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1.初めての吸血
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舞園月神が、五百蔵真珠・ヴァレンチノと出会ったのは何歳のときだったか覚えていない。
体の弱い母と、仕事が忙しい父。
父と同じ年で父の親友だという真珠は、小さな頃から月神を預かってくれていた。
料理や家事のできない父と違って、真珠は何でもできたので、月神はほとんどのことを真珠から習ったようなものだった。
月神は父の旭の十八歳のときの子どもなので、真珠とも十八歳年が離れている。
真珠のことを好きだと思い出したのはいつごろからか覚えていない。
「つぐちゃん、卵が割れるようになったのね。次は卵白と卵黄を別々にしてみましょうか?」
「ぼくに、できますか?」
「つぐちゃんは叶さんに似て、手先が器用だからきっとできるわ」
体が弱くてずっと入院している母の叶が長くないのではないかということは、いつも月神は気にしていた。母に死んで欲しくないと願いながらも、母が死ぬ日が来そうで怖くて震えて眠れないこともあった。
真珠は月神のために一緒に料理を作って母に差し入れに連れて行ってくれた。
父は母が死に近い場所にいることが怖いのか、月神と一緒にお見舞いに行くことはなかった。
母が亡くなったのは、月神が十五歳になる直前だった。
中学校の制服を着て呆然とお葬式で佇む月神に、葬儀に来てくれた真珠は月神を抱き締めてくれた。
「つぐちゃん、泣いてもいいのよ」
「真珠さん……」
実感がわかなくて涙も出なかったのに、真珠に抱き締められるとぶわっと涙が出て来て、月神は真珠の腕の中でわんわんと声を上げて泣いてしまった。父も喪主として気丈に振舞っていたが、どこかで涙を流していたのだろう。
真珠に抱き締められたまま月神は眠ってしまって、眠っている間、ずっと甘い香りに包まれていた。その甘い香りの正体を突き止めようとしたところで目が覚めて、甘い香りが真珠の体、特に首筋からしていることに気付く。
「真珠さん、あまぁい匂いがします」
「香水かしら? お葬式だからあまり強い匂いはつけて来なかったんだけど」
「香水じゃなくて、この辺、すごく甘くて、美味しそう……」
首筋に触れると真珠が首を傾げている。ぞくぞくと体の奥から欲望のようなものがわき上がって、真珠の首筋に噛み付きたい衝動を月神は必死に抑えていた。
なんでこんな衝動がわき上がるのだろう。
全く分からない。
葬儀が終わって母は小さな骨壺に入るだけの骨になってしまったけれど、父の旭は母を手放そうとせず、家に連れて帰った。テーブルの上に母のお骨の入った布に包まれた箱を置いて、旭は月神に言った。
「私が死んだら、この骨と一緒にしてお墓に納めて欲しい」
「それまではお母さんはこのままにしておくつもり?」
「そうだ」
口数が少なく、息子である月神とも碌に話したがらない旭は、月神にとっても謎のひとだった。
母が亡くなってからは月神は学校に通いつつ、家で家事をしていた。
月神は小さな頃から声楽のレッスンを受けていて、今では地元でコンサートを開くようなそこそこ有名な歌手になっている。
月神の歌を聞くとひとは癒されると言うのだが、それが本当だと分かったのもその頃だった。
この世界は獣人や妖精種など亜人がたくさん暮らしているし、魔法があって、大昔に作られた遺跡という名のダンジョンがある。
真珠は公務員で、遺跡管理課に勤めている。
