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二章 龍王と王配の二年目
14.ヨシュアの誕生日
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新年の祝賀の行事から三日間、龍王はヨシュアの部屋では眠らなかった。
警護の兵士がいるとあまり眠れないと言っていたが、それは変わっていないようで、眠れなかったのか顔色は悪くなっているが、ヨシュアの誕生日を祝うためにその日は休むつもりで龍王は政務に励んでいるようだった。
そして三日目の朝、ヨシュアはネイサンからその日着る服を渡された。
ラバン王国で着ていたフロックコートとシャツとズボンとブーツの一式だった。
鮮やかな青いフロックコートはラバン王国では王族しか着ることを許されない色で、ヨシュアは自分の威光を見せるためにそれを好んで着ていた。
フロックコートを着て朝食の席に着くと、龍王もフロックコート姿だった。慣れないのか窮屈そうにしているが、細い体にとてもよく似合っている。
「ヨシュア、思った通りとても素敵です。今日は厨房に頼んでラバン王国の料理を作ってもらっています」
「星宇もとても似合っている。可愛いよ」
「かっこいいではないのですか?」
「その点に関しては、おれの感覚だからな」
格好いいと言ってやりたかったが、自分より二十歳以上年下の龍王はヨシュアにとってはどうしても可愛く感じられる。龍族の中でも王族は長命で、龍王は細く痩せているし、年よりも幼く見えるから仕方がないのかもしれない。
「まぁ、ヨシュアはわたしを愛しているっていうことですよね。いいです、可愛いでも格好いいでも、どちらでも」
納得したのか龍王とヨシュアが席に着くと、ラバン王国式の朝食が運ばれてくる。
パンにオムレツに焼いた厚切りのハム、サラダとスープと果物の朝食を、龍王がぎくしゃくと取り寄せたナイフとフォークで食べている。
「ネイサン、我が王に、箸を」
「いいのです。よく考えれば、ヨシュアはこの国に来たときから当然のようにこの国の服を着て、箸を使い、この国の礼儀を弁えていました。わたしはラバン王国の食事もできるようになりたい。またラバン王国国王陛下とヨシュアの姪御殿と食事をしたいのです」
そのために努力するという龍王をヨシュアは微笑ましく見守った。
オムレツにはチーズが入っていてトロトロで美味しかったし、厚切りのハムは食べ応えがあった。パンは固かったがしっかりと噛むとうまみが滲み出て、サラダも新鮮な野菜で、スープはシンプルな野菜スープだったがどれも心が尽くされていて美味しかった。
食べ終わると龍王はヨシュアに細長い箱と薄い箱を渡した。細長い箱には万年筆が、薄い箱には何枚も綴られた万年筆用の紙が入れてあった。
「筆の練習をしていると言ったのに」
「使いやすい方を使っていいのです。ヨシュアは筆は苦手ですが、志龍王国の文字の読み書きはできるのですから、道具は何でも構わないのですよ」
魔術のかかった万年筆は色墨が切れることもなくて便利ですし。
付け加える龍王に、ヨシュアは心から礼を言う。
「大事に使う。本当にありがとう」
龍王はヨシュアの声に聞き入るようにしてうっとりとヨシュアを見上げていたが、はっとしてヨシュアの手を取って庭に導く。
庭は雪が積もっていたが、ラバン王国の冬ほどの寒さはない気がした。
ネイサンと龍王の侍従が追い掛けてきて、ヨシュアと龍王に外套をかけてくれる。
ブーツで雪を踏みしめて歩いていると、池の近くに雪像が作ってあった。
躍動する馬の姿の雪像にヨシュアは驚いた。
「いつの間に作らせたんだ?」
「昨夜のうちにひっそりと。雪像を作っておく案は出していたのですが、ぎりぎりまで何を作るかが決まらなかったのですが、ヨシュアが馬に乗れると聞いたので、馬にしてみました」
「見事だな。溶けるのがもったいない」
「わたしも少しだけ手伝ったんですよ」
「それはますます溶かしてしまうのがもったいないな」
