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本編
16.元凶はアルシェ公爵夫人
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お誕生日のお茶会は無事に済んで、わたくしはお義兄様と一緒にお見送りに庭に出る。
最初に馬車が到着するのは王家のヴィルヘルム殿下とダヴィド殿下だった。
「とても楽しい有意義なお茶会だったよ。マックス、近いうちに訪ねていくから、そのときには手合わせをしよう」
「剣技を磨いてお待ちしております、ヴィルヘルム殿下」
「本日は本当にありがとうございました、ヴィルヘルム殿下、ダヴィド殿下」
「マクシミリアンどの、アデライドじょう、おめでとうございました」
侍従に手を貸してもらってあの高いステップを上っていくダヴィド殿下と、軽やかにステップを上って馬車に入るヴィルヘルム殿下。
手を振って見送っていると、エタンお兄様と二コラお兄様とマノンお姉様が顔を出した。
「わたしたちは今日は泊って行くことになったんだよ」
「夕食も一緒に食べましょうね」
「お父様とお母様も一緒ですわ」
三人ともバルテルミー公爵家にお泊りができるので嬉しそうにしていた。
辺境伯家はお見送りしなくてよくなったので、次の侯爵家のお見送りをして、次々と帰っていく貴族たちのお見送りをしていると、エタンお兄様と二コラお兄様とマノンお姉様も一緒に手を振ってくださっていた。
お見送りが終わると、わたくしたちは着替えて楽な格好になる。
背中にリボンのついたお気に入りのノースリーブのサマードレス姿になって庭に出ると、マノンお姉様もサマードレス姿になっていた。
エタンお兄様と二コラお兄様は楽な格好になって模擬剣を持って、お義兄様と手合わせをしている様子だった。お義兄様も体が大きくて強いのだが、エタンお兄様も体が大きい。
二人が打ち合っているのを見るとはらはらしてしまう。
「エタンお兄様頑張ってー!」
「お義兄様、お怪我をしませんように」
「アデライドは心配性ですね。模擬剣なので大丈夫ですよ」
「でも、あんなに激しく打ち合って……」
士官学校に行くことが決まっているエタンお兄様は剣術をかなり稽古している様子だ。お義兄様が押されている場面もあった。
体勢を崩したお義兄様が素早く体勢を立て直して、下から模擬剣を振り上げる。模擬剣同士が触れ合って、エタンお兄様が模擬剣を落とした。
勝負がついてわたくしはほっと胸を撫で下ろす。
「腕を上げたね、マクシミリアン」
「エタンも」
握手をして健闘をたたえ合う二人にわたくしが安堵していると、二コラお兄様が元気に声を掛ける。
「わたしとも手合わせしてよ!」
「マクシミリアンとはいえ、連戦はきついよ」
「いいよ。二コラなら楽そうだ」
「言いましたね? わたしも剣技を磨いているのですよ?」
笑いながら引き受けるお義兄様に、二コラお兄様が飛び掛かっていくが、すぐにあしらわれてしまう。やはりお義兄様は強いのだ。
必死になって手合わせを見ているわたくしとマノンお姉様にはいつの間にか日よけが用意されていて、椅子も用意されていて、座ってゆっくりと手合わせを鑑賞することができた。
手合わせが終わると、汗をかいたお義兄様とエタンお兄様と二コラお兄様は汗を流しにお屋敷の中に戻って行く。
わたくしとマノンお姉様もお屋敷の中に戻った。
日はもう落ちていたが蒸し暑さの残る庭にいたので汗をかいたわたくしを、バズレールさんがお風呂に入れてくれる。温度の低いシャワーで体を流すと、汗が流れてさっぱりとする。
生まれてから一度も切っていない長いふわふわとした金髪をタオルでしっかりと乾かしてもらっていると、マノンお姉様がわたくしの部屋に遊びに来てくれた。
「叔母様から聞いたのよ。アデライドは字を上手に書けるようになったのですって?」
「わたくし、まだ大きな字しか書けないけれど、少しずつ練習しているの」