オーパーツとも言える現代の人類の理解の範疇を超える魔法兵器や魔法生物が眠る遺跡は、慎重に専門家が護衛付きで探索する以外は、『遺跡監理課』が管理して、一般人は入れないようにしている。専門家たちも『遺跡監理課』の許可がないと遺跡に立ち入ることができないように、厳重な封印が施されていて、その場所も隠されているのだ。
その遺跡の場所を知り、管理する人物として、真珠は普段はとても健全な職場で働いているし、課長として職場環境がいいようには整えてある。
しかし、遺跡が荒らされたり、遺跡から魔法生物が出て来て町を荒らそうとしたりすると、真珠はものすごく忙しくなる。
そのときには普段は自炊をして気を付けている真珠の食事も荒れるので、常日頃から、月神は真珠にお弁当を作って、昼の一食だけでもしっかりと食べてもらえるように心がけていた。
忙しい二週間が終わった真珠が酒に酔った旭を家に送って来てくれたのは、月神が十五歳になってからのことである。
「すみません、父がご迷惑をおかけして」
「旭さんのことは小さい頃から知ってるもの、気にしなくていいのよぉ。叶さんが亡くなったのが堪えているんでしょうね」
「そうだと思います……」
「つぐちゃんだって、悲しいし、つらいのに、ダメな父親よね」
仕事のときは完璧な敬語で喋るのだが、真珠はプライベートでは柔らかいオネェ言葉を使う。それが榛色の髪と目と、象牙色の肌、長身にいつもきっちりと三つ揃いのスーツを着ている真珠に不思議と似合うのだ。
自分のことを「つぐちゃん」と呼んでくれる声が月神は大好きだった。
酔った旭を部屋に寝かせて、玄関に戻って帰ろうとする真珠に月神は声をかけた。
「お茶でも飲んでいきませんか?」
「あたしにまで気を遣わなくていいわよ。夜遅いんだから、つぐちゃんも寝ないといけないでしょう」
「そうですけど……」
俯いてしまった月神に真珠が手を伸ばして月神の頬を撫でる。
また甘い香りがする。
強い甘い香りに誘われて、月神はふらふらと真珠に近寄っていた。
靴を履こうとして玄関に座っている真珠の首筋が見えている。
夢見心地のまま噛み付くと、口の中に甘美な味が広がる。
しかし、それだけではなかった。
甘美な味が広がったのは一瞬だけで、後は苦味とえぐみと嫌な味が口の中に残る。
「まずい……!?」
「え!? つぐちゃん!?」
「ご、ごめんなさい。なんで、僕、真珠さんの血を飲んじゃったんだろう」
月神の両親は人間だ。
人間と人間の間に吸血鬼は生まれない。
しかし、そのとき、玄関にかかっている姿見に映った月神の目は赤く光っていて、犬歯も尖っていた。
「つぐちゃん、あなた、吸血鬼だったの!?」
「そ、そんな……」
問いかけに戸惑ったのは月神の方だ。月神の歌に癒しの効果があると魔法解析で判明していたが、それが月神が吸血鬼だったからだなんて信じられない。
愕然として口元を押さえて立ち竦む月神に、真珠が月神の背中を撫でて宥めてくれる。
「吸血鬼だったとしても、つぐちゃんはつぐちゃんだわ。ちょっと、あさちゃんに聞いてみましょうね。つぐちゃんもこのままじゃ不安でしょう?」
「真珠さん、疲れてるのに、いいんですか?」
「つぐちゃんのことを放っておけないわよ。それに、明日と明後日は休みを入れたから安心して」
大きな仕事が落ち着いて、真珠は明日と明後日は休みになったようだ。それならばこの時間でも頼れると、月神は真珠にお願いすることにした。
叩き起こされた旭から話を聞くのは難しかった。
旭は泥酔していたのだ。
「しらない」
「だから、つぐちゃんはなんで吸血鬼なの?」
「……」
元から口数が少ないのに、更に喋らない旭に親友の真珠ですらどうにもできなかった。
「母が死んでからいつもこんな感じなんです。飲まないと眠れないって」
「これは、明日聞いた方がいいわね。つぐちゃん、今日は泊めてもらえる?」
「いいんですか!?」
