4 / 80
第一章 勘違い勇者と魔王
4.勘違い勇者、爆誕
しおりを挟む
先代の領主であるイサギとツムギの父親が亡くなった年には、サナは15歳でイサギやツムギが生まれる前から魔術師としての才能を見出されて、次の領主になることが決まっていた。公爵家の血統の中で、一番強い魔術師を一族の当主として領主にする。それは、領地を守るためにも当然のこととしてこの国が始まって以来続いてきたことだった。
それは他の領地でも同じで、魔術師としての才能はエドヴァルドは、7歳年下の弟に劣るので後継者にはなれない。生まれた時点で弟の方が魔術師としての才能が勝っていると分かったエドヴァルドにとって、それからが大変だった。
領主になれないが、スペアとしては生きていてもらわねばならないし、弟に僅かに劣るとしてもエドヴァルドは極めて優秀な結界と防御の魔術に加えて、肉体強化の魔術の才能まで持っていた。幼い弟を貴族社会の中に放り出すのは心配で、結婚して他の領地に行ってしまうのも困る。
豊かなブルネットの髪を潔く剃ってしまって、エドヴァルドは女性に興味を持たれないように気を付けてきた。
結婚を頑なに拒むエドヴァルドは、8年前にお見合いをした一つ年下の美しくも強い魔術師、サナに気持ちを残しているのではないかと噂されていた。
「王都か、テンロウ領におるんやと思っとった。エドさん、なんで今の時期に……」
王都から『魔王』扱いされているサナを討ち取りに来たのか、それとも守りに来たのか。どちらかによって、イサギの身の振り方も変わってくる。どちらにせよ、イサギにとってエドヴァルドは初恋のひとで、15歳になった今でも好きで好きでたまらない相手だ。
同性だとか、身分違いだとか、散々サナに言われたが、心だけは自由だとイサギは思っている。
「サナさんの首を取って来いと言われました」
「そっちか……あかん、エドさんが殺されたら」
「いえ、命じられたのですが、私はそれに従うつもりはありません」
姿は美しいが黒い噂のある魔女の後妻を侍らせて、エドヴァルドにサナを殺すように命じた国王の様子は明らかにおかしかった。操られているようだったというエドヴァルドに、イサギは頭を抱える。
「ファースト姫さんが帰ってきて、セカンド姫さんの呪いを解ければええんやけどなぁ」
「時間稼ぎのつもりで、こちらには出向いたのですが、私はサナさんに挑む気はありません。私も命は惜しいですし」
茶目っ気を混ぜて言うエドヴァルドに、イサギは胸を撫で下ろした。食べ終わった食器を片付けようとするエドヴァルトを押しとどめて、イサギはキッチンに立つ。
本来ならばこの家の住人であるイサギがお茶の一杯でも淹れるべきなのだろうが、飲み物にも食べ物にも興味のないイサギは薬草茶しか煎じられる自信がなかった。しかも、それは怪我や病気によく効くのだが、口が曲がりそうな味がする代物だ。
「泊まるところとかあるんか?」
「宿を探している最中に、不穏な気配を感じたので、そちらに行ったら、イサギさんがいたのですよ」
結界は魔術の糸を編んでそれが緻密であればあるほど、望まれないものを通さない作りとなるのだが、結界の魔術を使えるものはその糸を上手に解して、隙間を開けて入ってこられる。
結界と防御ではサナに並ぶとも劣らないエドヴァルドである、気付かれることなく結界をすり抜けてきたのだろう。それができるからこそ、国王はエドヴァルドを暗殺者に選んだ。
「私が第三王位継承権を持つからでもあるんでしょうけどね」
「……サナちゃんが死んでも、エドさんが死んでも、魔女にとってはどっちでも利益になるってことか。ダメや、エドさんが死んでまうなんて!」
「私も死にたくないから、ここでしばらく身を隠すつもりでいるのです」
結界の中にいる限りは、サナとエドヴァルドの動きを見張れるものはいない。セイリュウ領にいることが唯一、エドヴァルドの命を守る方法だった。しかし、それも長引かせることはできない。
