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四章 結婚十年目
20.妖精としての存在価値
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ヨシュアは何度も考えたことがある。
自分がどうして妖精として生まれてきてしまったのか。
その答えは出たことがないが、俊宇が龍熱病で倒れたときに自分が妖精であった意味を知った気がした。
もっと早くに治療法が分かっていれば、龍王のことも子種がなくなることなく完治させられたのかもしれないが、過去のことはどうしようもない。
ラバン王国の原初の森には始まりの木という一本の木がある。
ラバン王国にはかつて妖精しか住んでいなくて、妖精たちは始まりの木を拠点に村を作って暮らしていた。
生殖能力の低い妖精たちは滅びそうになっていたが、そこにやってきたのが人間たちだった。人間たちと混血し、純粋な妖精は消えて、魔術師が生まれた。長命の妖精たちも人間と混血するうちに、先に死んでしまう人間に儚さを覚えて、自分たちも伴侶が亡くなると静かに始まりの木のところに行って、魂を捧げてこの世から去って行った。
こうして妖精一族は滅んだが、魔術師が代わりに生まれた。
滅んだはずの妖精だが、ヨシュアは先祖返りの妖精として生を受けた。純粋な妖精が生まれたのは混血が始まって魔術師が生まれてから初めてのことで、全く記録もないままに妖精としての姿を隠されてヨシュアは育てられた。
自分がどうして妖精だったのか。
その問いかけに答えは出ない。
それでもヨシュアが妖精だったことで、俊宇の命は救われた。
「義兄上、お話は伺いました。俊宇のために治療薬を探してくださったのですね」
「おれが偶然それを手に入れられただけだ」
「本当にありがとうございます」
梓晴と浩然に感謝されて、ヨシュアは妖精として生まれてきたことに意味があったのではないかと思い始めていた。
俊宇の龍熱病も治って、赤栄殿も落ち着いてきたころに、ヨシュアと龍王に来訪者があった。
それはヨシュアの両親だった。
「ヨシュアが始まりの木に語り掛けたと聞いた」
「あの木は妖精にしか反応しないものです。ヨシュアが妖精だということが露見するのではないですか?」
その可能性はあったが、ヨシュアは自分の秘密よりも俊宇の命が救われることを選んだ。
そのことに後悔はない。
「医師には何も伝えていない。おれが妖精だという結論に達するものがいても、それを明らかにすることはできないだろう」
何より優先されるべきは俊宇の命だった。ヨシュアの言葉に両親が頷く。
「お前が妖精だと分かると利用しようとする輩はたくさんいる」
「龍王陛下のおそばにいるのですよ。龍王陛下のお力があなたを守ってくれます」
ただのラバン王国の王弟だったならば、妖精であることを利用されていたかもしれないが、ヨシュアは今は志龍王国の龍王の王配である。志龍王国は大陸で一番広大で、水の加護が行き渡ってとても豊かである。
龍王に玉まで賜って、龍王が死にときにはヨシュアも死に、ヨシュアが死ぬときには龍王も死ぬという魂の繋がりができたヨシュアを、襲おうというものはいないに等しい。ヨシュアに危険があれば龍王にも危険が及ぶのだ。大陸のどの国も水の加護を求めていて、志龍王国から食糧支援を得ている国も、水の加護を得ている国も、龍王不在になってしまうと水の加護が行き渡らずに国民を飢えさせることになる。
記憶喪失でヨシュアが公務から退いていた時期も、王配が体調不良ということで龍王にまでそれが伝わるのではないかと心配されていた。体調不良の内容は明かされていなかったから、ヨシュアが死ねば龍王も死ぬので、ヨシュアを心配する声が国の内外で起こっていた。
龍王を生かしておくことにこそ利益があって、死なせてしまうことには不利益しかない。それはこの大陸では当然のことだった。
「ヨシュアと龍王陛下は三百年この国を治めたら旅に出ると宣言しているそうじゃないか」
「龍王陛下が龍王位を離れたら水の加護はどうなるのですか?」