「あさちゃんは学生の頃から知っているもの。つぐちゃんの一大事に力になってあげられないようなあたしじゃないわ」
心強い真珠の言葉に、月神は真珠に惚れ直したのだった。
体の弱い母と、仕事が忙しい父。
父と同じ年で父の親友だという真珠は、小さな頃から月神を預かってくれていた。
料理や家事のできない父と違って、真珠は何でもできたので、月神はほとんどのことを真珠から習ったようなものだった。
月神は父の旭の十八歳のときの子どもなので、真珠とも十八歳年が離れている。
真珠のことを好きだと思い出したのはいつごろからか覚えていない。
「つぐちゃん、卵が割れるようになったのね。次は卵白と卵黄を別々にしてみましょうか?」
「ぼくに、できますか?」
「つぐちゃんは叶さんに似て、手先が器用だからきっとできるわ」
体が弱くてずっと入院している母の叶が長くないのではないかということは、いつも月神は気にしていた。母に死んで欲しくないと願いながらも、母が死ぬ日が来そうで怖くて震えて眠れないこともあった。
真珠は月神のために一緒に料理を作って母に差し入れに連れて行ってくれた。
父は母が死に近い場所にいることが怖いのか、月神と一緒にお見舞いに行くことはなかった。
母が亡くなったのは、月神が十五歳になる直前だった。
中学校の制服を着て呆然とお葬式で佇む月神に、葬儀に来てくれた真珠は月神を抱き締めてくれた。
「つぐちゃん、泣いてもいいのよ」
「真珠さん……」
実感がわかなくて涙も出なかったのに、真珠に抱き締められるとぶわっと涙が出て来て、月神は真珠の腕の中でわんわんと声を上げて泣いてしまった。父も喪主として気丈に振舞っていたが、どこかで涙を流していたのだろう。
真珠に抱き締められたまま月神は眠ってしまって、眠っている間、ずっと甘い香りに包まれていた。その甘い香りの正体を突き止めようとしたところで目が覚めて、甘い香りが真珠の体、特に首筋からしていることに気付く。
「真珠さん、あまぁい匂いがします」
「香水かしら? お葬式だからあまり強い匂いはつけて来なかったんだけど」
「香水じゃなくて、この辺、すごく甘くて、美味しそう……」
首筋に触れると真珠が首を傾げている。ぞくぞくと体の奥から欲望のようなものがわき上がって、真珠の首筋に噛み付きたい衝動を月神は必死に抑えていた。
なんでこんな衝動がわき上がるのだろう。
全く分からない。
葬儀が終わって母は小さな骨壺に入るだけの骨になってしまったけれど、父の旭は母を手放そうとせず、家に連れて帰った。テーブルの上に母のお骨の入った布に包まれた箱を置いて、旭は月神に言った。
「私が死んだら、この骨と一緒にしてお墓に納めて欲しい」
「それまではお母さんはこのままにしておくつもり?」
「そうだ」
口数が少なく、息子である月神とも碌に話したがらない旭は、月神にとっても謎のひとだった。
母が亡くなってからは月神は学校に通いつつ、家で家事をしていた。
月神は小さな頃から声楽のレッスンを受けていて、今では地元でコンサートを開くようなそこそこ有名な歌手になっている。
月神の歌を聞くとひとは癒されると言うのだが、それが本当だと分かったのもその頃だった。
この世界は獣人や妖精種など亜人がたくさん暮らしているし、魔法があって、大昔に作られた遺跡という名のダンジョンがある。
真珠は公務員で、遺跡管理課に勤めている。
オーパーツとも言える現代の人類の理解の範疇を超える魔法兵器や魔法生物が眠る遺跡は、慎重に専門家が護衛付きで探索する以外は、『遺跡監理課』が管理して、一般人は入れないようにしている。専門家たちも『遺跡監理課』の許可がないと遺跡に立ち入ることができないように、厳重な封印が施されていて、その場所も隠されているのだ。