「わたくし、王都のことを知りたいの。わたくしは辺境伯領のことを手紙に書くから、アデライドは王都のことを教えてくれない?」
前の人生ではこんな申し出はなかった。それはわたくしが勉強を嫌がっていて、字の習得が遅かったからだ。今回の人生では字の習得が早かったのでマノンお姉様からの申し出もあったのだろう。
「喜んで書くわ。マノンお姉様のお返事も楽しみにしてる」
「ごめんなさいね、わたくし、アデライドのことをとても小さな子どもだと思っていたの。今日のお茶会での受け答えを見て、アデライドは成長したのだなと思ったわ」
前の人生ではわたくしはマノンお姉様が気にかけることがないくらい幼く感じられていたのだろう。わたくしもまだ六歳になったばかりなので仕方がないといえばそうなのだが、一つ年上のマノンお姉様にそんな風に思われていたというのは少し恥ずかしいような気がしてくる。
今度の人生ではせめて年相応に感じられるように振舞いたいものだ。
夕食はお義父様とお義母様、ジョルジュ義叔父様とオリアーヌ義叔母様、お義兄様とエタンお兄様と二コラお兄様とマノンお姉様の全員で取ることになった。
食堂の大きなテーブルについてわたくしは皆様の言葉に耳を澄ませていた。
「久しぶりに一緒に食事ができて嬉しいです、義兄上」
「ジョルジュ殿もオリアーヌ夫人も我が家の料理を楽しんでくれると嬉しい」
「辺境伯領とは違う食材が出ていますね。とても美味しそうです」
「ジョルジュもオリアーヌ夫人も、エタンも二コラもマノンも、たくさん食べてくださいね」
和やかに食事は始まったのだが、話題はどうしてもアルシェ家のことに流れてしまう。
「オーギュスト殿がアデライドにしたこと、聞きました」
「クラリス嬢の王家のお茶会での失態も」
「アルシェ家には兄上も困らされていると聞く」
「アルシェ公爵夫人が凝りもせずまた嘆願書を送ったようですよ」
オーギュスト様の罪はもう隠せないところまで来ているし、クラリス嬢の失態も知れ渡っている。
アルシェ家はそれに対して反省しているどころか、間違っていないので謹慎を取り消してほしいと国王陛下に嘆願書を送る始末なのだ。
「クラリス嬢はマクシミリアンの婚約者ではありませんか」
「その件に関しては、わたしも苦々しく思っている」
「このままクラリス嬢をバルテルミー家に迎え入れたらどうなることやら」
「クラリス嬢の謹慎期間は学園に入学するまでと聞いている。その間に少しは変わってくれるといいのだが」
期待していない様子でお義父様が言うのをわたくしは聞いていた。
夕食が終わってから、眠る準備を終えてわたくしはお義兄様の部屋を訪ねた。
ドアをノックすると、お義兄様が中からドアを開けてくれる。
「アデリー、今日はお茶会で疲れたんじゃないのかな?」
お昼寝もしていなかったし、疲れてはいるのだがお義兄様と作戦会議がしたかったのだ。
「お義兄様、お部屋に入ってもいいかしら?」
「どうぞ」
招いてくれるお義兄様に、わたくしは部屋のソファに座らせてもらう。お義兄様はわたくしの隣りに腰かけた。
「可愛いアデリーがオーギュスト様の話を聞いて怖い気持ちを思い出していないか心配だったよ」
「わたくしにはお義兄様がついているもの。平気よ」
「アデリーのことはわたしが守るよ」
ぎゅっと抱き締められて、わたくしはお義兄様の匂いを吸い込む。シャワーを浴びて清潔なパジャマに着替えているのでお義兄様は石鹸と洗剤の匂いがした。
「わたくし、考えたの。オーギュスト様やクラリス嬢の問題行動の元凶は、アルシェ公爵夫人なのではないかと」
そして、お義兄様を毒殺するのもアルシェ公爵夫人ではないのか。
毒殺のことまでは言わなかったが、わたくしがお義兄様に告げると、お義兄様も納得した表情になっていた。
「アルシェ公爵夫人のやっていることはとても正気とは思えない。アルシェ公爵夫人がアルシェ家にいる限り、オーギュスト様もクラリス嬢も全く変われないのではないだろうか」
変わったところでわたくしはオーギュスト様を許す気はなかったし、クラリス嬢とお義兄様の婚約を認める気もなかった。
