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魔女(男)とこねこ(虎)たん 2
67.蕪の性別と、フベルトの尻尾
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フベルトのもさもさに伸びていた尻尾がすっきりとしていた。ぴょこぴょこと尻尾を振りながらアデーラとダーシャの棟にやって来たフベルトに、レオシュが驚きの声を上げる。
「ふーくん、おしっぽ、もさもさじゃなくなったね」
「かあちゃんがさんぱつしてくれたんだ」
「さんぱつ?」
「かみのけもきってもらわなきゃいけないけど、ふーはヨークシャーテリアだからしっぽのけものびちゃうんだよ」
話を聞いてレオシュは興味深そうにさっぱりとしたフベルトの尻尾を見詰めている。
「いーちゃんも、へーちゃんも、きってるの?」
「そうだよ、かあちゃんがきってくれてる」
イロナもヘドヴィカも尻尾の毛を切ってもらっている。聞いたレオシュがアデーラのところに駆けて来る。
「ママー! れーのしっぽもきって!」
「え!? レオシュ、尻尾を切るの?」
「しっぽのけを、さんぱつするのー!」
散髪と言ってから、レオシュが水色の目を丸くする。
「ママ、さんぱつってなんだっけ?」
「髪の毛を整えることだね」
「れー、さんぱつ、したことない」
くるくるふわふわとした巻き毛のレオシュは髪をあまり切る必要がなかった。襟足が長くなってきているときには、アデーラがお風呂でこっそりと切っていたが、髪を洗われるときにレオシュは目をしっかりと両手で覆って閉じていたので気付いていない。
レオシュの尻尾はヨークシャーテリアのように毛が伸びることがないので、散髪は必要がなさそうだ。
「レオシュの尻尾は切らなくていいよ」
「れーも! したいのー!」
真似をしたい気持ちが募ればレオシュはアデーラの言葉など聞かなくなる。どうしても散髪をして欲しいレオシュのために、アデーラはブラシを持って来た。レオシュの尻尾をブラシで梳いてふわふわにする。
ハサミを入れるふりをしてしゃきしゃきと鳴らして動かして、アデーラはレオシュに言った。
「終わったよ。とてもいい子だったね」
「れーもおしっぽ、きれいになった?」
「とても格好いいよ」
褒められてレオシュは誇らし気な顔でフベルトに近付いてくる。イロナとヘルミーナもやってきて、ルカーシュが勉強で子ども部屋のテーブルに着こうとしていた。
「にぃに、れーのしっぽ、ママにちょきちょきしてもらったんだよ」
「ふーのしっぽも、かあちゃんにさんぱつしてもらったんだ」
「レオシュもフベルトくんも、尻尾がかっこうよくなったね」
「私の尻尾も毛を切ってもらったのよ」
「イロナちゃんもなんだ」
「ヨークシャーテリアは毛を切らないと伸びて来ちゃうのよ」
イロナがルカーシュに説明している。説明を聞いてルカーシュも色んな種類の獣人がいるのだと納得していた。
アデーラが仕事を始めようとすると、フベルトが蕪マンドラゴラを持ってやってくる。声をかけていいのか躊躇っているフベルトに、アデーラは刺繍枠と針を置いた。針は魔法で自動的に針箱の中に収納される。
「どうしたのかな、フベルトくん」
「ふー、だいじなことにきづいてしまったかもしれない」
「なぁに、ふーくん?」
真剣な表情のフベルトにレオシュも近寄って目をくりくりとさせている。フベルトはアデーラを見上げて、こくりと喉を鳴らした。開いた口から出たのは、意外な言葉だった。
「このカブさんは、おんなのこかもしれない」
「え? どうして分かったのかな?」
蕪マンドラゴラに性別があるのかどうかは分からないが、アデーラは勝手な思い込みで蕪マンドラゴラの衣装を男性物の着物にしてしまった。フベルトはその件に関して言葉を選びながら言う。
「ふろにはいるとき、ぬがせると、はずかしがってるようなきがするんだ。すわりかたも、ふーみたいに、あしをひらいてなくて、イロナねえちゃんやヘドヴィカねえちゃんやかあちゃんみたいに、あしをとじてる」
