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五章 在位百周年
24.ヨシュアの部屋
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ラバン王国現国王、マシューはヨシュアが生まれた年に王位についていて、今年で王位についてから百四十六年目である。マシューはヨシュアよりも二十歳以上年上で、マシューが生まれたときにマシューの母は死んでいて、ヨシュアとは母親が違う。
ヨシュアはラバン王国前国王とその従妹である後妻の妃との間に生まれて、王族同士で非常に血が濃かったために先祖返りの妖精になったのではないかと思っている。生まれてすぐに王位をマシューに譲り、二人で旅に出た両親についてはヨシュアはよく知らなかったが、志龍王国に嫁いでから何度か訪ねてきてくれていたので、少しだけは知るようになっていた。
先祖返りの妖精であることを隠し、尖った耳も背中の翅も見せないようにして生きてきたヨシュアは乳母と乳兄弟のネイサンの血筋とラバン王国の家族、志龍王国の家族、それに龍王にしかそのことは明かしていなかった。
大陸一魔力の強い先祖返りに妖精だということが分かれば、利用されたり、その寿命ゆえに迫害されたりすることも起こりかねない。ラバン王国では王弟として守られていたし、志龍王国では王配として守られているので危険はないのだが、魔術騎士団に所属し、魔術騎士として生きてきたヨシュアは自分が妖精であることに関して特に警戒して知られないようにするのが常になっていた。
玉を賜るということは、魂を結び付けるということだ。
ヨシュアには龍王の水の加護の力が分け与えられて、龍王にはヨシュアの魔力が分け与えられた。龍王はヨシュアと寿命を同じくするようになって、結婚して百年が経ってもまだ十代後半のような若い姿をしていた。ヨシュアも二十代前半くらいにしか見えない姿をしている。
妖精の老化が遅いのは分かっていたが、そろそろ魔術で見かけだけでも変えていかないと怪しむものが出て来るのではないかとは思っている。
龍王とヨシュアの結婚百年目の巡行は、ラバン王国に近付いていた。
ラバン王国では三日間の滞在期間が予定されている。
ヨシュアは久しぶりに里帰りができるし、龍王はラバン王国を訪問することができる。
この百年、ラバン王国は志龍王国の恵みを潤沢に受けていた。水の加護の力が、志龍王国全土のみならずラバン王国にまで及んでいるのは、ヨシュアが龍王と共に祈っているからだろう。
ヨシュアの祈りは自然と生まれ故郷であるラバン王国まで届いていた。
潤沢な水の加護に恵まれて、軍力はあったが食糧はぎりぎりだったラバン王国もこの百年で非常に豊かになった。大陸の魔術師のほとんどがラバン王国で生まれるのだが、ラバン王国は人口も増えて魔術師の数も増えている。
そんなときに龍王と王配の訪問を受けて、ラバン王国は非常に盛り上がっていた。
「ヨシュア、よく来たな」
「兄上、お元気そうで何より。星宇と共に来させてもらったよ」
「歓迎するよ。龍王陛下、我がラバン王国へようこそおいでくださいました」
「ラバン王国国王陛下はヨシュアの兄上です。わたしにとっても義理の兄。そんなにかしこまらないでください」
温かく迎え入れてくれるマシューに、ヨシュアも龍王も実家に帰ってきたかのような気分になっていた。
「ヨシュア叔父上、星宇義叔父上、ようこそいらっしゃいました。お二人のために宴を準備させています」
「ジェレミー、孫が生まれたと聞いた。おめでとう」
「ジェレミー、俊宇が会いたがっていたよ」
「俊宇にもまた会いに行きます。俊宇はわたしの弟のような存在ですからね」
一歳しか年の差がないジェレミーと俊宇は小さなころからとても仲がよかった。孫ができる年齢になってもその友情に変わりはない。
「龍王陛下、実は今年まででわたしは王位を退き、ジェレミーに譲ろうと思っています」
「王位を退いた後はどうされるつもりですか?」
「王妃と二人で田舎の方に屋敷を建てて、ひっそりと暮らそうと思っています」
今年まででマシューが王位を退こうと思っているというのは初耳だったが、百四十六年もラバン王国の国王をしていたのだ。そろそろジェレミーに譲ってもおかしくはないころだろう。
龍王とヨシュアの三百年龍王位と王配を続けるという宣言の方が、長すぎて異例のことなのかもしれない。
