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一章 龍王は王配と出会う
28.バリエンダール共和国との会談
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シオンは迅速に話を伝えて、翌日の昼には会談が実現していた。
同じ寝台で眠っていると、いつの間にか龍王に抱き着かれていることが多いのだが、それも違和感がなくなってきたのでヨシュアは許していた。
体を離そうとすると、龍王が目を覚ましそうになるのだ。
龍王が安眠できるなら抱き枕に徹するのも王配としての役目かと思うのだが、龍王はそれ以上のことも望んでいるようなのでそのことに関してはもう少しよく考えてから行動に起こしてほしいものだ。
龍王は日が昇るころに起き出して、その地に水の加護が行き渡るように祈りを捧げる。それは毎日の日課のようなものだった。
旅行中はずっとそうなので、ヨシュアも自然と同じ時間に起きるようになった。
祈りを捧げている間、龍王の周囲で水の精霊が活発に動いているのを感じる。龍王が一度に操れる水の精霊の数は膨大で、純粋な妖精のヨシュアであろうとも足元にも及ばないくらいだった。
龍王の玉を捧げられたらヨシュアにもこの能力が分け与えられる。
それは興味深くもあり、少し怖くもあった。
妖精のヨシュアは生まれたときから精霊に囲まれて生きてきた。精霊たちはヨシュアに力を貸してくれたし、命じるとよく従った。精霊を使うのが息をするよりも自然だと感じていたが、龍王を見るとそんなものは足元にも及ばない能力だったのだと思い知らされる。
水の精霊だけを龍王は今は扱えるが、玉をヨシュアに捧げたらヨシュアが龍王の能力を使えるようになるように、龍王もヨシュアの能力を使えるようになるのではないだろうか。そうなれば、龍王もヨシュアと共に魔術を使い、精霊を操り、共に大陸一の魔術師となれる。
そうなれば、龍王も自分で自分の身は守れるようになって、ある程度自由を得られるのではないだろうか。
龍王はどこに行っても歓迎されるが、お忍びで少人数で町に出ることもできるようになるかもしれないし、ヨシュアと一緒に移転の魔術で遠くの町に出向くこともできるようになるかもしれない。
馬車で移動しているのは、龍王が通る道の周辺にある村や町や集落、全てに水の加護が行き渡るためだと言われているが、移転の魔術を使ってときには自由にお忍びで出かけるのも悪くはないだろう。
前向きになりたい。
龍王を見習いたいと言った通りに、ヨシュアも玉を捧げられることを前向きに考えようと努力していた。
昼餉を食べ終わってから、広間に呼ばれて敷物の敷かれた奥に龍王と座ると、前にこげ茶色の髪の男性が歩み出て床に額をこすりつけるくらい深く頭を下げる。
龍王の顔を確認すると、小さく頷いている。
「面を上げてください」
「龍王陛下にあらせられましては、我が国に食糧支援を申し出てくださって誠に感謝しております。我が国は長く続く冷夏と不作で、毎年人々が苦しんでおります」
「国民の中にはこの町に逃れてこようと難民になっているものもいると聞きます」
「国境の柵を強化されたことはお聞きしました。我が国の国民が大変ご迷惑をおかけしております」
あくまでも下手に出てくるバリエンダール共和国の議長に、龍王はどう対応するつもりなのだろう。
「他国に迷惑をかけているという自覚があるのならば、国を立て直す方法を考えなさい。王政が倒れてから、バリエンダール共和国は安定しない政治を行っていると聞いています」
「議会制が導入されて、憲法が制定されて、国民から選ばれた議員で議会を開いて国の方針を定めてはいるのですが、続く悪天候で国民は飢えるばかりなのです」
「それをどうにかするのが政治ではないのですか?」
「龍王陛下のように力を持って国の恵みを増やせるようなものが我が国にはいないのです。龍王陛下、我が国を哀れと思召すなら、その足を我が国に運んではいただけませんか?」
その言葉にはヨシュアも思わず腰の剣に手をやって立ち上がりそうになってしまった。