その遺跡の場所を知り、管理する人物として、真珠は普段はとても健全な職場で働いているし、課長として職場環境がいいようには整えてある。
しかし、遺跡が荒らされたり、遺跡から魔法生物が出て来て町を荒らそうとしたりすると、真珠はものすごく忙しくなる。
そのときには普段は自炊をして気を付けている真珠の食事も荒れるので、常日頃から、月神は真珠にお弁当を作って、昼の一食だけでもしっかりと食べてもらえるように心がけていた。
忙しい二週間が終わった真珠が酒に酔った旭を家に送って来てくれたのは、月神が十五歳になってからのことである。
「すみません、父がご迷惑をおかけして」
「旭さんのことは小さい頃から知ってるもの、気にしなくていいのよぉ。叶さんが亡くなったのが堪えているんでしょうね」
「そうだと思います……」
「つぐちゃんだって、悲しいし、つらいのに、ダメな父親よね」
仕事のときは完璧な敬語で喋るのだが、真珠はプライベートでは柔らかいオネェ言葉を使う。それが榛色の髪と目と、象牙色の肌、長身にいつもきっちりと三つ揃いのスーツを着ている真珠に不思議と似合うのだ。
自分のことを「つぐちゃん」と呼んでくれる声が月神は大好きだった。
酔った旭を部屋に寝かせて、玄関に戻って帰ろうとする真珠に月神は声をかけた。
「お茶でも飲んでいきませんか?」
「あたしにまで気を遣わなくていいわよ。夜遅いんだから、つぐちゃんも寝ないといけないでしょう」
「そうですけど……」
俯いてしまった月神に真珠が手を伸ばして月神の頬を撫でる。
また甘い香りがする。
強い甘い香りに誘われて、月神はふらふらと真珠に近寄っていた。
靴を履こうとして玄関に座っている真珠の首筋が見えている。
夢見心地のまま噛み付くと、口の中に甘美な味が広がる。
しかし、それだけではなかった。
甘美な味が広がったのは一瞬だけで、後は苦味とえぐみと嫌な味が口の中に残る。
「まずい……!?」
「え!? つぐちゃん!?」
「ご、ごめんなさい。なんで、僕、真珠さんの血を飲んじゃったんだろう」
月神の両親は人間だ。
人間と人間の間に吸血鬼は生まれない。
しかし、そのとき、玄関にかかっている姿見に映った月神の目は赤く光っていて、犬歯も尖っていた。
「つぐちゃん、あなた、吸血鬼だったの!?」
「そ、そんな……」
問いかけに戸惑ったのは月神の方だ。月神の歌に癒しの効果があると魔法解析で判明していたが、それが月神が吸血鬼だったからだなんて信じられない。
愕然として口元を押さえて立ち竦む月神に、真珠が月神の背中を撫でて宥めてくれる。
「吸血鬼だったとしても、つぐちゃんはつぐちゃんだわ。ちょっと、あさちゃんに聞いてみましょうね。つぐちゃんもこのままじゃ不安でしょう?」
「真珠さん、疲れてるのに、いいんですか?」
「つぐちゃんのことを放っておけないわよ。それに、明日と明後日は休みを入れたから安心して」
大きな仕事が落ち着いて、真珠は明日と明後日は休みになったようだ。それならばこの時間でも頼れると、月神は真珠にお願いすることにした。
叩き起こされた旭から話を聞くのは難しかった。
旭は泥酔していたのだ。
「しらない」
「だから、つぐちゃんはなんで吸血鬼なの?」
「……」
元から口数が少ないのに、更に喋らない旭に親友の真珠ですらどうにもできなかった。
「母が死んでからいつもこんな感じなんです。飲まないと眠れないって」
「これは、明日聞いた方がいいわね。つぐちゃん、今日は泊めてもらえる?」
「いいんですか!?」
「あさちゃんは学生の頃から知っているもの。つぐちゃんの一大事に力になってあげられないようなあたしじゃないわ」
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