寿命はまだ残っていても、ある程度王位についてから時間が経つと、どの国も次の代に王位を譲るものなのだ。
「わたしは後二百年は志龍王国を守るつもりです」
「ヨシュアの配偶者は心強い。龍王陛下が龍王位におられる限り、ラバン王国も安泰だと安心できます」
俊宇も梓涵も楽新も秀英も、龍王に何かあったときのためにいつでも龍王位に立てるように教育はされているが、今の龍王ほど水の加護の力が強い王族は今のところ見たことがない。
夢の中で幼い龍王は自分が龍王に相応しくないのではないかと泣いていたが、現龍王以上に龍王に相応しい人物をヨシュアは見たことがなかった。
自分の中にも龍王から分け与えられた水の加護の力が宿っているからこそ、ヨシュアにははっきりと分かる。
龍王は非常に優秀なのだ。
三百年の統治を決めた龍王の決断は英断だったとしか言いようがない。
残り二百年が過ぎればヨシュアと共に旅に出ると決めているが、そのころには後継者も育っているだろう。
そのころに誰が生き残っているかについてはヨシュアはあまり考えたくなかった。龍族の王族でも寿命は三百年から五百年。早いものはそのころには亡くなっていてもおかしくはない。
マシューもその妻である王妃も、そのころにはいなくなっているだろう。
大事な家族が自分たちを置いていくのは、覚悟をしていても受け入れがたいものがあった。
「ヨシュア叔父上、ラバン王国にいらっしゃるなんて、お久しぶりですね」
「ヨシュア叔父上にお会いできて嬉しいです」
何人もの子どもを産んで、孫もいる、姪のレイチェルとレベッカに挨拶されてヨシュアは二人に微笑み返す。
「レイチェルとレベッカの孫は何人になったんだ?」
「わたくしは四人です」
「わたくしは六人です」
レイチェルもレベッカもたくさんの孫に囲まれて幸せに暮らしているようだ。
「ヨシュア叔父上、父上がヨシュア叔父上の部屋をまだそのままにしているのですよ」
「ジェレミーに王位を譲ったら片付けさせると言っているので、今のうちに龍王陛下をご案内してはどうですか?」
「おれの部屋がそのまま残っているのか」
王宮の離れの部屋でヨシュアは乳兄弟のネイサンと一緒に育った。王宮の離れの部屋を使っていたのは、十五歳で魔術騎士団に入るまでの短い期間だったが、そのまま残してあるのならば、見に行きたい気持ちはあった。
「星宇、おれの部屋を見てみるか?」
「ぜひ見たいです」
龍王に言えば喜んでついてくるので、ヨシュアは龍王を自分が使っていた離れの部屋に案内した。
離れの部屋は塔になっており、階段を上っていくと、窓がある面以外の部屋の三面が作り付けの本棚になった部屋に辿り着く。
埃も積もっておらず、整理されたその部屋には黒髪の女性がいた。
「ヨシュア殿下……いえ、失礼いたしました。王配陛下でしたね」
「エヴァ、久しぶりだな」
部屋の掃除をしていたのは、ヨシュアの乳母であったエヴァだった。
「前にも会っているよな。乳母のエヴァだ」
「はい、以前にも挨拶をしてもらっています。また会えて嬉しいです」
「龍王陛下に王配陛下が愛されているようで、わたくしも安心しております。ネイサンとデボラの子どもたちも龍王陛下と王配陛下にお仕えしていると聞いております」
「ギデオンもゴライアスもよく働いてくれています」
エヴァと話していると、ヨシュアは小さなころに戻った気持ちになる。エヴァはものすごく若く見えるし美人なのだが、ヨシュアとネイサンが悪戯をすると厳しく怒られたことを覚えている。
「国王陛下が退位の際には、この部屋を片付けると仰っていたので、懐かしく思い見に来たのです」
「おれも懐かしくなって、星宇を案内するつもりだった」
「王配陛下、持って行きたい魔術書等がございましたら、今のうちに取っておくとよいですよ」
「そうさせてもらおうかな」
天井まで作りつけられている本棚に、軽く飛び上がるようにして、魔術で浮かんで上の方の段を見るヨシュアに、龍王も魔術で飛び上がって一緒に本棚を覗き込む。
ラバン王国の言葉で書かれた魔術書だが、龍王もラバン王国の言葉は読めるので一緒に見ることができるだろう。
「これなんか、星宇にいいかもしれない」
「わたしは魔術があっても使いこなせていませんからね」
必要最低限の魔術師か仕えていない龍王が差し出された魔術書を受け取るのに、ヨシュアは魔術などなくとも自分が守ってやるという気持ちと、龍王にも自分の身は守れるようになってほしいという気持ちが混ざり合う。