龍王の水の加護をバリエンダール共和国が異国であるというのに求めようとしているのだ。
「龍王の加護は異国には届きません。バリエンダールのことはバリエンダールで解決してもらわないと」
「どうか、我が国をその加護で救ってください」
床に額をこすりつけて懇願する議長に、龍王はヨシュアに視線で剣から手を放すように伝えた。仕方なく剣から手を放したヨシュアに頷き、龍王はバリエンダール共和国の議長に向き直る。
「わたしが足を運ばなければ攫ってでも連れて行くつもりですか?」
「そんなことは致しません」
「わたしが例えバリエンダール共和国に水の加護を授けたとしても、それは一時的なもの。志龍王国の国土でなければ、水の加護はすぐに消え失せます。バリエンダール共和国は我が国の属国にでもなるつもりですか?」
「そうしていただけるのであれば、わたしが議会を黙らせます」
ただでさえ国土が増えすぎて、慈善事業として龍王が国境付近の町に出向かなければ志龍王国の隅々までは龍王の加護が届かなくなっている。その上にバリエンダール共和国にまで龍王の加護を届けるとなると龍王の負担は大きなものになってくるだろう。
「お断りいたします。ただし、バリエンダール共和国が自国を立て直して豊かに暮らせるようになるまで、志龍王国より食糧支援は続けましょう。我が国は、バリエンダール共和国との友好を望んでいます。その件はくれぐれもお忘れなく」
決して国境の町に攻め込むことがないようにと龍王はバリエンダール共和国の議長に釘を刺している。
バリエンダール共和国の議長は深く頭を下げたまま、龍王に答えた。
「食糧支援、誠にありがたく思います。バリエンダール共和国はこの恩を忘れず、志龍王国に何かあれば必ず駆け付けることを誓います。この領地にも決して手を出しません。難民もこの領地に入ることのないように食糧支援の中から救っていきたいと思います」
途中属国になりたいとか、龍王に国に足を運んでほしいとか、愚かしい申し出もあったが、龍王はそれを退け、平和的に話をまとめた。
龍王への態度に剣に手をかけたヨシュアだったが、龍王が納得してバリエンダール共和国との付き合い方を決めたので、その気持ちは治め、シオンが移転の魔術で連れ帰るバリエンダール共和国の議長を見送った。
これからバリエンダール共和国では議会が開かれて、食糧支援を受けること、その見返りとなるものを話し合うのだろう。
「バリエンダール共和国から妃を送られても、わたしは受け入れる気はありませんからね」
小声で囁く龍王に、ヨシュアは黙って頷いた。
妃も欲しければ受け入れればいいのだが、龍王はヨシュア以外の配偶者は持たないと決めているようだった。
「女性を抱きたいとは思わないのですか?」
領主に挨拶をして馬車に乗ってからヨシュアが龍王に問いかけると、龍王の表情が明らかに不機嫌になる。
「ヨシュアは女性を抱きたいと思うのですか?」
「いいえ」
「よかった。あなたが女性を抱きたいと言ったら、わたしは青陵殿の女官を全て解雇しなければいけなかった」
「そこまでですか!?」
意外にも嫉妬深い面を見せてくる龍王に、ヨシュアは驚きの声を上げてしまった。
「ヨシュアの目に女性が映ることのないようにしないと。魔術騎士団の遠征で女性を見初めてきたら困るので、青陵殿にどうやって閉じ込めようかとも考えました」
「やめてください。魔術騎士としての仕事がなくなったらわたしは何のために志龍王国に嫁いできたか分かりません」
「玉を受け取ったら、わたしと同じ水の加護が使えます」
玉を捧げることに積極的な龍王だが、ヨシュアはそれを本当に受け取っていいのかまだ迷いがあった。
「逆に、星宇にわたしの魔術が使えるようになるかもしれません」
「それは楽しみですね。あなたの手を煩わせなくても、毒を検知できたり、移転の魔術が使えるようになったらきっと楽しいでしょうね」
どこまでも明るく前向きな龍王に、こんな人物だっただろうかとヨシュアは思い返す。
初めて会ったときから龍王は顔色が悪く、死んだように生気がなくて、とても明るいとは言えない性格だった。
それが今は肌艶もよく、生き生きとしている。
