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潔癖王子編
5.王子の苦悩
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詮索はしないと約束をしていたので、王子は少女の部屋の場所も、どのような人物かも、大臣に伝えなかった。尾行して突き止めようとする大臣の手先は、蹴りで追い払った。顔面に蹴りを入れたので、鼻血でブーツが汚れたのを気にしていたら、少女は膝を付いてブーツを拭いてくれた。
夜の闇よりも濃い黒曜石のような黒髪と黒い目。可憐な容姿もだが、雨に濡れた王子を心配してくれたり、スラックスの染み抜きをしてくれたり、林檎を剥いてくれたり、ブーツを拭いてくれたりする、細やかで愛情深いところがたまらなく愛しい。
どうにか自分のものにしたいのに、どれだけ口説いても断られてしまう。
「私の何が気に入らぬのであろうか。国王の妃となる重圧に耐えかねるというのならば、全力で守ると言うておるのに」
「ですから、その方がどこの方かを教えてくださいませ」
「ならぬ。詮索はせぬと約しておる」
大臣に調べさせて、素性も名前も知ることは、あまりにも簡単だった。しかし、それをすれば少女は二度と王子に会ってくれないかもしれない。
ようやく出会えた運命に、二度と会えないなどというようなことは、王子にも耐えがたかった。
「いっそ、私のものにしてしまえば……」
あの華奢な体を暴いて、王子のものにしてしまう。それを考えなかったわけではないが、泣かれて嫌がられて、嫌われてしまうと心が痛む。なにより、少女をどうにかしたいと思っているが、具体的にどうしたいのかを、王子はよく分かっていなかった。
白い素肌を暴いて触れたい。触れた後で、どうするのか。
オメガとしての本能は孕ませてほしいという方向に動くわけだが、少女はアルファのようには見えなかったので、それはできるわけがない。そうなると王子の方が少女を孕ませる行為をするわけだが、それがどうにもしっくりこない。
「何かが違う……」
違うのだが、あの少女しか王子が求めていないのには間違いがなく、王子は苦悩していた。
訪ねる回数が増えるたびに、少女は良く笑うようになった。白い頬を紅潮させて、長い睫毛を伏せて、恥じらうように笑う様子が、花がほころぶようで愛らしくてたまらない。
口付けて蕩けた表情で泣かせるのも心地よかったが、嬉しそうに微笑んでいるのを見るのもまた、心が温かくなる。少女との時間は王子にとって、安らぎの時間でもあった。
「どちらへ行かれるのか教えてくださいませ」
「尾行させたら、その者がどうなっても知らぬぞ?」
しつこい大臣を振り切って、お茶の時間には少女の部屋を訪ねるのが王子の日課になっていた。北の端の少女の部屋は、庭に面している窓があるが、日の光があまり入らずに、いつも底冷えがする。
王子も度々訪ねるのだから、別のもっと日の当たる暖かい部屋に移してやりたいが、王子が誰かをそのように優遇したと分かれば、大臣にも知れてしまうかもしれない。そうなれば、穏やかな二人だけのお茶会は壊されてしまう。
「オレンジを剥きましょうか? 僕、果物を剥くのは得意なのですよ」
「いただこうかな。最近は食事はちゃんととっておるのか?」
「王子様とご一緒のときは、いっぱい食べさせられますから」
果物ナイフを使う手は、争いを知らぬ柔らかく白いものだった。剣を扱う王子の手は、普段は白い手袋に隠されているが、ごつごつとして手の皮が厚い。
故郷の歌なのか、異国の言葉で口ずさむ歌を聞きながら、王子は少女がオレンジを切り分けるのを見ていた。切り分けられたオレンジをフォークで刺して食べながら、ふと少女の胸に目が行く。
膨らみの全くない平らな胸。
「詮索はせぬと言ったが……もしかして……」
「な、なんですか?」
「いや、言わぬ方が良かろう」
「え? 気になります。なんですか?」
背丈から十代の半ば程かと思っていたが、もっと幼いのかもしれない。年の差や、性的に成長していないことを気にして、少女は結婚を拒んでいるのかもしれないと、王子は思い至ったのだ。
「そなたが結婚できる年まで待つ覚悟はある」
「結婚は、他の方となさってください」
「そなた以外とは考えることもできぬ」
結婚の話になると、少女の表情が硬くなって、態度も頑なになる。抱き寄せようとしても、腕を突っぱねて抵抗されて、王子は少女の膝裏に腕を入れて無理やり膝の上に抱き上げてしまった。
後ろから抱き締めていると、少女の方が震えているのが分かる。
「私のことが好きだろう?」
「あなたは、王子様です」
「王子だからいけないのか? 妹に譲って王位を継承しないと宣言すれば、そなたは私と結婚してくれるのか?」
真剣に王子が詰め寄った瞬間、ぞくりとするような雰囲気を少女が纏った。体格差があるので振り払えないはずの王子の手を振り払って、膝から降りてしまう。
「結婚は、しません! 王位を放棄するなどと仰らないでください!」
凛と声を上げる少女の姿に、不謹慎にも王子は欲望を覚えていた。こんな強い表情もできるのだと、ぞくぞくと胎が疼く。
少女をどうにかしたい。
その方法が分からないが、ただ、少女に王子が確かな欲を感じたのは間違いなかった。
オメガとして満たされたい。男として満たされたい。
本能的な思いに、フェロモンが漏れ出していたのだろう、少女の顔が真っ赤になって倒れそうになる。その細い体を抱き締めて、ループタイを外し、王子はシャツ越しに少女の胸を撫でた。
「あっ……だめぇ!」
「こんな美味しそうな顔をしておるのに、何故、ダメなどと言う? 煽っているのか?」
「ひぁっ!?」
シャツのボタンを外し、白い首筋を吸い上げれば、少女の華奢な体がびくびくと跳ねた。そのまま肌を暴こうとして、王子の手を止めさせたのは、少女の涙だった。
「僕を好きにして、満足なさるなら、そうしてください……。その後は、もう、来ないで……」
「私を嫌いなわけではないだろう? 何故、そんなに拒む?」
「お好きになさったらいいではないですか」
腕で顔を隠すようにした少女のシャツのボタンを留めて、王子は腕を外させて優しく口付ける。涙の伝う頬にも口付けていると、少女の身体からこわばりが解けて来た。
「悪かった。無理強いをするつもりはない」
「僕を好きにしても、幻滅なさるだけです」
「胸が小さいことを気にしておるのか? 私は小さくても可愛いと思うぞ?」
少女の存在全てが可愛い。
そう伝えると、困ったように少女が笑う。
「なにも分かっていらっしゃらない」
小さな呟きに、王子は少女の頑なな態度の答えを見つけようと思った。
血が近すぎると、劣性遺伝が出る可能性があるので、結婚が許されない場合がある。その他にも、年が若すぎて月のものが来ていなければ、少女は結婚できない。
「婚約だけでも、了承してもらえないか?」
「婚約も、できません」
ただできないと繰り返す少女に、王子の苦悩は続く。
王子がいないと食事も碌にとっていないような状態で、少女は結婚を拒み続けてどうするつもりなのだろう。異国の髪と目の色をしているから、祖国に帰って婚約者と結婚するのかもしれない。
決まった相手がもういるとしても、王子は少女を諦めることはできなかった。どんな手を使っても、別れさせて、自分のものにする。言葉では結婚を嫌がっていても、口付けは拒まない少女は、王子のことが嫌いなわけがないのだ。
一国の後継として育てられ、潔癖症ではあるものの、自己肯定感に満ちた王子にとっては、自分が嫌われている可能性など、全く頭になかった。
少女と自分の間を阻む壁があるならば、破壊するのみ。
大臣に少女のことを相談するべきか悩んでいるところで、王子の耳に飛び込んできたのは、少女の危機だった。
夜の闇よりも濃い黒曜石のような黒髪と黒い目。可憐な容姿もだが、雨に濡れた王子を心配してくれたり、スラックスの染み抜きをしてくれたり、林檎を剥いてくれたり、ブーツを拭いてくれたりする、細やかで愛情深いところがたまらなく愛しい。
どうにか自分のものにしたいのに、どれだけ口説いても断られてしまう。
「私の何が気に入らぬのであろうか。国王の妃となる重圧に耐えかねるというのならば、全力で守ると言うておるのに」
「ですから、その方がどこの方かを教えてくださいませ」
「ならぬ。詮索はせぬと約しておる」
大臣に調べさせて、素性も名前も知ることは、あまりにも簡単だった。しかし、それをすれば少女は二度と王子に会ってくれないかもしれない。
ようやく出会えた運命に、二度と会えないなどというようなことは、王子にも耐えがたかった。
「いっそ、私のものにしてしまえば……」
あの華奢な体を暴いて、王子のものにしてしまう。それを考えなかったわけではないが、泣かれて嫌がられて、嫌われてしまうと心が痛む。なにより、少女をどうにかしたいと思っているが、具体的にどうしたいのかを、王子はよく分かっていなかった。
白い素肌を暴いて触れたい。触れた後で、どうするのか。
オメガとしての本能は孕ませてほしいという方向に動くわけだが、少女はアルファのようには見えなかったので、それはできるわけがない。そうなると王子の方が少女を孕ませる行為をするわけだが、それがどうにもしっくりこない。
「何かが違う……」
違うのだが、あの少女しか王子が求めていないのには間違いがなく、王子は苦悩していた。
訪ねる回数が増えるたびに、少女は良く笑うようになった。白い頬を紅潮させて、長い睫毛を伏せて、恥じらうように笑う様子が、花がほころぶようで愛らしくてたまらない。
口付けて蕩けた表情で泣かせるのも心地よかったが、嬉しそうに微笑んでいるのを見るのもまた、心が温かくなる。少女との時間は王子にとって、安らぎの時間でもあった。
「どちらへ行かれるのか教えてくださいませ」
「尾行させたら、その者がどうなっても知らぬぞ?」
しつこい大臣を振り切って、お茶の時間には少女の部屋を訪ねるのが王子の日課になっていた。北の端の少女の部屋は、庭に面している窓があるが、日の光があまり入らずに、いつも底冷えがする。
王子も度々訪ねるのだから、別のもっと日の当たる暖かい部屋に移してやりたいが、王子が誰かをそのように優遇したと分かれば、大臣にも知れてしまうかもしれない。そうなれば、穏やかな二人だけのお茶会は壊されてしまう。
「オレンジを剥きましょうか? 僕、果物を剥くのは得意なのですよ」
「いただこうかな。最近は食事はちゃんととっておるのか?」
「王子様とご一緒のときは、いっぱい食べさせられますから」
果物ナイフを使う手は、争いを知らぬ柔らかく白いものだった。剣を扱う王子の手は、普段は白い手袋に隠されているが、ごつごつとして手の皮が厚い。
故郷の歌なのか、異国の言葉で口ずさむ歌を聞きながら、王子は少女がオレンジを切り分けるのを見ていた。切り分けられたオレンジをフォークで刺して食べながら、ふと少女の胸に目が行く。
膨らみの全くない平らな胸。
「詮索はせぬと言ったが……もしかして……」
「な、なんですか?」
「いや、言わぬ方が良かろう」
「え? 気になります。なんですか?」
背丈から十代の半ば程かと思っていたが、もっと幼いのかもしれない。年の差や、性的に成長していないことを気にして、少女は結婚を拒んでいるのかもしれないと、王子は思い至ったのだ。
「そなたが結婚できる年まで待つ覚悟はある」
「結婚は、他の方となさってください」
「そなた以外とは考えることもできぬ」
結婚の話になると、少女の表情が硬くなって、態度も頑なになる。抱き寄せようとしても、腕を突っぱねて抵抗されて、王子は少女の膝裏に腕を入れて無理やり膝の上に抱き上げてしまった。
後ろから抱き締めていると、少女の方が震えているのが分かる。
「私のことが好きだろう?」
「あなたは、王子様です」
「王子だからいけないのか? 妹に譲って王位を継承しないと宣言すれば、そなたは私と結婚してくれるのか?」
真剣に王子が詰め寄った瞬間、ぞくりとするような雰囲気を少女が纏った。体格差があるので振り払えないはずの王子の手を振り払って、膝から降りてしまう。
「結婚は、しません! 王位を放棄するなどと仰らないでください!」
凛と声を上げる少女の姿に、不謹慎にも王子は欲望を覚えていた。こんな強い表情もできるのだと、ぞくぞくと胎が疼く。
少女をどうにかしたい。
その方法が分からないが、ただ、少女に王子が確かな欲を感じたのは間違いなかった。
オメガとして満たされたい。男として満たされたい。
本能的な思いに、フェロモンが漏れ出していたのだろう、少女の顔が真っ赤になって倒れそうになる。その細い体を抱き締めて、ループタイを外し、王子はシャツ越しに少女の胸を撫でた。
「あっ……だめぇ!」
「こんな美味しそうな顔をしておるのに、何故、ダメなどと言う? 煽っているのか?」
「ひぁっ!?」
シャツのボタンを外し、白い首筋を吸い上げれば、少女の華奢な体がびくびくと跳ねた。そのまま肌を暴こうとして、王子の手を止めさせたのは、少女の涙だった。
「僕を好きにして、満足なさるなら、そうしてください……。その後は、もう、来ないで……」
「私を嫌いなわけではないだろう? 何故、そんなに拒む?」
「お好きになさったらいいではないですか」
腕で顔を隠すようにした少女のシャツのボタンを留めて、王子は腕を外させて優しく口付ける。涙の伝う頬にも口付けていると、少女の身体からこわばりが解けて来た。
「悪かった。無理強いをするつもりはない」
「僕を好きにしても、幻滅なさるだけです」
「胸が小さいことを気にしておるのか? 私は小さくても可愛いと思うぞ?」
少女の存在全てが可愛い。
そう伝えると、困ったように少女が笑う。
「なにも分かっていらっしゃらない」
小さな呟きに、王子は少女の頑なな態度の答えを見つけようと思った。
血が近すぎると、劣性遺伝が出る可能性があるので、結婚が許されない場合がある。その他にも、年が若すぎて月のものが来ていなければ、少女は結婚できない。
「婚約だけでも、了承してもらえないか?」
「婚約も、できません」
ただできないと繰り返す少女に、王子の苦悩は続く。
王子がいないと食事も碌にとっていないような状態で、少女は結婚を拒み続けてどうするつもりなのだろう。異国の髪と目の色をしているから、祖国に帰って婚約者と結婚するのかもしれない。
決まった相手がもういるとしても、王子は少女を諦めることはできなかった。どんな手を使っても、別れさせて、自分のものにする。言葉では結婚を嫌がっていても、口付けは拒まない少女は、王子のことが嫌いなわけがないのだ。
一国の後継として育てられ、潔癖症ではあるものの、自己肯定感に満ちた王子にとっては、自分が嫌われている可能性など、全く頭になかった。
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