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本編
19.アリスターのプロポーズ
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リシャールとの写真をスクープ記事の記者に撮られてしまった。
リシャールほどの有名人は誘拐や事件に巻き込まれる恐れがあるので、自宅の場所をマスコミに知らせていない。マスコミもリシャールの自宅がどこか分かるような写真を撮ったりするはずはないという油断があった。
世界的に有名なモデル、リシャール・モンタニエに相手ができたというのはかなりの醜聞になってしまうのではないだろうか。
美しいモデルや俳優などの有名人ではなくて、ただの警察の科学捜査班のラボに勤めている一般人だなんて、ファンがどれだけがっかりすることだろう。
リシャールの名前に傷を付けてしまったかもしれない。
車に押し込まれて帰されながらアリスターはずっと考えていた。
部屋に戻ってリシャールの雑誌の切り抜きやポスターの貼られた壁を見て、ため息をつく。リシャールの一ファンでしかない自分が、リシャールの経歴に傷を付けるだなんてあり得ない。
罪悪感でリシャールの姿を見ていられなくて、アリスターはポスターや切り抜きを剥がしていった。
連絡をくれると言ったリシャールからはメッセージも電話もない。
話したいのに、安心したいのに、リシャールはこの事態の収拾に必死になっているのだろう。
アリスターのことを隠して、情報を握り潰さなければいけない。
アリスターとの付き合いもこれで終わってしまうかもしれない。
愛していると言ってくれた。
それもただの挨拶に過ぎなかったのだろうか。アリスターを帰すための詭弁に過ぎなかったのだろうか。
バスルームにもスマートフォンを持って入ったが、リシャールからの連絡はなかった。
焦れてリシャールに連絡しようとも思ったが、それが漏れたらまた問題になりかねないと必死で我慢した。
夜もよく眠れず、午前四時過ぎにやけくそになってリシャールにメッセージを送った。
『俺のせいでリシャールを困らせてごめん。リシャールとの関係を他の相手に知られるのがこんなに大きな問題になるなんて思わなかった』
俺のことは忘れてもいい。別れてもいい。
そこまで文字を打とうとして、どうしてもその言葉が打てなくてアリスターはスマートフォンを握りしめたまま夜を明かしてしまった。
夜が明けてもリシャールからの連絡はなかった。
寝不足のまま仕事に向かうと、同僚のエリオットがアリスターの顔を見てぎょっとしている。
「ソウル、酷い顔だぞ?」
「ちょっと体調が悪くて」
そう答えてから、本当に自分が不安定になっていることにアリスターは気付いた。リシャールと離れて一週間、プレイは全くしていない。昨日やっとリシャールと触れ合えると思っていたのに、それができなかった。
Subとしての欲求が溜まっているのを感じる。
大事に思っているDomと引き離されて、不安定になるのも仕方がないのだが、最近は長子がよかったので抑制剤を手元に持っていなかった。
もしかすると以前のように倒れるまで調子を崩すかもしれないと思うと、仕事をしている間も気が気ではない。
早退して病院に行くか、仕事の休憩時間に抑制剤を取りに行くかと考えていると、エリオットがアリスターにインターネットの記事を見せてきた。
「これ、ソウルが担当したモデルかなんかのひとじゃなかった?」
有名なリシャールもエリオットは興味がなかったようだ。ストーカーに家に侵入されて助けを求めてきたのと、ストーカーが家の前に立っていて助けを求めてきたのと、その二回で印象には残っていたようだ。
リシャールとアリスターのスクープ記事かと思えば、それは違った。
事務所から発表されたリシャールの声明だった。
『私、リシャール・モンタニエは、現在お付き合いをしている方がいます。その方は一般人で、名前も姿も公表するつもりはありません。ただ、私たちは真剣に交際しています。リシャール・モンタニエをいつも応援してくださっている方々には感謝しています。私がいいコンディションで仕事ができるのも、付き合っている方のおかげです。その方に関しての詮索、及び、取材は一切お断りします。これからもリシャール・モンタニエは何も変わりません。いい仕事をして応援してくださる方々に胸を張って生きていけるように努力するのみです。どうか私とお付き合いしている方のことはご理解ください』