「本当に仲睦まじいのですね」
エヴァに笑われながら、ヨシュアと龍王は本棚を見て回った。
ヨシュアはラバン王国前国王とその従妹である後妻の妃との間に生まれて、王族同士で非常に血が濃かったために先祖返りの妖精になったのではないかと思っている。生まれてすぐに王位をマシューに譲り、二人で旅に出た両親についてはヨシュアはよく知らなかったが、志龍王国に嫁いでから何度か訪ねてきてくれていたので、少しだけは知るようになっていた。
先祖返りの妖精であることを隠し、尖った耳も背中の翅も見せないようにして生きてきたヨシュアは乳母と乳兄弟のネイサンの血筋とラバン王国の家族、志龍王国の家族、それに龍王にしかそのことは明かしていなかった。
大陸一魔力の強い先祖返りに妖精だということが分かれば、利用されたり、その寿命ゆえに迫害されたりすることも起こりかねない。ラバン王国では王弟として守られていたし、志龍王国では王配として守られているので危険はないのだが、魔術騎士団に所属し、魔術騎士として生きてきたヨシュアは自分が妖精であることに関して特に警戒して知られないようにするのが常になっていた。
玉を賜るということは、魂を結び付けるということだ。
ヨシュアには龍王の水の加護の力が分け与えられて、龍王にはヨシュアの魔力が分け与えられた。龍王はヨシュアと寿命を同じくするようになって、結婚して百年が経ってもまだ十代後半のような若い姿をしていた。ヨシュアも二十代前半くらいにしか見えない姿をしている。
妖精の老化が遅いのは分かっていたが、そろそろ魔術で見かけだけでも変えていかないと怪しむものが出て来るのではないかとは思っている。
龍王とヨシュアの結婚百年目の巡行は、ラバン王国に近付いていた。
ラバン王国では三日間の滞在期間が予定されている。
ヨシュアは久しぶりに里帰りができるし、龍王はラバン王国を訪問することができる。
この百年、ラバン王国は志龍王国の恵みを潤沢に受けていた。水の加護の力が、志龍王国全土のみならずラバン王国にまで及んでいるのは、ヨシュアが龍王と共に祈っているからだろう。
ヨシュアの祈りは自然と生まれ故郷であるラバン王国まで届いていた。
潤沢な水の加護に恵まれて、軍力はあったが食糧はぎりぎりだったラバン王国もこの百年で非常に豊かになった。大陸の魔術師のほとんどがラバン王国で生まれるのだが、ラバン王国は人口も増えて魔術師の数も増えている。
そんなときに龍王と王配の訪問を受けて、ラバン王国は非常に盛り上がっていた。
「ヨシュア、よく来たな」
「兄上、お元気そうで何より。星宇と共に来させてもらったよ」
「歓迎するよ。龍王陛下、我がラバン王国へようこそおいでくださいました」
「ラバン王国国王陛下はヨシュアの兄上です。わたしにとっても義理の兄。そんなにかしこまらないでください」
温かく迎え入れてくれるマシューに、ヨシュアも龍王も実家に帰ってきたかのような気分になっていた。
「ヨシュア叔父上、星宇義叔父上、ようこそいらっしゃいました。お二人のために宴を準備させています」
「ジェレミー、孫が生まれたと聞いた。おめでとう」
「ジェレミー、俊宇が会いたがっていたよ」
「俊宇にもまた会いに行きます。俊宇はわたしの弟のような存在ですからね」
一歳しか年の差がないジェレミーと俊宇は小さなころからとても仲がよかった。孫ができる年齢になってもその友情に変わりはない。
「龍王陛下、実は今年まででわたしは王位を退き、ジェレミーに譲ろうと思っています」
「王位を退いた後はどうされるつもりですか?」
「王妃と二人で田舎の方に屋敷を建てて、ひっそりと暮らそうと思っています」
今年まででマシューが王位を退こうと思っているというのは初耳だったが、百四十六年もラバン王国の国王をしていたのだ。そろそろジェレミーに譲ってもおかしくはないころだろう。
龍王とヨシュアの三百年龍王位と王配を続けるという宣言の方が、長すぎて異例のことなのかもしれない。
寿命はまだ残っていても、ある程度王位についてから時間が経つと、どの国も次の代に王位を譲るものなのだ。
「わたしは後二百年は志龍王国を守るつもりです」
「ヨシュアの配偶者は心強い。龍王陛下が龍王位におられる限り、ラバン王国も安泰だと安心できます」