「アルシェ公爵夫人をどうにかしないといけないということか」
難しい顔をして呟くお義兄様に、わたくしは力強く頷いた。
最初に馬車が到着するのは王家のヴィルヘルム殿下とダヴィド殿下だった。
「とても楽しい有意義なお茶会だったよ。マックス、近いうちに訪ねていくから、そのときには手合わせをしよう」
「剣技を磨いてお待ちしております、ヴィルヘルム殿下」
「本日は本当にありがとうございました、ヴィルヘルム殿下、ダヴィド殿下」
「マクシミリアンどの、アデライドじょう、おめでとうございました」
侍従に手を貸してもらってあの高いステップを上っていくダヴィド殿下と、軽やかにステップを上って馬車に入るヴィルヘルム殿下。
手を振って見送っていると、エタンお兄様と二コラお兄様とマノンお姉様が顔を出した。
「わたしたちは今日は泊って行くことになったんだよ」
「夕食も一緒に食べましょうね」
「お父様とお母様も一緒ですわ」
三人ともバルテルミー公爵家にお泊りができるので嬉しそうにしていた。
辺境伯家はお見送りしなくてよくなったので、次の侯爵家のお見送りをして、次々と帰っていく貴族たちのお見送りをしていると、エタンお兄様と二コラお兄様とマノンお姉様も一緒に手を振ってくださっていた。
お見送りが終わると、わたくしたちは着替えて楽な格好になる。
背中にリボンのついたお気に入りのノースリーブのサマードレス姿になって庭に出ると、マノンお姉様もサマードレス姿になっていた。
エタンお兄様と二コラお兄様は楽な格好になって模擬剣を持って、お義兄様と手合わせをしている様子だった。お義兄様も体が大きくて強いのだが、エタンお兄様も体が大きい。
二人が打ち合っているのを見るとはらはらしてしまう。
「エタンお兄様頑張ってー!」
「お義兄様、お怪我をしませんように」
「アデライドは心配性ですね。模擬剣なので大丈夫ですよ」
「でも、あんなに激しく打ち合って……」
士官学校に行くことが決まっているエタンお兄様は剣術をかなり稽古している様子だ。お義兄様が押されている場面もあった。
体勢を崩したお義兄様が素早く体勢を立て直して、下から模擬剣を振り上げる。模擬剣同士が触れ合って、エタンお兄様が模擬剣を落とした。
勝負がついてわたくしはほっと胸を撫で下ろす。
「腕を上げたね、マクシミリアン」
「エタンも」
握手をして健闘をたたえ合う二人にわたくしが安堵していると、二コラお兄様が元気に声を掛ける。
「わたしとも手合わせしてよ!」
「マクシミリアンとはいえ、連戦はきついよ」
「いいよ。二コラなら楽そうだ」
「言いましたね? わたしも剣技を磨いているのですよ?」
笑いながら引き受けるお義兄様に、二コラお兄様が飛び掛かっていくが、すぐにあしらわれてしまう。やはりお義兄様は強いのだ。
必死になって手合わせを見ているわたくしとマノンお姉様にはいつの間にか日よけが用意されていて、椅子も用意されていて、座ってゆっくりと手合わせを鑑賞することができた。
手合わせが終わると、汗をかいたお義兄様とエタンお兄様と二コラお兄様は汗を流しにお屋敷の中に戻って行く。
わたくしとマノンお姉様もお屋敷の中に戻った。
日はもう落ちていたが蒸し暑さの残る庭にいたので汗をかいたわたくしを、バズレールさんがお風呂に入れてくれる。温度の低いシャワーで体を流すと、汗が流れてさっぱりとする。
生まれてから一度も切っていない長いふわふわとした金髪をタオルでしっかりと乾かしてもらっていると、マノンお姉様がわたくしの部屋に遊びに来てくれた。
「叔母様から聞いたのよ。アデライドは字を上手に書けるようになったのですって?」
「わたくし、まだ大きな字しか書けないけれど、少しずつ練習しているの」
「わたくし、王都のことを知りたいの。わたくしは辺境伯領のことを手紙に書くから、アデライドは王都のことを教えてくれない?」
前の人生ではこんな申し出はなかった。それはわたくしが勉強を嫌がっていて、字の習得が遅かったからだ。今回の人生では字の習得が早かったのでマノンお姉様からの申し出もあったのだろう。