真剣にこれを溶けないように保存する方法を考えるヨシュアに、龍王が提案する。
「それでは、これは溶けないようにわたしが水の力で保存して、ヨシュアの部屋の入り口に飾りましょう」
「そうしてくれると嬉しい」
龍王がそう言ってくれたのでヨシュアはそれに甘えることにした。
しばらく歩いていると、龍王が冷え切ったのかくしゃみをしたので、ヨシュアは部屋に戻ってお茶を飲むことにした。
「生姜は平気かな?」
「辛いのであまり得意ではありません」
「それでは生姜湯よりも葛湯がいいかもしれないね。ネイサン、龍王陛下に葛湯を用意して差し上げろ」
ヨシュアに促されてネイサンが葛湯を用意する。温かく、甘く、とろりとした葛湯を龍王はゆっくりと吹き冷まして飲んでいた。ヨシュアも湯飲み茶わんに入れられた葛湯を飲む。
「こんなに素晴らしい誕生日を過ごしたのは初めてだ。星宇の誕生日にはお礼をしないと」
「わたしの誕生日は国で祝われるので何もいりません。ヨシュアが隣りに座って、『おめでとう』と言ってくれるだけでわたしは嬉しいです」
欲のないことを言う龍王だが、言われてみればこれだけの地位を持つ龍王が望んで得られなかったものなどないだろうし、ヨシュアが贈り物をするまでもないのかと考えてしまう。
龍王とヨシュアがゆったりと過ごしていると、昼食の時間になった。
昼食もラバン王国方式で料理が並び、龍王は朝食よりも滑らかにナイフとフォークを使っていた。
「星宇、昼食後の予定は?」
「一緒に本を読もうと思って用意してあります」
昼食を食べ終わってヨシュアが聞けば、龍王は侍従に本を持って来させる。鮮やかに彩色された本は、子どもが読むようなものだった。
「わたしが小さなころに好きだった絵本です。ヨシュアにも見てほしくて持ってきました」
「見せてもらおうか」
龍の子どもが人間に拾われて育てられる話や、人間が龍に嫁入りする話など龍に関するおとぎ話が多いのは、龍王が龍の本性を持っているからかもしれない。
「子種がなくなる病にかかったとき、わたしは幼くてその意味が分かりませんでした。ただ、わたししか子どものいなかった母と父が、とても悲しんでいたのを見て、わたしは何かしてしまったのだろうと幼心に胸を痛めました」
「何歳のころだったんだ?」
「五歳やそこらだったと思います。まだ梓晴は生まれていませんでした」
たった一人の後継者が子種を失った。それは龍王の血が途絶えることにも繋がりかねない。
それを憂いた前龍王と前王妃が、どれほどの悲しみと失望の中にいたかは分からない。五歳の龍王でも分かるほどにそれが伝わってきたのだろう。
「年齢が上がるにつれて、わたしの体に起こったことがわたしにも理解できるようになりました。わたしは生涯子どもを持つことがない。それが分かったときには落ち込みもしました。けれど、今になってはそれがよかったと思うのです。子種があればわたしは同族の女性と結婚して子どもを作ることに何の疑問も抱いていなかったでしょう。子種がなかったからこそ、王太子時代も結婚を拒み、ヨシュアに出会って結婚することができた」
幼いころの悲しみや苦しみを吐露して、それを乗り越えるような笑顔で告げる龍王に、ヨシュアは愛おしさで胸がいっぱいになる。
膝の間に座り込んで一緒に絵本を見ていた龍王を背中から抱き締めると、龍王がヨシュアの逞しい腕に腕を絡める。
冬のしんと冷たい部屋で、お互いに温め合うようにしてヨシュアと龍王は二人だけの時間を過ごした。
夕食を終えると、少し休んでから龍王とヨシュアは湯殿に向かった。
大理石で作られた磨かれた床の浴場と湯船は、龍王とヨシュアの二人きりだった。
自分で髪を洗えるようになっても、龍王はヨシュアに髪を洗ってもらうことを好んだし、ヨシュアは龍王の髪を洗うのくらい楽なものだったので喜んで洗っていた。
二人で湯船に浸かると、龍王はヨシュアの背中に触れてくる。
妖精の翅の模様が気に入っているらしい。
妖精だということは基本的に秘密にしているので、羽を広げて飛ぶことはないが、龍王が喜ぶので二人きりのときには翅を広げて見せることもある。