ヨシュアの両親の問いかけに答えたのは龍王だった。
「水の加護は次の龍王に引き継がれます。だからといって、わたしとヨシュアの水の加護の力が失われるわけではありません。水の加護を使いこなす人物が増えるというだけですね」
丁寧な龍王の説明に両親が龍王とヨシュアを見詰める。ヨシュアそっくりの青い目とそれより少し薄い水色の目。
「水の加護の力は龍族の王族なら誰でも持っているということか?」
「そうなります。使いこなすには訓練が必要ですが、王族はみな水の加護の力を使いこなす訓練を受けていて、不慮の事故で龍王が死んでも次代がすぐに継げるようになっています」
不慮の事故で龍王とヨシュアが死んだ場合には、俊宇が成人するまでは子睿が龍王位について、俊宇の成人後には俊宇に龍王位を譲るようにと龍王は公文書にしている。
これから三百年の間に何度もその公文書は書き換えられるのだろうが、今のところは子睿と俊宇が次の龍王候補となっている。
「旅に出たら龍王陛下とヨシュアの力を狙って各国が動き出すのではないですか?」
「身分を隠して、姿も変えて旅をしようと思っています。ヨシュアに姿を変える魔術は習っています」
「そうでしたね。わたしたちも何十年も自由に旅をしているのですから、龍王陛下とヨシュアができないということはないでしょう」
ヨシュアの母親が微笑むと、龍王もつられて微笑む。
三百年後に大陸がどうなっているかは分からないが、ヨシュアは龍王と一緒に静かに旅立てればいいと思っている。
「旅については父上と母上が詳しいだろう? 教えてほしい」
「気を付けていれば危ないことは何もないよ。特にヨシュアほどの魔力があればね」
「龍王陛下のお力もあるでしょうし、楽しい旅になるのではないでしょうか」
そのころには梓晴も浩然も子睿も麗夏もいないかもしれない。もしかすると俊宇も寿命を迎えているかもしれない。
例えそうであっても、龍王は三百年の間志龍王国に安寧を与えると宣言していた。三百年経てば龍王もヨシュアも全ての責任から解放されて旅立つことができる。
「星宇に心動かされたのは、あのときだったかもしれないな」
――龍王陛下は、王女殿下も、その子孫も、前王妃殿下も、みなに置いて行かれる覚悟などできないでしょう。ですので、わたしは、龍王陛下のお気持ちを受け取ることはできません。
秘密を打ち明けたときに、ヨシュアは龍王を自分の人生に付き合わせることはできないと拒絶した。それに対して、龍王は明るく告げた。
――龍王位を三百年務めたら、次の龍王に龍王位を譲って、ヨシュア殿と旅に出ましょう。ヨシュア殿とわたしを誰も知らない場所に行くのです。そこで時間が過ぎれば、また別の場所に移ればいい。命が尽きるまで、志龍王国に縛られておくことはないのです。ヨシュア殿と一緒ならば、旅も楽しいことでしょう。
二人で旅立つことに希望を見出して、玉を捧げる決意をしてくれた龍王に、ヨシュアは好意を持った。
「あのときまでわたしのことは好きではなかったのですか?」
「それは……出会いが出会いだったし」
愕然とする龍王は、ずっとヨシュアに好きだと告げていたのにその瞬間まで好意が通じていなかったことに衝撃を受けていた。
「ヨシュアと龍王陛下が仲睦まじいようで安心した」
「男性と結婚なんてどうなることかと思っていましたが、本当に二人は愛し合っているのですね」
両親がくすくすと笑うのに、龍王が顔を赤くしている。その頬に口付けたかったが、ヨシュアは両親の前なので我慢した。
「また来ます」
「わたしたちの命ある限り、ヨシュアのことを気にかけているよ」
立ち去る両親をヨシュアと龍王で見送った。
青陵殿に戻ったヨシュアは、龍王を脚の間に座らせて長い黒髪を撫でていた。
艶々の黒髪は相当気を配って手入れされたものだろう。
「星宇の髪はきれいだな」
「わたしの髪がですか? ヨシュアの髪の方がきらきらしていて美しいではないですか」
「星宇の髪は神秘的な黒で美しいと思うよ」
「ヨシュアのように豪奢な髪を見たことがありません」
どちらも相手の方が美しいと言って譲らないのに、ヨシュアはふっと笑いを漏らす。