「早いところセカンド王女の呪いが解けないことには、私も弟のクリスティアンを人質にとられているに等しいですからね」
「そうやった……次期公爵やけど、弟さんは第四王位継承権を持ってはるんや」
第一王位継承権を持つファースト王女は、異国へ逃れた。
第二王位継承権を持つセカンド王女は、呪いで醜いドラゴンとなっている。
第三王位継承権を持つエドヴァルドは『魔王』サナと殺し合いを望まれて、第四王位継承権を持つクリスティアンは王都で人質となっている。
この状態で後妻の王妃に子どもでもできれば、国を乗っ取られてしまう。
いや、今ですら国王を操って国を乗っ取っているような状態だ。
自分が平和に生きて行けさえすれば、イサギは国の政治になど全く興味はなかった。この事態だって、耐え忍んでいればファースト王女かサナが、そのうちなんとかしてくれると受け身の姿勢でしかない。
それを変えなければいけない存在が、目の前に現れてしまった。
「エドさん、結婚して!」
「えぇっと、それに関しては、説明をしたような気がするのですが」
「あぁん、お願いや。俺と結婚するって言うて」
約束がもらえれば、何でもできるような気がする。
そんなことを口走るイサギに、穏やかにエドヴァルドが首を左右に振った。
「サナさんとことを構えるつもりですか?」
「エドさんが結婚できへんのはサナちゃんのせいやって、噂になってるで。そうやなくても、サナちゃんが動いたら、エドさんの立場が変わるかも知れへん」
「私のために何もしなくていいんですよ。イサギさんは、イサギさんの生活を守ってください」
「好きなひとを助けたいって思うのは、そんなにおかしいこと?」
弟のクリスティアンを人質にとられて、『魔王』と戦わなければいけないエドヴァルドを助けたい。最初に暗殺を失敗してから、サナの前に出るのすら怖かったイサギが、勇気を振り絞ろうとしている。
「け、結婚、許してもらえるかもしれへんし!」
「結婚は、できないんです」
「できない……も、もしかして」
セイリュウ領から出ないままでも、テンロウ公爵の長男のエドヴァルドの噂は聞こえてくる。8年前にサナと見合いをしてから、それ以降、結婚はできないと全ての見合いを断っているエドヴァルド。公爵の長男だからこそ、政略結婚は貴族として当然行うべきなのに、それを拒み続けられている理由に、イサギは思い当たってしまった。
サナが、エドヴァルドに何かしたのだ。
「結婚できへん呪いとか……エドさんのことを気に行ってて、妾にしよう思うて、魔術かけてたりとか……だって、俺とエドさんの結婚をあんなに反対するんやもん、おかしいと思ってたんや」
「あの、イサギさん?」
「許されへん! サナちゃんでも、エドさんの自由を奪うことは許されへん……めっちゃ怖いけど、俺、頑張るから!」
「何か、勘違いをなさってませんか?」
「エドさん、うちに隠れててや。もうすぐツムギも帰ってくるから」
エドヴァルドの存在がサナに見つかることのないように匿いつつ、サナから真相を聞き出し、忌まわしい魔術を解かなければいけない。
イサギもまた、サナと同じく、他人の話を聞いていないところがあったのだった。
「うーん……宿はありがたくお借りしますが、イサギさん、何か誤解をなさっていませんか?」
「分かってる。俺にはよぉく分かってるで」
呪いや魔術をかけられていると、そのことを口にできない、助けを求められないということはよくあることだった。特にサナほどの魔術師となると、エドヴァルドですら、自身に呪いがかけられていることを誰にも打ち明けられないのだろう。
薬草保管庫で会った魔術具職人のレンも、エドヴァルドほどではないが、長身で逞しい体付きだったと思い出す。サナはそういう好みなのだと気が付けば、全てに得心がいった。
「俺はエドさんを助けるんや!」
こうして、セイリュウ領に勘違い勇者が生まれたのだった。