それはフベルトの細かな観察の結果だった。言われて観察してみれば、大根マンドラゴラは座るときに胡坐をかいているが、蕪マンドラゴラはぴっしりと着物の裾を合わせて短い脚で正座しているように見える。椅子のような段差のある場所に座ったときには大根マンドラゴラの足は開いているが、蕪マンドラゴラの足は確かにぴしりと閉じていた。
「ふー、おもいきって、きいてみたんだ。カブさん、そのふくは、もしかしてちがうのって」
「どうだった?」
「『びょうびゃびょ』ってこたえた。『そうなの』ってかなしそうにいったきがするんだ」
そこまで言われてしまっては仕方がない。アデーラは蕪マンドラゴラの着物を縫い直す決意をしていた。蕪マンドラゴラを布の前に連れて来ると、黄色の小花柄の布を尖った手でつんつんと突いている。
「これがいいのかな?」
「びゃい!」
「帯は?」
「びょべ」
帯を問うと赤い布を示してくる。黄色い女性ものの着物を縫って、アデーラは蕪マンドラゴラに着せて、赤い帯を巻いた。後ろをリボンのように結んだ帯に蕪マンドラゴラは満足しているようだ。
「あーさん……じゃない、アデーラさん、ありがとう!」
「ううん、私は全然気付かなかった。フベルトくんが細かく観察してたおかげだよ。こういうことに他にも気付いたらいつでも私に話をしてね」
「うん! アデーラさんのこと、ふー、たよりにしてる!」
素直に喜んでくれるフベルトにアデーラが目を細めていると、レオシュが誇らし気な顔でアデーラを見詰めて来ている。
「れーのママは、やっぱりすごい!」
「れーくんのママはさいこうだな」
「そうでしょう?」
レオシュはアデーラが母親であることを誇ってくれている。親友のフベルトのためにアデーラができたことを評価してくれている。レオシュに褒められるとアデーラも誇らしくなってくる。
「アデーラお母さん、僕、散髪したくないんだ」
ふわふわの髪が伸びてきているルカーシュが、授業の休憩のときにアデーラに相談してきた。フベルトやイロナやヘドヴィカが尻尾の毛を整えてもらったと聞いて、ルカーシュも伸びている髪の毛が気になったのだろう。
「僕、髪を伸ばしたい」
「そのまま髪を伸ばしていくんだね。いいと思うけど、長くなったら結ばないといけないよ」
「結び方を教えてくれる」
ルカーシュの方は髪を切りたくない理由があるようだ。
「僕の髪の毛、伸びてきたらくるくるなのがちょっと直る気がするんだ。伸びてた方が僕好きだなぁ」
「いいよ、ルカーシュの好きにして。ダーシャにも話そうね」
「ダーシャお母さんには僕から話すよ」
はっきりと自己主張ができるようになってきているルカーシュにアデーラは嬉しいような少し寂しいような気分になる。ダーシャの後ろに隠れて自分の意見を言うのに時間のかかっていたルカーシュは成長に伴って変わって来た。
「ママー! きょうのおひるごはんは、なぁに?」
「もうそんな時間?」
仕事があまり進んでいないのにレオシュはお腹が空いたのかお昼ご飯を聞いてくる。時計を見るとそろそろお昼ご飯の準備をしなければいけない時間になってきている。
白菜とにらを刻んで水気を切って、ミンチと混ぜて、塩コショウとちょっぴりの味噌で味付けをして、アデーラは小麦粉とイーストと水を捏ねて発酵させた生地を伸ばして包んでいく。
もちもちの生地の中に包まれた具で出来上がった餃子を、お湯で茹でて水餃子にする。水餃子とスープを出すと、部屋中が湯気に覆われた。
「もちもち、おいしい!」
「なにこれ! うまーい!」
レオシュとフベルトがはふはふと熱さを我慢しながら、口いっぱいに頬張っている。イロナとルカーシュは少しずつ齧って食べている。
「ブランカおばあ様とエリシュカおばあ様のところで食べた肉まんと同じで、すじょうゆをつけたらおいしいんじゃない?」
「すじょうゆ?」
「おすとしょうゆを混ぜるんだ」
イロナに教えてルカーシュは酢醤油を作っている。ヘドヴィカもヘルミーナも真似をして酢醤油を作ってつけて食べていた。
「あら、蕪の衣装が変わったのね」
ダーシャに言われて、フベルトが口の中のものを飲み込んで説明する。