「星宇は本当に可愛いことを言う」
「ヨシュアは不思議なことを言います」
言い合う二人に、ネイサンがお茶を用意してくれていた。
自分がどうして妖精として生まれてきてしまったのか。
その答えは出たことがないが、俊宇が龍熱病で倒れたときに自分が妖精であった意味を知った気がした。
もっと早くに治療法が分かっていれば、龍王のことも子種がなくなることなく完治させられたのかもしれないが、過去のことはどうしようもない。
ラバン王国の原初の森には始まりの木という一本の木がある。
ラバン王国にはかつて妖精しか住んでいなくて、妖精たちは始まりの木を拠点に村を作って暮らしていた。
生殖能力の低い妖精たちは滅びそうになっていたが、そこにやってきたのが人間たちだった。人間たちと混血し、純粋な妖精は消えて、魔術師が生まれた。長命の妖精たちも人間と混血するうちに、先に死んでしまう人間に儚さを覚えて、自分たちも伴侶が亡くなると静かに始まりの木のところに行って、魂を捧げてこの世から去って行った。
こうして妖精一族は滅んだが、魔術師が代わりに生まれた。
滅んだはずの妖精だが、ヨシュアは先祖返りの妖精として生を受けた。純粋な妖精が生まれたのは混血が始まって魔術師が生まれてから初めてのことで、全く記録もないままに妖精としての姿を隠されてヨシュアは育てられた。
自分がどうして妖精だったのか。
その問いかけに答えは出ない。
それでもヨシュアが妖精だったことで、俊宇の命は救われた。
「義兄上、お話は伺いました。俊宇のために治療薬を探してくださったのですね」
「おれが偶然それを手に入れられただけだ」
「本当にありがとうございます」
梓晴と浩然に感謝されて、ヨシュアは妖精として生まれてきたことに意味があったのではないかと思い始めていた。
俊宇の龍熱病も治って、赤栄殿も落ち着いてきたころに、ヨシュアと龍王に来訪者があった。
それはヨシュアの両親だった。
「ヨシュアが始まりの木に語り掛けたと聞いた」
「あの木は妖精にしか反応しないものです。ヨシュアが妖精だということが露見するのではないですか?」
その可能性はあったが、ヨシュアは自分の秘密よりも俊宇の命が救われることを選んだ。
そのことに後悔はない。
「医師には何も伝えていない。おれが妖精だという結論に達するものがいても、それを明らかにすることはできないだろう」
何より優先されるべきは俊宇の命だった。ヨシュアの言葉に両親が頷く。
「お前が妖精だと分かると利用しようとする輩はたくさんいる」
「龍王陛下のおそばにいるのですよ。龍王陛下のお力があなたを守ってくれます」
ただのラバン王国の王弟だったならば、妖精であることを利用されていたかもしれないが、ヨシュアは今は志龍王国の龍王の王配である。志龍王国は大陸で一番広大で、水の加護が行き渡ってとても豊かである。
龍王に玉まで賜って、龍王が死にときにはヨシュアも死に、ヨシュアが死ぬときには龍王も死ぬという魂の繋がりができたヨシュアを、襲おうというものはいないに等しい。ヨシュアに危険があれば龍王にも危険が及ぶのだ。大陸のどの国も水の加護を求めていて、志龍王国から食糧支援を得ている国も、水の加護を得ている国も、龍王不在になってしまうと水の加護が行き渡らずに国民を飢えさせることになる。
記憶喪失でヨシュアが公務から退いていた時期も、王配が体調不良ということで龍王にまでそれが伝わるのではないかと心配されていた。体調不良の内容は明かされていなかったから、ヨシュアが死ねば龍王も死ぬので、ヨシュアを心配する声が国の内外で起こっていた。
龍王を生かしておくことにこそ利益があって、死なせてしまうことには不利益しかない。それはこの大陸では当然のことだった。
「ヨシュアと龍王陛下は三百年この国を治めたら旅に出ると宣言しているそうじゃないか」
「龍王陛下が龍王位を離れたら水の加護はどうなるのですか?」
ヨシュアの両親の問いかけに答えたのは龍王だった。
「水の加護は次の龍王に引き継がれます。だからといって、わたしとヨシュアの水の加護の力が失われるわけではありません。水の加護を使いこなす人物が増えるというだけですね」