「星宇、あなたは人生が楽しいですか?」
ふと問いかけたヨシュアに龍王は笑顔で答えた。
「とても楽しいです。ヨシュアがいてくれるから」
同じ寝台で眠っていると、いつの間にか龍王に抱き着かれていることが多いのだが、それも違和感がなくなってきたのでヨシュアは許していた。
体を離そうとすると、龍王が目を覚ましそうになるのだ。
龍王が安眠できるなら抱き枕に徹するのも王配としての役目かと思うのだが、龍王はそれ以上のことも望んでいるようなのでそのことに関してはもう少しよく考えてから行動に起こしてほしいものだ。
龍王は日が昇るころに起き出して、その地に水の加護が行き渡るように祈りを捧げる。それは毎日の日課のようなものだった。
旅行中はずっとそうなので、ヨシュアも自然と同じ時間に起きるようになった。
祈りを捧げている間、龍王の周囲で水の精霊が活発に動いているのを感じる。龍王が一度に操れる水の精霊の数は膨大で、純粋な妖精のヨシュアであろうとも足元にも及ばないくらいだった。
龍王の玉を捧げられたらヨシュアにもこの能力が分け与えられる。
それは興味深くもあり、少し怖くもあった。
妖精のヨシュアは生まれたときから精霊に囲まれて生きてきた。精霊たちはヨシュアに力を貸してくれたし、命じるとよく従った。精霊を使うのが息をするよりも自然だと感じていたが、龍王を見るとそんなものは足元にも及ばない能力だったのだと思い知らされる。
水の精霊だけを龍王は今は扱えるが、玉をヨシュアに捧げたらヨシュアが龍王の能力を使えるようになるように、龍王もヨシュアの能力を使えるようになるのではないだろうか。そうなれば、龍王もヨシュアと共に魔術を使い、精霊を操り、共に大陸一の魔術師となれる。
そうなれば、龍王も自分で自分の身は守れるようになって、ある程度自由を得られるのではないだろうか。
龍王はどこに行っても歓迎されるが、お忍びで少人数で町に出ることもできるようになるかもしれないし、ヨシュアと一緒に移転の魔術で遠くの町に出向くこともできるようになるかもしれない。
馬車で移動しているのは、龍王が通る道の周辺にある村や町や集落、全てに水の加護が行き渡るためだと言われているが、移転の魔術を使ってときには自由にお忍びで出かけるのも悪くはないだろう。
前向きになりたい。
龍王を見習いたいと言った通りに、ヨシュアも玉を捧げられることを前向きに考えようと努力していた。
昼餉を食べ終わってから、広間に呼ばれて敷物の敷かれた奥に龍王と座ると、前にこげ茶色の髪の男性が歩み出て床に額をこすりつけるくらい深く頭を下げる。
龍王の顔を確認すると、小さく頷いている。
「面を上げてください」
「龍王陛下にあらせられましては、我が国に食糧支援を申し出てくださって誠に感謝しております。我が国は長く続く冷夏と不作で、毎年人々が苦しんでおります」
「国民の中にはこの町に逃れてこようと難民になっているものもいると聞きます」
「国境の柵を強化されたことはお聞きしました。我が国の国民が大変ご迷惑をおかけしております」
あくまでも下手に出てくるバリエンダール共和国の議長に、龍王はどう対応するつもりなのだろう。
「他国に迷惑をかけているという自覚があるのならば、国を立て直す方法を考えなさい。王政が倒れてから、バリエンダール共和国は安定しない政治を行っていると聞いています」
「議会制が導入されて、憲法が制定されて、国民から選ばれた議員で議会を開いて国の方針を定めてはいるのですが、続く悪天候で国民は飢えるばかりなのです」
「それをどうにかするのが政治ではないのですか?」
「龍王陛下のように力を持って国の恵みを増やせるようなものが我が国にはいないのです。龍王陛下、我が国を哀れと思召すなら、その足を我が国に運んではいただけませんか?」
その言葉にはヨシュアも思わず腰の剣に手をやって立ち上がりそうになってしまった。
龍王の水の加護をバリエンダール共和国が異国であるというのに求めようとしているのだ。
「龍王の加護は異国には届きません。バリエンダールのことはバリエンダールで解決してもらわないと」
「どうか、我が国をその加護で救ってください」
