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本編
12.アルシェ公爵夫人のひととなり
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お茶会から帰ってからわたくしはバズレールさんにお風呂に入れてもらって、しっかりと髪をタオルで乾かして部屋で休んでいた。わたくしを心配したお義父様とお義母様とお義兄様が入れ代わり立ち代わり、わたくしの部屋に来てくださっていた。
「アデライド、怖い思いをしたね。この家ではわたしが守るから安心して休みなさい」
「はい、お義父様」
「アルシェ家のオーギュスト殿にはそのうちしっかりと処分を下してもらうことにする」
もう涙は出なかったけれど、足に触られた感触が残っているようでわたくしは何度もお風呂で足を洗ったことを思い出す。
王弟であるお義父様を怒らせたのだ。オーギュスト様はしばらく公の場に出られないのではないだろうか。
お義母様は何度もわたくしを優しく抱き締めてくださった。柔らかなお義母様の体と体温にわたくしは安堵した。
「クラリス嬢のことといい、アルシェ家は何か教育に問題があるようにしか思えません。アデライド、二度とこんなことがないようにわたくしたちも気を付けますし、マクシミリアンのそばを離れないようにしてくださいね」
「はい、お義母様」
クラリス嬢の奇行に関してもお義母様は疑問を持っている。
そういえばクラリス嬢はどうなったのだろうか。王宮のお茶会であれだけのことをしでかしてしまったのだ、お咎めがないはずがない。
「クラリス嬢はどうなったの?」
「今後お茶会に参加することは禁じられました。謹慎を命じられた形になります」
貴族のご令嬢の実家から非難が来ているだろうし、ヴィルヘルム殿下とダヴィド殿下の前であのような行動に出たのは許されない。お茶会への参加を禁じられて謹慎を命じられたとしても全くおかしくはなかった。
「わたくし、クラリス嬢が読んでいた本はもう読まないわ」
「それがいいと思います。アデライドが読むような本ではなかったのです」
クラリス嬢から紹介してもらった本は読まない。そう宣言するとお義母様は安心している様子だった。わたくしが本に影響されて奇行に走るわけがないのだが、それでも親としては心配だったのだろう。
お義兄様はわたくしの部屋に来ると、わたくしを膝の上に抱っこした。ぎゅっと背中から抱き締められて、わたくしはお義兄様の体温を背中で感じる。
「もっと早く助けに行けていたら……いいや、クラリス嬢の言葉などに惑わされず、最初からついて行っていればよかった。アデリー、怖い思いをさせてすまない」
「お義兄様のせいではないわ、オーギュスト様のせいよ」
「あんな危険人物をアルシェ家はどうして野放しにしているのか。クラリス嬢の教育だけでなく、オーギュスト様の教育もどうなっているのか疑わしいものだ」
表情は薄いが怒りを露わにしているお義兄様に、わたくしも同じことを考えていた。
これは本当にアルシェ家の教育がおかしいのではないだろうか。
考えたくないことだが、他にも貴族で被害者がいるかもしれない。わたくしはアルシェ家と同じ公爵家の娘なので被害を訴えることができるが、もっと身分の低い令嬢だったら、被害を訴えることすらできないかもしれない。特にわたくしのような小さな子どもだったら、何をされたのかも意味が分からず、ただ恐怖に震えていることしかできないかもしれない。
そんなことが許されていいのか。
怒りに燃えるわたくしにお義兄様が小さなわたくしの手を両手で包み込んで温めるように撫でてくれる。
「オーギュスト様の件もお父様から国王陛下に話が行って、しばらくの間は謹慎となったようだよ。そんなことでは生ぬるいと思うのだけどね」
謹慎はいつか解けてしまう。
オーギュスト様もクラリス嬢も。
そのときに反省していればいいのだが、お二人はどうなのだろう。
オーギュスト様からは詫び状の一通も届かなかった。
悪いことをしたという感覚すらないのだろう。
そうしてどれだけの幼い令嬢を毒牙にかけて来たのか。考えるだけでぞっとする。
クラリス嬢から手紙が届いたのは数日後のことだった。
クラリス嬢はわたくしと手紙を交わすのが習慣になっているようで、わたくしによく手紙を送ってきてくれる。わたくしも手紙が来たらお返事を書くようにしていた。
『アデライド嬢へ。
先日のお茶会ではお会いできて嬉しかったです。ですが、わたくし、今後しばらくお茶会への出席を禁じられました。どうしてなのか全然分かりません。わたくしの振る舞いがいけなかったとお父様は言うのですが、お母様も家庭教師もわたくしは間違っていなかったと言っています。お兄様まで謹慎を申し渡されたのは本当に納得がいきません。アデライド嬢、よろしければ父君にわたくしたちの謹慎を解いていただくように国王陛下にお話ししてくださるようにお願いできませんか?