それは他の領地でも同じで、魔術師としての才能はエドヴァルドは、7歳年下の弟に劣るので後継者にはなれない。生まれた時点で弟の方が魔術師としての才能が勝っていると分かったエドヴァルドにとって、それからが大変だった。
領主になれないが、スペアとしては生きていてもらわねばならないし、弟に僅かに劣るとしてもエドヴァルドは極めて優秀な結界と防御の魔術に加えて、肉体強化の魔術の才能まで持っていた。幼い弟を貴族社会の中に放り出すのは心配で、結婚して他の領地に行ってしまうのも困る。
豊かなブルネットの髪を潔く剃ってしまって、エドヴァルドは女性に興味を持たれないように気を付けてきた。
結婚を頑なに拒むエドヴァルドは、8年前にお見合いをした一つ年下の美しくも強い魔術師、サナに気持ちを残しているのではないかと噂されていた。
「王都か、テンロウ領におるんやと思っとった。エドさん、なんで今の時期に……」
王都から『魔王』扱いされているサナを討ち取りに来たのか、それとも守りに来たのか。どちらかによって、イサギの身の振り方も変わってくる。どちらにせよ、イサギにとってエドヴァルドは初恋のひとで、15歳になった今でも好きで好きでたまらない相手だ。
同性だとか、身分違いだとか、散々サナに言われたが、心だけは自由だとイサギは思っている。
「サナさんの首を取って来いと言われました」
「そっちか……あかん、エドさんが殺されたら」
「いえ、命じられたのですが、私はそれに従うつもりはありません」
姿は美しいが黒い噂のある魔女の後妻を侍らせて、エドヴァルドにサナを殺すように命じた国王の様子は明らかにおかしかった。操られているようだったというエドヴァルドに、イサギは頭を抱える。
「ファースト姫さんが帰ってきて、セカンド姫さんの呪いを解ければええんやけどなぁ」
「時間稼ぎのつもりで、こちらには出向いたのですが、私はサナさんに挑む気はありません。私も命は惜しいですし」
茶目っ気を混ぜて言うエドヴァルドに、イサギは胸を撫で下ろした。食べ終わった食器を片付けようとするエドヴァルトを押しとどめて、イサギはキッチンに立つ。
本来ならばこの家の住人であるイサギがお茶の一杯でも淹れるべきなのだろうが、飲み物にも食べ物にも興味のないイサギは薬草茶しか煎じられる自信がなかった。しかも、それは怪我や病気によく効くのだが、口が曲がりそうな味がする代物だ。
「泊まるところとかあるんか?」
「宿を探している最中に、不穏な気配を感じたので、そちらに行ったら、イサギさんがいたのですよ」
結界は魔術の糸を編んでそれが緻密であればあるほど、望まれないものを通さない作りとなるのだが、結界の魔術を使えるものはその糸を上手に解して、隙間を開けて入ってこられる。
結界と防御ではサナに並ぶとも劣らないエドヴァルドである、気付かれることなく結界をすり抜けてきたのだろう。それができるからこそ、国王はエドヴァルドを暗殺者に選んだ。
「私が第三王位継承権を持つからでもあるんでしょうけどね」
「……サナちゃんが死んでも、エドさんが死んでも、魔女にとってはどっちでも利益になるってことか。ダメや、エドさんが死んでまうなんて!」
「私も死にたくないから、ここでしばらく身を隠すつもりでいるのです」
結界の中にいる限りは、サナとエドヴァルドの動きを見張れるものはいない。セイリュウ領にいることが唯一、エドヴァルドの命を守る方法だった。しかし、それも長引かせることはできない。
「早いところセカンド王女の呪いが解けないことには、私も弟のクリスティアンを人質にとられているに等しいですからね」
「そうやった……次期公爵やけど、弟さんは第四王位継承権を持ってはるんや」
第一王位継承権を持つファースト王女は、異国へ逃れた。
第二王位継承権を持つセカンド王女は、呪いで醜いドラゴンとなっている。
第三王位継承権を持つエドヴァルドは『魔王』サナと殺し合いを望まれて、第四王位継承権を持つクリスティアンは王都で人質となっている。
この状態で後妻の王妃に子どもでもできれば、国を乗っ取られてしまう。
