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四章 結婚十年目
30.俊宇の九歳の誕生日はケーキでお祝い
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俊宇の誕生日はケーキで祝う。
それは俊宇とヨシュアと龍王の約束だった。
春の龍王の誕生日をヨシュアはケーキで祝った。そのときに俊宇が自分の誕生日もケーキで祝ってほしいと可愛いお願いをしたのだ。それを叶えないわけにはいかない。
俊宇の誕生日は毎年宴が行われるが、今年は梓晴と浩然と俊宇には出席しないでいいと龍王は言い渡していた。梓涵がまだ小さいし、梓涵の眠る時間もあるのだから、そちらに合わせて、外交は龍王とヨシュアで請け負うことにしたのだ。
龍王には過去女性もなったことがあるが、基本的に男性がなることが決められているようだ。現在の龍王には子種がないので、次期龍王となるのは妹の梓晴の子どもと決められている。その子どもも男子は俊宇しかいないので、龍王位の第一継承者は今のところ俊宇となっているのだ。
龍王の在位三百年になったら現龍王は龍王位を降りて、旅に出ると宣言しているので、残りの二百年以上の期間を考えると、俊宇が次の龍王になるとは考えにくい。梓晴もまだ若いのでまだまだ子どもも生まれてくるだろうし、その子の中から一番龍王に相応しい子を次期龍王として迎えることになるだろう。
それでも今は俊宇がその第一候補となっているので、各国が俊宇の成長を見守り、少しでも近寄ろうと画策しているのだ。
俊宇が一歳の誕生日から縁談は持ち込まれていたが、九歳ともなるとさらに多く縁談が持ち込まれる。龍王は吊り書きも見ずにそれを突き返しているが、他国もそれに負けじと俊宇の婚約を迫ってくる。
「俊宇殿下には我が国の美姫がお似合いになるでしょう」
「いえいえ、我が国の王女は六歳です。年齢的にもぴったりではないでしょうか」
「俊宇は望んだ相手としか婚約はさせない。これ以上言うなら会場から摘まみだすぞ」
迫ってくる使者に冷たく言い放ち、龍王は盃を傾けた。
普段からそれほど酒を飲む性質ではない龍王だが、今日は不愉快な使者が多いので酒の量が増えている気がする。
「龍王陛下、そのくらいにして、何か食べませんか?」
「わたしは飲みすぎていますか?」
「そのように見えます」
小声でヨシュアが耳元に囁くと、龍王が盃を置く。それでも龍王はいつもよりずっと酒臭かった。
宴が終わって青陵殿のヨシュアの部屋に戻ると、龍王がヨシュアの体を寝台に押し倒してくる。
「あの者たちは失礼すぎます。九歳の俊宇に美姫とか、王女とか。六歳の王女が一人でこの国に来ることを考えているのでしょうか。年上の美姫に九歳の俊宇が興味があると思っているのでしょうか」
「どうしても龍王の血族と縁を結びたいんだろうな。こら、どさくさに紛れて胸を揉まない」
「ヨシュアの胸に癒される他ないですよ。あんな面倒な奴らの相手をさせられて」
「よしよし、頑張ったな。俊宇は星宇のおかげで守られた」
髪を撫でて口付けると、酒の匂いがすごい。一瞬顔を顰めたヨシュアに、龍王が舌を絡めようと唇を追って来るのをヨシュアは止めた。
「先に湯あみだ。酒臭いのを流そう」
「ヨシュア、歩けません」
「抱いていってあげるから」
甘える龍王を抱き上げて湯殿まで行って、髪も洗ってやって、自分の髪と体も洗ってヨシュアは湯船に浸かった。龍王も自分の体を洗って湯船に浸かる。
「明日は俊宇のところに行きましょうね。お祝いをする約束です。俊宇には今日のことは内緒でお願いします」
「分かってるよ。俊宇を困らせたくないからな」
龍王の長い髪は結んでも湯船にどうしてもついてしまうが、湯船に広がる黒髪がきれいだとヨシュアは思っていた。