「ふー、カブさんがおんなのこじゃないかって、きづいたんだ!」
「マンドラゴラにも性別があるのね」
ダーシャは特に馬鹿にすることなくフベルトの話を聞いていた。
「ふーくん、おしっぽ、もさもさじゃなくなったね」
「かあちゃんがさんぱつしてくれたんだ」
「さんぱつ?」
「かみのけもきってもらわなきゃいけないけど、ふーはヨークシャーテリアだからしっぽのけものびちゃうんだよ」
話を聞いてレオシュは興味深そうにさっぱりとしたフベルトの尻尾を見詰めている。
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イロナもヘドヴィカも尻尾の毛を切ってもらっている。聞いたレオシュがアデーラのところに駆けて来る。
「ママー! れーのしっぽもきって!」
「え!? レオシュ、尻尾を切るの?」
「しっぽのけを、さんぱつするのー!」
散髪と言ってから、レオシュが水色の目を丸くする。
「ママ、さんぱつってなんだっけ?」
「髪の毛を整えることだね」
「れー、さんぱつ、したことない」
くるくるふわふわとした巻き毛のレオシュは髪をあまり切る必要がなかった。襟足が長くなってきているときには、アデーラがお風呂でこっそりと切っていたが、髪を洗われるときにレオシュは目をしっかりと両手で覆って閉じていたので気付いていない。
レオシュの尻尾はヨークシャーテリアのように毛が伸びることがないので、散髪は必要がなさそうだ。
「レオシュの尻尾は切らなくていいよ」
「れーも! したいのー!」
真似をしたい気持ちが募ればレオシュはアデーラの言葉など聞かなくなる。どうしても散髪をして欲しいレオシュのために、アデーラはブラシを持って来た。レオシュの尻尾をブラシで梳いてふわふわにする。
ハサミを入れるふりをしてしゃきしゃきと鳴らして動かして、アデーラはレオシュに言った。
「終わったよ。とてもいい子だったね」
「れーもおしっぽ、きれいになった?」
「とても格好いいよ」
褒められてレオシュは誇らし気な顔でフベルトに近付いてくる。イロナとヘルミーナもやってきて、ルカーシュが勉強で子ども部屋のテーブルに着こうとしていた。
「にぃに、れーのしっぽ、ママにちょきちょきしてもらったんだよ」
「ふーのしっぽも、かあちゃんにさんぱつしてもらったんだ」
「レオシュもフベルトくんも、尻尾がかっこうよくなったね」
「私の尻尾も毛を切ってもらったのよ」
「イロナちゃんもなんだ」
「ヨークシャーテリアは毛を切らないと伸びて来ちゃうのよ」
イロナがルカーシュに説明している。説明を聞いてルカーシュも色んな種類の獣人がいるのだと納得していた。
アデーラが仕事を始めようとすると、フベルトが蕪マンドラゴラを持ってやってくる。声をかけていいのか躊躇っているフベルトに、アデーラは刺繍枠と針を置いた。針は魔法で自動的に針箱の中に収納される。
「どうしたのかな、フベルトくん」
「ふー、だいじなことにきづいてしまったかもしれない」
「なぁに、ふーくん?」
真剣な表情のフベルトにレオシュも近寄って目をくりくりとさせている。フベルトはアデーラを見上げて、こくりと喉を鳴らした。開いた口から出たのは、意外な言葉だった。
「このカブさんは、おんなのこかもしれない」
「え? どうして分かったのかな?」
蕪マンドラゴラに性別があるのかどうかは分からないが、アデーラは勝手な思い込みで蕪マンドラゴラの衣装を男性物の着物にしてしまった。フベルトはその件に関して言葉を選びながら言う。
「ふろにはいるとき、ぬがせると、はずかしがってるようなきがするんだ。すわりかたも、ふーみたいに、あしをひらいてなくて、イロナねえちゃんやヘドヴィカねえちゃんやかあちゃんみたいに、あしをとじてる」
それはフベルトの細かな観察の結果だった。言われて観察してみれば、大根マンドラゴラは座るときに胡坐をかいているが、蕪マンドラゴラはぴっしりと着物の裾を合わせて短い脚で正座しているように見える。椅子のような段差のある場所に座ったときには大根マンドラゴラの足は開いているが、蕪マンドラゴラの足は確かにぴしりと閉じていた。