発表された時刻は午前三時で、フランスから帰った体でそんな時間までリシャールは起きてこれを準備していたのだ。
何よりも、アリスターとの交際を隠すわけではなく、真剣なものだと書いている。
「リシャール……」
これまでも「好き」「大好き」「愛してる」と言われていたが、それはリシャールにとっては挨拶のようなもので本気ではないと思っていたが、リシャールははっきりと世界に向けてアリスターとの交際が真剣なものであると示していた。
「ちょっと、トイレに行って来る」
席を外してトイレに行ってスマートフォンを確認すると、リシャールからの返事が入っていた。
『僕の方こそアリスターに迷惑をかけてごめん。もう記事は出ないと思うから、今日は安心して僕の家に来てほしい。アリスターに大事な話があるんだ』
大事な話。
別れ話とは思わなかった。リシャールが今プレイしているのはアリスターだけで、声明に書かれている「付き合っている方」というのもアリスターしかありえない。真剣なのだと言われればアリスターも同じだと答えるしかない。
『昨日プレイしなかったせいで調子が悪いんだ。早退するから、今から行ってもいいか?』
『もちろんだよ。待ってる』
アリスターのメッセージにはすぐに返事が来た。
上司のロドルフォに体調が悪いことを伝えて、早退してもいいか許可を取る。
「長期休みをもらった後で悪いんですが、今日は調子が悪くて。車が運転できなくなる前に帰りたいんですが」
「気を付けて帰ってくれ。事故は起こさないように」
「ありがとうございます」
あっさりと許可をくれるロドルフォに礼を言って、アリスターはリシャールのマンションまで車を飛ばした。多少の眩暈と吐き気はしていたが、それもリシャールと出会う前は慢性的に起きていたものだったので慣れてしまっていた。
来客用の駐車場に車を停めてリシャールの部屋に行くと、リシャールが待っていてくれて、玄関を開けた瞬間アリスターを抱き締めてくれた。
「リシャール、眠れてないんだ。それにプレイをしていないから調子が悪い」
「僕もほとんど眠ってない。一緒にベッドに行こう」
抱き上げられてベッドに運ばれて、リシャールがすっぽりとアリスターを抱き締めて髪を撫でる。
「昨日は心配させてしまってごめんね。もう『大丈夫』だよ」
「リシャール、声明に書かれてた文章……」
「アリスター、僕はアリスターと真剣に交際をしているつもりだよ。僕はアリスターと……」
そこから先何を言われるか分かるような気がしたので、アリスターは口付けでリシャールの言葉を止めた。
「眠いのに今聞きたくない」
「大事なことなんだけど」
「起きたら聞く」
リシャールの豊かに鍛えられた胸に顔を埋めて、アリスターは目を閉じた。
目が覚めたら夕方になっていた。
お腹も空いていたし、起き出したアリスターに眠っているリシャールが身じろぎする。アリスターはカバンから指輪を取り出してリシャールの左手の薬指にはめた。
冷たい感触にリシャールが目を覚ます。
「アリスター、これって……」
「Subから言っていいのか迷ったんだけど、リシャール、好きなんだ。リシャール以外の相手とプレイするなんてこの先一生考えられない。結婚してくれないか?」
ヴァイオレットサファイアの埋め込まれた指輪を見詰めているリシャールが、青い目を見開いているのが分かる。
「答えは、はいだよ、アリスター。嬉しい。僕からもクレイムの話をしようと思っていた」
「いいのか? これからもっと面倒なことになるかもしれない」
「それはこっちの台詞だよ。アリスターに負担をかけるかもしれない」
「俺は平気だ。リシャールの気持ちが伝わってきたから」
あの声明を読むまではアリスターも俄かには信じられなかった。それでもリシャールがフランスに連れて行ったのはアリスターだけで、他の相手がいなかったのは確信できる。他に遊び相手がいて厳しい減量と仕事をこなせるくらいリシャールは器用ではないのも身近で見ていたのでよく分かる。
「アリスターは首輪は嫌いかもしれないから買ってないんだけど、契約書を作ってクレイムしたいんだ。僕の正式なパートナーになってほしい」
アリスターの手を握り締めて言うリシャールに、アリスターは頷く。
「契約書を作ろう」
新婚旅行はもうフランスに行ってきたようなものだし、後は契約書と婚姻届けを役所に出すだけなのだが、契約書の内容はしっかりとお互いに納得して作らねばならないから時間はかかる。