床に額をこすりつけて懇願する議長に、龍王はヨシュアに視線で剣から手を放すように伝えた。仕方なく剣から手を放したヨシュアに頷き、龍王はバリエンダール共和国の議長に向き直る。
「わたしが足を運ばなければ攫ってでも連れて行くつもりですか?」
「そんなことは致しません」
「わたしが例えバリエンダール共和国に水の加護を授けたとしても、それは一時的なもの。志龍王国の国土でなければ、水の加護はすぐに消え失せます。バリエンダール共和国は我が国の属国にでもなるつもりですか?」
「そうしていただけるのであれば、わたしが議会を黙らせます」
ただでさえ国土が増えすぎて、慈善事業として龍王が国境付近の町に出向かなければ志龍王国の隅々までは龍王の加護が届かなくなっている。その上にバリエンダール共和国にまで龍王の加護を届けるとなると龍王の負担は大きなものになってくるだろう。
「お断りいたします。ただし、バリエンダール共和国が自国を立て直して豊かに暮らせるようになるまで、志龍王国より食糧支援は続けましょう。我が国は、バリエンダール共和国との友好を望んでいます。その件はくれぐれもお忘れなく」
決して国境の町に攻め込むことがないようにと龍王はバリエンダール共和国の議長に釘を刺している。
バリエンダール共和国の議長は深く頭を下げたまま、龍王に答えた。
「食糧支援、誠にありがたく思います。バリエンダール共和国はこの恩を忘れず、志龍王国に何かあれば必ず駆け付けることを誓います。この領地にも決して手を出しません。難民もこの領地に入ることのないように食糧支援の中から救っていきたいと思います」
途中属国になりたいとか、龍王に国に足を運んでほしいとか、愚かしい申し出もあったが、龍王はそれを退け、平和的に話をまとめた。
龍王への態度に剣に手をかけたヨシュアだったが、龍王が納得してバリエンダール共和国との付き合い方を決めたので、その気持ちは治め、シオンが移転の魔術で連れ帰るバリエンダール共和国の議長を見送った。
これからバリエンダール共和国では議会が開かれて、食糧支援を受けること、その見返りとなるものを話し合うのだろう。
「バリエンダール共和国から妃を送られても、わたしは受け入れる気はありませんからね」
小声で囁く龍王に、ヨシュアは黙って頷いた。
妃も欲しければ受け入れればいいのだが、龍王はヨシュア以外の配偶者は持たないと決めているようだった。
「女性を抱きたいとは思わないのですか?」
領主に挨拶をして馬車に乗ってからヨシュアが龍王に問いかけると、龍王の表情が明らかに不機嫌になる。
「ヨシュアは女性を抱きたいと思うのですか?」
「いいえ」
「よかった。あなたが女性を抱きたいと言ったら、わたしは青陵殿の女官を全て解雇しなければいけなかった」
「そこまでですか!?」
意外にも嫉妬深い面を見せてくる龍王に、ヨシュアは驚きの声を上げてしまった。
「ヨシュアの目に女性が映ることのないようにしないと。魔術騎士団の遠征で女性を見初めてきたら困るので、青陵殿にどうやって閉じ込めようかとも考えました」
「やめてください。魔術騎士としての仕事がなくなったらわたしは何のために志龍王国に嫁いできたか分かりません」
「玉を受け取ったら、わたしと同じ水の加護が使えます」
玉を捧げることに積極的な龍王だが、ヨシュアはそれを本当に受け取っていいのかまだ迷いがあった。
「逆に、星宇にわたしの魔術が使えるようになるかもしれません」
「それは楽しみですね。あなたの手を煩わせなくても、毒を検知できたり、移転の魔術が使えるようになったらきっと楽しいでしょうね」
どこまでも明るく前向きな龍王に、こんな人物だっただろうかとヨシュアは思い返す。
初めて会ったときから龍王は顔色が悪く、死んだように生気がなくて、とても明るいとは言えない性格だった。
それが今は肌艶もよく、生き生きとしている。
「星宇、あなたは人生が楽しいですか?」
ふと問いかけたヨシュアに龍王は笑顔で答えた。
「とても楽しいです。ヨシュアがいてくれるから」
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