「ふー、おもいきって、きいてみたんだ。カブさん、そのふくは、もしかしてちがうのって」
「どうだった?」
「『びょうびゃびょ』ってこたえた。『そうなの』ってかなしそうにいったきがするんだ」
そこまで言われてしまっては仕方がない。アデーラは蕪マンドラゴラの着物を縫い直す決意をしていた。蕪マンドラゴラを布の前に連れて来ると、黄色の小花柄の布を尖った手でつんつんと突いている。
「これがいいのかな?」
「びゃい!」
「帯は?」
「びょべ」
帯を問うと赤い布を示してくる。黄色い女性ものの着物を縫って、アデーラは蕪マンドラゴラに着せて、赤い帯を巻いた。後ろをリボンのように結んだ帯に蕪マンドラゴラは満足しているようだ。
「あーさん……じゃない、アデーラさん、ありがとう!」
「ううん、私は全然気付かなかった。フベルトくんが細かく観察してたおかげだよ。こういうことに他にも気付いたらいつでも私に話をしてね」
「うん! アデーラさんのこと、ふー、たよりにしてる!」
素直に喜んでくれるフベルトにアデーラが目を細めていると、レオシュが誇らし気な顔でアデーラを見詰めて来ている。
「れーのママは、やっぱりすごい!」
「れーくんのママはさいこうだな」
「そうでしょう?」
レオシュはアデーラが母親であることを誇ってくれている。親友のフベルトのためにアデーラができたことを評価してくれている。レオシュに褒められるとアデーラも誇らしくなってくる。
「アデーラお母さん、僕、散髪したくないんだ」
ふわふわの髪が伸びてきているルカーシュが、授業の休憩のときにアデーラに相談してきた。フベルトやイロナやヘドヴィカが尻尾の毛を整えてもらったと聞いて、ルカーシュも伸びている髪の毛が気になったのだろう。
「僕、髪を伸ばしたい」
「そのまま髪を伸ばしていくんだね。いいと思うけど、長くなったら結ばないといけないよ」
「結び方を教えてくれる」
ルカーシュの方は髪を切りたくない理由があるようだ。
「僕の髪の毛、伸びてきたらくるくるなのがちょっと直る気がするんだ。伸びてた方が僕好きだなぁ」
「いいよ、ルカーシュの好きにして。ダーシャにも話そうね」
「ダーシャお母さんには僕から話すよ」
はっきりと自己主張ができるようになってきているルカーシュにアデーラは嬉しいような少し寂しいような気分になる。ダーシャの後ろに隠れて自分の意見を言うのに時間のかかっていたルカーシュは成長に伴って変わって来た。
「ママー! きょうのおひるごはんは、なぁに?」
「もうそんな時間?」
仕事があまり進んでいないのにレオシュはお腹が空いたのかお昼ご飯を聞いてくる。時計を見るとそろそろお昼ご飯の準備をしなければいけない時間になってきている。
白菜とにらを刻んで水気を切って、ミンチと混ぜて、塩コショウとちょっぴりの味噌で味付けをして、アデーラは小麦粉とイーストと水を捏ねて発酵させた生地を伸ばして包んでいく。
もちもちの生地の中に包まれた具で出来上がった餃子を、お湯で茹でて水餃子にする。水餃子とスープを出すと、部屋中が湯気に覆われた。
「もちもち、おいしい!」
「なにこれ! うまーい!」
レオシュとフベルトがはふはふと熱さを我慢しながら、口いっぱいに頬張っている。イロナとルカーシュは少しずつ齧って食べている。
「ブランカおばあ様とエリシュカおばあ様のところで食べた肉まんと同じで、すじょうゆをつけたらおいしいんじゃない?」
「すじょうゆ?」
「おすとしょうゆを混ぜるんだ」
イロナに教えてルカーシュは酢醤油を作っている。ヘドヴィカもヘルミーナも真似をして酢醤油を作ってつけて食べていた。
「あら、蕪の衣装が変わったのね」
ダーシャに言われて、フベルトが口の中のものを飲み込んで説明する。
「ふー、カブさんがおんなのこじゃないかって、きづいたんだ!」
「マンドラゴラにも性別があるのね」
ダーシャは特に馬鹿にすることなくフベルトの話を聞いていた。
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