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四章 結婚十年目
18.姪の名前は梓涵
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俊宇の妹で梓晴と浩然の娘は梓涵と名付けられた。
龍族の王族が増えた喜びに国民は沸いていた。
ヨシュアと龍王が梓涵と会えたのは、生後一か月を過ぎてからだった。梓晴にも無理をさせないようにして、浩然と梓晴と俊宇と梓涵の生活を守っていたら、いつの間にかそれだけの日にちが経っていた。
赤みの抜けた黄みがかった白い肌の梓涵がお包みに包まれているのを見て、龍王は腰が引けていた。ヨシュアは自然に抱っこさせてもらったが、龍王は抱っこを拒否していた。
「星宇叔父上、なんで梓涵を抱っこしてあげないの?」
「わたしは首が据わっていないような小さな子は苦手なのだ」
「梓涵は星宇叔父上に抱っこしてほしいと思ってるよ」
「許してくれ。どうしても無理なのだ」
普段は堂々として龍王の政務をこなす龍王が、幼子一人に「許してくれ」とまで言うのが面白くて、ヨシュアも梓晴も浩然も笑っていた。
「兄上が贈ってくれた着心地のいい寝間着、とても役に立っています。布は梓涵のために何か作ろうと思っています」
「気に入ってくれてよかった。ヨシュアに聞いたら出産祝いは産んだ女性を労うようなものがいいと教えてくれたのだ」
「義兄上の心遣いだったのですね。本当にありがとうございます」
他にも化粧水や手がすべすべになる軟膏なども送っていたが、どれも喜んでもらえたようだった。
「ヨシュア叔父上、わたしにも抱っこさせて」
「それでは椅子に座ろうか」
「はい」
抱っこをさせてほしいという俊宇を椅子に座らせて、そっと腕の上に梓涵を置いてやる。安定感が変わったのか梓涵は少しぐずったが、俊宇が頑張ってじっとしていると泣き止んで黒い目で俊宇を見上げていた。
「兄上ですよ。早く大きくなってね」
優しく語り掛ける俊宇はいい兄になりそうだった。
王宮ではジャックの結婚相手が探されていた。
龍族の中でも獣人を結婚相手として差別しない人物で、王宮に住めるだけの地位のある人物。
血は繋がっていないし種族も違うが、龍王とヨシュアにとってジャックは娘のような存在だった。
何件かお見合いをしたのちに、ジャックは高位の官吏と打ち解けた様子だった。官吏は二十代後半で年齢差は少しあるが、ジャックの寿命のことを考えるとちょうどいいのかもしれない。
王宮の官吏はみな、厳しい試験を受けて合格しないとなれない。貴族の子どもであっても、試験に合格しなければ官吏になれない仕組みだった。
その官吏は平民だが早くに試験に合格して、十年近く王宮に勤めているので王宮のこともよく分かっていた。
「ジャックと共に黄宮の離れに住む覚悟はあるか?」
龍王の問いかけに官吏は答えた。
「ジャック様と共に生きたいと思っております」
「結婚してもドラゴン様のお世話はさせてくださいますか?」
「ジャック様の思うように生きてくだされば」
ジャックの結婚相手も決まったところで、まずは婚約をさせて王宮の離れで共に暮らすところから始めることになった。
その期間に少しでもジャックが不満があるのならば婚約は解消すると言い渡してある。
「わたくしのお義母様とお義父様に会ってくださいませ」
「ぜひお会いしたいです。わたしの両親も兄弟も紹介したいです」
「紹介してください。わたくし、仲良く致したく存じます」
白い尻尾を振り振りジャックは楽しそうに官吏と話していた。
ジャックが婚約することを聞いて、俊宇はかなり衝撃を受けていた。
「ジャックは結婚してしまうの!? もう青陵殿では会えなくなるの?」
「結婚してもドラゴンの世話は続けたいと言っていたよ」
「ジャックだけは青陵殿の庭に出入り自由のままにしようと思っている」
ヨシュアと龍王の言葉に俊宇は安心した様子だった。
姉のように思っているジャックが結婚するというのはやはり驚きだったようだ。
「わたしもいつか結婚するのかな?」
「俊宇に好きなひとができたら結婚すればいい」
「星宇叔父上が選んでくれるのではないの?」
「わたしも選ぶのを手伝うが、最終的には俊宇が好きかどうかで決めればいい」
どんな相手と結婚することになっても、龍王は俊宇を応援するだろう。ヨシュアもそのつもりだった。
まだ八歳の俊宇は結婚という単語に実感を持っていないようだが、赤栄殿で教育を受けているのでそのうちに王族の結婚の意味するものを理解するのかもしれない。願わくば龍王のようなことにはならないでほしいとヨシュアは思っていた。
初対面での龍王の言葉はあまりに酷すぎたし、それに対するヨシュアの言葉も冷ややかだった。
険悪な状態からでもこれだけ愛し合うようになれるのだが、できるならば険悪な状態はなしにして最初から愛し合える関係を築いてほしい。
「ヨシュア叔父上、新しい絵本が届いたんだ。読んでくれる?」
「いいよ」
俊宇を膝に乗せて絵本を読んでいると龍王の視線が妙に刺さる。読み終わって俊宇がお礼を言って部屋に戻ると、ヨシュアの足の間に龍王が座った。
「俊宇はもう大きいので、そろそろお膝は卒業してもいいと思うのです」
「前と言っていることが違うよ? 俊宇はまだまだ小さい」
「ヨシュアのお膝はわたしだけのものにしたいのです」
「それは無理かな。梓涵も大きくなって座りたがったら座らせるだろうし」
「ヨシュアはわたしの王配なのですよ?」
「拗ねてるのも可愛いけど、あまりおれを困らせるな」
つむじに口付けを落とすと、龍王が目を閉じてヨシュアに体重を預けてくる。出会ったときには骨ばって背骨も肋骨も浮き上がっていた龍王だが、今はそれなりに肉も付いてきている。
背中から抱き締めると龍王がうっとりとため息を漏らす。
「ヨシュア、注文していた魔術具一式がそろそろ出来上がるのです」
「星宇の分もあったよな」
「ヨシュアに二度と危険がないように、厳重に魔術をかけた装飾具なのですが、ヨシュアは肌身離さず付けてくれますね?」
「もちろん付けるよ」
答えると龍王は安心したように長く息を吐いた。
記憶を失っていた間、龍王はずっと不安そうな顔をしていた。ヨシュアに思い出してほしい、触れたい、けれどどこまで許されるか分からない。
記憶を失っていた期間の記憶もしっかりとヨシュアには残っているので、龍王の不安そうな顔はよく覚えている。
龍王はずっとヨシュアを見るたびにつらそうな顔をしていた。
抱き合っているときですら、気を抜くとヨシュアをつらそうに見ていた。
あんな顔をもうさせたくないと強く思うので、ヨシュアも龍王が魔術騎士団と行動を共にするのを待ってほしいと言っているのに従っている。
数日後に届いたのは華美ではない耳飾りと指輪と、鎖で小さな黒い石を下げる首飾りと髪飾りだった。どれもよく磨かれた黒い石がはまっていて、ヨシュアは丁寧に一つ一つ身に着ける。
龍王のものは同じ趣向だったが、石が青だった。
全てを身に着けると幾重にも守護の魔術がかかっているのが分かって、これだけ守護の魔術を重ね合わせないと龍王が安心しないのかとヨシュアは自分がどれだけ龍王に心配をかけてしまったのかを反省した。
呪術師に記憶を奪われたのは不意打ちだったので、反応ができなかったが、これだけ守護の魔術のかかった魔術具を身に着けていれば不意打ちでも全く問題なく魔術が作用する。
「星宇、本当に心配をかけた」
「ヨシュア、あなたの記憶が戻らなくてもわたしの愛は変わらなかったと思いますが、記憶が戻って本当によかった」
腕の中に龍王を抱き締めると龍王がすっぽりとヨシュアの腕の中に閉じ込められる。
少し背伸びをして口付けてくる龍王に、ヨシュアは目を閉じて口付けを受けた。
きっと記憶を失っていた期間のことは龍王のつらさと共に龍王には強く刻まれて消えることはないだろう。せめてこれからは龍王を心配させることがないようにヨシュアは気を付けて生きようと思っていた。
龍族の王族が増えた喜びに国民は沸いていた。
ヨシュアと龍王が梓涵と会えたのは、生後一か月を過ぎてからだった。梓晴にも無理をさせないようにして、浩然と梓晴と俊宇と梓涵の生活を守っていたら、いつの間にかそれだけの日にちが経っていた。
赤みの抜けた黄みがかった白い肌の梓涵がお包みに包まれているのを見て、龍王は腰が引けていた。ヨシュアは自然に抱っこさせてもらったが、龍王は抱っこを拒否していた。
「星宇叔父上、なんで梓涵を抱っこしてあげないの?」
「わたしは首が据わっていないような小さな子は苦手なのだ」
「梓涵は星宇叔父上に抱っこしてほしいと思ってるよ」
「許してくれ。どうしても無理なのだ」
普段は堂々として龍王の政務をこなす龍王が、幼子一人に「許してくれ」とまで言うのが面白くて、ヨシュアも梓晴も浩然も笑っていた。
「兄上が贈ってくれた着心地のいい寝間着、とても役に立っています。布は梓涵のために何か作ろうと思っています」
「気に入ってくれてよかった。ヨシュアに聞いたら出産祝いは産んだ女性を労うようなものがいいと教えてくれたのだ」
「義兄上の心遣いだったのですね。本当にありがとうございます」
他にも化粧水や手がすべすべになる軟膏なども送っていたが、どれも喜んでもらえたようだった。
「ヨシュア叔父上、わたしにも抱っこさせて」
「それでは椅子に座ろうか」
「はい」
抱っこをさせてほしいという俊宇を椅子に座らせて、そっと腕の上に梓涵を置いてやる。安定感が変わったのか梓涵は少しぐずったが、俊宇が頑張ってじっとしていると泣き止んで黒い目で俊宇を見上げていた。
「兄上ですよ。早く大きくなってね」
優しく語り掛ける俊宇はいい兄になりそうだった。
王宮ではジャックの結婚相手が探されていた。
龍族の中でも獣人を結婚相手として差別しない人物で、王宮に住めるだけの地位のある人物。
血は繋がっていないし種族も違うが、龍王とヨシュアにとってジャックは娘のような存在だった。
何件かお見合いをしたのちに、ジャックは高位の官吏と打ち解けた様子だった。官吏は二十代後半で年齢差は少しあるが、ジャックの寿命のことを考えるとちょうどいいのかもしれない。
王宮の官吏はみな、厳しい試験を受けて合格しないとなれない。貴族の子どもであっても、試験に合格しなければ官吏になれない仕組みだった。
その官吏は平民だが早くに試験に合格して、十年近く王宮に勤めているので王宮のこともよく分かっていた。
「ジャックと共に黄宮の離れに住む覚悟はあるか?」
龍王の問いかけに官吏は答えた。
「ジャック様と共に生きたいと思っております」
「結婚してもドラゴン様のお世話はさせてくださいますか?」
「ジャック様の思うように生きてくだされば」
ジャックの結婚相手も決まったところで、まずは婚約をさせて王宮の離れで共に暮らすところから始めることになった。
その期間に少しでもジャックが不満があるのならば婚約は解消すると言い渡してある。
「わたくしのお義母様とお義父様に会ってくださいませ」
「ぜひお会いしたいです。わたしの両親も兄弟も紹介したいです」
「紹介してください。わたくし、仲良く致したく存じます」
白い尻尾を振り振りジャックは楽しそうに官吏と話していた。
ジャックが婚約することを聞いて、俊宇はかなり衝撃を受けていた。
「ジャックは結婚してしまうの!? もう青陵殿では会えなくなるの?」
「結婚してもドラゴンの世話は続けたいと言っていたよ」
「ジャックだけは青陵殿の庭に出入り自由のままにしようと思っている」
ヨシュアと龍王の言葉に俊宇は安心した様子だった。
姉のように思っているジャックが結婚するというのはやはり驚きだったようだ。
「わたしもいつか結婚するのかな?」
「俊宇に好きなひとができたら結婚すればいい」
「星宇叔父上が選んでくれるのではないの?」
「わたしも選ぶのを手伝うが、最終的には俊宇が好きかどうかで決めればいい」
どんな相手と結婚することになっても、龍王は俊宇を応援するだろう。ヨシュアもそのつもりだった。
まだ八歳の俊宇は結婚という単語に実感を持っていないようだが、赤栄殿で教育を受けているのでそのうちに王族の結婚の意味するものを理解するのかもしれない。願わくば龍王のようなことにはならないでほしいとヨシュアは思っていた。
初対面での龍王の言葉はあまりに酷すぎたし、それに対するヨシュアの言葉も冷ややかだった。
険悪な状態からでもこれだけ愛し合うようになれるのだが、できるならば険悪な状態はなしにして最初から愛し合える関係を築いてほしい。
「ヨシュア叔父上、新しい絵本が届いたんだ。読んでくれる?」
「いいよ」
俊宇を膝に乗せて絵本を読んでいると龍王の視線が妙に刺さる。読み終わって俊宇がお礼を言って部屋に戻ると、ヨシュアの足の間に龍王が座った。
「俊宇はもう大きいので、そろそろお膝は卒業してもいいと思うのです」
「前と言っていることが違うよ? 俊宇はまだまだ小さい」
「ヨシュアのお膝はわたしだけのものにしたいのです」
「それは無理かな。梓涵も大きくなって座りたがったら座らせるだろうし」
「ヨシュアはわたしの王配なのですよ?」
「拗ねてるのも可愛いけど、あまりおれを困らせるな」
つむじに口付けを落とすと、龍王が目を閉じてヨシュアに体重を預けてくる。出会ったときには骨ばって背骨も肋骨も浮き上がっていた龍王だが、今はそれなりに肉も付いてきている。
背中から抱き締めると龍王がうっとりとため息を漏らす。
「ヨシュア、注文していた魔術具一式がそろそろ出来上がるのです」
「星宇の分もあったよな」
「ヨシュアに二度と危険がないように、厳重に魔術をかけた装飾具なのですが、ヨシュアは肌身離さず付けてくれますね?」
「もちろん付けるよ」
答えると龍王は安心したように長く息を吐いた。
記憶を失っていた間、龍王はずっと不安そうな顔をしていた。ヨシュアに思い出してほしい、触れたい、けれどどこまで許されるか分からない。
記憶を失っていた期間の記憶もしっかりとヨシュアには残っているので、龍王の不安そうな顔はよく覚えている。
龍王はずっとヨシュアを見るたびにつらそうな顔をしていた。
抱き合っているときですら、気を抜くとヨシュアをつらそうに見ていた。
あんな顔をもうさせたくないと強く思うので、ヨシュアも龍王が魔術騎士団と行動を共にするのを待ってほしいと言っているのに従っている。
数日後に届いたのは華美ではない耳飾りと指輪と、鎖で小さな黒い石を下げる首飾りと髪飾りだった。どれもよく磨かれた黒い石がはまっていて、ヨシュアは丁寧に一つ一つ身に着ける。
龍王のものは同じ趣向だったが、石が青だった。
全てを身に着けると幾重にも守護の魔術がかかっているのが分かって、これだけ守護の魔術を重ね合わせないと龍王が安心しないのかとヨシュアは自分がどれだけ龍王に心配をかけてしまったのかを反省した。
呪術師に記憶を奪われたのは不意打ちだったので、反応ができなかったが、これだけ守護の魔術のかかった魔術具を身に着けていれば不意打ちでも全く問題なく魔術が作用する。
「星宇、本当に心配をかけた」
「ヨシュア、あなたの記憶が戻らなくてもわたしの愛は変わらなかったと思いますが、記憶が戻って本当によかった」
腕の中に龍王を抱き締めると龍王がすっぽりとヨシュアの腕の中に閉じ込められる。
少し背伸びをして口付けてくる龍王に、ヨシュアは目を閉じて口付けを受けた。
きっと記憶を失っていた期間のことは龍王のつらさと共に龍王には強く刻まれて消えることはないだろう。せめてこれからは龍王を心配させることがないようにヨシュアは気を付けて生きようと思っていた。
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