手がいるんなら、僕は立ち向かうよ!」
凛々しく告げるルカーシュに、ずっとダーシャの後ろで気弱に震えていた小さな頃のルカーシュから成長を感じてアデーラは胸が暖かくなる。
ルカーシュの耳に口を近付けて、レオシュが声を顰めている。
「にぃに、いっしょにママをまもって!」
「うん、悪い奴が近付いてきたら、僕が名乗ってアデーラお母さんの地位を明らかにするよ!」
「にぃに、かっこういい! ちいをあきらかにってなぁに?」
「アデーラお母さんは、僕とレオシュのお母さんだから無礼なことをしたら許さないって、しめすんだ!」
「わたしも、ちいをあきらかにする! なのればいいんだね!」
レオシュにも盛装をさせている間、レオシュとルカーシュは話し合っている。アデーラに聞こえていない内緒話のつもりなのだろうが、アデーラにもダーシャにもしっかりと聞こえてしまっていた。
アデーラも黒いロングジャケットと黒いシャツ、黒いパンツで魔女の盛装をする。ダーシャに声をかけようと思ったら、ダーシャも黒いマーメイドラインのドレスを着て準備を整えていた。
「行きましょう、アデーラ」
「行こうか、ダーシャ」
生まれたときから一緒にいるダーシャには多くの言葉は必要ない。アデーラがこれから何をしようとしているか、ダーシャにはしっかりと伝わっているはずなのだ。
国王陛下のお茶会はガーデンパーティー方式で行われていた。そこにアデーラとダーシャがルカーシュとレオシュを連れて現れると、ざわめきが起きる。
白い髪に赤い目のアデーラは筋肉質で背が高く目立つ。豊かな胸に褐色の肌、豪華な金色の髪に紫の目のダーシャもその美しさで目を引く。ルカーシュとレオシュはホワイトタイガーの耳と尻尾がよく目立って、国王陛下の息子だということが一目で分かった。
「あれが皇子様たちを養育する魔女……」
「噂にたがわず美しい」
お茶会に招かれている貴族たちから漏れる声に、アデーラはその賞賛はダーシャに向けられたものと理解していた。
一人一人お茶会に招かれたものが国王陛下の前に出て声をかけられていく。
あれだけ自慢げに語っていた白鳥の獣人の青年の姿を探してみれば、歌劇団の団員の一番端っこで控えているだけで、声をかけられているのは歌劇団の団長らしきフクロウの獣人の男性だった。
「この度は、王都での公演を成功させたと聞いた。ご苦労だった」
それだけ言われて頭を下げて後ろに行く歌劇団に、アデーラは国王陛下に近付いて小声で聞いてみる。
「あの歌劇団は有名なのですか?」
「いや……貴族で構成されているから、一応、お茶会に呼ばなければいけなくなっただけです」
「特に功績をあげたわけではないのですね」
「それどころか……チケットをただで配らないと席が埋まらないと聞いています」
そんな歌劇団でも、団長の貴族に地位があるので、お茶会に招かなければいけない。貴族社会とはアデーラが思っているよりも面倒で腐っているようだ。
レオシュと手を繋いでアデーラは白鳥の獣人の青年に近寄って行った。衣装はアデーラが作ったので見事だが、白鳥の獣人の青年は庭の端に追いやられて存在感をなくしている。
近付いて来たアデーラに気付いた白鳥の獣人の青年が、アデーラに歩み寄ろうとした。その瞬間、ルカーシュがアデーラに駆け寄って声をかける。
「アデーラお母さん!」
「お、おかあさん!?」
明らかに国王陛下の息子と分かる姿のルカーシュに声をかけられているアデーラを、白鳥の獣人の青年は見詰めたままで声が出ないようだった。
「アデーラお母さん、この方はどなたですか?」
「私に迫っていた、身の程知らずなお客だよ」
「へぇ? 私はルカーシュ・ブラーハ。あなたは?」
はっきりと自分の身分を明かしたルカーシュに白鳥の獣人の青年は震え上がって声も出ないでいる。その様子を見てレオシュが口を開いた。
「ママ、このひと、にぃにがごあいさつしたのに、ごあいさつもできないみたい」
「失礼なひとだよね」
「しつれいなの! わたし、レオシュ・ブラーハ! あなたは?」
立派に名乗るレオシュに完全に萎縮している白鳥の獣人の青年は口をぱくぱくと開閉させて、陸に上がった魚のようになっている。
「国王陛下、この方についてどう思われますか?」
大声で国王陛下を呼ぶアデーラに、貴族の挨拶を受けて椅子に座っていた国王陛下が立ち上がってアデーラの元に駆け寄ってくる。