金色の髪を龍王は珍しがってくれるしきれいだと言ってくれるのだが、ヨシュアにとっては龍王の黒髪の方がずっと魅力的に見える。長い黒髪はよく手入れされて艶々していて手触りもいいし、黒曜石のような輝きがあった。
「星宇の髪も目もきれいだな」
「ヨシュアの髪と目の方がきれいですよ。わたしの髪と目は志龍王国の九割の人間と同じ色でありきたりです」
ありきたりだというが、龍王の髪と目は特に美しくヨシュアには映る。金色の髪と鮮やかな青い目は確かに珍しいかもしれないが、ヨシュアにとっては龍王の髪や目、それにヨシュアの白さとは明らかに質の違う黄みがかった白い肌が美しく見えた。
「わたしの髪がきれいになったのならば、ここ十一年のことだと思いますよ。ヨシュアと食事をするようになってから、髪質もよくなったと侍従が言っています」
「そういえば、今夜はちゃんと食べられてなかっただろう。部屋に戻ったら軽く何か食べるか?」
「これから体力使いますし、少し食べておきましょうかね」
宴の席では龍王はほとんど料理に手を付けない。毒を感知する魔術は使えるようになっていたが、大勢がいる場所で食べるのはあまり好きではないようだった。
湯殿から出て部屋に戻ると、ネイサンに頼んで軽く粥を用意してもらう。熱い粥を冷ましながら食べる龍王に、ヨシュアは茶を飲みながら付き合った。ヨシュアは宴でそれなりに食べていたのでお腹は空いていなかったのだ。
食べ終わるとヨシュアと龍王は寝台に移動した。
口付けて抱き締め合うと、龍王がヨシュアの寝間着を脱がそうとする。
護衛をシオンとイザークだけにして、天蓋の幕を閉めると、ヨシュアは結界の魔術を使って結界を張った。
たっぷりと睦み合ってどちらの体液とも分からない汁でどろどろになったヨシュアは、力尽きてヨシュアの胸に倒れ込んできている龍王を膝の上に抱き上げる。結界を解いて天蓋の幕から手を出してネイサンに濡らした布を持って来てもらって、ヨシュアが龍王と自分の体を清拭する。
ある程度拭くと寝間着を着て、ヨシュアは龍王を抱き上げて湯殿に行った。
湯殿で龍王と自分の体を流して、後始末もして、歯磨きをして出ると、脱衣所でネイサンが待っていてくれて龍王の着替えを手伝ってくれる。
龍王を腕に抱いてヨシュアは部屋に戻り、眠った。
翌日は夜明け前に起きて水の加護の祈りを捧げる。
その後は着替えて朝食を取って、昼までゆっくりと寛いで、昼餉の時間に合わせて赤栄殿に向かった。
赤栄殿では俊宇と浩然と梓晴が待っていてくれて、赤ん坊用の柵のある寝台の上に梓涵が寝かされている。
「俊宇、お誕生日おめでとう。昨日は祝えなくてすまない」
「俊宇、おめでとう。今日はケーキで祝おうね」
「ヨシュア叔父上、星宇叔父上、昨日はわたしたちのかわりに宴に出てくださってありがとう。梓涵と一緒にゆっくり休めたよ」
「それはよかった」
「梓涵も大きくなって首が据わって、お座りもできるようになったんだ」
「子どもの成長は早いな」
黒い目をきらきらとさせて報告してくれる俊宇に、梓涵の寝台を覗き込むと、手を舐めながら黒い目できょろきょろと周囲を見ているのが分かる。まだ人見知りは始まっていないようだ。
「首が据わったなら星宇も安心して抱っこできるじゃないか」
「いや、わたしは小さい子は苦手なのです。泣かれたらどうすればいいか分かりません」
「俊宇で慣れたんじゃないのか?」
「俊宇はもう大きくなりましたから、言葉も通じますし、会話もできます」
会話ができない小さな子は苦手だという龍王に苦笑するヨシュアだったが、ケーキが運ばれてくると俊宇が急いで椅子に座るのに合わせて大人たちも椅子に座った。
夏なので桃のケーキだ。
「ろうそくを吹き消すんだよね?」
「そうだよ。一年間の願いを込めて吹き消すんだ」
「それじゃいい?」
ケーキに立てられたろうそくを真剣に見つめる俊宇に大人たちが頷く。
一生懸命ろうそくを吹き消した俊宇は満足そうだった。
「梓涵が元気に大きくなるようにお願いしたよ」
「自分のことじゃなくてよかったのか?」