光で構成された美しい四枚の翅を、龍王はうっとりと見つめていた。
警護の兵士がいるとあまり眠れないと言っていたが、それは変わっていないようで、眠れなかったのか顔色は悪くなっているが、ヨシュアの誕生日を祝うためにその日は休むつもりで龍王は政務に励んでいるようだった。
そして三日目の朝、ヨシュアはネイサンからその日着る服を渡された。
ラバン王国で着ていたフロックコートとシャツとズボンとブーツの一式だった。
鮮やかな青いフロックコートはラバン王国では王族しか着ることを許されない色で、ヨシュアは自分の威光を見せるためにそれを好んで着ていた。
フロックコートを着て朝食の席に着くと、龍王もフロックコート姿だった。慣れないのか窮屈そうにしているが、細い体にとてもよく似合っている。
「ヨシュア、思った通りとても素敵です。今日は厨房に頼んでラバン王国の料理を作ってもらっています」
「星宇もとても似合っている。可愛いよ」
「かっこいいではないのですか?」
「その点に関しては、おれの感覚だからな」
格好いいと言ってやりたかったが、自分より二十歳以上年下の龍王はヨシュアにとってはどうしても可愛く感じられる。龍族の中でも王族は長命で、龍王は細く痩せているし、年よりも幼く見えるから仕方がないのかもしれない。
「まぁ、ヨシュアはわたしを愛しているっていうことですよね。いいです、可愛いでも格好いいでも、どちらでも」
納得したのか龍王とヨシュアが席に着くと、ラバン王国式の朝食が運ばれてくる。
パンにオムレツに焼いた厚切りのハム、サラダとスープと果物の朝食を、龍王がぎくしゃくと取り寄せたナイフとフォークで食べている。
「ネイサン、我が王に、箸を」
「いいのです。よく考えれば、ヨシュアはこの国に来たときから当然のようにこの国の服を着て、箸を使い、この国の礼儀を弁えていました。わたしはラバン王国の食事もできるようになりたい。またラバン王国国王陛下とヨシュアの姪御殿と食事をしたいのです」
そのために努力するという龍王をヨシュアは微笑ましく見守った。
オムレツにはチーズが入っていてトロトロで美味しかったし、厚切りのハムは食べ応えがあった。パンは固かったがしっかりと噛むとうまみが滲み出て、サラダも新鮮な野菜で、スープはシンプルな野菜スープだったがどれも心が尽くされていて美味しかった。
食べ終わると龍王はヨシュアに細長い箱と薄い箱を渡した。細長い箱には万年筆が、薄い箱には何枚も綴られた万年筆用の紙が入れてあった。
「筆の練習をしていると言ったのに」
「使いやすい方を使っていいのです。ヨシュアは筆は苦手ですが、志龍王国の文字の読み書きはできるのですから、道具は何でも構わないのですよ」
魔術のかかった万年筆は色墨が切れることもなくて便利ですし。
付け加える龍王に、ヨシュアは心から礼を言う。
「大事に使う。本当にありがとう」
龍王はヨシュアの声に聞き入るようにしてうっとりとヨシュアを見上げていたが、はっとしてヨシュアの手を取って庭に導く。
庭は雪が積もっていたが、ラバン王国の冬ほどの寒さはない気がした。
ネイサンと龍王の侍従が追い掛けてきて、ヨシュアと龍王に外套をかけてくれる。
ブーツで雪を踏みしめて歩いていると、池の近くに雪像が作ってあった。
躍動する馬の姿の雪像にヨシュアは驚いた。
「いつの間に作らせたんだ?」
「昨夜のうちにひっそりと。雪像を作っておく案は出していたのですが、ぎりぎりまで何を作るかが決まらなかったのですが、ヨシュアが馬に乗れると聞いたので、馬にしてみました」
「見事だな。溶けるのがもったいない」
「わたしも少しだけ手伝ったんですよ」
「それはますます溶かしてしまうのがもったいないな」
真剣にこれを溶けないように保存する方法を考えるヨシュアに、龍王が提案する。
「それでは、これは溶けないようにわたしが水の力で保存して、ヨシュアの部屋の入り口に飾りましょう」
「そうしてくれると嬉しい」