「アデーラ殿、どうなされましたか?」
「こ、国王陛下が……!?」
国王陛下に丁重に扱われているアデーラを見て、白鳥の獣人の青年は震え上がったようだ。アデーラは大きな声で周囲にも聞こえるように国王陛下に告げる。
「この方が、私の胸に触って、その後もしつこく絡んでくるのですよ」
「なんですと!? アデーラ殿はレオシュとルカーシュの大事な母親だ。その方に狼藉を働くとは、私が侮辱されたも同然」
「ま、まさか、そんな方とは思わずに……」
お許しくださいと情けなく泣いて、白鳥の獣人の青年が座り込む。
「その後も隙あらばアデーラに触ろうとしてきていたのよ! 店を追い出されてもしつこく通ってくるし!」
ダーシャの言葉に、国王陛下の顔色が変わる。国王陛下は白鳥の獣人の青年に向き直った。
「貴様、アデーラ殿に狼藉を働いたのか?」
「知らなかったのです! 私は、その方が皇子殿下の母君とは知らず……」
「何度でもいうが、アデーラ殿はレオシュとルカーシュの大事な母親だ。その方の胸を触るなど言語道断! そもそも、男女問わず許可なく他人の体に触るなど許されない!」
「ひぃ!? お許しください!」
庭の草の上にへたり込んで、土下座をする白鳥の獣人の青年が、自慢の歌劇団から追い出されて、家からも勘当されることになるのは、仕方のないことだった。
面倒なお茶会を抜け出して、アデーラとダーシャはレオシュとルカーシュを連れて離れの棟に帰る。
離れの棟に帰ると、ヘドヴィカとイロナとフベルトとヘルミーナがアデーラとダーシャとレオシュとルカーシュの帰りを待っていた。
まずは窮屈な盛装を解いて、普段着に着替えた後で、アデーラは昼ご飯の準備にキッチンに入る。もう昼ご飯には遅い時間だったが、ヘルミーナ一家もまだ昼ご飯を食べている気配はなかった。
ご飯を炊いて、鶏肉と玉ねぎをお出汁で煮て、卵でとじて、三つ葉を散らして親子丼を作る。ほかほかのご飯と卵でとじられた鶏肉と玉ねぎに、レオシュとルカーシュは目を輝かせていたが、急いでお手洗いに行って、手も洗って来ていた。食事の前にはきっちりとお手洗いに行って手も洗って来るのが徹底されていて、アデーラは教育の成果を感じる。
親子丼を食べながら、レオシュはフベルトに話す。
「ママにいやなことしたおきゃくさんに、にぃにとわたしが、ごあいさつしたの。そのおきゃくさん、にぃにとわたしにごあいさつ、かえせなかったんだよ」
普通身分が上のものから挨拶をされることはほとんどない。ルカーシュは子どもだからそれをしたのではなくて、白鳥の獣人の青年を威嚇するためにはっきりとした意図をもってそれをしたのだと分かっている。
それにたいして、白鳥の獣人の青年は名乗れないほどに委縮してしまった。
自分が口説いて迫って、胸を撫でまわした相手が、ルカーシュとレオシュというこの国の二人の皇子の母親代わりであるという事実が信じられなかったのかもしれない。
「ちちーえが、そいつにおこったんだ。だって、ママのおっぱいをさわったんだよ?」
「えー!? アデーラさんのむねをさわったのか!?」
「ゆるせないよね!」
「そういうたいせつなばしょは、きょかがないとさわっちゃだめって、かあちゃんがいってた」
「そうでしょう?」
「さわらせてもダメって、かあちゃんがいってた」
ヘルミーナはきっちりとフベルトにその辺の教育はしているようだった。白鳥の獣人の青年がアデーラの許可なくアデーラの胸に触ったことを信じられないと叫んでいる。
「アデーラ様、嫌な思いをなさいましたね」
「嫌な思いはしたけど、最終的にはルカーシュとレオシュが復讐してくれたから、すっきりはしたかな」
「あの貴族は国王陛下から、しっかりとお仕置きしてもらわないと!」
ダーシャもまだあの白鳥の獣人の青年が許せないようだった。
「今日はありがとう、ルカーシュ、レオシュ。それに、ダーシャ」
アデーラがお礼を言えば、ルカーシュもレオシュも誇らし気に微笑んでいる。
「アデーラのためならいつでもあれくらいするわ」
「僕も!」
「ママ、わたしにたよってね!」
心強い味方がいることに感謝して、アデーラは残りの親子丼を食べ終えた。
「ダーシャお母さんから話は聞いたよ。僕、アデーラお母さんのために、父上のお茶会に出ます」
「ルカーシュまで……いいの?」