「わたし、梓涵が一番可愛いから」
兄らしい顔で告げる俊宇を撫でていると、龍王が羨ましそうに見ているのが分かる。龍王の髪も撫でると満足そうにしていた。
俊宇も九歳。
結婚して十一年目も穏やかに過ぎていく。
それは俊宇とヨシュアと龍王の約束だった。
春の龍王の誕生日をヨシュアはケーキで祝った。そのときに俊宇が自分の誕生日もケーキで祝ってほしいと可愛いお願いをしたのだ。それを叶えないわけにはいかない。
俊宇の誕生日は毎年宴が行われるが、今年は梓晴と浩然と俊宇には出席しないでいいと龍王は言い渡していた。梓涵がまだ小さいし、梓涵の眠る時間もあるのだから、そちらに合わせて、外交は龍王とヨシュアで請け負うことにしたのだ。
龍王には過去女性もなったことがあるが、基本的に男性がなることが決められているようだ。現在の龍王には子種がないので、次期龍王となるのは妹の梓晴の子どもと決められている。その子どもも男子は俊宇しかいないので、龍王位の第一継承者は今のところ俊宇となっているのだ。
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それでも今は俊宇がその第一候補となっているので、各国が俊宇の成長を見守り、少しでも近寄ろうと画策しているのだ。
俊宇が一歳の誕生日から縁談は持ち込まれていたが、九歳ともなるとさらに多く縁談が持ち込まれる。龍王は吊り書きも見ずにそれを突き返しているが、他国もそれに負けじと俊宇の婚約を迫ってくる。
「俊宇殿下には我が国の美姫がお似合いになるでしょう」
「いえいえ、我が国の王女は六歳です。年齢的にもぴったりではないでしょうか」
「俊宇は望んだ相手としか婚約はさせない。これ以上言うなら会場から摘まみだすぞ」
迫ってくる使者に冷たく言い放ち、龍王は盃を傾けた。
普段からそれほど酒を飲む性質ではない龍王だが、今日は不愉快な使者が多いので酒の量が増えている気がする。
「龍王陛下、そのくらいにして、何か食べませんか?」
「わたしは飲みすぎていますか?」
「そのように見えます」
小声でヨシュアが耳元に囁くと、龍王が盃を置く。それでも龍王はいつもよりずっと酒臭かった。
宴が終わって青陵殿のヨシュアの部屋に戻ると、龍王がヨシュアの体を寝台に押し倒してくる。
「あの者たちは失礼すぎます。九歳の俊宇に美姫とか、王女とか。六歳の王女が一人でこの国に来ることを考えているのでしょうか。年上の美姫に九歳の俊宇が興味があると思っているのでしょうか」
「どうしても龍王の血族と縁を結びたいんだろうな。こら、どさくさに紛れて胸を揉まない」
「ヨシュアの胸に癒される他ないですよ。あんな面倒な奴らの相手をさせられて」
「よしよし、頑張ったな。俊宇は星宇のおかげで守られた」
髪を撫でて口付けると、酒の匂いがすごい。一瞬顔を顰めたヨシュアに、龍王が舌を絡めようと唇を追って来るのをヨシュアは止めた。
「先に湯あみだ。酒臭いのを流そう」
「ヨシュア、歩けません」
「抱いていってあげるから」
甘える龍王を抱き上げて湯殿まで行って、髪も洗ってやって、自分の髪と体も洗ってヨシュアは湯船に浸かった。龍王も自分の体を洗って湯船に浸かる。
「明日は俊宇のところに行きましょうね。お祝いをする約束です。俊宇には今日のことは内緒でお願いします」
「分かってるよ。俊宇を困らせたくないからな」
龍王の長い髪は結んでも湯船にどうしてもついてしまうが、湯船に広がる黒髪がきれいだとヨシュアは思っていた。
金色の髪を龍王は珍しがってくれるしきれいだと言ってくれるのだが、ヨシュアにとっては龍王の黒髪の方がずっと魅力的に見える。長い黒髪はよく手入れされて艶々していて手触りもいいし、黒曜石のような輝きがあった。
「星宇の髪も目もきれいだな」
「ヨシュアの髪と目の方がきれいですよ。わたしの髪と目は志龍王国の九割の人間と同じ色でありきたりです」