丁寧な龍王の説明に両親が龍王とヨシュアを見詰める。ヨシュアそっくりの青い目とそれより少し薄い水色の目。
「水の加護の力は龍族の王族なら誰でも持っているということか?」
「そうなります。使いこなすには訓練が必要ですが、王族はみな水の加護の力を使いこなす訓練を受けていて、不慮の事故で龍王が死んでも次代がすぐに継げるようになっています」
不慮の事故で龍王とヨシュアが死んだ場合には、俊宇が成人するまでは子睿が龍王位について、俊宇の成人後には俊宇に龍王位を譲るようにと龍王は公文書にしている。
これから三百年の間に何度もその公文書は書き換えられるのだろうが、今のところは子睿と俊宇が次の龍王候補となっている。
「旅に出たら龍王陛下とヨシュアの力を狙って各国が動き出すのではないですか?」
「身分を隠して、姿も変えて旅をしようと思っています。ヨシュアに姿を変える魔術は習っています」
「そうでしたね。わたしたちも何十年も自由に旅をしているのですから、龍王陛下とヨシュアができないということはないでしょう」
ヨシュアの母親が微笑むと、龍王もつられて微笑む。
三百年後に大陸がどうなっているかは分からないが、ヨシュアは龍王と一緒に静かに旅立てればいいと思っている。
「旅については父上と母上が詳しいだろう? 教えてほしい」
「気を付けていれば危ないことは何もないよ。特にヨシュアほどの魔力があればね」
「龍王陛下のお力もあるでしょうし、楽しい旅になるのではないでしょうか」
そのころには梓晴も浩然も子睿も麗夏もいないかもしれない。もしかすると俊宇も寿命を迎えているかもしれない。
例えそうであっても、龍王は三百年の間志龍王国に安寧を与えると宣言していた。三百年経てば龍王もヨシュアも全ての責任から解放されて旅立つことができる。
「星宇に心動かされたのは、あのときだったかもしれないな」
――龍王陛下は、王女殿下も、その子孫も、前王妃殿下も、みなに置いて行かれる覚悟などできないでしょう。ですので、わたしは、龍王陛下のお気持ちを受け取ることはできません。
秘密を打ち明けたときに、ヨシュアは龍王を自分の人生に付き合わせることはできないと拒絶した。それに対して、龍王は明るく告げた。
――龍王位を三百年務めたら、次の龍王に龍王位を譲って、ヨシュア殿と旅に出ましょう。ヨシュア殿とわたしを誰も知らない場所に行くのです。そこで時間が過ぎれば、また別の場所に移ればいい。命が尽きるまで、志龍王国に縛られておくことはないのです。ヨシュア殿と一緒ならば、旅も楽しいことでしょう。
二人で旅立つことに希望を見出して、玉を捧げる決意をしてくれた龍王に、ヨシュアは好意を持った。
「あのときまでわたしのことは好きではなかったのですか?」
「それは……出会いが出会いだったし」
愕然とする龍王は、ずっとヨシュアに好きだと告げていたのにその瞬間まで好意が通じていなかったことに衝撃を受けていた。
「ヨシュアと龍王陛下が仲睦まじいようで安心した」
「男性と結婚なんてどうなることかと思っていましたが、本当に二人は愛し合っているのですね」
両親がくすくすと笑うのに、龍王が顔を赤くしている。その頬に口付けたかったが、ヨシュアは両親の前なので我慢した。
「また来ます」
「わたしたちの命ある限り、ヨシュアのことを気にかけているよ」
立ち去る両親をヨシュアと龍王で見送った。
青陵殿に戻ったヨシュアは、龍王を脚の間に座らせて長い黒髪を撫でていた。
艶々の黒髪は相当気を配って手入れされたものだろう。
「星宇の髪はきれいだな」
「わたしの髪がですか? ヨシュアの髪の方がきらきらしていて美しいではないですか」
「星宇の髪は神秘的な黒で美しいと思うよ」
「ヨシュアのように豪奢な髪を見たことがありません」
どちらも相手の方が美しいと言って譲らないのに、ヨシュアはふっと笑いを漏らす。
「星宇は本当に可愛いことを言う」
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