「アデーラお母さんを困らせている相手がいるんなら、僕は立ち向かうよ!」
凛々しく告げるルカーシュに、ずっとダーシャの後ろで気弱に震えていた小さな頃のルカーシュから成長を感じてアデーラは胸が暖かくなる。
ルカーシュの耳に口を近付けて、レオシュが声を顰めている。
「にぃに、いっしょにママをまもって!」
「うん、悪い奴が近付いてきたら、僕が名乗ってアデーラお母さんの地位を明らかにするよ!」
「にぃに、かっこういい! ちいをあきらかにってなぁに?」
「アデーラお母さんは、僕とレオシュのお母さんだから無礼なことをしたら許さないって、しめすんだ!」
「わたしも、ちいをあきらかにする! なのればいいんだね!」
レオシュにも盛装をさせている間、レオシュとルカーシュは話し合っている。アデーラに聞こえていない内緒話のつもりなのだろうが、アデーラにもダーシャにもしっかりと聞こえてしまっていた。
アデーラも黒いロングジャケットと黒いシャツ、黒いパンツで魔女の盛装をする。ダーシャに声をかけようと思ったら、ダーシャも黒いマーメイドラインのドレスを着て準備を整えていた。
「行きましょう、アデーラ」
「行こうか、ダーシャ」
生まれたときから一緒にいるダーシャには多くの言葉は必要ない。アデーラがこれから何をしようとしているか、ダーシャにはしっかりと伝わっているはずなのだ。
国王陛下のお茶会はガーデンパーティー方式で行われていた。そこにアデーラとダーシャがルカーシュとレオシュを連れて現れると、ざわめきが起きる。
白い髪に赤い目のアデーラは筋肉質で背が高く目立つ。豊かな胸に褐色の肌、豪華な金色の髪に紫の目のダーシャもその美しさで目を引く。ルカーシュとレオシュはホワイトタイガーの耳と尻尾がよく目立って、国王陛下の息子だということが一目で分かった。
「あれが皇子様たちを養育する魔女……」
「噂にたがわず美しい」
お茶会に招かれている貴族たちから漏れる声に、アデーラはその賞賛はダーシャに向けられたものと理解していた。
一人一人お茶会に招かれたものが国王陛下の前に出て声をかけられていく。
あれだけ自慢げに語っていた白鳥の獣人の青年の姿を探してみれば、歌劇団の団員の一番端っこで控えているだけで、声をかけられているのは歌劇団の団長らしきフクロウの獣人の男性だった。
「この度は、王都での公演を成功させたと聞いた。ご苦労だった」
それだけ言われて頭を下げて後ろに行く歌劇団に、アデーラは国王陛下に近付いて小声で聞いてみる。
「あの歌劇団は有名なのですか?」
「いや……貴族で構成されているから、一応、お茶会に呼ばなければいけなくなっただけです」
「特に功績をあげたわけではないのですね」
「それどころか……チケットをただで配らないと席が埋まらないと聞いています」
そんな歌劇団でも、団長の貴族に地位があるので、お茶会に招かなければいけない。貴族社会とはアデーラが思っているよりも面倒で腐っているようだ。
レオシュと手を繋いでアデーラは白鳥の獣人の青年に近寄って行った。衣装はアデーラが作ったので見事だが、白鳥の獣人の青年は庭の端に追いやられて存在感をなくしている。
近付いて来たアデーラに気付いた白鳥の獣人の青年が、アデーラに歩み寄ろうとした。その瞬間、ルカーシュがアデーラに駆け寄って声をかける。
「アデーラお母さん!」
「お、おかあさん!?」
明らかに国王陛下の息子と分かる姿のルカーシュに声をかけられているアデーラを、白鳥の獣人の青年は見詰めたままで声が出ないようだった。
「アデーラお母さん、この方はどなたですか?」
「私に迫っていた、身の程知らずなお客だよ」
「へぇ? 私はルカーシュ・ブラーハ。あなたは?」
はっきりと自分の身分を明かしたルカーシュに白鳥の獣人の青年は震え上がって声も出ないでいる。その様子を見てレオシュが口を開いた。
「ママ、このひと、にぃにがごあいさつしたのに、ごあいさつもできないみたい」
「失礼なひとだよね」
「しつれいなの! わたし、レオシュ・ブラーハ! あなたは?」
立派に名乗るレオシュに完全に萎縮している白鳥の獣人の青年は口をぱくぱくと開閉させて、陸に上がった魚のようになっている。
「国王陛下、この方についてどう思われますか?」
大声で国王陛下を呼ぶアデーラに、貴族の挨拶を受けて椅子に座っていた国王陛下が立ち上がってアデーラの元に駆け寄ってくる。