いや、今ですら国王を操って国を乗っ取っているような状態だ。
自分が平和に生きて行けさえすれば、イサギは国の政治になど全く興味はなかった。この事態だって、耐え忍んでいればファースト王女かサナが、そのうちなんとかしてくれると受け身の姿勢でしかない。
それを変えなければいけない存在が、目の前に現れてしまった。
「エドさん、結婚して!」
「えぇっと、それに関しては、説明をしたような気がするのですが」
「あぁん、お願いや。俺と結婚するって言うて」
約束がもらえれば、何でもできるような気がする。
そんなことを口走るイサギに、穏やかにエドヴァルドが首を左右に振った。
「サナさんとことを構えるつもりですか?」
「エドさんが結婚できへんのはサナちゃんのせいやって、噂になってるで。そうやなくても、サナちゃんが動いたら、エドさんの立場が変わるかも知れへん」
「私のために何もしなくていいんですよ。イサギさんは、イサギさんの生活を守ってください」
「好きなひとを助けたいって思うのは、そんなにおかしいこと?」
弟のクリスティアンを人質にとられて、『魔王』と戦わなければいけないエドヴァルドを助けたい。最初に暗殺を失敗してから、サナの前に出るのすら怖かったイサギが、勇気を振り絞ろうとしている。
「け、結婚、許してもらえるかもしれへんし!」
「結婚は、できないんです」
「できない……も、もしかして」
セイリュウ領から出ないままでも、テンロウ公爵の長男のエドヴァルドの噂は聞こえてくる。8年前にサナと見合いをしてから、それ以降、結婚はできないと全ての見合いを断っているエドヴァルド。公爵の長男だからこそ、政略結婚は貴族として当然行うべきなのに、それを拒み続けられている理由に、イサギは思い当たってしまった。
サナが、エドヴァルドに何かしたのだ。
「結婚できへん呪いとか……エドさんのことを気に行ってて、妾にしよう思うて、魔術かけてたりとか……だって、俺とエドさんの結婚をあんなに反対するんやもん、おかしいと思ってたんや」
「あの、イサギさん?」
「許されへん! サナちゃんでも、エドさんの自由を奪うことは許されへん……めっちゃ怖いけど、俺、頑張るから!」
「何か、勘違いをなさってませんか?」
「エドさん、うちに隠れててや。もうすぐツムギも帰ってくるから」
エドヴァルドの存在がサナに見つかることのないように匿いつつ、サナから真相を聞き出し、忌まわしい魔術を解かなければいけない。
イサギもまた、サナと同じく、他人の話を聞いていないところがあったのだった。
「うーん……宿はありがたくお借りしますが、イサギさん、何か誤解をなさっていませんか?」
「分かってる。俺にはよぉく分かってるで」
呪いや魔術をかけられていると、そのことを口にできない、助けを求められないということはよくあることだった。特にサナほどの魔術師となると、エドヴァルドですら、自身に呪いがかけられていることを誰にも打ち明けられないのだろう。
薬草保管庫で会った魔術具職人のレンも、エドヴァルドほどではないが、長身で逞しい体付きだったと思い出す。サナはそういう好みなのだと気が付けば、全てに得心がいった。
「俺はエドさんを助けるんや!」
こうして、セイリュウ領に勘違い勇者が生まれたのだった。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
【完結】【R18BL】Ω嫌いのα侯爵令息にお仕えすることになりました~僕がΩだと絶対にバレてはいけません~
ちゃっぷす
BL
Ωであることを隠して生きてきた少年薬師、エディ。
両親を亡くしてからは家業の薬屋を継ぎ、細々と生活していた。
しかしとうとう家計が回らなくなり、もっと稼げる仕事に転職することを決意する。
職探しをしていたエディは、β男性対象で募集しているメイドの求人を見つけた。
エディはβと偽り、侯爵家のメイドになったのだが、お仕えする侯爵令息が極度のΩ嫌いだった――!!