俊宇も梓涵も楽新も秀英も、龍王に何かあったときのためにいつでも龍王位に立てるように教育はされているが、今の龍王ほど水の加護の力が強い王族は今のところ見たことがない。
夢の中で幼い龍王は自分が龍王に相応しくないのではないかと泣いていたが、現龍王以上に龍王に相応しい人物をヨシュアは見たことがなかった。
自分の中にも龍王から分け与えられた水の加護の力が宿っているからこそ、ヨシュアにははっきりと分かる。
龍王は非常に優秀なのだ。
三百年の統治を決めた龍王の決断は英断だったとしか言いようがない。
残り二百年が過ぎればヨシュアと共に旅に出ると決めているが、そのころには後継者も育っているだろう。
そのころに誰が生き残っているかについてはヨシュアはあまり考えたくなかった。龍族の王族でも寿命は三百年から五百年。早いものはそのころには亡くなっていてもおかしくはない。
マシューもその妻である王妃も、そのころにはいなくなっているだろう。
大事な家族が自分たちを置いていくのは、覚悟をしていても受け入れがたいものがあった。
「ヨシュア叔父上、ラバン王国にいらっしゃるなんて、お久しぶりですね」
「ヨシュア叔父上にお会いできて嬉しいです」
何人もの子どもを産んで、孫もいる、姪のレイチェルとレベッカに挨拶されてヨシュアは二人に微笑み返す。
「レイチェルとレベッカの孫は何人になったんだ?」
「わたくしは四人です」
「わたくしは六人です」
レイチェルもレベッカもたくさんの孫に囲まれて幸せに暮らしているようだ。
「ヨシュア叔父上、父上がヨシュア叔父上の部屋をまだそのままにしているのですよ」
「ジェレミーに王位を譲ったら片付けさせると言っているので、今のうちに龍王陛下をご案内してはどうですか?」
「おれの部屋がそのまま残っているのか」
王宮の離れの部屋でヨシュアは乳兄弟のネイサンと一緒に育った。王宮の離れの部屋を使っていたのは、十五歳で魔術騎士団に入るまでの短い期間だったが、そのまま残してあるのならば、見に行きたい気持ちはあった。
「星宇、おれの部屋を見てみるか?」
「ぜひ見たいです」
龍王に言えば喜んでついてくるので、ヨシュアは龍王を自分が使っていた離れの部屋に案内した。
離れの部屋は塔になっており、階段を上っていくと、窓がある面以外の部屋の三面が作り付けの本棚になった部屋に辿り着く。
埃も積もっておらず、整理されたその部屋には黒髪の女性がいた。
「ヨシュア殿下……いえ、失礼いたしました。王配陛下でしたね」
「エヴァ、久しぶりだな」
部屋の掃除をしていたのは、ヨシュアの乳母であったエヴァだった。
「前にも会っているよな。乳母のエヴァだ」
「はい、以前にも挨拶をしてもらっています。また会えて嬉しいです」
「龍王陛下に王配陛下が愛されているようで、わたくしも安心しております。ネイサンとデボラの子どもたちも龍王陛下と王配陛下にお仕えしていると聞いております」
「ギデオンもゴライアスもよく働いてくれています」
エヴァと話していると、ヨシュアは小さなころに戻った気持ちになる。エヴァはものすごく若く見えるし美人なのだが、ヨシュアとネイサンが悪戯をすると厳しく怒られたことを覚えている。
「国王陛下が退位の際には、この部屋を片付けると仰っていたので、懐かしく思い見に来たのです」
「おれも懐かしくなって、星宇を案内するつもりだった」
「王配陛下、持って行きたい魔術書等がございましたら、今のうちに取っておくとよいですよ」
「そうさせてもらおうかな」
天井まで作りつけられている本棚に、軽く飛び上がるようにして、魔術で浮かんで上の方の段を見るヨシュアに、龍王も魔術で飛び上がって一緒に本棚を覗き込む。
ラバン王国の言葉で書かれた魔術書だが、龍王もラバン王国の言葉は読めるので一緒に見ることができるだろう。
「これなんか、星宇にいいかもしれない」
「わたしは魔術があっても使いこなせていませんからね」
必要最低限の魔術師か仕えていない龍王が差し出された魔術書を受け取るのに、ヨシュアは魔術などなくとも自分が守ってやるという気持ちと、龍王にも自分の身は守れるようになってほしいという気持ちが混ざり合う。
「本当に仲睦まじいのですね」
エヴァに笑われながら、ヨシュアと龍王は本棚を見て回った。
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