それでも、リシャールと両想いだったことを自覚して、アリスターは幸福な気持ちで胸がいっぱいだった。
リシャールほどの有名人は誘拐や事件に巻き込まれる恐れがあるので、自宅の場所をマスコミに知らせていない。マスコミもリシャールの自宅がどこか分かるような写真を撮ったりするはずはないという油断があった。
世界的に有名なモデル、リシャール・モンタニエに相手ができたというのはかなりの醜聞になってしまうのではないだろうか。
美しいモデルや俳優などの有名人ではなくて、ただの警察の科学捜査班のラボに勤めている一般人だなんて、ファンがどれだけがっかりすることだろう。
リシャールの名前に傷を付けてしまったかもしれない。
車に押し込まれて帰されながらアリスターはずっと考えていた。
部屋に戻ってリシャールの雑誌の切り抜きやポスターの貼られた壁を見て、ため息をつく。リシャールの一ファンでしかない自分が、リシャールの経歴に傷を付けるだなんてあり得ない。
罪悪感でリシャールの姿を見ていられなくて、アリスターはポスターや切り抜きを剥がしていった。
連絡をくれると言ったリシャールからはメッセージも電話もない。
話したいのに、安心したいのに、リシャールはこの事態の収拾に必死になっているのだろう。
アリスターのことを隠して、情報を握り潰さなければいけない。
アリスターとの付き合いもこれで終わってしまうかもしれない。
愛していると言ってくれた。
それもただの挨拶に過ぎなかったのだろうか。アリスターを帰すための詭弁に過ぎなかったのだろうか。
バスルームにもスマートフォンを持って入ったが、リシャールからの連絡はなかった。
焦れてリシャールに連絡しようとも思ったが、それが漏れたらまた問題になりかねないと必死で我慢した。
夜もよく眠れず、午前四時過ぎにやけくそになってリシャールにメッセージを送った。
『俺のせいでリシャールを困らせてごめん。リシャールとの関係を他の相手に知られるのがこんなに大きな問題になるなんて思わなかった』
俺のことは忘れてもいい。別れてもいい。
そこまで文字を打とうとして、どうしてもその言葉が打てなくてアリスターはスマートフォンを握りしめたまま夜を明かしてしまった。
夜が明けてもリシャールからの連絡はなかった。
寝不足のまま仕事に向かうと、同僚のエリオットがアリスターの顔を見てぎょっとしている。
「ソウル、酷い顔だぞ?」
「ちょっと体調が悪くて」
そう答えてから、本当に自分が不安定になっていることにアリスターは気付いた。リシャールと離れて一週間、プレイは全くしていない。昨日やっとリシャールと触れ合えると思っていたのに、それができなかった。
Subとしての欲求が溜まっているのを感じる。
大事に思っているDomと引き離されて、不安定になるのも仕方がないのだが、最近は長子がよかったので抑制剤を手元に持っていなかった。
もしかすると以前のように倒れるまで調子を崩すかもしれないと思うと、仕事をしている間も気が気ではない。
早退して病院に行くか、仕事の休憩時間に抑制剤を取りに行くかと考えていると、エリオットがアリスターにインターネットの記事を見せてきた。
「これ、ソウルが担当したモデルかなんかのひとじゃなかった?」
有名なリシャールもエリオットは興味がなかったようだ。ストーカーに家に侵入されて助けを求めてきたのと、ストーカーが家の前に立っていて助けを求めてきたのと、その二回で印象には残っていたようだ。
リシャールとアリスターのスクープ記事かと思えば、それは違った。
事務所から発表されたリシャールの声明だった。
『私、リシャール・モンタニエは、現在お付き合いをしている方がいます。その方は一般人で、名前も姿も公表するつもりはありません。ただ、私たちは真剣に交際しています。リシャール・モンタニエをいつも応援してくださっている方々には感謝しています。私がいいコンディションで仕事ができるのも、付き合っている方のおかげです。その方に関しての詮索、及び、取材は一切お断りします。これからもリシャール・モンタニエは何も変わりません。いい仕事をして応援してくださる方々に胸を張って生きていけるように努力するのみです。どうか私とお付き合いしている方のことはご理解ください』
発表された時刻は午前三時で、フランスから帰った体でそんな時間までリシャールは起きてこれを準備していたのだ。
何よりも、アリスターとの交際を隠すわけではなく、真剣なものだと書いている。