「アデーラ殿、どうなされましたか?」
「こ、国王陛下が……!?」
国王陛下に丁重に扱われているアデーラを見て、白鳥の獣人の青年は震え上がったようだ。アデーラは大きな声で周囲にも聞こえるように国王陛下に告げる。
「この方が、私の胸に触って、その後もしつこく絡んでくるのですよ」
「なんですと!? アデーラ殿はレオシュとルカーシュの大事な母親だ。その方に狼藉を働くとは、私が侮辱されたも同然」
「ま、まさか、そんな方とは思わずに……」
お許しくださいと情けなく泣いて、白鳥の獣人の青年が座り込む。
「その後も隙あらばアデーラに触ろうとしてきていたのよ! 店を追い出されてもしつこく通ってくるし!」
ダーシャの言葉に、国王陛下の顔色が変わる。国王陛下は白鳥の獣人の青年に向き直った。
「貴様、アデーラ殿に狼藉を働いたのか?」
「知らなかったのです! 私は、その方が皇子殿下の母君とは知らず……」
「何度でもいうが、アデーラ殿はレオシュとルカーシュの大事な母親だ。その方の胸を触るなど言語道断! そもそも、男女問わず許可なく他人の体に触るなど許されない!」
「ひぃ!? お許しください!」
庭の草の上にへたり込んで、土下座をする白鳥の獣人の青年が、自慢の歌劇団から追い出されて、家からも勘当されることになるのは、仕方のないことだった。
面倒なお茶会を抜け出して、アデーラとダーシャはレオシュとルカーシュを連れて離れの棟に帰る。
離れの棟に帰ると、ヘドヴィカとイロナとフベルトとヘルミーナがアデーラとダーシャとレオシュとルカーシュの帰りを待っていた。
まずは窮屈な盛装を解いて、普段着に着替えた後で、アデーラは昼ご飯の準備にキッチンに入る。もう昼ご飯には遅い時間だったが、ヘルミーナ一家もまだ昼ご飯を食べている気配はなかった。
ご飯を炊いて、鶏肉と玉ねぎをお出汁で煮て、卵でとじて、三つ葉を散らして親子丼を作る。ほかほかのご飯と卵でとじられた鶏肉と玉ねぎに、レオシュとルカーシュは目を輝かせていたが、急いでお手洗いに行って、手も洗って来ていた。食事の前にはきっちりとお手洗いに行って手も洗って来るのが徹底されていて、アデーラは教育の成果を感じる。
親子丼を食べながら、レオシュはフベルトに話す。
「ママにいやなことしたおきゃくさんに、にぃにとわたしが、ごあいさつしたの。そのおきゃくさん、にぃにとわたしにごあいさつ、かえせなかったんだよ」
普通身分が上のものから挨拶をされることはほとんどない。ルカーシュは子どもだからそれをしたのではなくて、白鳥の獣人の青年を威嚇するためにはっきりとした意図をもってそれをしたのだと分かっている。
それにたいして、白鳥の獣人の青年は名乗れないほどに委縮してしまった。
自分が口説いて迫って、胸を撫でまわした相手が、ルカーシュとレオシュというこの国の二人の皇子の母親代わりであるという事実が信じられなかったのかもしれない。
「ちちーえが、そいつにおこったんだ。だって、ママのおっぱいをさわったんだよ?」
「えー!? アデーラさんのむねをさわったのか!?」
「ゆるせないよね!」
「そういうたいせつなばしょは、きょかがないとさわっちゃだめって、かあちゃんがいってた」
「そうでしょう?」
「さわらせてもダメって、かあちゃんがいってた」
ヘルミーナはきっちりとフベルトにその辺の教育はしているようだった。白鳥の獣人の青年がアデーラの許可なくアデーラの胸に触ったことを信じられないと叫んでいる。
「アデーラ様、嫌な思いをなさいましたね」
「嫌な思いはしたけど、最終的にはルカーシュとレオシュが復讐してくれたから、すっきりはしたかな」
「あの貴族は国王陛下から、しっかりとお仕置きしてもらわないと!」
ダーシャもまだあの白鳥の獣人の青年が許せないようだった。
「今日はありがとう、ルカーシュ、レオシュ。それに、ダーシャ」
アデーラがお礼を言えば、ルカーシュもレオシュも誇らし気に微笑んでいる。
「アデーラのためならいつでもあれくらいするわ」
「僕も!」
「ママ、わたしにたよってね!」
心強い味方がいることに感謝して、アデーラは残りの親子丼を食べ終えた。
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