クラリス・アルシェより』
手紙の内容はわたくしはまだ五歳なので当然両親が先に確認する。両親はわたくしに手紙を渡したくなさそうな様子だったが、朝食の席でその手紙はわたくしの手に渡った。
読んでみてわたくしは絶句してしまった。
クラリス嬢は自分の行いの何が悪かったのか理解していない。
その上、オーギュスト様も悪くないと思っている。
それどころか、公爵夫人も家庭教師もクラリス嬢の行いを戒めることなく肯定している。
これは本格的にアルシェ家の考え方が貴族の考え方にそぐわないのではないかとわたくしが思っていると、お義父様が朝食を食べながらため息をついた。
「アルシェ公爵夫人には本当に困る。アルシェ公爵夫人はわたしがまだ結婚していなかったころ、わたしにはエステルという婚約者がいるのに、自分と結婚するように迫ってきて困ったものだった。健在だった父上から話をしても全く聞かず、結局、アルシェ公爵と結婚させられたのはいいが、わたしとエステルの間にマクシミリアンができたら、次はマクシミリアンを狙ってきたのだ」
アルシェ公爵夫人の方がお義父様よりも十歳ほど年上だった気がする。男性が年上の場合にはあまり問題はないのだが、政略結婚で女性の方がかなり年上というのはどうしても歓迎されないことだった。
ちなみにわたくしのお義母様は優しく慈愛に溢れているお方なのだが、実は辺境伯令嬢で、何かあればすぐにでも辺境伯領から弟君である義叔父様が軍を派遣してくるという武闘派である。
わたくしの血の気が多いのもお義母様に似たのかもしれない。
ほら、水は血より濃いって言うでしょ?
氏より育ちとか!
「アルシェ公爵夫人があなたに恋焦がれているのは社交界では有名でしたわ。わたくしとあなたが一緒にいるときに、『テオドール殿下が本当に愛しているのはわたくしなのです』などと言ってきたこともありましたね」
「それで、父君が急いでアルシェ公爵と結婚を決めたんだったな」
ぼんやりとしか知らないが、アルシェ公爵はあまり有能な人物ではないらしい。公爵家の後継ぎとして生まれたが、凡庸で、結婚をしたが妻に先立たれて子どももいないところにアルシェ公爵夫人は後妻に入ったのだという。
それなのにアルシェ公爵家を牛耳っているような気でいるのだろう。
ことの元凶はアルシェ公爵夫人な気がしてきた。
アルシェ公爵夫人の考え方が貴族社会にそぐわずに、そのままの状態で矯正されることなくアルシェ公爵の後妻になって後継者と娘を産んでしまったので、誰も彼女を止められなくなったのかもしれない。
きっと家庭教師もアルシェ公爵のお気に召すように子どもたちを教育して、貴族社会にそぐわない問題児に育て上げてしまったのだ。
午前中の勉強が終わると、お義兄様と一緒に昼食を食べる。
昼食のときにわたくしはお義兄様に今日考えたことを伝えてみた。
「お義父様が独身のときのアルシェ公爵夫人の行動を考えても、クラリス嬢の手紙の中で家庭教師もアルシェ公爵夫人もクラリス嬢が正しいと言っているという表現にしても、アルシェ公爵家の問題はアルシェ公爵夫人が貴族として子どものお手本にならないような人物だったからかもしれないと思うの」
「わたしもそれを考えていたよ。アルシェ公爵夫人の奇行は信じられないが、その教育をクラリス嬢もオーギュスト様も受けていたと考えると、納得できてしまう」
わたくしもお義兄様もクラリス嬢だけではなくて、オーギュスト様にも問題があると理解していた。
こうなったら、クラリス嬢だけでなくオーギュスト様もアルシェ家にいられなくしてしまわなくては!
