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四章 結婚十年目
15.ヨシュアの両親
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新年の祝賀の宴が終わって、青陵殿に戻ろうとしたときに、龍王とヨシュアは来訪者に気が付いた。
青陵殿に向かう廊下に二人の人影が佇んでいる。
とっさにヨシュアを庇おうを前に出る龍王に、ヨシュアが青い目を瞬かせて二人に声を掛ける。
「父上、母上?」
「ヨシュアのご両親ですか?」
思わず問いかけたところで、二人は目深に被っていた外套を降ろし、顔を露わにした。
金髪に水色の目の長身の男性と、白銀の髪に青い目の細身の女性。どちらもヨシュアの面影があった。
「ヨシュアの誕生日がもうすぐだと聞いて立ち寄ってみたよ」
「お初にお目にかかります、龍王陛下。わたくしは退位したラバン王国前国王の妻、そして、この方はラバン王国前国王陛下です」
「堅苦しいことはなしで許していただきたい。わたしは既に退いた身なので」
退位してから大陸中を旅していたという前ラバン王国国王とその妃については龍王も興味があった。
青陵殿に戻る前に少し話をしておきたい。
「どれくらい滞在される予定ですか?」
「ヨシュアの誕生日までいるつもりです。一緒に祝えたらと思って参りました」
「ヨシュアのことはずっと気にしていたけれど、龍族と一緒になるとは思わなかった」
「父上と母上が生まれてすぐにわたしを置いて旅に出たので、わたしはほぼ初対面なのですがね」
「そうだったね。よくこんなに立派に育って」
「小さなころも可愛かったのでしょうね。少し時間を巻き戻して見てみたい気がします」
「それはやめてください」
幼いころに旅立ったという両親とはどこか距離のあるヨシュアに龍王はヨシュアの両親を緑葉殿に招くことにした。
緑葉殿は他国からの賓客をもてなす宮殿で、ラバン王国国王一家も何度もそこに泊まっている。
緑葉殿の客間でネイサンに茶を用意してもらうと、外套を脱いだヨシュアの両親が椅子に座って寛ぐ。服は旅装で決して豪華なものではないが、細かく編み込まれた金髪と白銀の髪が二人を豪奢に飾っている。
ラバン王国でもこれだけ美しい髪の持ち主はそれほどいないのではないだろうか。
「髪色は義父上様に、目の色と顔立ちは義母上様に似たのですね」
「背丈もわたしに似たようだな」
「龍王陛下に義母上と呼ばれるのは光栄ですわ。わたくしにもう一人息子ができたような気分になります」
浮世離れしている二人を見ていると、ラバン王国の国王夫妻としてはあまり相応しくなかったのかもしれない。ヨシュアが生まれた年に退位して二人で旅に出ていたというから、ヨシュアもほぼ初対面に違いなかった。
「残された立体映像でお二人の姿は見ていましたが、実際に会えるとは思いませんでした」
「龍王陛下の王配にヨシュアがなったというのを聞いて、一度ご挨拶に伺わなければいけないと思っていた」
「最近、ヨシュアが体調を崩してずっと公の場に出てこなかったことがあったでしょう。とても心配していたのですよ」
普通の親らしくヨシュアに接する両親にヨシュアも少しずつ打ち解けてきているようだった。
「ご心配をおかけしました。その件は龍王陛下が治めてくださいましたので、今は平気です」
「記憶を失ったらしいな」
「龍王陛下もお心を痛めておいでだったでしょう」
「なぜそれをご存じなのですか?」
ヨシュアが記憶を失ったことに関しては、極秘事項として扱われていたはずだ。表面上は体調不良として公の場に出さなかったし、ヨシュアの記憶が奪われたことを相談したのはラバン王国の国王くらいだった。
「マシューに入る情報はわたしにも入るものと思ってもらっていい」
「これでもラバン王国の前国王陛下とその妻ですからね」
魔術においてはヨシュアの方が上だが、ヨシュアの両親も相当高い魔力を持っていると龍王にも察せられた。ヨシュアの両親がラバン王国の情報機関に何か仕掛けておいたのならば、情報が洩れていてもおかしくはなかった。
「父上と母上だったからよかったものを」
「わたしたちが忍び込ませている情報網は大陸中に広がっている。バザロフ王国にも、ラーピン王国にも」
「二国から情報を得られるのですか?」
「ヨシュアも情報網くらいは持っておくべきですね。あなたは志龍王国の王配なのですから」
情報網の張り方や、忍び込ませ方をヨシュアが両親から習っている間に、龍王はヨシュアの両親をよく観察する。
二人は従兄弟同士と聞いたが、顔だちも雰囲気もよく似ている。
魔力の強さも同じくらいだし、死の直前までは全盛期の姿を保つ魔術師の一族らしく、外見年齢も二十代半ばくらいに見えた。
ラバン王国の魔術師はみな、志龍王国の龍族よりも年上に見えるので、龍王などまだ子どものように見えているのかもしれない。実際、ヨシュアよりも背は低いし、体付きは薄く手足はヨシュアよりずっと細いし、ひ弱に見えていても仕方がない。
ヨシュアの父親は胸も分厚く腕も太いので、ヨシュアは父親に体格が似たのだろう。顔立ちは優し気な母親によく似ている。
よく見ているとヨシュアの母親は耳が少し尖っているのが分かる。
「義母上も妖精なのですか?」
「わたくしは妖精ではありません。限りなく近い血を持っているとは言われますが、妖精のように長くは生きないでしょう」
妖精の特徴を持っているが、ヨシュアの母親は妖精ではなかった。
「ヨシュアが生まれたとき、どう思いましたか?」
ヨシュアの両親に会うことがあったら聞いてみたいと思っていたことを口に出すと、両親が顔を見合わせる。
「正直、驚きましたね」
「わたくしは妖精に限りなく近い血を持っていたので、ヨシュアが妖精であることは必然かと思いました。ヨシュアが今後どう生きていくのか、不安には思いましたね」
「不安に思われたのに、ヨシュアを置いて旅に出たのですか?」
「ヨシュアが生きる世界を少しでも生きやすいものに変えたいという親心でした」
「各国に情報網を張り巡らせたのも、そのためです。ヨシュアはわたくしたちの想像を超える長い時間を生きていかなければいけない。そう思うと、守るためにはラバン王国だけではとても無理だと判断したのです」
ラバン王国という垣根を抜けて、ヨシュアの両親はヨシュアを守るために大陸中を巡るようになった。その気持ちが龍王には分からないわけではなかった。
「ヨシュアが玉を賜って、龍王陛下と魂を結び付けたと聞いたときには、そういう選択もあったのだと思いました」
「これでヨシュアは孤独に生きなくて済むと喜びました。龍王陛下、ありがとうございます」
美しい夫婦に手を取られてお礼を言われて龍王はヨシュアと似た雰囲気の二人に見とれてしまう。
ヨシュアも美しいのだが、ヨシュアの両親はヨシュアの原点ともいうべき美しさがあった。
「わたしはヨシュアを愛しています。ヨシュアだけがわたしの唯一の相手です。決してヨシュアを孤独にはさせません」
「星宇……」
「ご挨拶が遅くなりましたが、わたしとヨシュアの結婚を認めてください」
もう結婚もしているし、結婚から十年以上経っているのだが、両親に頭を下げるのは初めてなので神妙に言えば、ヨシュアの両親からも頭を下げられる。
「こちらこそ、ヨシュアのことをよろしくお願いします」
「ヨシュアがこんなに幸せそうなのは龍王陛下のおかげです。末永くヨシュアのことをお願いします」
結婚の挨拶が遅くなってしまったが、ヨシュアの両親に認められて龍王はほっと息を吐く。
「最初は政略結婚で不服だったのに、今ではすっかりおれは寵愛されていることになっているな」
「最初のことは忘れてください」
からかうように言うヨシュアに頬を染めて龍王が言えば、ヨシュアの両親が手を叩く。
「町の劇団の劇、見ましたよ」
「龍王陛下とヨシュアのなれそめ」
「それは忘れてください!」
ヨシュアの両親にも知られていたのかと思うと恥ずかしくて埋まりたくなるが、マンドラゴラではないので龍王は土に埋まることも許されない。
最悪の初対面を描いた演劇は大人気でまだまだ続いているようだ。
どうにかやめさせたいのだが、国民の娯楽を取り上げることはできない。
ため息をついた龍王にヨシュアがくすくすと笑っていた。
青陵殿に向かう廊下に二人の人影が佇んでいる。
とっさにヨシュアを庇おうを前に出る龍王に、ヨシュアが青い目を瞬かせて二人に声を掛ける。
「父上、母上?」
「ヨシュアのご両親ですか?」
思わず問いかけたところで、二人は目深に被っていた外套を降ろし、顔を露わにした。
金髪に水色の目の長身の男性と、白銀の髪に青い目の細身の女性。どちらもヨシュアの面影があった。
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「堅苦しいことはなしで許していただきたい。わたしは既に退いた身なので」
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「どれくらい滞在される予定ですか?」
「ヨシュアの誕生日までいるつもりです。一緒に祝えたらと思って参りました」
「ヨシュアのことはずっと気にしていたけれど、龍族と一緒になるとは思わなかった」
「父上と母上が生まれてすぐにわたしを置いて旅に出たので、わたしはほぼ初対面なのですがね」
「そうだったね。よくこんなに立派に育って」
「小さなころも可愛かったのでしょうね。少し時間を巻き戻して見てみたい気がします」
「それはやめてください」
幼いころに旅立ったという両親とはどこか距離のあるヨシュアに龍王はヨシュアの両親を緑葉殿に招くことにした。
緑葉殿は他国からの賓客をもてなす宮殿で、ラバン王国国王一家も何度もそこに泊まっている。
緑葉殿の客間でネイサンに茶を用意してもらうと、外套を脱いだヨシュアの両親が椅子に座って寛ぐ。服は旅装で決して豪華なものではないが、細かく編み込まれた金髪と白銀の髪が二人を豪奢に飾っている。
ラバン王国でもこれだけ美しい髪の持ち主はそれほどいないのではないだろうか。
「髪色は義父上様に、目の色と顔立ちは義母上様に似たのですね」
「背丈もわたしに似たようだな」
「龍王陛下に義母上と呼ばれるのは光栄ですわ。わたくしにもう一人息子ができたような気分になります」
浮世離れしている二人を見ていると、ラバン王国の国王夫妻としてはあまり相応しくなかったのかもしれない。ヨシュアが生まれた年に退位して二人で旅に出ていたというから、ヨシュアもほぼ初対面に違いなかった。
「残された立体映像でお二人の姿は見ていましたが、実際に会えるとは思いませんでした」
「龍王陛下の王配にヨシュアがなったというのを聞いて、一度ご挨拶に伺わなければいけないと思っていた」
「最近、ヨシュアが体調を崩してずっと公の場に出てこなかったことがあったでしょう。とても心配していたのですよ」
普通の親らしくヨシュアに接する両親にヨシュアも少しずつ打ち解けてきているようだった。
「ご心配をおかけしました。その件は龍王陛下が治めてくださいましたので、今は平気です」
「記憶を失ったらしいな」
「龍王陛下もお心を痛めておいでだったでしょう」
「なぜそれをご存じなのですか?」
ヨシュアが記憶を失ったことに関しては、極秘事項として扱われていたはずだ。表面上は体調不良として公の場に出さなかったし、ヨシュアの記憶が奪われたことを相談したのはラバン王国の国王くらいだった。
「マシューに入る情報はわたしにも入るものと思ってもらっていい」
「これでもラバン王国の前国王陛下とその妻ですからね」
魔術においてはヨシュアの方が上だが、ヨシュアの両親も相当高い魔力を持っていると龍王にも察せられた。ヨシュアの両親がラバン王国の情報機関に何か仕掛けておいたのならば、情報が洩れていてもおかしくはなかった。
「父上と母上だったからよかったものを」
「わたしたちが忍び込ませている情報網は大陸中に広がっている。バザロフ王国にも、ラーピン王国にも」
「二国から情報を得られるのですか?」
「ヨシュアも情報網くらいは持っておくべきですね。あなたは志龍王国の王配なのですから」
情報網の張り方や、忍び込ませ方をヨシュアが両親から習っている間に、龍王はヨシュアの両親をよく観察する。
二人は従兄弟同士と聞いたが、顔だちも雰囲気もよく似ている。
魔力の強さも同じくらいだし、死の直前までは全盛期の姿を保つ魔術師の一族らしく、外見年齢も二十代半ばくらいに見えた。
ラバン王国の魔術師はみな、志龍王国の龍族よりも年上に見えるので、龍王などまだ子どものように見えているのかもしれない。実際、ヨシュアよりも背は低いし、体付きは薄く手足はヨシュアよりずっと細いし、ひ弱に見えていても仕方がない。
ヨシュアの父親は胸も分厚く腕も太いので、ヨシュアは父親に体格が似たのだろう。顔立ちは優し気な母親によく似ている。
よく見ているとヨシュアの母親は耳が少し尖っているのが分かる。
「義母上も妖精なのですか?」
「わたくしは妖精ではありません。限りなく近い血を持っているとは言われますが、妖精のように長くは生きないでしょう」
妖精の特徴を持っているが、ヨシュアの母親は妖精ではなかった。
「ヨシュアが生まれたとき、どう思いましたか?」
ヨシュアの両親に会うことがあったら聞いてみたいと思っていたことを口に出すと、両親が顔を見合わせる。
「正直、驚きましたね」
「わたくしは妖精に限りなく近い血を持っていたので、ヨシュアが妖精であることは必然かと思いました。ヨシュアが今後どう生きていくのか、不安には思いましたね」
「不安に思われたのに、ヨシュアを置いて旅に出たのですか?」
「ヨシュアが生きる世界を少しでも生きやすいものに変えたいという親心でした」
「各国に情報網を張り巡らせたのも、そのためです。ヨシュアはわたくしたちの想像を超える長い時間を生きていかなければいけない。そう思うと、守るためにはラバン王国だけではとても無理だと判断したのです」
ラバン王国という垣根を抜けて、ヨシュアの両親はヨシュアを守るために大陸中を巡るようになった。その気持ちが龍王には分からないわけではなかった。
「ヨシュアが玉を賜って、龍王陛下と魂を結び付けたと聞いたときには、そういう選択もあったのだと思いました」
「これでヨシュアは孤独に生きなくて済むと喜びました。龍王陛下、ありがとうございます」
美しい夫婦に手を取られてお礼を言われて龍王はヨシュアと似た雰囲気の二人に見とれてしまう。
ヨシュアも美しいのだが、ヨシュアの両親はヨシュアの原点ともいうべき美しさがあった。
「わたしはヨシュアを愛しています。ヨシュアだけがわたしの唯一の相手です。決してヨシュアを孤独にはさせません」
「星宇……」
「ご挨拶が遅くなりましたが、わたしとヨシュアの結婚を認めてください」
もう結婚もしているし、結婚から十年以上経っているのだが、両親に頭を下げるのは初めてなので神妙に言えば、ヨシュアの両親からも頭を下げられる。
「こちらこそ、ヨシュアのことをよろしくお願いします」
「ヨシュアがこんなに幸せそうなのは龍王陛下のおかげです。末永くヨシュアのことをお願いします」
結婚の挨拶が遅くなってしまったが、ヨシュアの両親に認められて龍王はほっと息を吐く。
「最初は政略結婚で不服だったのに、今ではすっかりおれは寵愛されていることになっているな」
「最初のことは忘れてください」
からかうように言うヨシュアに頬を染めて龍王が言えば、ヨシュアの両親が手を叩く。
「町の劇団の劇、見ましたよ」
「龍王陛下とヨシュアのなれそめ」
「それは忘れてください!」
ヨシュアの両親にも知られていたのかと思うと恥ずかしくて埋まりたくなるが、マンドラゴラではないので龍王は土に埋まることも許されない。
最悪の初対面を描いた演劇は大人気でまだまだ続いているようだ。
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