※※※※
ご注意ください。
以下のカップリングで苦手なものがある方は引き返してください。
※※※※
攻め主人公(α)×主人公(Ω)
執事(β)×主人公(Ω)
執事(β)×攻め主人公(α)
攻め主人公(α)×主人公(Ω)+執事(β)(愛撫のみ)
モブおじ(二人)×攻め主人公(α)
家を追い出されたのでツバメをやろうとしたら強面の乳兄弟に反対されて困っている
香歌奈
BL
ある日、突然、セレンは生まれ育った伯爵家を追い出された。
異母兄の婚約者に乱暴を働こうとした罪らしいが、全く身に覚えがない。なのに伯爵家当主となっている異母兄は家から締め出したばかりか、ヴァーレン伯爵家の籍まで抹消したと言う。
途方に暮れたセレンは、年の離れた乳兄弟ギーズを頼ることにした。ギーズは顔に大きな傷跡が残る強面の騎士。悪人からは恐れられ、女子供からは怯えられているという。でもセレンにとっては子守をしてくれた優しいお兄さん。ギーズの家に置いてもらう日々は昔のようで居心地がいい。とはいえ、いつまでも養ってもらうわけにはいかない。しかしお坊ちゃん育ちで手に職があるわけでもなく……。
「僕は女性ウケがいい。この顔を生かしてツバメをしようかな」「おい、待て。ツバメの意味がわかっているのか!」美貌の天然青年に振り回される強面騎士は、ついに実力行使に出る?!
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
【完結】幽閉の王を救えっ、でも周りにモブの仕立て屋しかいないんですけどぉ?
北川晶
BL
BLゲームじゃないのに、嫌われから溺愛って嘘でしょ? 不遇の若き王×モブの、ハートフル、ファンタジー、ちょっとサスペンスな、大逆転ラブです。
乙女ゲーム『愛の力で王(キング)を救え!』通称アイキンの中に異世界転生した九郎は、顔の見えない仕立て屋のモブキャラ、クロウ(かろうじて名前だけはあったよ)に生まれ変わる。
子供のときに石をぶつけられ、前世のことを思い出したが。顔のないモブキャラになったところで、どうにもできないよね? でも。いざ、孤島にそびえる王城に、王の婚礼衣装を作るため、仕立て屋として上がったら…王を助ける人がいないんですけどぉ?
本編完結。そして、続編「前作はモブ、でも続編は悪役令嬢ポジなんですけどぉ?」も同時収録。
【完結】王子の婚約者をやめて厄介者同士で婚約するんで、そっちはそっちでやってくれ
天冨七緒
BL
頭に強い衝撃を受けた瞬間、前世の記憶が甦ったのか転生したのか今現在異世界にいる。
俺が王子の婚約者?
隣に他の男の肩を抱きながら宣言されても、俺お前の事覚えてねぇし。
てか、俺よりデカイ男抱く気はねぇし抱かれるなんて考えたことねぇから。
婚約は解消の方向で。
あっ、好みの奴みぃっけた。
えっ?俺とは犬猿の仲?
そんなもんは過去の話だろ?
俺と王子の仲の悪さに付け入って、王子の婚約者の座を狙ってた?
あんな浮気野郎はほっといて俺にしろよ。
BL大賞に応募したく急いでしまった為に荒い部分がありますが、ちょこちょこ直しながら公開していきます。
そういうシーンも早い段階でありますのでご注意ください。
同時に「王子を追いかけていた人に転生?ごめんなさい僕は違う人が気になってます」も公開してます、そちらもよろしくお願いします。
子悪党令息の息子として生まれました
菟圃(うさぎはたけ)
BL
悪役に好かれていますがどうやって逃げられますか!?
ネヴィレントとラグザンドの間に生まれたホロとイディのお話。
「お父様とお母様本当に仲がいいね」
「良すぎて目の毒だ」
ーーーーーーーーーーー
「僕達の子ども達本当に可愛い!!」
「ゆっくりと見守って上げよう」
偶にネヴィレントとラグザンドも出てきます。
神獣の僕、ついに人化できることがバレました。
猫いちご
BL
神獣フェンリルのハクです!
片思いの皇子に人化できるとバレました!
突然思いついた作品なので軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
好評だった場合、番外編やエロエロを書こうかなと考えています!
本編二話完結。以降番外編。
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる