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19.月神の悩み
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市議会の生放送で安増と真珠の録音が取り上げられた件で、真珠は上司に呼び出されて注意を受けたようだ。
安増の件で真珠は監督不行き届きで戒告処分を受け、安増自身は謹慎処分となることが決まった。謹慎処分後は減給の上、市役所で飼い殺しにされるのだと聞いているので月神も安心していたが、問題は真珠だった。
巻き込まれて戒告処分になってしまったとなると、真珠は気落ちしていないだろうか。
仕事から帰って来た真珠を出迎えると、いつも通りに抱き上げられてバスルームに運ばれる。体を洗ってもらって、真珠の手が乳首や肌に触れて甘い声を上げてしまったが、今日は月神は真珠を慰めるのだと心に決めていた。
夕食を一緒に食べて少し休んでから洗面所で並んで歯磨きをする。
歯磨きを終えると真珠が月神を抱き上げて寝室に連れて行ってくれた。
買い替えたベッドは組み立て上がっていて、広いキングサイズのベッドが寝室に置いてある。
シーツの上に降ろされた月神は真珠のパジャマのズボンと下着を降ろして、逞しく立派な中心に顔を寄せた。
大きくて口に入らないので、舌でちろちろと舐めていく。
一生懸命咥えようとして先端を口に含むと、真珠の声が聞こえる。
「月神さんの可愛いお口に、私の血管の浮かんだグロテスクなモノが……! これは、視覚的にクる!」
「気持ちよくないですか?」
「すごく気持ちいいです。背徳的で、すぐに出ちゃいそう……」
気持ちいいならば構わないと先端を口に含んだまま、舌で舐めていると真珠の中心が硬く太く逞しく勃ち上がってくる。
そんな大きなものが自分の中に入っていたのかと思うと驚いてしまうが、一度口を外して根元まで舐めて、袋も軽く唇で食んで、また先端まで舌を這わせていく。手で根元から扱き上げながら先端を舐めると、どくどくと真珠の中心が弾けた。
顔と胸を濡らす白濁の熱さに目を丸くしながらも、真珠が達してくれたことを喜んでいると、真珠が月神の頬と胸にかかった白濁を舐め取った。
舐め取った白濁を唾液と混ぜて手の平に落とし、真珠が微笑んでいる。
「月神さん、今日は全部私のでシてあげましょうね」
「しんじゅ?」
パジャマと下着を片手で器用に剥ぎ取られて、月神は真珠を脚の間に挟みこむような形になっていた。白濁と唾液を混ぜた滑りを、真珠の長い指が月神の後孔に塗り込めていく。
「私のだけで拓いたら、月神さんがより私のものになるようで嬉しいんです」
「僕は真珠のものです」
「もっと私に染まって欲しい。私がいなければ生きていけないくらいに」
挿しこまれた指がぐりっと月神の弱みを押し上げる。シーツの上で腰を跳ねさせて月神は甘い声を上げた。
「あぁぁぁっ!? しんじゅっ! イっちゃう!」
「イっていいのですよ?」
「やぁ! しんじゅをうけいれて、イきたい! ひとりで、イきたくないぃ!」
ぐりぐりと弱みを責め立てられながら泣き声を上げる月神の首筋に、真珠が甘く歯を立てる。噛まれた快感に月神は達しそうになっていた。
「いやぁ! イきたくないぃ!」
「月神さん、ここ、噛んでいいですよ?」
真珠の首筋を示されて月神は必死に真珠にしがみ付いて首筋に噛み付く。甘美な血の味が口に広がって、月神は頭の芯が痺れるほどの快感を味わう。
その瞬間、指が引き抜かれて真珠の中心が月神の奥まで一気に貫いた。
「……!?」
もう声も出ないほどの快感に、月神は前でも中でも達しながら真珠の首筋にしがみ付く。血を飲んでいるから、恐らく真珠も快感を得ているのだろう、月神の中の真珠は硬く大きく、狭い中をごりごりと押し広げていた。
「月神さん、動きますよ?」
「ひぁぁぁ!? ひんっ! ひぅっ! イって……イってる! あぁぁ!」
腰を掴まれて激しく腰を打ち付けられて、月神は快感の波から降りて来られない。
前からは白濁がとろとろと流れ続けて、中は蠢いて達し続けている月神は、意識を失いそうになるくらい気持ちよくてどうしようもなかった。
「ぼくがぁ! あぁっ! しんじゅをっ! しんじゅをぉっ!」
「月神さん、可愛いですよ」
自分が真珠を気持ちよくさせるつもりだったのに、最終的には真珠に翻弄されている。
達しながらも月神は真珠の名前を呼び続けた。
気絶する寸前まで真珠に抱かれて、月神はシャワーを浴びて清潔なシーツに取り換えたベッドの上に倒れ込むと、真珠が月神を胸の上に乗せて洗い流した月神の後孔を塞ぐように中心を押し入れて来る。
疲れていて寝落ちしそうなのだが、体の中にある真珠の存在感に月神は眠れずにいた。
「しんじゅぅ……こんなに抱き合ってて、僕が妊娠したら、どうしますか?」
「困りますね」
「困るんですか?」
吸血鬼と伴侶は性別に関係なく妊娠できるのだと以前に真珠が言っていた。真珠との子どもならば月神は欲しいと思うし、真珠もよい父親になりそうなのだが困ると言われて月神は戸惑ってしまう。
「月神さんを独り占めできなくなります。それに、月神さんにも仕事があるでしょう?」
「そうですけど……真珠はお父さんになるのが嫌なのですか?」
できるだけ自分の中に入っているものを意識しないようにしながら問いかける月神に真珠が月神の唇に口付ける。口付けを受けて、中の真珠を締め付けてしまって、月神は「あぁっ!」と声を上げた。
「私がいい父親になれるか心配です。それに、吸血鬼は長寿なので生殖能力が低いと言われています」
「子どもができにくいんですか」
「今は月神さんに溺れていたい……。いつか子どもを持ってもいいと思えるようになったら、月神さんとの間に子どもが欲しいです」
ぐっと脚を持たれて月神は甘い悲鳴を上げる。
「ひんっ! しんじゅぅ! もうむりぃ!」
「月神さん、愛しています。月神さん、私を受け入れて」
「あぁぁっ!」
下から突き上げられて月神はがくがくと揺さぶられる。ただでさえ意識が途切れそうになっているのに、更に行為を続けられて、月神は意識を飛ばしていた。
翌朝目を覚ましたときにも真珠は月神の中に入っていて、月神は目が覚めた瞬間真珠の形を意識して蕩けるしかなかった。
起きていた真珠はもう一度丹念に月神を抱いて、シャワーを浴びさせて、着替えさせてリビングのソファに休ませてくれた。
リビングのソファから動けない月神は、お弁当を作るために立ち上がろうとしたが、足腰が立たなくて動くことができなかった。
「真珠、もうすぐ舞台の稽古が始まるんですよ。そのときには、手加減してくださいね」
「月神さんが可愛いから歯止めが利かなくなってしまうのです。月神さんの舞台稽古中は禁欲生活かもしれませんね」
「えぇ……それはそれで困ります」
抱かれて立ち上がれないのはつらいが、抱かれないのはもっとつらい。
禁欲生活になるかと思うと寂しくなってしまう月神の後孔は、まだ真珠が入っているかのように熱く、柔らかく解れていた。
真珠が寝ている間まで月神の中に中心を埋めておきたがるのは困るが、全く行為をしないというのも若い月神にとっては性欲が溜まってしまう。
「そういえば、安増は同僚の月見山さんと暮らしているようですよ」
「え!? なんで!?」
「少し月見山さんに話を聞かなければいけませんね」
安増の動向がどうなっているかに関しては月神も興味がないわけではなかった。できれば報いを受けていて欲しい。
何人もの相手が安増の性的暴行を受けて、金で黙らされてきたことだろう。それを行ってきた安増一族は崩壊したのだから、これからは安増は真珠に監督されて、不埒なことはできなくなる。
そのはずだが、真珠の同僚と暮らしているとはどういうことなのだろうと月神は不思議に思っていた。
「月見山さんって、狼の獣人の方ですよね?」
「筋骨隆々とした、長身の銀色の狼の獣人です。安増の好みは月神さんや旭さんのような綺麗で華奢な男性なので、全然違うとは思うのですが」
「お父さん!? え? あのひと、お父さんにも何か!?」
「ピアノバーに来て、旭さんをナンパしていましたよ」
叶を亡くしてから旭は非常に気落ちしていて、仕事に行くのがやっとだった。そんな旭に声をかけていたのかと思うと、ますます許せない。
安増には報いを。
月神の胸の中に強い心が生まれていた。
安増の件で真珠は監督不行き届きで戒告処分を受け、安増自身は謹慎処分となることが決まった。謹慎処分後は減給の上、市役所で飼い殺しにされるのだと聞いているので月神も安心していたが、問題は真珠だった。
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仕事から帰って来た真珠を出迎えると、いつも通りに抱き上げられてバスルームに運ばれる。体を洗ってもらって、真珠の手が乳首や肌に触れて甘い声を上げてしまったが、今日は月神は真珠を慰めるのだと心に決めていた。
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大きくて口に入らないので、舌でちろちろと舐めていく。
一生懸命咥えようとして先端を口に含むと、真珠の声が聞こえる。
「月神さんの可愛いお口に、私の血管の浮かんだグロテスクなモノが……! これは、視覚的にクる!」
「気持ちよくないですか?」
「すごく気持ちいいです。背徳的で、すぐに出ちゃいそう……」
気持ちいいならば構わないと先端を口に含んだまま、舌で舐めていると真珠の中心が硬く太く逞しく勃ち上がってくる。
そんな大きなものが自分の中に入っていたのかと思うと驚いてしまうが、一度口を外して根元まで舐めて、袋も軽く唇で食んで、また先端まで舌を這わせていく。手で根元から扱き上げながら先端を舐めると、どくどくと真珠の中心が弾けた。
顔と胸を濡らす白濁の熱さに目を丸くしながらも、真珠が達してくれたことを喜んでいると、真珠が月神の頬と胸にかかった白濁を舐め取った。
舐め取った白濁を唾液と混ぜて手の平に落とし、真珠が微笑んでいる。
「月神さん、今日は全部私のでシてあげましょうね」
「しんじゅ?」
パジャマと下着を片手で器用に剥ぎ取られて、月神は真珠を脚の間に挟みこむような形になっていた。白濁と唾液を混ぜた滑りを、真珠の長い指が月神の後孔に塗り込めていく。
「私のだけで拓いたら、月神さんがより私のものになるようで嬉しいんです」
「僕は真珠のものです」
「もっと私に染まって欲しい。私がいなければ生きていけないくらいに」
挿しこまれた指がぐりっと月神の弱みを押し上げる。シーツの上で腰を跳ねさせて月神は甘い声を上げた。
「あぁぁぁっ!? しんじゅっ! イっちゃう!」
「イっていいのですよ?」
「やぁ! しんじゅをうけいれて、イきたい! ひとりで、イきたくないぃ!」
ぐりぐりと弱みを責め立てられながら泣き声を上げる月神の首筋に、真珠が甘く歯を立てる。噛まれた快感に月神は達しそうになっていた。
「いやぁ! イきたくないぃ!」
「月神さん、ここ、噛んでいいですよ?」
真珠の首筋を示されて月神は必死に真珠にしがみ付いて首筋に噛み付く。甘美な血の味が口に広がって、月神は頭の芯が痺れるほどの快感を味わう。
その瞬間、指が引き抜かれて真珠の中心が月神の奥まで一気に貫いた。
「……!?」
もう声も出ないほどの快感に、月神は前でも中でも達しながら真珠の首筋にしがみ付く。血を飲んでいるから、恐らく真珠も快感を得ているのだろう、月神の中の真珠は硬く大きく、狭い中をごりごりと押し広げていた。
「月神さん、動きますよ?」
「ひぁぁぁ!? ひんっ! ひぅっ! イって……イってる! あぁぁ!」
腰を掴まれて激しく腰を打ち付けられて、月神は快感の波から降りて来られない。
前からは白濁がとろとろと流れ続けて、中は蠢いて達し続けている月神は、意識を失いそうになるくらい気持ちよくてどうしようもなかった。
「ぼくがぁ! あぁっ! しんじゅをっ! しんじゅをぉっ!」
「月神さん、可愛いですよ」
自分が真珠を気持ちよくさせるつもりだったのに、最終的には真珠に翻弄されている。
達しながらも月神は真珠の名前を呼び続けた。
気絶する寸前まで真珠に抱かれて、月神はシャワーを浴びて清潔なシーツに取り換えたベッドの上に倒れ込むと、真珠が月神を胸の上に乗せて洗い流した月神の後孔を塞ぐように中心を押し入れて来る。
疲れていて寝落ちしそうなのだが、体の中にある真珠の存在感に月神は眠れずにいた。
「しんじゅぅ……こんなに抱き合ってて、僕が妊娠したら、どうしますか?」
「困りますね」
「困るんですか?」
吸血鬼と伴侶は性別に関係なく妊娠できるのだと以前に真珠が言っていた。真珠との子どもならば月神は欲しいと思うし、真珠もよい父親になりそうなのだが困ると言われて月神は戸惑ってしまう。
「月神さんを独り占めできなくなります。それに、月神さんにも仕事があるでしょう?」
「そうですけど……真珠はお父さんになるのが嫌なのですか?」
できるだけ自分の中に入っているものを意識しないようにしながら問いかける月神に真珠が月神の唇に口付ける。口付けを受けて、中の真珠を締め付けてしまって、月神は「あぁっ!」と声を上げた。
「私がいい父親になれるか心配です。それに、吸血鬼は長寿なので生殖能力が低いと言われています」
「子どもができにくいんですか」
「今は月神さんに溺れていたい……。いつか子どもを持ってもいいと思えるようになったら、月神さんとの間に子どもが欲しいです」
ぐっと脚を持たれて月神は甘い悲鳴を上げる。
「ひんっ! しんじゅぅ! もうむりぃ!」
「月神さん、愛しています。月神さん、私を受け入れて」
「あぁぁっ!」
下から突き上げられて月神はがくがくと揺さぶられる。ただでさえ意識が途切れそうになっているのに、更に行為を続けられて、月神は意識を飛ばしていた。
翌朝目を覚ましたときにも真珠は月神の中に入っていて、月神は目が覚めた瞬間真珠の形を意識して蕩けるしかなかった。
起きていた真珠はもう一度丹念に月神を抱いて、シャワーを浴びさせて、着替えさせてリビングのソファに休ませてくれた。
リビングのソファから動けない月神は、お弁当を作るために立ち上がろうとしたが、足腰が立たなくて動くことができなかった。
「真珠、もうすぐ舞台の稽古が始まるんですよ。そのときには、手加減してくださいね」
「月神さんが可愛いから歯止めが利かなくなってしまうのです。月神さんの舞台稽古中は禁欲生活かもしれませんね」
「えぇ……それはそれで困ります」
抱かれて立ち上がれないのはつらいが、抱かれないのはもっとつらい。
禁欲生活になるかと思うと寂しくなってしまう月神の後孔は、まだ真珠が入っているかのように熱く、柔らかく解れていた。
真珠が寝ている間まで月神の中に中心を埋めておきたがるのは困るが、全く行為をしないというのも若い月神にとっては性欲が溜まってしまう。
「そういえば、安増は同僚の月見山さんと暮らしているようですよ」
「え!? なんで!?」
「少し月見山さんに話を聞かなければいけませんね」
安増の動向がどうなっているかに関しては月神も興味がないわけではなかった。できれば報いを受けていて欲しい。
何人もの相手が安増の性的暴行を受けて、金で黙らされてきたことだろう。それを行ってきた安増一族は崩壊したのだから、これからは安増は真珠に監督されて、不埒なことはできなくなる。
そのはずだが、真珠の同僚と暮らしているとはどういうことなのだろうと月神は不思議に思っていた。
「月見山さんって、狼の獣人の方ですよね?」
「筋骨隆々とした、長身の銀色の狼の獣人です。安増の好みは月神さんや旭さんのような綺麗で華奢な男性なので、全然違うとは思うのですが」
「お父さん!? え? あのひと、お父さんにも何か!?」
「ピアノバーに来て、旭さんをナンパしていましたよ」
叶を亡くしてから旭は非常に気落ちしていて、仕事に行くのがやっとだった。そんな旭に声をかけていたのかと思うと、ますます許せない。
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