「喜んで書くわ。マノンお姉様のお返事も楽しみにしてる」
「ごめんなさいね、わたくし、アデライドのことをとても小さな子どもだと思っていたの。今日のお茶会での受け答えを見て、アデライドは成長したのだなと思ったわ」
前の人生ではわたくしはマノンお姉様が気にかけることがないくらい幼く感じられていたのだろう。わたくしもまだ六歳になったばかりなので仕方がないといえばそうなのだが、一つ年上のマノンお姉様にそんな風に思われていたというのは少し恥ずかしいような気がしてくる。
今度の人生ではせめて年相応に感じられるように振舞いたいものだ。
夕食はお義父様とお義母様、ジョルジュ義叔父様とオリアーヌ義叔母様、お義兄様とエタンお兄様と二コラお兄様とマノンお姉様の全員で取ることになった。
食堂の大きなテーブルについてわたくしは皆様の言葉に耳を澄ませていた。
「久しぶりに一緒に食事ができて嬉しいです、義兄上」
「ジョルジュ殿もオリアーヌ夫人も我が家の料理を楽しんでくれると嬉しい」
「辺境伯領とは違う食材が出ていますね。とても美味しそうです」
「ジョルジュもオリアーヌ夫人も、エタンも二コラもマノンも、たくさん食べてくださいね」
和やかに食事は始まったのだが、話題はどうしてもアルシェ家のことに流れてしまう。
「オーギュスト殿がアデライドにしたこと、聞きました」
「クラリス嬢の王家のお茶会での失態も」
「アルシェ家には兄上も困らされていると聞く」
「アルシェ公爵夫人が凝りもせずまた嘆願書を送ったようですよ」
オーギュスト様の罪はもう隠せないところまで来ているし、クラリス嬢の失態も知れ渡っている。
アルシェ家はそれに対して反省しているどころか、間違っていないので謹慎を取り消してほしいと国王陛下に嘆願書を送る始末なのだ。
「クラリス嬢はマクシミリアンの婚約者ではありませんか」
「その件に関しては、わたしも苦々しく思っている」
「このままクラリス嬢をバルテルミー家に迎え入れたらどうなることやら」
「クラリス嬢の謹慎期間は学園に入学するまでと聞いている。その間に少しは変わってくれるといいのだが」
期待していない様子でお義父様が言うのをわたくしは聞いていた。
夕食が終わってから、眠る準備を終えてわたくしはお義兄様の部屋を訪ねた。
ドアをノックすると、お義兄様が中からドアを開けてくれる。
「アデリー、今日はお茶会で疲れたんじゃないのかな?」
お昼寝もしていなかったし、疲れてはいるのだがお義兄様と作戦会議がしたかったのだ。
「お義兄様、お部屋に入ってもいいかしら?」
「どうぞ」
招いてくれるお義兄様に、わたくしは部屋のソファに座らせてもらう。お義兄様はわたくしの隣りに腰かけた。
「可愛いアデリーがオーギュスト様の話を聞いて怖い気持ちを思い出していないか心配だったよ」
「わたくしにはお義兄様がついているもの。平気よ」
「アデリーのことはわたしが守るよ」
ぎゅっと抱き締められて、わたくしはお義兄様の匂いを吸い込む。シャワーを浴びて清潔なパジャマに着替えているのでお義兄様は石鹸と洗剤の匂いがした。
「わたくし、考えたの。オーギュスト様やクラリス嬢の問題行動の元凶は、アルシェ公爵夫人なのではないかと」
そして、お義兄様を毒殺するのもアルシェ公爵夫人ではないのか。
毒殺のことまでは言わなかったが、わたくしがお義兄様に告げると、お義兄様も納得した表情になっていた。
「アルシェ公爵夫人のやっていることはとても正気とは思えない。アルシェ公爵夫人がアルシェ家にいる限り、オーギュスト様もクラリス嬢も全く変われないのではないだろうか」
変わったところでわたくしはオーギュスト様を許す気はなかったし、クラリス嬢とお義兄様の婚約を認める気もなかった。
「アルシェ公爵夫人をどうにかしないといけないということか」
難しい顔をして呟くお義兄様に、わたくしは力強く頷いた。
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