「リシャール……」
これまでも「好き」「大好き」「愛してる」と言われていたが、それはリシャールにとっては挨拶のようなもので本気ではないと思っていたが、リシャールははっきりと世界に向けてアリスターとの交際が真剣なものであると示していた。
「ちょっと、トイレに行って来る」
席を外してトイレに行ってスマートフォンを確認すると、リシャールからの返事が入っていた。
『僕の方こそアリスターに迷惑をかけてごめん。もう記事は出ないと思うから、今日は安心して僕の家に来てほしい。アリスターに大事な話があるんだ』
大事な話。
別れ話とは思わなかった。リシャールが今プレイしているのはアリスターだけで、声明に書かれている「付き合っている方」というのもアリスターしかありえない。真剣なのだと言われればアリスターも同じだと答えるしかない。
『昨日プレイしなかったせいで調子が悪いんだ。早退するから、今から行ってもいいか?』
『もちろんだよ。待ってる』
アリスターのメッセージにはすぐに返事が来た。
上司のロドルフォに体調が悪いことを伝えて、早退してもいいか許可を取る。
「長期休みをもらった後で悪いんですが、今日は調子が悪くて。車が運転できなくなる前に帰りたいんですが」
「気を付けて帰ってくれ。事故は起こさないように」
「ありがとうございます」
あっさりと許可をくれるロドルフォに礼を言って、アリスターはリシャールのマンションまで車を飛ばした。多少の眩暈と吐き気はしていたが、それもリシャールと出会う前は慢性的に起きていたものだったので慣れてしまっていた。
来客用の駐車場に車を停めてリシャールの部屋に行くと、リシャールが待っていてくれて、玄関を開けた瞬間アリスターを抱き締めてくれた。
「リシャール、眠れてないんだ。それにプレイをしていないから調子が悪い」
「僕もほとんど眠ってない。一緒にベッドに行こう」
抱き上げられてベッドに運ばれて、リシャールがすっぽりとアリスターを抱き締めて髪を撫でる。
「昨日は心配させてしまってごめんね。もう『大丈夫』だよ」
「リシャール、声明に書かれてた文章……」
「アリスター、僕はアリスターと真剣に交際をしているつもりだよ。僕はアリスターと……」
そこから先何を言われるか分かるような気がしたので、アリスターは口付けでリシャールの言葉を止めた。
「眠いのに今聞きたくない」
「大事なことなんだけど」
「起きたら聞く」
リシャールの豊かに鍛えられた胸に顔を埋めて、アリスターは目を閉じた。
目が覚めたら夕方になっていた。
お腹も空いていたし、起き出したアリスターに眠っているリシャールが身じろぎする。アリスターはカバンから指輪を取り出してリシャールの左手の薬指にはめた。
冷たい感触にリシャールが目を覚ます。
「アリスター、これって……」
「Subから言っていいのか迷ったんだけど、リシャール、好きなんだ。リシャール以外の相手とプレイするなんてこの先一生考えられない。結婚してくれないか?」
ヴァイオレットサファイアの埋め込まれた指輪を見詰めているリシャールが、青い目を見開いているのが分かる。
「答えは、はいだよ、アリスター。嬉しい。僕からもクレイムの話をしようと思っていた」
「いいのか? これからもっと面倒なことになるかもしれない」
「それはこっちの台詞だよ。アリスターに負担をかけるかもしれない」
「俺は平気だ。リシャールの気持ちが伝わってきたから」
あの声明を読むまではアリスターも俄かには信じられなかった。それでもリシャールがフランスに連れて行ったのはアリスターだけで、他の相手がいなかったのは確信できる。他に遊び相手がいて厳しい減量と仕事をこなせるくらいリシャールは器用ではないのも身近で見ていたのでよく分かる。
「アリスターは首輪は嫌いかもしれないから買ってないんだけど、契約書を作ってクレイムしたいんだ。僕の正式なパートナーになってほしい」
アリスターの手を握り締めて言うリシャールに、アリスターは頷く。
「契約書を作ろう」
新婚旅行はもうフランスに行ってきたようなものだし、後は契約書と婚姻届けを役所に出すだけなのだが、契約書の内容はしっかりとお互いに納得して作らねばならないから時間はかかる。
それでも、リシャールと両想いだったことを自覚して、アリスターは幸福な気持ちで胸がいっぱいだった。
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