龍王がそう言ってくれたのでヨシュアはそれに甘えることにした。
しばらく歩いていると、龍王が冷え切ったのかくしゃみをしたので、ヨシュアは部屋に戻ってお茶を飲むことにした。
「生姜は平気かな?」
「辛いのであまり得意ではありません」
「それでは生姜湯よりも葛湯がいいかもしれないね。ネイサン、龍王陛下に葛湯を用意して差し上げろ」
ヨシュアに促されてネイサンが葛湯を用意する。温かく、甘く、とろりとした葛湯を龍王はゆっくりと吹き冷まして飲んでいた。ヨシュアも湯飲み茶わんに入れられた葛湯を飲む。
「こんなに素晴らしい誕生日を過ごしたのは初めてだ。星宇の誕生日にはお礼をしないと」
「わたしの誕生日は国で祝われるので何もいりません。ヨシュアが隣りに座って、『おめでとう』と言ってくれるだけでわたしは嬉しいです」
欲のないことを言う龍王だが、言われてみればこれだけの地位を持つ龍王が望んで得られなかったものなどないだろうし、ヨシュアが贈り物をするまでもないのかと考えてしまう。
龍王とヨシュアがゆったりと過ごしていると、昼食の時間になった。
昼食もラバン王国方式で料理が並び、龍王は朝食よりも滑らかにナイフとフォークを使っていた。
「星宇、昼食後の予定は?」
「一緒に本を読もうと思って用意してあります」
昼食を食べ終わってヨシュアが聞けば、龍王は侍従に本を持って来させる。鮮やかに彩色された本は、子どもが読むようなものだった。
「わたしが小さなころに好きだった絵本です。ヨシュアにも見てほしくて持ってきました」
「見せてもらおうか」
龍の子どもが人間に拾われて育てられる話や、人間が龍に嫁入りする話など龍に関するおとぎ話が多いのは、龍王が龍の本性を持っているからかもしれない。
「子種がなくなる病にかかったとき、わたしは幼くてその意味が分かりませんでした。ただ、わたししか子どものいなかった母と父が、とても悲しんでいたのを見て、わたしは何かしてしまったのだろうと幼心に胸を痛めました」
「何歳のころだったんだ?」
「五歳やそこらだったと思います。まだ梓晴は生まれていませんでした」
たった一人の後継者が子種を失った。それは龍王の血が途絶えることにも繋がりかねない。
それを憂いた前龍王と前王妃が、どれほどの悲しみと失望の中にいたかは分からない。五歳の龍王でも分かるほどにそれが伝わってきたのだろう。
「年齢が上がるにつれて、わたしの体に起こったことがわたしにも理解できるようになりました。わたしは生涯子どもを持つことがない。それが分かったときには落ち込みもしました。けれど、今になってはそれがよかったと思うのです。子種があればわたしは同族の女性と結婚して子どもを作ることに何の疑問も抱いていなかったでしょう。子種がなかったからこそ、王太子時代も結婚を拒み、ヨシュアに出会って結婚することができた」
幼いころの悲しみや苦しみを吐露して、それを乗り越えるような笑顔で告げる龍王に、ヨシュアは愛おしさで胸がいっぱいになる。
膝の間に座り込んで一緒に絵本を見ていた龍王を背中から抱き締めると、龍王がヨシュアの逞しい腕に腕を絡める。
冬のしんと冷たい部屋で、お互いに温め合うようにしてヨシュアと龍王は二人だけの時間を過ごした。
夕食を終えると、少し休んでから龍王とヨシュアは湯殿に向かった。
大理石で作られた磨かれた床の浴場と湯船は、龍王とヨシュアの二人きりだった。
自分で髪を洗えるようになっても、龍王はヨシュアに髪を洗ってもらうことを好んだし、ヨシュアは龍王の髪を洗うのくらい楽なものだったので喜んで洗っていた。
二人で湯船に浸かると、龍王はヨシュアの背中に触れてくる。
妖精の翅の模様が気に入っているらしい。
妖精だということは基本的に秘密にしているので、羽を広げて飛ぶことはないが、龍王が喜ぶので二人きりのときには翅を広げて見せることもある。
光で構成された美しい四枚の翅を、龍王はうっとりと見つめていた。
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