わたくしは気持ち悪く足を撫でられたことを許してはいなかった。
「アデライド、怖い思いをしたね。この家ではわたしが守るから安心して休みなさい」
「はい、お義父様」
「アルシェ家のオーギュスト殿にはそのうちしっかりと処分を下してもらうことにする」
もう涙は出なかったけれど、足に触られた感触が残っているようでわたくしは何度もお風呂で足を洗ったことを思い出す。
王弟であるお義父様を怒らせたのだ。オーギュスト様はしばらく公の場に出られないのではないだろうか。
お義母様は何度もわたくしを優しく抱き締めてくださった。柔らかなお義母様の体と体温にわたくしは安堵した。
「クラリス嬢のことといい、アルシェ家は何か教育に問題があるようにしか思えません。アデライド、二度とこんなことがないようにわたくしたちも気を付けますし、マクシミリアンのそばを離れないようにしてくださいね」
「はい、お義母様」
クラリス嬢の奇行に関してもお義母様は疑問を持っている。
そういえばクラリス嬢はどうなったのだろうか。王宮のお茶会であれだけのことをしでかしてしまったのだ、お咎めがないはずがない。
「クラリス嬢はどうなったの?」
「今後お茶会に参加することは禁じられました。謹慎を命じられた形になります」
貴族のご令嬢の実家から非難が来ているだろうし、ヴィルヘルム殿下とダヴィド殿下の前であのような行動に出たのは許されない。お茶会への参加を禁じられて謹慎を命じられたとしても全くおかしくはなかった。
「わたくし、クラリス嬢が読んでいた本はもう読まないわ」
「それがいいと思います。アデライドが読むような本ではなかったのです」
クラリス嬢から紹介してもらった本は読まない。そう宣言するとお義母様は安心している様子だった。わたくしが本に影響されて奇行に走るわけがないのだが、それでも親としては心配だったのだろう。
お義兄様はわたくしの部屋に来ると、わたくしを膝の上に抱っこした。ぎゅっと背中から抱き締められて、わたくしはお義兄様の体温を背中で感じる。
「もっと早く助けに行けていたら……いいや、クラリス嬢の言葉などに惑わされず、最初からついて行っていればよかった。アデリー、怖い思いをさせてすまない」
「お義兄様のせいではないわ、オーギュスト様のせいよ」
「あんな危険人物をアルシェ家はどうして野放しにしているのか。クラリス嬢の教育だけでなく、オーギュスト様の教育もどうなっているのか疑わしいものだ」
表情は薄いが怒りを露わにしているお義兄様に、わたくしも同じことを考えていた。
これは本当にアルシェ家の教育がおかしいのではないだろうか。
考えたくないことだが、他にも貴族で被害者がいるかもしれない。わたくしはアルシェ家と同じ公爵家の娘なので被害を訴えることができるが、もっと身分の低い令嬢だったら、被害を訴えることすらできないかもしれない。特にわたくしのような小さな子どもだったら、何をされたのかも意味が分からず、ただ恐怖に震えていることしかできないかもしれない。
そんなことが許されていいのか。
怒りに燃えるわたくしにお義兄様が小さなわたくしの手を両手で包み込んで温めるように撫でてくれる。
「オーギュスト様の件もお父様から国王陛下に話が行って、しばらくの間は謹慎となったようだよ。そんなことでは生ぬるいと思うのだけどね」
謹慎はいつか解けてしまう。
オーギュスト様もクラリス嬢も。
そのときに反省していればいいのだが、お二人はどうなのだろう。
オーギュスト様からは詫び状の一通も届かなかった。
悪いことをしたという感覚すらないのだろう。
そうしてどれだけの幼い令嬢を毒牙にかけて来たのか。考えるだけでぞっとする。
クラリス嬢から手紙が届いたのは数日後のことだった。
クラリス嬢はわたくしと手紙を交わすのが習慣になっているようで、わたくしによく手紙を送ってきてくれる。わたくしも手紙が来たらお返事を書くようにしていた。
『アデライド嬢へ。
先日のお茶会ではお会いできて嬉しかったです。ですが、わたくし、今後しばらくお茶会への出席を禁じられました。どうしてなのか全然分かりません。わたくしの振る舞いがいけなかったとお父様は言うのですが、お母様も家庭教師もわたくしは間違っていなかったと言っています。お兄様まで謹慎を申し渡されたのは本当に納得がいきません。アデライド嬢、よろしければ父君にわたくしたちの謹慎を解いていただくように国王陛下にお話ししてくださるようにお願いできませんか?