ありきたりだというが、龍王の髪と目は特に美しくヨシュアには映る。金色の髪と鮮やかな青い目は確かに珍しいかもしれないが、ヨシュアにとっては龍王の髪や目、それにヨシュアの白さとは明らかに質の違う黄みがかった白い肌が美しく見えた。
「わたしの髪がきれいになったのならば、ここ十一年のことだと思いますよ。ヨシュアと食事をするようになってから、髪質もよくなったと侍従が言っています」
「そういえば、今夜はちゃんと食べられてなかっただろう。部屋に戻ったら軽く何か食べるか?」
「これから体力使いますし、少し食べておきましょうかね」
宴の席では龍王はほとんど料理に手を付けない。毒を感知する魔術は使えるようになっていたが、大勢がいる場所で食べるのはあまり好きではないようだった。
湯殿から出て部屋に戻ると、ネイサンに頼んで軽く粥を用意してもらう。熱い粥を冷ましながら食べる龍王に、ヨシュアは茶を飲みながら付き合った。ヨシュアは宴でそれなりに食べていたのでお腹は空いていなかったのだ。
食べ終わるとヨシュアと龍王は寝台に移動した。
口付けて抱き締め合うと、龍王がヨシュアの寝間着を脱がそうとする。
護衛をシオンとイザークだけにして、天蓋の幕を閉めると、ヨシュアは結界の魔術を使って結界を張った。
たっぷりと睦み合ってどちらの体液とも分からない汁でどろどろになったヨシュアは、力尽きてヨシュアの胸に倒れ込んできている龍王を膝の上に抱き上げる。結界を解いて天蓋の幕から手を出してネイサンに濡らした布を持って来てもらって、ヨシュアが龍王と自分の体を清拭する。
ある程度拭くと寝間着を着て、ヨシュアは龍王を抱き上げて湯殿に行った。
湯殿で龍王と自分の体を流して、後始末もして、歯磨きをして出ると、脱衣所でネイサンが待っていてくれて龍王の着替えを手伝ってくれる。
龍王を腕に抱いてヨシュアは部屋に戻り、眠った。
翌日は夜明け前に起きて水の加護の祈りを捧げる。
その後は着替えて朝食を取って、昼までゆっくりと寛いで、昼餉の時間に合わせて赤栄殿に向かった。
赤栄殿では俊宇と浩然と梓晴が待っていてくれて、赤ん坊用の柵のある寝台の上に梓涵が寝かされている。
「俊宇、お誕生日おめでとう。昨日は祝えなくてすまない」
「俊宇、おめでとう。今日はケーキで祝おうね」
「ヨシュア叔父上、星宇叔父上、昨日はわたしたちのかわりに宴に出てくださってありがとう。梓涵と一緒にゆっくり休めたよ」
「それはよかった」
「梓涵も大きくなって首が据わって、お座りもできるようになったんだ」
「子どもの成長は早いな」
黒い目をきらきらとさせて報告してくれる俊宇に、梓涵の寝台を覗き込むと、手を舐めながら黒い目できょろきょろと周囲を見ているのが分かる。まだ人見知りは始まっていないようだ。
「首が据わったなら星宇も安心して抱っこできるじゃないか」
「いや、わたしは小さい子は苦手なのです。泣かれたらどうすればいいか分かりません」
「俊宇で慣れたんじゃないのか?」
「俊宇はもう大きくなりましたから、言葉も通じますし、会話もできます」
会話ができない小さな子は苦手だという龍王に苦笑するヨシュアだったが、ケーキが運ばれてくると俊宇が急いで椅子に座るのに合わせて大人たちも椅子に座った。
夏なので桃のケーキだ。
「ろうそくを吹き消すんだよね?」
「そうだよ。一年間の願いを込めて吹き消すんだ」
「それじゃいい?」
ケーキに立てられたろうそくを真剣に見つめる俊宇に大人たちが頷く。
一生懸命ろうそくを吹き消した俊宇は満足そうだった。
「梓涵が元気に大きくなるようにお願いしたよ」
「自分のことじゃなくてよかったのか?」
「わたし、梓涵が一番可愛いから」
兄らしい顔で告げる俊宇を撫でていると、龍王が羨ましそうに見ているのが分かる。龍王の髪も撫でると満足そうにしていた。
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