クラリス・アルシェより』
手紙の内容はわたくしはまだ五歳なので当然両親が先に確認する。両親はわたくしに手紙を渡したくなさそうな様子だったが、朝食の席でその手紙はわたくしの手に渡った。
読んでみてわたくしは絶句してしまった。
クラリス嬢は自分の行いの何が悪かったのか理解していない。
その上、オーギュスト様も悪くないと思っている。
それどころか、公爵夫人も家庭教師もクラリス嬢の行いを戒めることなく肯定している。
これは本格的にアルシェ家の考え方が貴族の考え方にそぐわないのではないかとわたくしが思っていると、お義父様が朝食を食べながらため息をついた。
「アルシェ公爵夫人には本当に困る。アルシェ公爵夫人はわたしがまだ結婚していなかったころ、わたしにはエステルという婚約者がいるのに、自分と結婚するように迫ってきて困ったものだった。健在だった父上から話をしても全く聞かず、結局、アルシェ公爵と結婚させられたのはいいが、わたしとエステルの間にマクシミリアンができたら、次はマクシミリアンを狙ってきたのだ」
アルシェ公爵夫人の方がお義父様よりも十歳ほど年上だった気がする。男性が年上の場合にはあまり問題はないのだが、政略結婚で女性の方がかなり年上というのはどうしても歓迎されないことだった。
ちなみにわたくしのお義母様は優しく慈愛に溢れているお方なのだが、実は辺境伯令嬢で、何かあればすぐにでも辺境伯領から弟君である義叔父様が軍を派遣してくるという武闘派である。
わたくしの血の気が多いのもお義母様に似たのかもしれない。
ほら、水は血より濃いって言うでしょ?
氏より育ちとか!
「アルシェ公爵夫人があなたに恋焦がれているのは社交界では有名でしたわ。わたくしとあなたが一緒にいるときに、『テオドール殿下が本当に愛しているのはわたくしなのです』などと言ってきたこともありましたね」
「それで、父君が急いでアルシェ公爵と結婚を決めたんだったな」
ぼんやりとしか知らないが、アルシェ公爵はあまり有能な人物ではないらしい。公爵家の後継ぎとして生まれたが、凡庸で、結婚をしたが妻に先立たれて子どももいないところにアルシェ公爵夫人は後妻に入ったのだという。
それなのにアルシェ公爵家を牛耳っているような気でいるのだろう。
ことの元凶はアルシェ公爵夫人な気がしてきた。
アルシェ公爵夫人の考え方が貴族社会にそぐわずに、そのままの状態で矯正されることなくアルシェ公爵の後妻になって後継者と娘を産んでしまったので、誰も彼女を止められなくなったのかもしれない。
きっと家庭教師もアルシェ公爵のお気に召すように子どもたちを教育して、貴族社会にそぐわない問題児に育て上げてしまったのだ。
午前中の勉強が終わると、お義兄様と一緒に昼食を食べる。
昼食のときにわたくしはお義兄様に今日考えたことを伝えてみた。
「お義父様が独身のときのアルシェ公爵夫人の行動を考えても、クラリス嬢の手紙の中で家庭教師もアルシェ公爵夫人もクラリス嬢が正しいと言っているという表現にしても、アルシェ公爵家の問題はアルシェ公爵夫人が貴族として子どものお手本にならないような人物だったからかもしれないと思うの」
「わたしもそれを考えていたよ。アルシェ公爵夫人の奇行は信じられないが、その教育をクラリス嬢もオーギュスト様も受けていたと考えると、納得できてしまう」
わたくしもお義兄様もクラリス嬢だけではなくて、オーギュスト様にも問題があると理解していた。
こうなったら、クラリス嬢だけでなくオーギュスト様もアルシェ家にいられなくしてしまわなくては!
わたくしは気持ち悪く足を撫でられたことを許してはいなかった。
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